【試合結果を時系列で解説】ペリシッチの先制からロナウド、ラモスの逆転弾まで
試合概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | FIFAワールドカップ2026 |
| ラウンド | ラウンド32 |
| 開催日 | 2026年7月2日(現地時間) |
| 会場 | トロント・スタジアム(カナダ) |
| 前半 | 0-0 |
| 最終結果 | ポルトガル 2-1 クロアチア |
| 観客数 | 43,036人 |
| 主審 | エスペン・エスカス |
FIFA公式の日程では、この試合はラウンド32の第83試合として掲載されている。試合会場はトロントで、ポルトガルが後半の2得点によって勝ち上がった。
前半:ポルトガルが主導権を握るも無得点
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前半はポルトガルがボールを保持し、クロアチアの守備を攻略する展開となった。
ブルーノ・フェルナンデスやヴィティーニャを中心にパスをつなぎ、クリスティアーノ・ロナウドを前線の起点として攻撃を組み立てる。
一方のクロアチアは、ルカ・モドリッチとマテオ・コバチッチを軸に中央を固め、ポルトガルの攻撃を受け止めた。
GKドミニク・リヴァコヴィッチも重要なセーブを見せ、前半は両チーム無得点。0-0でハーフタイムを迎えた。
53分:イヴァン・ペリシッチがクロアチア先制

53分|クロアチア 1-0 ポルトガル
イヴァン・ペリシッチが先制ゴール。ヨシプ・スタニシッチのクロスを受け、ゴールに流し込んだ。
後半開始と同時に、クロアチアはアンテ・ブディミルに代えてイゴール・マタノビッチを投入した。
この交代によって前線の動きが活性化。後半開始直後からクロアチアが攻勢を強め、53分にペリシッチが結果を出した。
前半のポルトガル優勢という流れを、クロアチアが一気に変えた場面だった。
68分:クリスティアーノ・ロナウドがPKを決めて同点
68分|ポルトガル 1-1 クロアチア
クリスティアーノ・ロナウドがPKを成功させ、試合を振り出しに戻した。
ポルトガルは失点後、ラファエル・レオンの突破などから反撃を強めた。
同点ゴールにつながったのは、コーナーキックの場面だった。クロアチアのニコラ・ヴラシッチがポルトガルのレナト・ヴェイガを倒し、VARによる確認を経てPKが認められた。
キッカーを務めたロナウドは、落ち着いてシュートを決めた。
この得点は単なる同点弾ではない。クロアチアが守備を固めて逃げ切る展開を防ぎ、残り時間の試合を再びオープンにした重要なゴールだった。
90分+4分:ゴンサロ・ラモスが劇的な決勝ゴール
90分+4分|ポルトガル 2-1 クロアチア
途中出場のゴンサロ・ラモスがラファエル・レオンのクロスに頭で合わせ、決勝点を奪った。
試合終盤、ポルトガルの勝利を決定づけたのは途中出場のラモスだった。
ラファエル・レオンが左サイドから供給したクロスに対し、ラモスが高い打点でヘディングシュート。ゴールネットを揺らし、ポルトガルがついに逆転した。
その後、クロアチアはヨシュコ・グバルディオルのゴールで同点に追いついたかに見えた。しかし、VAR確認の結果、直前のプレーでマリオ・パシャリッチのオフサイドが判定され、得点は取り消された。
最後まで緊張感の続いた試合は、ポルトガルの2-1で終了した。
【スタメン・先発メンバー】両代表のフォーメーションと2026年の主力選手
両チームとも基本布陣は4-2-3-1。中盤に2人の選手を配置し、前線の3人と1トップを組み合わせる構成だった。
ポルトガル代表のスタメン
監督:ロベルト・マルティネス
| ポジション | 選手 |
|---|---|
| GK | ディオゴ・コスタ |
| DF | ヌーノ・メンデス |
| DF | レナト・ヴェイガ |
| DF | ルベン・ディアス |
| DF | ジョアン・カンセロ |
| MF | ジョアン・ネヴェス |
