【2026年名古屋場所の優勝結果】安青錦が12勝3敗で3度目の賜杯
令和8年七月場所は、2026年7月12日から26日までの15日間、愛知県名古屋市のIGアリーナで開催された。最大の焦点は、関脇に番付を下げて臨んだ安青錦が大関に復帰できるか、そして優勝争いを制するかという点だった。
千秋楽終了時点で、安青錦、熱海富士、霧島の3人がそろって12勝3敗。本割だけでは優勝が決まらず、優勝決定巴戦に持ち込まれた。最終的に安青錦が2連勝し、3場所ぶり3度目の幕内優勝を達成した。
幕内優勝と三賞の確定結果

- 幕内優勝:安青錦(西関脇・12勝3敗)
- 準優勝相当の決定戦進出:熱海富士(東関脇・12勝3敗)
- 決定戦進出:霧島(東大関・12勝3敗)
- 殊勲賞:藤ノ川(8勝7敗)
- 敢闘賞:熱海富士(12勝3敗)、琴栄峰(11勝4敗)、高安(11勝4敗)
- 技能賞:安青錦(12勝3敗)
- 十両優勝:湘南乃海(11勝4敗)
安青錦は幕内優勝と技能賞を同時に獲得。藤ノ川は殊勲賞が初受賞となり、琴栄峰も敢闘賞を初めて手にした。高安は通算7回目、熱海富士は4回目の敢闘賞だった。
【千秋楽の優勝決定戦】熱海富士・霧島との巴戦はどう決着した?
優勝決定巴戦の全3番
熱海富士 ○ 押し出し ● 霧島
熱海富士が先に勝ち残る。
安青錦 ○ 寄り切り ● 熱海富士
安青錦が熱海富士を破り、優勝に王手。
安青錦 ○ 寄り切り ● 霧島
安青錦が連勝し、幕内優勝を決めた。
千秋楽の本割では、熱海富士が安青錦を押し出しで破った。安青錦は優勝を自力で決められなかったものの、続く霧島が琴櫻を破ったことで3人が12勝3敗で並び、巴戦が成立した。
最初の一番では熱海富士が霧島を押し出しで下した。しかし、安青錦が熱海富士を寄り切り、続いて霧島も寄り切る。最後まで勝ち残った安青錦が、3人の争いを締めくくった。
巴戦はなぜ注目されたのか

巴戦は、3人以上が同じ成績で並んだ場合に優勝者を決めるために行われる決定戦の形式だ。勝った力士が次の一番に進み、敗れた力士は交代する。通常の一対一の決定戦とは異なり、勝ち残る力士には連続して相撲を取る負担が生じる。
今回の巴戦は、2025年初場所以来、約1年半ぶり。過去の開催を含めて9度目だった。3人それぞれが本割で12勝3敗を記録しており、単なる勢いだけでなく、15日間の実力が拮抗した結果でもあった。
安青錦は大関復帰と優勝を同時に実現
今回の優勝を特別なものにしたのは、安青錦が関脇として出場していた点だ。
安青錦は大関在位中の成績不振や休場を経て、名古屋場所では関脇に番付を下げていた。さらに左足首や左足親指のけがを抱えながら土俵に上がったと報じられている。
それでも11日目に10勝目を挙げ、大関復帰の条件を満たした。その後も優勝争いに残り、千秋楽の巴戦まで勝ち進んだ。大関復帰を決めた場所での幕内優勝は史上初という記録も生まれた。
【大相撲三賞の受賞者2026】殊勲賞・敢闘賞・技能賞を解説
三賞は、幕内力士の活躍を評価する表彰制度で、殊勲賞・敢闘賞・技能賞の3種類がある。名古屋場所では4人が受賞対象となり、安青錦は優勝に加えて技能賞も獲得した。
殊勲賞:藤ノ川8勝7敗
東前頭筆頭・初受賞
上位力士との対戦で存在感を示し、殊勲賞を初めて獲得した。勝ち越しを決めた点も評価につながる結果となった。
敢闘賞:熱海富士12勝3敗
東関脇・4回目
千秋楽に安青錦を破り、巴戦への進出を決めた。優勝には届かなかったが、優勝争いを最後まで引っ張った。
敢闘賞:琴栄峰11勝4敗
東前頭七枚目・初受賞
二桁勝利を達成し、幕内での存在感を高めた。初めての三賞受賞となった。
敢闘賞:高安11勝4敗
西前頭七枚目・7回目
11勝を挙げ、ベテランらしい安定感を示した。23場所ぶりの敢闘賞受賞でもあった。
技能賞:安青錦12勝3敗
西関脇・4回目
