城西大学駅伝部の2026年最新戦力を検証!箱根7位・出雲10位の実力と2027年展望
城西大学駅伝部は、2026年の箱根駅伝で総合7位、10月12日に開催された出雲駅伝で総合10位を記録した。箱根では4年連続8回目のシード権を獲得した一方、出雲では前年の6位から順位を落とし、三大駅伝で上位を争うための課題も浮き彫りになった。さらに、5月の全日本大学駅伝関東地区選考会では途中棄権という苦い結果を経験している。
チームを率いるのは、櫛部静二監督。柴田侑、中島巨翔、小林竜輝ら実績ある選手に加え、2026年度の新入生やRutto Aron(ルト・アロン)ら若い戦力も台頭している。2027年の箱根駅伝に向けて、城西大学はどのような強みを持ち、何を克服する必要があるのか。公式記録や大会成績、選手データをもとに、チームの現在地を詳しく整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 箱根駅伝2026:総合7位、10時間46分17秒。4年連続8回目のシード権を獲得。
- 出雲駅伝2026:総合10位、2時間9分22秒。前年よりタイムを短縮したが、順位は6位から後退。
- 全日本大学駅伝:5月の関東地区選考会で中島巨翔が途中棄権し、2026年大会の出場権を逃した。
- 注目選手:柴田侑、中島巨翔、小林竜輝、ルト・アロンらがチームの戦力を支える。
- 2027年の展望:5年連続21回目の箱根駅伝出場権を獲得。選手層の厚さと長距離区間への対応が焦点になる。
【箱根駅伝2026】総合7位の城西大学は何が強かったのか

2026年1月2日・3日に開催された第102回東京箱根間往復大学駅伝競走で、城西大学は総合7位、10時間46分17秒を記録した。往路は5時間20分20秒、復路は5時間25分57秒。これにより4年連続8回目のシード権を獲得した。
前年の第101回大会では総合6位、10時間53分09秒。順位こそ1つ下がったものの、2026年は総合タイムを約7分短縮している。さらに、2024年の第100回大会では総合3位という過去最高順位を記録しており、城西大学は一時的な躍進ではなく、上位争いに参加できる実力を継続的に備えたチームへと成長している。
2026年箱根駅伝の区間別成績
第102回大会の区間記録を見ると、特に目立ったのは2区のヴィクター・キムタイと5区の斎藤将也だ。キムタイは1時間5分09秒で区間賞を獲得。斎藤も1時間9分28秒で区間2位に入り、山上りでチームを押し上げた。
- 1区・柴田侑:1時間00分51秒、区間6位
- 2区・ヴィクター・キムタイ:1時間05分09秒、区間1位
- 3区・小林竜輝:1時間01分49秒、区間6位
- 4区・桜井優我:1時間03分03秒、区間16位
- 5区・斎藤将也:1時間09分28秒、区間2位
- 6区・大沼良太郎:58分52秒、区間9位
- 7区・山中達貴:1時間02分58秒、区間4位
- 8区・小田伊織:1時間05分26秒、区間13位
- 9区・中島巨翔:1時間08分30秒、区間6位
- 10区・岩田真之:1時間10分11秒、区間13位
この結果から分かるのは、特定の区間だけに依存せず、複数の選手が上位の区間順位を記録していることだ。とりわけ2区と5区で区間上位に入ったことは、城西大学の強みを象徴している。
一方、4区の区間16位、10区の区間13位など、改善の余地が残る区間もあった。総合3位を記録した2024年大会の再現、さらにはそれ以上を狙うには、エース級の選手だけでなく、全区間で安定して上位を確保する選手層が必要になる。
【出雲駅伝2026】総合10位の結果から見えた現在の課題
2026年10月12日の第38回出雲全日本大学選抜駅伝競走で、城西大学は2時間9分22秒の総合10位だった。優勝した早稲田大学は2時間5分56秒。城西大学との差は3分26秒だった。
前年の第37回大会では6位、2時間10分41秒だったため、2026年はタイムを1分19秒短縮している。それでも順位が6位から10位に下がったのは、上位校を含めて全体のレース水準が高かったことを示している。