| MF | ヴィティーニャ |
| MF | ラファエル・レオン |
| MF | ブルーノ・フェルナンデス |
| MF/FW | ペドロ・ネト |
| FW | クリスティアーノ・ロナウド |
ポルトガルの攻撃の中心は、ロナウドを頂点に置く前線だった。
ブルーノ・フェルナンデスが攻撃の組み立てを担い、ヴィティーニャとジョアン・ネヴェスが中盤を支える。両サイドにはレオンとネトを配置し、スピードと個人技を生かす構成だった。
特にレオンは、後半の反撃と決勝点のアシストで存在感を示した。
クロアチア代表のスタメン
監督:ズラトコ・ダリッチ
| ポジション | 選手 |
|---|---|
| GK | ドミニク・リヴァコヴィッチ |
| DF | ヨシプ・スタニシッチ |
| DF | ヨシプ・シュタロ |
| DF | マリン・ポングラチッチ |
| DF | イヴァン・ペリシッチ |
| MF | マテオ・コバチッチ |
| MF | ルカ・モドリッチ |
| MF | マルティン・バトゥリナ |
| MF | ペタル・スチッチ |
| MF | ニコラ・ヴラシッチ |
| FW | アンテ・ブディミル |
クロアチアはモドリッチとコバチッチによる中盤の構成力が大きな武器だった。
ペリシッチは守備と攻撃の両面で存在感を示し、実際に先制点も記録。スタニシッチも得点場面でクロスを供給している。
また、マタノビッチやパシャリッチといった途中出場の選手も攻撃に絡み、最後までポルトガルを苦しめた。
両チームのフォーメーションを比較
ポルトガル
4-2-3-1
中盤のパスワークと両翼の突破、ロナウドの決定力を組み合わせる。
クロアチア
4-2-3-1
モドリッチとコバチッチを軸に中央を構築し、両サイドから攻撃する。
同じ4-2-3-1でも、狙いには違いがあった。
ポルトガルはボールを保持しながら前線の個人能力を引き出すスタイル。クロアチアは中盤の連係を通じて相手の守備を崩し、サイドからゴール前にボールを供給する戦い方だった。
【選手交代と試合の関係性】ラモス投入がなぜ勝利につながったのか
この試合を分析するうえで欠かせないのが、両監督の交代策だ。
特にポルトガルは、後半の62〜63分に複数の選手を同時に投入した。
得点と選手交代の関係を整理
| 時間 | 選手・出来事 | 試合への影響 |
|---|---|---|
| 46分 | マタノビッチ投入 | クロアチアの前線が活性化 |
| 53分 | スタニシッチからペリシッチ | クロアチアが先制 |
| 62分 | ベルナルド・シウバ投入 | ポルトガルの中盤を刷新 |
| 63分 | ラモス、セメド、コンセイソン投入 | 前線とサイドの攻撃を強化 |
| 68分 | ロナウドのPK | 1-1の同点 |
| 81分 | ルベン・ネヴェス投入 | ロナウドに代わり中盤を補強 |
| 90分+4分 | レオンのクロスからラモス | ポルトガルの決勝点 |
この交代策で特に大きかったのは、ラモスの投入だ。
カンセロに代わって63分に入ったラモスは、ロナウドと同じ前線に固定されるだけではなく、攻撃の局面でゴール前に入る役割を果たした。
一方、レオンは左サイドから仕掛けることで相手守備を広げ、最後にはラモスのヘディングにつながるクロスを供給した。
つまり、決勝点はラモス一人の個人技だけではない。交代によって新しい攻撃の組み合わせが生まれ、それが試合終了間際に結果へ結びついた。
クロアチアもマタノビッチやパシャリッチを投入して攻撃を活性化したが、最後までリードを守ることはできなかった。
【勝敗を分けた理由】ポルトガルの選手層とクロアチアの決定力を検証
スコアだけを見るとポルトガルの逆転勝利だが、試合内容は一方的ではなかった。
両チームの主要スタッツを比較すると、興味深い傾向が見えてくる。
ポルトガルとクロアチアの試合データ
| スタッツ | ポルトガル | クロアチア |
|---|---|---|
| ボール支配率 | 61% | 39% |