優勝決定戦での寄り切りを含め、技術と勝負強さを発揮。優勝と技能賞のダブル受賞となった。
今回の三賞で注目したいのは、優勝力士だけでなく、上位力士を破った藤ノ川や、二桁勝利を挙げた琴栄峰、高安にも評価が及んだことだ。優勝争いとは別の観点から、場所を盛り上げた力士の実績が表彰された。
【十両以下の各段優勝者】湘南乃海から幕下・序ノ口まで
名古屋場所の見どころは幕内だけではない。十両以下でも各段の優勝が決まり、決定戦を経て栄冠をつかんだ力士がいた。
十両優勝:湘南乃海
高田川部屋・東十両六枚目11勝4敗
幕下優勝:旭富士
6勝1敗・優勝決定戦
三段目優勝:天昇山
7戦全勝・優勝決定戦
序二段優勝:白月狼
7戦全勝
序ノ口優勝:垣添
7戦全勝
特に十両では、元幕内力士の湘南乃海が11勝4敗で優勝。4人による優勝決定戦を制して賜杯を獲得した。
また、幕下では旭富士が6勝1敗で優勝。三段目の天昇山、序二段の白月狼、序ノ口の垣添はいずれも7戦全勝で頂点に立った。下位の各段でも、優勝を懸けた激しい争いが繰り広げられた。
【幕内星取表2026】全42力士の勝敗一覧
以下は令和8年七月場所の幕内全力士42人の最終成績。東西の番付順に並べている。休場を含む成績は、通常の勝敗表記と区別して記載した。
出典:スポーツナビの2026年7月場所番付・場所結果、日本相撲協会の星取表を基に整理。
星取表から見える今場所の特徴
最も目を引くのは、優勝争いに加わった霧島、熱海富士、安青錦の3人がそろって12勝3敗だったことだ。3人とも二桁勝利を達成し、最後まで優勝の可能性を残した。
一方、横綱では大の里が9勝6敗、豊昇龍が7勝7敗1休。大関琴櫻は8勝7敗だった。横綱・大関陣の成績だけを見ても、今場所が単純な上位独走ではなかったことが分かる。
また、前頭四枚目の大栄翔は10勝5敗、前頭九枚目の藤凌駕も10勝5敗。前頭十三枚目の錦富士と西の尊富士も10勝5敗を記録した。三役以外にも、次の番付上昇につながる好成績を残した力士が複数いた。
星取表を見るときは、勝ち越し・負け越しだけでなく、休場日数も確認したい。たとえば若隆景は15日間全休、若ノ勝は5勝2敗8休であり、通常の15日間を取り切った力士とは成績の背景が異なる。
【霧島・熱海富士の名古屋場所成績】優勝を逃した2人の評価
霧島は12勝3敗でも賜杯に届かず
霧島は大関として12勝3敗を記録した。千秋楽の本割では琴櫻を破り、優勝決定巴戦への進出を決めている。
しかし、決定戦では熱海富士、安青錦に連敗。結果として優勝を逃した。日刊スポーツの千秋楽報道によると、霧島は敗戦後に「今日も何もできなかったです」と悔しさをにじませた。
霧島にとって、この結果は単なる12勝3敗の好成績では終わらない。綱取りを意識する立場で、決定戦まで進みながら優勝を逃したことが、次の場所への大きな課題となった。
同報道では、浅香山審判部長が12勝を評価しながらも、横綱昇進の判断は数字だけではなく相撲内容や結果を総合的に見るとの考えを示している。
熱海富士は12勝3敗で敢闘賞を獲得
熱海富士は東関脇として12勝3敗。千秋楽の本割で安青錦に勝利し、優勝決定巴戦への進出を決めた。
決定戦の初戦では霧島を押し出しで下したものの、次の一番で安青錦に敗れたため、初優勝は実現しなかった。それでも12勝という成績は立派であり、敢闘賞4回目の受賞につながった。
静岡県勢初の幕内優勝という期待もかかった場所だった。優勝を逃した悔しさは残るが、安青錦と最後まで優勝を争った事実は、今後の番付や大関昇進を考えるうえでも注目される実績だ。
安青錦の優勝が示した勝負強さ
3人の成績は同じ12勝3敗だった。しかし、安青錦は本割で敗れた相手に決定戦で勝ち、さらに霧島にも勝利している。