出雲駅伝2026の区間別メンバーと成績
- 1区・山本聖也:23分40秒、区間12位
- 2区・柴田侑:15分56秒、区間7位
- 3区・ルト・アロン:24分03秒、区間9位
- 4区・橋本健市:17分35秒、区間8位
- 5区・小林竜輝:17分52秒、区間7位
- 6区・中島巨翔:30分16秒、区間8位
レースを左右したのは、序盤の位置取りだった。1区の山本聖也は区間12位で、城西大学は12番目にタスキをつないだ。2区の柴田侑が区間7位の走りで11位に浮上し、3区のルト・アロンも区間9位で順位を維持。4区の橋本健市が区間8位で走り、10位へと順位を上げた。
5区の小林竜輝は区間7位、6区の中島巨翔は区間8位。後半は大きく崩れず、最終的に10位でフィニッシュしている。ただし、6区間すべてで区間5位以内に入れなかった点は、上位進出を目指すうえで見逃せない。
タイム短縮でも順位が下がった理由
出雲駅伝は6区間、45.1kmで争われる大会だ。箱根駅伝と比べて距離が短く、序盤から集団の位置取りやスピードが順位に直結しやすい。
城西大学の場合、前年より速いタイムを出しているにもかかわらず、順位は4つ後退した。これは単純な戦力低下だけでは説明できない。上位校の記録水準も上がっており、自己ベストに近い走りを並べるだけではトップ5に届かない状況になっている。
比較対象として興味深いのが青山学院大学だ。2026年の出雲駅伝では青山学院大学が11位、2時間9分53秒。城西大学との差はわずか31秒だった。総合10位という結果は厳しいものの、上位校との差が固定されているわけではない。
今後の課題は、序盤で大きなタイム差を作らないこと、そして中盤から終盤に順位を押し上げられる選手を複数配置することだ。
【全日本大学駅伝2026】関東選考会の途中棄権と出場権を逃した経緯
城西大学男子駅伝部にとって、2026年シーズンで最も大きな痛手となったのが、5月4日に開催された第58回全日本大学駅伝の関東地区選考会だ。
関東地区から本大会に進めるのは上位7校。選考会では各大学の選手が10000mを走り、8人の合計タイムで順位を競った。城西大学は4大会連続出場を目指していたが、3組目に出走した中島巨翔がレース終盤に途中棄権。チームは完走者の合計記録を成立させられず、記録なしとなった。
中島巨翔の途中棄権がチームに与えた影響
日刊スポーツなどの報道によると、城西大学は2組終了時点で7位につけていた。ところが3組目の中島が最終周の終盤で走行不能となり、ゴール直前で競技を終えた。
最終組には柴田侑も出走し、28分05秒の自己ベストを記録して5位に入った。個人としては非常に価値のある結果だったが、駅伝の予選はチーム全体の合計記録で争うため、一人の途中棄権を取り返すことはできなかった。
最終的に城西大学は記録なしとなり、2026年11月1日の全日本大学駅伝本大会への出場権を逃した。連続出場も4大会で途切れることになった。
全日本大学駅伝の歴代成績と現在地
城西大学は全日本大学駅伝でも着実に実績を重ねてきた。2023年の第55回大会では総合5位となり、大学の過去最高順位を更新。2024年は総合6位、2025年は総合9位だった。
2026年は選考会での途中棄権により本大会に出場できなかったが、これをそのままチーム全体の走力低下と判断するのは早計だ。柴田の自己ベスト更新や、箱根・出雲での複数選手の安定した走りを見ると、個人能力と予選会でのチーム成績は分けて評価する必要がある。
ただし、選考会を突破できなかった事実は重い。駅伝は長いシーズンを通じたコンディション管理が求められる競技であり、個人の記録だけでなく、全員が決められた日に力を発揮できる体制が欠かせない。
【2026年度選手一覧】柴田侑・中島巨翔・小林竜輝ら注目メンバー
城西大学男子駅伝部の2026年度の選手層は、4年生の実力者、中核を担う3年生、勢いのある新入生が組み合わさっている。学生長距離データベースに収録された選手は49人で、学年別では1年生12人、2年生13人、3年生10人、4年生14人となっている。
