今永昇太は2026年オフにFAへ?カブス残留・移籍先候補とQOの経緯を徹底解説
シカゴ・カブスの今永昇太投手が、2026年シーズン終了後に再びフリーエージェント(FA)となった。2025年オフにクオリファイング・オファー(QO)を受諾し、1年2202万5000ドルでカブスに残留した左腕は、2026年に32試合へ先発して11勝10敗、防御率3.77を記録。174回1/3を投げ、174奪三振をマークした。
今回のFAは、2025年に結んだ1年契約が満了したことによるものだ。2024年のMLB移籍から続く契約オプションの仕組みを振り返ると、なぜ今永が2年連続でFA市場に登場するのかが見えてくる。カブスとの再契約はあるのか、それともエンゼルス、パドレス、レイズなどへの移籍が実現するのか。2026年11月1日時点の成績、契約事情、米メディアの評価を整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- FAの現状:今永昇太は2026年10月29日にFAとなり、カブスとの1年契約が満了した。
- 契約の経緯:2025年にカブスのQO、1年2202万5000ドルを受諾したため、2026年もFA市場に戻ることになった。
- 2026年の成績:32先発、11勝10敗、防御率3.77、174回1/3、174奪三振。課題は被本塁打35本。
- 移籍先候補:米メディアではエンゼルス、パドレス、レイズなどが候補として挙げられている。
- 今後の焦点:カブスとの再契約は可能だが、今永への2度目のQO提示は認められない。
【2026年FAの現状】今永昇太はカブスを退団するのか?

今永昇太は2026年10月29日、シーズン終了に伴って正式にフリーエージェントとなった。MLB公式選手ページの最新トランザクションにも、同日付でFAを選択した記録が掲載されている。
ここで注意したいのは、FAになったことと、カブス退団が確定したことは同じではないという点だ。FAとは、前所属球団との契約が終了し、次の契約を交渉できる立場になったことを意味する。以前所属していたカブスと再契約することも、別の球団へ移籍することも可能だ。
2026年11月1日時点では、今永の2027年所属球団は決まっていない。ワールドシリーズは10月28日に終了し、カブスはその後の5日間、今永を含む自軍FA選手との独占交渉期間に入っている。他球団との契約交渉・締結が可能になるのは、米東部時間11月2日午後5時からだ。
したがって、現段階で「カブス残留決定」「他球団への移籍決定」と断定することはできない。FA市場が本格的に動き始めるタイミングが、今永の去就を判断する最初の節目となる。
日本人選手では、同じカブスの鈴木誠也、ロッキーズの菅野智之も今オフのFA選手に名を連ねた。日刊スポーツが10月30日に報じたMLB選手会の発表では、FAとなった選手は合計144人。今永は日本人選手の中でも注目される先発投手の一人だ。
【2025年FAから2026年FAへ】QO受諾と契約オプション破棄の全経緯

今永が2年連続でFAになる理由を理解するには、2024年にカブスと結んだ契約の特殊な構造を知る必要がある。
今永は2024年1月、横浜DeNAベイスターズからポスティングシステムを利用してMLBに移籍し、カブスと4年総額5300万ドルの契約を結んだ。ただし、一般的な4年契約とは異なり、契約2年目終了後などに球団が契約を延長できるオプションが設けられていた。
2025年オフに何が起きたのか

2025年シーズン終了後、カブスは2026年から2028年までの3年間、総額5775万ドルとなる球団オプションを行使しなかった。
その後、今永には2026年の1525万ドルの選手オプションを選択する権利があったが、こちらも行使しなかった。この2つの判断によって、今永は2025年11月にFAとなった。
しかし、カブスは今永を完全に手放す選択をしたわけではない。球団は1年2202万5000ドルのQOを提示し、今永は2025年11月18日にこれを受諾した。
当初の選手オプション1525万ドルと比べて約680万ドル高い条件で、2026年もカブスに残留できる契約だった。しかも、1年契約が終了すれば翌オフに再びFA市場へ出ることができる。
2025年FAと2026年FAの時系列
| 時期 | 出来事 | 契約・状況 |
|---|---|---|
| 2024年1月 | カブスと契約 | 4年総額5300万ドルの契約を締結 |
| 2025年11月上旬 | 球団オプションを破棄 | 2026~2028年の3年5775万ドルのオプションを行使せず |
| 2025年11月上旬 | 選手オプションを破棄 | 2026年の1525万ドルの選手オプションを行使せず、FAに |
| 2025年11月6日 | カブスがQOを提示 | 1年2202万5000ドル |
| 2025年11月18日 | 今永がQOを受諾 | 2026年はカブスとの1年契約でプレー |
| 2026年10月29日 | 再びFAに | QO受諾後の1年契約が満了 |
| 2026年11月2日 | 他球団との交渉解禁 | 米東部時間午後5時から他球団との契約が可能 |
この流れから分かるように、2026年のFAは突然の退団や球団との決裂によって発生したものではない。2025年にQOを受諾した時点で、翌年の契約終了後に再びFAとなることが予定されていた。
また、2025年のQO受諾は、長期契約を諦めたという意味でもない。1年間の高額契約で収入を確保し、2026年の投球内容を踏まえて改めて市場評価を受けられる選択だった。
【2026年成績を徹底分析】11勝10敗・防御率3.77の評価は?