特に注目したいのは、連続して相撲を取る巴戦の中で、相手の体勢を崩して寄り切る勝負を続けたことだ。勝ち残り方式では、前の一番で勝利した後に次の力士と対戦するため、体力だけでなく集中力や立ち合いの判断も問われる。
安青錦は優勝だけでなく技能賞も獲得した。大関復帰という目標を達成したうえで賜杯も手にしたことから、名古屋場所はキャリアの大きな転換点となった。
【プロの結論】2026年名古屋場所で押さえるべき3つのポイント
今回の結果を読み解くうえで重要なのは、優勝者の名前だけでなく、15日間の成績と千秋楽の決定戦を分けて考えることだ。
第一に、安青錦の優勝は大関復帰と同時に実現した歴史的な結果だった。関脇として12勝3敗を記録し、巴戦でも連勝。実績と勝負強さの両面で印象を残した。
第二に、霧島と熱海富士の12勝3敗も高く評価すべき成績である。優勝決定戦で敗れたからといって、15日間の活躍まで低く評価するのは適切ではない。熱海富士は敢闘賞を獲得し、霧島も綱取りへの挑戦を続ける立場となった。
第三に、三賞と各段優勝者にも目を向けることが大切だ。藤ノ川、琴栄峰、高安らの活躍、そして十両優勝の湘南乃海や幕下以下の優勝者にも、今後の番付を左右する実績が生まれている。
相撲の結果を正しく把握したい場合は、次の3点を基準にすると分かりやすい。
- 優勝者を知りたい場合は、本割の最終成績だけでなく優勝決定戦の結果も確認する。
- 力士の実力を比較する場合は、勝敗数に加えて番付と対戦相手も見る。
- 次の場所での活躍を予想する場合は、三賞、勝ち越し、休場の有無、番付上昇の可能性を合わせて判断する。
【大相撲名古屋場所の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の大相撲名古屋場所で優勝したのは誰ですか?
A1:関脇・安青錦です。12勝3敗で霧島、熱海富士と並び、優勝決定巴戦で2連勝して3度目の幕内優勝を果たしました。
Q2:安青錦と霧島、熱海富士の優勝決定戦はどうなりましたか?
A2:最初に熱海富士が霧島を押し出しで破りました。その後、安青錦が熱海富士と霧島を寄り切りで連破し、優勝を決めました。
Q3:2026年名古屋場所の三賞受賞者は誰ですか?
A3:殊勲賞は藤ノ川、敢闘賞は熱海富士・琴栄峰・高安、技能賞は安青錦です。
Q4:霧島と熱海富士の最終成績は何勝何敗ですか?
A4:2人とも12勝3敗です。霧島は大関、熱海富士は関脇として出場し、優勝決定巴戦に進みました。
Q5:十両優勝は誰ですか?
A5:湘南乃海です。11勝4敗で4人による優勝決定戦を制し、十両優勝を果たしました。
Q6:幕下以下の各段優勝者は誰ですか?
A6:幕下は旭富士、三段目は天昇山、序二段は白月狼、序ノ口は垣添です。
Q7:2026年名古屋場所の幕内全力士の星取表はどこで確認できますか?
A7:日本相撲協会の公式サイトにある「過去の成績・番付」の星取表や取組結果で確認できます。スポーツナビの2026年7月場所の番付・場所結果でも、幕内の東西42人の最終成績を確認できます。
まとめ:安青錦の優勝で幕を閉じた2026年名古屋場所
2026年の大相撲名古屋場所は、安青錦が12勝3敗で3度目の幕内優勝を果たした。霧島、熱海富士との巴戦を制した千秋楽は、今場所を象徴する劇的な結末となった。
三賞では藤ノ川、熱海富士、琴栄峰、高安、安青錦が表彰され、十両では湘南乃海が優勝。幕下以下でも旭富士、天昇山、白月狼、垣添が各段の頂点に立った。
今回の名古屋場所を振り返る際は、安青錦の優勝だけでなく、12勝を挙げた霧島と熱海富士、三賞を獲得した力士、そして幕内全42人の星取表まで確認したい。それぞれの成績を追うことで、次の場所に向けた番付の変化や優勝争いの展望も見えてくる。
日本相撲協会の公式記録に残る令和8年七月場所は、安青錦の大関復帰と優勝という、相撲史に刻まれる結果を残した場所となった。