箱根駅伝と出雲駅伝で起用された選手を中心に見ると、チームの戦力構成が分かりやすい。
主要選手の特徴とチーム内での役割
| 選手名 | 2026年度の学年 | 主な記録・実績 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 柴田侑 | 4年 | 5000m 13分22秒46、10000m 28分05秒07 | 日本人エース格。箱根・出雲の両大会で主要区間を担当 |
| 中島巨翔 | 4年 | 10000m 28分40秒21、ハーフ1時間01分24秒 | 長距離への適性が高く、箱根9区・出雲6区で起用 |
| 小林竜輝 | 3年 | 5000m 13分52秒39、10000m 28分53秒24 | 箱根3区、出雲5区を経験した中核選手 |
| 橋本健市 | 3年 | 5000m 13分56秒23、10000m 28分50秒21 | 出雲4区を担当。次世代の戦力として期待 |
| ルト・アロン | 1年 | ハーフマラソン1時間01分15秒 | ケニア出身の若手戦力。長距離での成長に注目 |
| 山本聖也 | 1年 | 5000m 13分50秒88 | 高知農業高校出身。2026年出雲駅伝1区を担当 |
| 大場崇義 | 3年 | 5000m 13分53秒69、1500m 3分40秒18 | スピードを備えた選手。選手層を厚くする存在 |
※記録は公表された自己ベストや大会記録。学年は2026年度の区分。
柴田侑は日本人エースとしてどこまで成長するか
柴田侑は、2026年度の城西大学を語るうえで欠かせない選手だ。5000m13分22秒46、10000m28分05秒07という記録を持ち、2026年の全日本大学駅伝関東選考会では28分05秒の自己ベストをマークした。
出雲駅伝では2区を担当し、15分56秒で区間7位。箱根駅伝でも1区を任され、チームのスタートを支えた。スピードとロードへの対応力を兼ね備えている点が持ち味だ。
2027年箱根駅伝は大学生活最後の大舞台となる。1区や2区など、流れを左右する区間でどのような走りを見せるかが注目される。
中島巨翔は長距離区間で真価を発揮する選手
中島巨翔は、箱根駅伝の9区で6位、出雲駅伝の6区で8位と、長い距離を担当する実績を持つ。ハーフマラソンの自己ベストは1時間01分24秒。2026年2月の日本学生ハーフマラソンで記録した数字だ。
一方、全日本大学駅伝の関東選考会では途中棄権という悔しい経験もした。競技者としての能力を考えれば、2027年の箱根駅伝で再び安定した長距離の走りを見せられるかが大きな焦点になる。
小林竜輝とルト・アロンが担う次世代の中心
小林竜輝は、2026年箱根駅伝の3区で区間6位、出雲駅伝の5区で区間7位を記録した。5000m13分52秒39、10000m28分53秒24という実績もあり、スピードと距離への対応力を備えた選手だ。
ルト・アロンは、2026年度の新戦力として注目される選手である。出雲駅伝では3区を担当し、24分03秒で区間9位。さらに10月18日の東京レガシーハーフマラソンでは1時間01分15秒を記録した。これは城西大学男子駅伝部の国際記録として公式に掲載された好記録だ。
大学駅伝では、留学生の存在が主要区間の戦力を大きく左右する。かつてのヴィクター・キムタイのような強力な走者が育つかどうかは、2027年以降の城西大学を占う重要なポイントとなる。
【2026年新入生】山本聖也・岸本晟ら12人が加入
2026年3月16日付の月刊陸上競技・月陸Onlineの報道によると、城西大学男子駅伝部には2026年度、長距離選手12人が新たに加入した。
新入生の中で特に注目を集めるのが、山本聖也だ。高知農業高校出身で、5000m13分50秒88の自己ベストを持つ。全国高校駅伝とインターハイに2年連続で出場した実績があり、大学入学直後から出雲駅伝の1区を任された。
2026年出雲駅伝では区間12位という結果だったが、大学駅伝の主要大会で1年生が1区を担当すること自体、チームから期待を寄せられていることの表れだ。