2026年の今永は、カブスの先発ローテーションを支える投手としてシーズンを戦った。MLB公式記録によるレギュラーシーズンの成績は次のとおりだ。
2026年レギュラーシーズン成績
- 登板・先発:32試合・32先発
- 勝敗:11勝10敗
- 防御率:3.77
- 投球回:174回1/3
- 奪三振:174
- 与四球:37
- 被安打:154
- 被本塁打:35
- WHIP:1.10
まず評価したいのは、32試合すべてに先発し、174回1/3を投げた安定性だ。先発投手に求められる登板機会を確保し、シーズンを通してローテーションを守ったことは、FA市場での大きなアピール材料になる。
2024年から2026年までの成績推移
MLB移籍後3シーズンの成績を比較すると、2024年の鮮烈なデビューから、2025年の調整を経て、2026年には再び年間174奪三振を記録するまでに戻したことが分かる。
- 2024年:15勝3敗、防御率2.91、173回1/3、174奪三振
- 2025年:9勝8敗、防御率3.73、144回2/3、117奪三振
- 2026年:11勝10敗、防御率3.77、174回1/3、174奪三振
2024年にはオールスターに選出され、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票でも上位票を獲得した。MLB移籍1年目から15勝、防御率2.91という成績を残したことは、現在のFA市場で評価される実績の一つだ。
最大の課題は被本塁打の多さ
一方、2026年の成績には明確な弱点もある。それが被本塁打だ。
今永は2026年に35本の本塁打を許した。MLB公式のシーズン総括でも、被本塁打数はリーグ全体で2番目に多い水準だったとされている。
奪三振174、与四球37という数字を見ると、制球力と空振りを奪う能力は依然として魅力的だ。しかし、被本塁打が多いことは、投球内容を評価する球団にとって無視できない問題になる。
特に、フライボールが多い投手は、球場の広さや外野守備の質によって失点リスクが変わりやすい。甘く入った速球を長打にされる場面を減らせるかどうかが、次の契約を左右する。
つまり、2026年の今永は「年間174回を任せられる先発左腕」という強みと、「本塁打による失点リスク」という弱みを併せ持つ投手だ。
MLB通算成績は十分に評価できる水準
MLB通算では、2024年から2026年までの3シーズンで86試合に先発し、35勝21敗、防御率3.45を記録している。投球回は492回1/3、奪三振は465、WHIPは1.04だ。
この数字は、単年の成績だけでなく、3年間にわたって一定の結果を残してきたことを示している。FA市場で先発投手を探す球団にとって、メジャーでの実績がすでにあることは大きな安心材料になる。
「自分には弱点はたくさんありますし、その弱点を1つずつ潰していけばいいピッチャーになれると信じてるので、それをやるだけですね」
これは2026年シーズン終了後、MLB公式日本語版が紹介した今永のコメントだ。自身の課題を認識し、改善を目指す姿勢を示している。今季の被本塁打問題をどのように修正するかは、2027年以降の評価にも直結する。
【FA市場の焦点】QO再提示は不可?カブス残留の可能性を検証
2026年オフの今永を巡る契約交渉で、特に重要なのがクオリファイング・オファー(QO)の制度だ。
今永は2度目のQOを受けられない
QOとは、一定の条件を満たすFA選手に対し、所属球団が提示できる1年契約のオファーだ。選手が受諾すれば翌シーズンも同じ球団でプレーし、拒否して他球団と契約する場合には、条件に応じて元球団にドラフト指名権の補償が発生する。
ただし、重要な制限がある。過去にQOを受けた選手には、再びQOを提示できない。
今永は2025年にカブスからQOを受け、実際に受諾している。そのため、2026年オフは再度QOを提示される対象ではない。
これは今永にとって、FA市場での交渉を考えるうえで重要なポイントだ。新しい球団が今永を獲得する際、QOに伴うドラフト指名権の補償を負う必要がない。契約交渉のハードルが一つ下がるため、複数球団が獲得を検討しやすくなる可能性がある。
カブスとの再契約は十分に考えられる
今永にとってカブスは、MLBで3シーズンを過ごした所属球団だ。環境やチーム事情を理解しており、球団側も3年間の投球内容を把握している。
