【高円宮杯プレミアリーグEAST・WEST】リーグ戦から読み解く本当の実力
全国高校サッカーの強豪校を比較するとき、選手権やインターハイと並んで確認したいのが、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグだ。
このリーグは高校年代のトップレベルに位置し、EASTとWESTの2地区に各12チーム、合計24チームが参加する。高校サッカー部だけでなく、Jリーグクラブのユースチームも参加している。年間を通じたホーム&アウェー方式の22試合で争い、各地区の優勝チームがファイナルに進む仕組みだ。
EASTは流通経済大柏が首位

10月18日の第18節終了時点で、EASTの順位は次のようになっていた。
- 1位:流通経済大学付属柏(勝ち点40)
- 2位:鹿島アントラーズユース(勝ち点37)
- 3位:柏レイソルU-18(勝ち点36)
- 4位:FC東京U-18(勝ち点35)
- 5位:前橋育英(勝ち点28)
- 6位:青森山田(勝ち点28)
流通経済大柏は18試合で13勝を挙げ、2位以下に勝ち点差をつけていた。前橋育英と青森山田も上位グループに位置している。高校サッカー部同士の比較では、EASTの競争環境で結果を残している3校として注目したい。
WESTは大津と神村学園に注目

WESTでは、Jリーグのユースチームが上位を占める中、米子北、大津、神村学園が高校サッカー部として順位表に名を連ねている。
- 6位:米子北(勝ち点24)
- 7位:大津(勝ち点24)
- 8位:神村学園(勝ち点24)
大津は16試合、神村学園は18試合を消化した段階で同じ勝ち点24。試合数の違いも考慮する必要がある。神村学園は全国選手権の前回王者だが、リーグ戦では厳しい競争を強いられていることが分かる。
ここで注意したいのは、プレミアリーグの順位と選手権の優勝可能性は同じものではないという点だ。プレミアリーグにはクラブユースも参加し、長期的な成績を競う。一方、選手権は各都道府県の代表校による一発勝負のトーナメントである。
また、静岡学園は2026年にプリンスリーグ東海で戦っており、プレミアリーグの順位表には登場しない。プレミアリーグに所属していないからといって、全国の優勝候補から外れるわけではない。インターハイの優勝結果とシーズンランキングを合わせて判断する必要がある。
【第105回全国高校サッカー選手権】都道府県予選の代表校と最新状況