2026年度の新入生一覧
- 月岡義人(新潟明訓高校)
- 小見鼓太郎(鹿島学園高校)
- 江面虎次郎(東京実業高校)
- 御子神廉(安房高校)
- 山口翼(鯖江高校)
- 伊勢村羚太(滋賀学園高校)
- 岸本晟(京都外大西高校)
- 佐伯颯太(西京高校)
- 加藤佑樹(今治北高校)
- 山本聖也(高知農業高校)
- 三島悠太(純真高校)
- 鶴留唯月(小林高校)
なかでも岸本晟は、3000m障害でU20日本選手権6位に入った実績を持つ。山口翼も全国高校駅伝やインターハイを経験しており、将来的にはトラック競技とロードレースの双方で期待できる存在だ。
新入生の加入は、卒業する上級生の穴を埋めるだけではない。大学での練習環境や駅伝経験を通じて競技力を高め、複数年にわたってチームの主力を担う選手を育てる意味がある。
2027年の箱根駅伝では、山本やルト・アロンら1年生世代がどこまでチームの戦力として定着するかも見どころとなる。
【監督・櫛部静二】科学的トレーニングと個の成長を重視する指導体制
城西大学男子駅伝部を率いるのは、櫛部静二監督だ。早稲田大学出身で、現役時代は箱根駅伝に4度出場。1993年の第69回大会では1区で区間賞を獲得し、早稲田大学の総合優勝に貢献した。
卒業後はエスビー食品で実業団選手として活動。2001年に城西大学駅伝部のコーチに就任し、2009年から監督を務めている。2024年の箱根駅伝ではチームを過去最高の総合3位に導いた。
低酸素トレーニングと生理学データの活用
櫛部監督の指導体制で特徴的なのが、スポーツ科学を活用した選手育成だ。
城西大学が2025年10月に公表したCOROSとのパートナーシップに関する発表では、低酸素トレーニングを中心に強化を進め、選手の生理学的データを収集しながら個々の特性に合わせたトレーニングメニューを計画・実践していると説明されている。
この仕組みのポイントは、全員に同じ練習を課すだけではなく、選手ごとの身体的特徴や競技力に応じた調整を行うことにある。長距離走では、練習量を増やせば必ず記録が伸びるわけではない。疲労の蓄積やコンディションの変化を把握し、必要な負荷を適切に与えることが重要になる。
また、櫛部監督は個々の能力を伸ばすだけでなく、チームとしての結束も重視してきた。2025年のインタビューでは、個人の力に加え、日常生活でのチームのまとまりが競技力を高めるという考え方を語っている。
箱根駅伝だけに依存しない選手育成
櫛部監督の指導は、箱根駅伝で結果を出すことだけに限定されていない。過去には村山紘太や山口浩勢など、国際舞台で活躍した選手も育成している。
大学駅伝のチームづくりでは、箱根駅伝に合わせて選手を育てることが大きな目標になりやすい。しかし、選手が大学卒業後も競技を続けることを考えれば、トラック競技やロードレースなど幅広い種目に対応できる能力を身につけることも大切だ。
科学的なトレーニングと長期的な選手育成を組み合わせる指導体制は、城西大学が継続的に箱根駅伝のシード権を獲得している背景の一つと考えられる。
【歴代成績と他大学比較】城西大学の強さはどこにあるのか
城西大学は、2001年に男子駅伝部を創部し、2004年の第80回箱根駅伝で初出場を果たした。その後、着実に実績を積み重ね、2024年には箱根駅伝で総合3位に到達している。
三大駅伝の歴代最高順位
- 箱根駅伝:2024年の総合3位
- 出雲駅伝:2023年の総合2位
- 全日本大学駅伝:2023年の総合5位
三大駅伝のいずれでもトップ5以内に入った経験がある点は、城西大学の大きな強みだ。2023年の出雲駅伝では準優勝を果たし、2024年の箱根駅伝では過去最高順位を更新。2023年の全日本大学駅伝でも5位に入った。
一方、2026年は箱根7位、出雲10位、全日本は予選会で敗退という結果だった。大会ごとの条件に対応する力と、年間を通じた戦力の安定性が今後の課題となっている。
2026年度の持ちタイムから見るチームの戦力
学生長距離データベースの2026年10月25日までの収録データによると、城西大学の10000m上位10人平均は28分51秒28で、比較対象34校中12位。29分を切る選手は6人、29分30秒を切る選手は15人とされている。