2026年はチーム最多の11勝を挙げ、先発陣で唯一32試合に先発した。シーズンを通じてローテーションを守った実績は、カブスにとっても評価しやすい材料になる。
一方で、球団側にも難しい事情がある。
2026年10月の報道では、カブスの編成本部長ジェド・ホイヤー氏が、今オフにFAとなる選手全員と再契約するのは難しいとの見通しを示している。また、2027年に向けて投手陣の質を改善することを補強の重要課題として挙げている。
これは今永との再契約を否定する発言ではない。ただし、球団が先発陣の再編を検討している以上、過去の実績だけで残留が決まるわけではない。
再契約で注目される3つの条件
今永とカブスが再契約する場合、注目されるのは次の3点だ。
1. 契約年数
33歳で迎える2027年シーズンを考えると、球団側は長期契約による年齢リスクを慎重に評価する可能性がある。1~2年程度の契約と、複数年契約では双方のリスクが大きく異なる。
2. 年俸と成績のバランス
2026年の年俸は2202万5000ドルだった。ただし、この金額はQO制度による1年契約の提示額であり、そのまま次の契約の適正年俸を意味するわけではない。2026年の防御率、被本塁打、投球回などを総合的に評価する必要がある。
3. 2027年の先発ローテーション構想
カブスがどのような投手陣を編成するかも重要だ。左腕先発として今永を必要とするのか、それとも別のタイプの先発投手を優先するのかによって、交渉の方向性は変わる。
【移籍先候補】エンゼルス・パドレス・レイズが浮上する理由
今永がカブスを離れる場合、どの球団が獲得に動くのかも注目されている。
2026年10月末に公開されたCBS Sportsの2026~27年FA市場ランキングでは、今永は全FA選手の中で30位に位置付けられた。移籍先候補として、ロサンゼルス・エンゼルス、サンディエゴ・パドレス、タンパベイ・レイズの3球団が挙げられている。
サンディエゴ・パドレス
パドレスは今永の移籍先候補として、米メディアで複数回名前が挙がっている球団だ。
先発ローテーションの補強が課題となるチームにとって、MLBで通算35勝を挙げた左腕は検討対象になり得る。今永の制球力や奪三振能力を生かし、安定した先発の一角として起用する構想も考えられる。
ただし、パドレスが実際に今永へオファーを提示したという確定情報はない。現段階ではメディアによる獲得候補の分析として受け止める必要がある。
ロサンゼルス・エンゼルス
エンゼルスもCBS Sportsが挙げた移籍先候補だ。先発投手の補強を検討する球団にとって、メジャー経験が豊富で年間30試合前後の先発を期待できる今永は、選択肢の一つになり得る。
ただし、2026年に35本の被本塁打を許した点は、獲得交渉で慎重に評価される部分だろう。単純な勝敗数だけでなく、球場環境や守備陣との相性も判断材料になる。
タンパベイ・レイズ
レイズについても、CBS Sportsが候補に挙げている。2027年の先発陣を整備するうえで、経験豊富な左腕を加える選択肢は合理性がある。
2026年の今永は174回1/3を投げており、シーズンを通して先発登板を重ねられることが強みだ。先発陣の層を厚くしたい球団にとって、検討する価値のあるプロフィールといえる。
移籍先候補の比較
- カブス:3年間の実績と環境への適応を評価できる。再契約の可能性は残る。
- パドレス:先発投手の補強候補として米メディアが名前を挙げている。
- エンゼルス:先発陣を補強する選択肢として報道で言及されている。
- レイズ:2027年のローテーション構築に向けた候補として挙げられている。
ここで大切なのは、候補球団の名前と正式な獲得交渉を混同しないことだ。2026年11月1日時点では、これらは米メディアが分析した移籍先候補であり、今永の移籍が決定したわけではない。
【プロの結論】今永昇太のFA市場評価と2027年契約の見通し
今永の2026年FA市場における評価は、単純に11勝10敗、防御率3.77という成績だけでは決まらない。投球回、奪三振、与四球、被本塁打、年齢、契約条件を組み合わせて判断する必要がある。
市場で評価される3つの強み
第一に、左腕の先発投手であること。MLBでは、一定の投球回を任せられる先発左腕は貴重な戦力だ。今永は2026年に32試合へ先発し、174回1/3を投げた。ローテーションの一角として計算できる実績がある。