| シュート数 | 15 | 13 |
| 枠内シュート | 3 | 6 |
| コーナーキック | 9 | 5 |
| パス成功率 | 91% | 84% |
| xG(期待得点) | 2.18 | 1.34 |
| GKセーブ | 5 | 2 |
出典:FBref、Soccerwayの試合データ。xGは集計モデルによる推定値。
特に注目したいのは、ポルトガルがボール支配率で上回りながら、枠内シュートではクロアチアが上回っていた点だ。
ポルトガルは試合全体を通してボールを動かす時間が長かったものの、クロアチアも少ない攻撃機会から危険なシュートを放っていた。
期待得点ではポルトガルが上回っている。これは、シュートの本数だけでなく、チャンスの質にも差があったことを示す。
勝敗を分けた3つのポイント
1.ポルトガルは交代選手が結果を出した
ラモスは途中出場から決勝点を記録。レオンもアシストを記録し、交代後の攻撃陣が勝利に直結する仕事をした。
先発メンバーだけで90分間を戦うのではなく、試合状況に応じて新しい攻撃の形を作れたことが大きい。
2.クロアチアは決定機を勝利につなげられなかった
クロアチアは枠内シュート6本を記録し、コバチッチやマタノビッチもポルトガルのゴールに迫った。
しかし、ディオゴ・コスタのセーブやポストに阻まれる場面もあり、追加点を奪えなかった。
オフサイドによる得点取り消しも複数回あり、攻撃の成果をスコアに反映できなかった。
3.ポルトガルは最後まで攻撃の選択肢を維持した
同点になった後もポルトガルは攻撃を続けた。
レオンの突破、ラモスのゴール前への入り方、ベルナルド・シウバらの中盤での連係が組み合わさり、最後の最後で決定的なチャンスを生み出した。
一方、クロアチアは試合終盤に守備の負担が増し、ラモスへの対応が間に合わなかった。
ルカ・モドリッチの試合内容は?
1985年9月9日生まれ・試合当時40歳
先発出場し、90分間プレー。59分にイエローカードを受けた。
モドリッチは、この試合でもクロアチアの中盤を支える存在だった。
ポルトガルがボールを保持する時間が長い中、モドリッチはコバチッチらと連係しながら試合を組み立てた。
ただし、クロアチアが先制した後にリードを守り切れなかったことも事実だ。
モドリッチ個人のパフォーマンスだけで敗戦を説明するのは適切ではない。前線の決定力、後半の交代策、終盤の守備対応など、チーム全体の要素が結果に影響した。
この試合では、40歳のベテランが90分間プレーした一方、ポルトガルは途中出場の若いストライカーが決勝点を奪った。両チームの選手層の違いが象徴的に表れた一戦でもあった。
【ポルトガル対クロアチアの歴代対戦成績】2024年から2026年までの戦績
ポルトガルとクロアチアは、国際大会や親善試合で何度も対戦してきた。
2026年のワールドカップ以前から、両国の対戦ではポルトガルが優位に立っていた。
通算対戦成績
2026年7月2日のワールドカップの結果を含む11試合では、次のような成績になっている。
8
ポルトガル勝利2
引き分け1
クロアチア勝利
近年の主な対戦結果
| 開催日 | 大会 | 試合結果 |
|---|---|---|
| 2020年9月5日 | UEFAネーションズリーグ | ポルトガル 4-1 クロアチア |
| 2020年11月17日 | UEFAネーションズリーグ | クロアチア 2-3 ポルトガル |
| 2024年6月8日 | 国際親善試合 | ポルトガル 1-2 クロアチア |
| 2024年9月5日 | UEFAネーションズリーグ | ポルトガル 2-1 クロアチア |
| 2024年11月18日 | UEFAネーションズリーグ | クロアチア 1-1 ポルトガル |
| 2026年7月2日 | FIFAワールドカップ | ポルトガル 2-1 クロアチア |
この記録から分かるのは、クロアチアにもポルトガルを破った実績がある一方、通算ではポルトガルが大きくリードしていることだ。