2026年度の第105回全国高校サッカー選手権大会は、2026年12月28日に開幕し、2027年1月11日に決勝を迎える。日本サッカー協会の10月21日付大会概要によると、参加するのは全国48校。46道府県から各1校、東京都から2校が出場する。
組み合わせ抽選会は2026年11月16日。決勝の舞台はMUFGスタジアム(国立競技場)に決定している。
10月26日時点で全国大会出場が決まった学校
都道府県予選は9月以降、各地で順次進行している。10月24日には秋田県と山形県で決勝が行われ、明桜と羽黒が全国大会への出場権を獲得した。
- 秋田県代表:明桜高校(3大会ぶり7回目)
- 山形県代表:羽黒高校(4大会ぶり10回目)
秋田県決勝では明桜が秋田商に4-3で勝利。山形県決勝では羽黒が米沢中央を延長戦の末に4-2で下した。10月26日時点では、48枠のうち2校が決定し、残る46枠は各地の予選で争われていた。
静岡学園の選手権予選はどうなっている?
静岡県では10月24日、25日に決勝トーナメント1回戦が開催された。静岡学園は焼津中央に6-1で勝利し、準々決勝へ進出した。
10月26日時点で予定されていた準々決勝の相手は磐田東。全国優勝経験のある藤枝東や浜松開誠館なども同じ県大会を戦っており、静岡県予選そのものが強豪校の競争の場になっていた。
神村学園も連覇への第一関門は県予選
鹿児島県では10月26日から第105回大会の県予選が始まった。神村学園は鹿児島城西、出水中央、鹿児島とともにベスト4シードに入っている。
前回王者であっても、県代表の座を確保しなければ連覇への挑戦は始まらない。神村学園にとっても、まずは地元の予選を突破することが必要だ。
全国大会の日程だけを見て優勝予想をするのではなく、各校の予選突破、主力選手のコンディション、全国大会の組み合わせまで確認することが、精度の高い予想につながる。
【高校サッカー注目選手2026】優勝候補を支えるキープレーヤー
高校サッカーの優勝予想では、学校名や監督の実績だけでなく、試合を決める選手にも目を向けたい。特に注目したいのは、夏の全国大会で得点を記録した選手と、プレミアリーグで継続して結果を残している選手だ。
静岡学園の攻撃陣
坂本健悟
静岡学園・インターハイ準決勝
大津との準決勝で41分に決勝ゴールを記録。静岡学園を決勝へ導いた得点者として注目したい。
泉新
静岡学園・インターハイ決勝
近大附との決勝で19分に先制ゴールを記録。試合の流れをつくった選手だ。
沢井翼
静岡学園・インターハイ決勝
70分+5分に決勝ゴールを決めた。夏の全国タイトルを決定づけた選手の一人。
いずれも2026年インターハイの公式記録や大会レポートで確認できる活躍だ。個々の選手の評価に加え、全国大会で結果を出した攻撃陣が冬にも機能するかがポイントになる。
流通経済大柏の得点源にも注目
プレミアリーグEASTでは、流通経済大学付属柏の渡辺瞳也が得点ランキング上位に位置している。10月18日の第18節終了時点で13得点を記録しており、得点力という面からも注目したい選手だ。
長期間のリーグ戦で得点を重ねる選手が、短期決戦でも決定機を生み出せるか。冬の選手権では、こうした個人の得点能力が試合の行方を左右する。
注目選手を見るときの3つのポイント
全国大会で活躍する選手を見極めるなら、得点数だけで判断しないことも大切だ。
- 決定力: 少ないチャンスをゴールにつなげられるか。
- 試合への関与: 得点だけでなく、ビルドアップや守備でも貢献できるか。
- 連戦への対応: 試合を重ねても運動量や判断力を維持できるか。
高校サッカーのトーナメントでは、エースの得点力と同じくらい、GKのセーブ、DFの対応、中盤の守備力も重要になる。特定のスター選手だけに依存しないチームが、最後まで勝ち残る可能性を高める。
【プロの結論】第105回高校サッカー選手権の優勝予想ランキング
ここまでの総合ランキング、インターハイ2026の結果、プレミアリーグの戦績、前回選手権の実績を照合すると、現段階での優勝予想は次のようになる。
本命静岡学園
インターハイ優勝・今季ランキング1位
対抗:流通経済大学付属柏
総合ランキング1位、プレミアリーグEAST首位。シーズンを通した安定感が強み。
連覇候補:神村学園
前回選手権王者。全国制覇の経験とトーナメントでの勝負強さを持つ。
上位進出候補:青森山田・前橋育英・大津
過去の全国タイトル、リーグ戦の成績、夏の全国大会の実績を備えた強豪。
静岡学園を本命にする最大の理由は、2026年の実績が最も明確だからだ。インターハイで全国優勝し、今季ランキングでも首位。単なる伝統校という評価ではなく、今年の結果で優勝候補としての根拠を示している。
流通経済大柏は総合ランキングとプレミアリーグEASTで首位に立つ安定した対抗馬。神村学園は前回大会の王者という立場から、連覇への挑戦に期待がかかる。
一方、青森山田と前橋育英は選手権での優勝経験が豊富で、大津は夏の全国4強。これらの学校は組み合わせやコンディションによって、優勝候補の序列を変える可能性がある。
優勝予想で陥りやすい3つの誤解
誤解1:ランキング1位なら選手権でも優勝する。
ランキングは試合結果を数値化したものであり、全国大会のトーナメント結果を保証するものではない。リーグ戦の強さと一発勝負の強さは別の評価軸だ。
誤解2:前回王者は今年も同じ強さを持つ。
高校サッカーは卒業による選手の入れ替わりが大きい。神村学園の前回優勝は重要な実績だが、2026年のチームは新しい選手構成で戦っている。現在のリーグ戦や全国大会の結果も確認したい。
誤解3:インターハイ優勝校が冬も必ず優勝する。
夏と冬では大会までの準備期間が異なり、チームの成熟度や主力選手の状況も変わる。静岡学園は有力候補だが、選手権では組み合わせや試合当日の状態も結果を左右する。
【高校サッカーの優勝候補】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の高校サッカー選手権で最も優勝に近い学校はどこ?
A1:現段階では静岡学園を本命と予想する。2026年インターハイ優勝、今季全国ランキング1位という2つの実績がある。流通経済大学付属柏と神村学園も有力な対抗候補だ。
Q2:2026年の高校サッカー全国ランキング1位はどこ?
A2:2026年10月26日基準のKOKOMET総合ランキングでは流通経済大学付属柏が1位。2026年シーズンの成績だけを対象にしたランキングでは静岡学園が1位となっている。
Q3:前回の全国高校サッカー選手権で優勝したのはどこ?
A3:第104回大会の優勝校は鹿児島県代表の神村学園。2026年1月12日の決勝で鹿島学園を3-0で破り、選手権初優勝とインターハイとの夏冬2冠を達成した。
Q4:第105回全国高校サッカー選手権大会はいつ開催される?
A4:2026年12月28日に開幕し、2027年1月11日に決勝が行われる予定。決勝会場はMUFGスタジアム(国立競技場)だ。
Q5:青森山田や前橋育英も優勝候補に入る?
A5:十分に候補となる。青森山田は選手権の複数回優勝校で、前橋育英は第103回大会の優勝校。2026年の総合ランキングでも、それぞれ3位と4位につけている。
Q6:都道府県予選で敗れた強豪校は全国大会に出場できる?
A6:原則として出場できない。全国大会には各都道府県の代表校が出場するため、ランキング上位校や前回王者であっても、県予選を突破する必要がある。
まとめ:2026年の高校サッカーは静岡学園を中心に激戦へ
2026年10月26日時点のデータを総合すると、第105回全国高校サッカー選手権大会の本命は静岡学園だ。インターハイ優勝と今季ランキング1位という実績は、全国の強豪校と比較しても際立っている。
流通経済大学付属柏は総合ランキング1位とプレミアリーグEAST首位という安定感があり、前回王者の神村学園には連覇への期待がかかる。青森山田、前橋育英、大津も十分に優勝を狙える実力を持っている。
また、帝京長岡、米子北、尚志、昌平など、ランキング上位の学校にも注目したい。全国大会では予想外の勝ち上がりが起こることもあり、強豪校同士の対戦が大会の勢力図を大きく変える可能性がある。
今後の注目ポイントは、11月中旬まで続く都道府県予選、11月16日の組み合わせ抽選会、そして全国大会直前のチーム状態だ。
夏の王者・静岡学園が冬も頂点に立つのか。それとも流通経済大柏や神村学園、青森山田などがその座を奪うのか。第105回大会は、全国の強豪校がそれぞれの歴史と実力を懸けて戦う、見逃せない選手権になりそうだ。
記事基準日:2026年10月26日。ランキングはKOKOMET独自集計、リーグ戦は2026年10月18日終了時点の順位表を参照。大会日程・試合結果は日本サッカー協会および各大会主催者の公表資料に基づく。