一方、2026年出雲駅伝のエントリー段階で文化放送が公表した上位6人の10000m平均は28分46秒47で、出場20校中8位だった。
この2つの数字を合わせると、城西大学には上位大会で戦える主力がいる一方、チーム全体の選手層をさらに厚くする余地があることが見えてくる。上位6人の平均は比較的高いが、10人平均では順位が下がる。つまり、主力と控えの実力差を縮めることが、三大駅伝で安定して上位に入るための重要な条件になる。
他大学との比較で見える立ち位置
2026年箱根駅伝では、城西大学は総合7位。優勝した青山学院大学の10時間37分34秒に対し、城西大学は10時間46分17秒で、約8分43秒の差があった。
箱根駅伝の上位争いに加わるには、単純にシード権を守るだけでなく、往路・復路の両方で区間上位の走者を増やす必要がある。特に、エースが走る主要区間で上位を狙いながら、他区間でも大きな遅れを作らないことが求められる。
ただし、城西大学は2024年の箱根3位、2023年の出雲2位、全日本5位という実績を持つ。現在の7位や10位という順位だけを見て、上位校との競争力を失ったと判断するのは適切ではない。
むしろ、2026年の結果は、上位に進出するために何が必要なのかを具体的に示している。主力の走力を維持しつつ、複数区間で順位を押し上げられる選手を育てられるかどうかが、今後の評価を左右する。
【2027年箱根駅伝の展望】城西大学が上位進出するための条件
城西大学は2027年1月開催の第103回箱根駅伝について、すでに出場権を獲得している。大学公式の男子駅伝部紹介では、5年連続21回目の出場と発表されている。予選会を突破する必要がないため、チームは本大会に向けた調整に集中できる。
注目は柴田侑・中島巨翔と3年生世代の融合
2027年箱根駅伝で重要になるのは、4年生の柴田侑と中島巨翔を中心とする上級生の力を、3年生以下の選手がどこまで支えられるかだ。
柴田はスピードと主要区間での経験、中島はハーフマラソンや長距離区間での実績が強みとなる。さらに小林竜輝や橋本健市ら3年生が成長すれば、チーム内の区間配置に選択肢が生まれる。
ルーキーの山本聖也やルト・アロンについても、出雲駅伝で経験した主要区間の走りを、箱根駅伝の長い距離にどうつなげるかがポイントになる。箱根は出雲よりも距離が長く、当日の気象条件やコース特性への対応も求められる。
2027年に向けて改善したい3つの課題
1つ目は、序盤の位置取りだ。2026年の出雲駅伝では1区で12位となり、追い上げを強いられた。箱根駅伝でも序盤の遅れは後続の選手に負担をかける。スタートから安定した順位を確保することが重要だ。
2つ目は、選手層の底上げだ。上位選手の平均記録は高い一方、上位10人平均では他大学に対して改善の余地がある。主力にアクシデントがあってもチーム全体の力を落とさない控え選手の育成が欠かせない。
3つ目は、長距離区間への対応力だ。中島巨翔のような長距離に強い選手を生かしながら、他の選手にもロードで安定した走りを求めたい。往路の主要区間だけでなく、復路後半まで戦力を維持できるかが上位進出の鍵になる。
2027年以降を見据えたチームづくり
2027年箱根駅伝を終えると、柴田侑や中島巨翔を含む4年生世代が卒業する。これはチームにとって大きな世代交代のタイミングとなる。
ただし、3年生の小林竜輝や橋本健市、1年生の山本聖也やルト・アロンなど、次の中心選手となる候補はすでにそろっている。新入生の成長と中堅学年の安定が重なれば、世代交代による戦力低下を抑えられる可能性がある。
2027年の箱根駅伝では、2026年の総合7位を上回る結果を狙えるか。そしてその先にある2027年度の三大駅伝で、再び優勝争いに近づけるか。城西大学の本当の評価は、次の世代がどれだけ早く主力として定着するかによって決まる。
【よくある質問】城西大学駅伝部に関するFAQ
Q1:城西大学駅伝部の2026年箱根駅伝の順位は何位ですか?