2024年6月の親善試合ではクロアチアが2-1で勝利したが、同年9月のネーションズリーグではポルトガルが2-1で勝ち返した。
2026年ワールドカップでも同じ2-1という結果になり、近年の両国の対戦では接戦が続いている。
2026年最新の代表メンバーで注目された選手
FIFAが公開した2026年大会の登録メンバーリストでは、両国とも経験豊富な主力と新しい世代の選手を組み合わせていた。
| 代表 | 主な選手 | 役割・特徴 |
|---|---|---|
| ポルトガル | クリスティアーノ・ロナウド | 前線の得点源 |
| ポルトガル | ブルーノ・フェルナンデス | 攻撃の組み立て |
| ポルトガル | ベルナルド・シウバ | 中盤の創造性 |
| ポルトガル | ラファエル・レオン | サイド突破 |
| ポルトガル | ゴンサロ・ラモス | ゴール前の決定力 |
| クロアチア | ルカ・モドリッチ | 中盤の司令塔 |
| クロアチア | マテオ・コバチッチ | 中盤の推進力 |
| クロアチア | イヴァン・ペリシッチ | 攻守両面の対応力 |
| クロアチア | ヨシュコ・グバルディオル | 守備の中心 |
| クロアチア | ペタル・スチッチ | 中盤の若手戦力 |
特にポルトガルは、ロナウドだけに得点を依存しない攻撃陣を構築していたことが大きい。
ラモスのように途中から出場しても結果を出せる選手がいることは、長丁場の国際大会で大きなアドバンテージになる。
なお、ポルトガルはこの勝利でラウンド16に進出したものの、7月6日のスペイン戦では0-1で敗れ、準々決勝進出はならなかった。
【ポルトガル代表対クロアチア代表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ポルトガル代表対クロアチア代表の試合結果は?
A1:2026年7月2日のFIFAワールドカップ2026ラウンド32で、ポルトガルが2-1でクロアチアに勝利した。前半は0-0で終了し、後半にペリシッチ、ロナウド、ラモスが得点した。
Q2:クリスティアーノ・ロナウドは何分にゴールを決めた?
A2:68分にPKを成功させた。クロアチアのヴラシッチがヴェイガを倒したプレーについてVAR確認が行われ、ポルトガルにPKが与えられた。
Q3:決勝ゴールを決めた選手は誰?
A3:ゴンサロ・ラモス。90分+4分にラファエル・レオンのクロスをヘディングで合わせ、2-1とした。
Q4:両チームのフォーメーションは?
A4:ポルトガル、クロアチアともに基本布陣は4-2-3-1。ポルトガルはロナウドを前線に置き、クロアチアはモドリッチとコバチッチを中心に中盤を構成した。
Q5:ポルトガルとクロアチアは過去に何回対戦している?
A5:2026年ワールドカップ終了時点で11試合。ポルトガルが8勝、引き分けが2試合、クロアチアが1勝となっている。
まとめ:ポルトガルの逆転勝利を決めたのは選手層と交代策
2026年FIFAワールドカップのラウンド32で実現したポルトガル代表対クロアチア代表は、最後まで勝敗が分からない緊迫した試合となった。
クロアチアはペリシッチの先制点でリードを奪い、モドリッチとコバチッチを中心に試合を組み立てた。しかし、ポルトガルはロナウドのPKで追いつき、最後は途中出場のラモスが決勝点を奪った。
今回の試合から読み取れる重要なポイントは3つある。
- ロナウドの経験と決定力: PKを確実に決め、チームを同点に導いた。
- ラモスとレオンの連係: 途中出場のラモスとサイドで仕掛けるレオンが決勝点を生み出した。
- ポルトガルの選手層: 試合展開に応じた交代策が、終盤の逆転につながった。
この試合はロナウドの得点だけで語るべきものではない。レオンの突破、ラモスの決定力、途中出場選手の働きが組み合わさったチームとしての勝利だった。
ポルトガル代表対クロアチア代表の2-1という結果は、個人のスター性だけでなく、選手層と試合中の修正力がワールドカップの勝敗を左右することを示した一戦だった。