A1:第102回箱根駅伝で総合7位、10時間46分17秒でした。4年連続8回目のシード権を獲得しています。
Q2:城西大学駅伝部の2026年出雲駅伝の結果は?
A2:第38回出雲駅伝で総合10位、2時間9分22秒でした。前年の6位から順位は下がりましたが、タイムは1分19秒短縮しています。
Q3:城西大学駅伝部の監督は誰ですか?
A3:櫛部静二監督です。早稲田大学出身で、2001年に城西大学駅伝部のコーチに就任し、2009年から監督を務めています。
Q4:城西大学駅伝部の2026年度の注目選手は誰ですか?
A4:柴田侑、中島巨翔、小林竜輝、橋本健市、ルト・アロン、山本聖也らです。特に柴田は5000m13分22秒46、中島はハーフマラソン1時間01分24秒の実績を持っています。
Q5:城西大学駅伝部は2026年の全日本大学駅伝に出場しましたか?
A5:出場していません。5月4日の関東地区選考会で中島巨翔が途中棄権し、チームは記録なしとなったため、本大会の出場権を逃しました。
Q6:2026年度の城西大学駅伝部の新入生は何人ですか?
A6:長距離選手は12人です。山本聖也、山口翼、岸本晟、伊勢村羚太らが加入しました。
Q7:城西大学駅伝部の箱根駅伝での過去最高順位は?
A7:2024年の第100回箱根駅伝で記録した総合3位です。出雲駅伝は2023年の2位、全日本大学駅伝は2023年の5位がそれぞれ過去最高順位です。
Q8:城西大学は2027年箱根駅伝に出場できますか?
A8:出場権を獲得しています。第103回大会は5年連続21回目の出場となる予定です。
まとめ:城西大学駅伝部は2027年箱根で再浮上できるか
2026年の城西大学駅伝部は、箱根駅伝7位、出雲駅伝10位という成績を残した。箱根では4年連続のシード権を守り、出雲では前年よりタイムを縮めるなど、一定の競争力を維持している。一方、全日本大学駅伝の関東選考会では途中棄権によって出場権を逃し、年間を通じた安定性には課題が残った。
チームの強みは、柴田侑や中島巨翔ら実績ある選手と、小林竜輝、橋本健市、山本聖也、ルト・アロンら次世代の戦力が共存していること。そして、櫛部静二監督のもとで科学的なトレーニングを取り入れ、選手個々の成長を重視する体制が整っていることだ。
2027年箱根駅伝では、上級生の経験を最大限に生かしながら、若い選手がどこまで戦力として機能するかが焦点になる。総合7位からさらに上を狙うには、エースの力だけでなく、10区間すべてで大きな崩れを防ぐ総合力が欠かせない。
城西大学は、すでに箱根駅伝の上位争いを経験したチームだ。2024年の総合3位という実績を一度きりの快挙に終わらせず、再び表彰台を狙えるチームへ成長できるか。2027年の箱根駅伝は、その現在地と将来性を測る重要な大会になる。