第二に、制球と奪三振のバランス。174奪三振に対して与四球は37。四球を大量に出して自滅するタイプではなく、打者との勝負を組み立てられる投手だ。
第三に、MLBでの継続的な実績。3年間の通算防御率は3.45。2024年にはオールスターにも選出されており、メジャーの打者に対応できる能力はすでに証明されている。
契約交渉で不利になり得る要素
一方で、35本の被本塁打は無視できない。特に、強打者が多いアメリカン・リーグの球団や、本塁打が出やすい球場を本拠地とするチームは、失点リスクを慎重に見極めるだろう。
また、2027年シーズンは33歳で迎える。長期契約を提示する場合、年齢による球威や身体能力の変化を考慮する必要がある。
そのため、今永の契約は、単純な高額長期契約よりも、短期契約や適切なインセンティブを組み合わせた契約が検討される可能性もある。ただし、実際の契約年数や年俸は、今後の交渉次第だ。
今永のFA情報を見極める判断基準
今後のニュースを確認する際には、次の区別が重要になる。
- FA選手として公示された:契約が終了し、FAになったという確定情報。
- 移籍先候補に名前が挙がった:メディアや専門家による予測・分析。
- 球団が獲得に関心を示した:関心が報じられた段階であり、契約成立とは異なる。
- 正式オファーがあった:契約条件の提示が行われた段階。
- 契約合意・正式発表:所属球団が決まったことを確認できる段階。
特にSNSやニュースの見出しでは、「移籍有力」「獲得へ」「争奪戦」といった表現が使われることがある。こうした言葉だけで契約成立と判断するのは早い。
今永の評価を左右するのは、2026年の成績だけでなく、被本塁打を減らせるかという改善可能性、そして2027年以降も先発ローテーションを任せられるかという点だ。
【今永昇太のFA】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:今永昇太は2026年オフにFAになったのですか?
A1:はい。2026年10月29日にFAとなった。2025年に受諾した1年2202万5000ドルのQO契約が2026年シーズン終了とともに満了したためだ。
Q2:今永昇太は2026年もカブスに残留できますか?
A2:可能だ。FAになってもカブスとの再契約は禁止されていない。カブスとの交渉期間を経て、他球団との交渉も可能になる。ただし、2026年11月1日時点で再契約は発表されていない。
Q3:今永昇太の2026年の成績は何勝何敗ですか?
A3:11勝10敗、防御率3.77だ。32試合に先発し、174回1/3、174奪三振、WHIP1.10を記録した。
Q4:今永昇太の2026年の年俸はいくらですか?
A4:1年2202万5000ドルだ。2025年11月にカブスから提示されたQOを受諾したことによる契約金額である。
Q5:今永昇太は2026年オフもQOを受けられますか?
A5:受けられない。2025年オフにすでにQOを受けているため、制度上、同じ選手に再度QOを提示することはできない。
Q6:今永昇太の移籍先候補はどこですか?
A6:米メディアのCBS Sportsは、エンゼルス、パドレス、レイズを候補として挙げている。カブスとの再契約も選択肢に残っているが、いずれも正式な契約先として決定したものではない。
Q7:今永昇太のMLB通算成績は?
A7:2024~2026年の3シーズンで35勝21敗、防御率3.45、86先発、492回1/3、465奪三振を記録している。
まとめ:今永昇太の2026年FAはカブス残留か新天地移籍かが最大の焦点
今永昇太は2026年10月29日にカブスとの1年契約を終え、再びFAとなった。2025年オフに球団オプションと選手オプションを行使せず、QOを受諾したことが、今回のFAにつながる一連の経緯だ。
2026年は11勝10敗、防御率3.77、174回1/3、174奪三振という成績を残した。年間32試合に先発できる耐久性と制球力は大きな強みだが、35本の被本塁打は改善すべき課題として残った。
カブスとの再契約は十分に考えられる一方、パドレス、エンゼルス、レイズなども米メディアが挙げる候補だ。さらに、今永は2025年にQOを受諾しているため、2026年オフに再びQOを提示されることはない。
2026年11月1日時点で確定しているのはFAになったことまでであり、2027年の所属球団は未定だ。今後の注目点は、他球団との交渉解禁後にどの球団が具体的な条件を提示するか、そしてカブスが再契約に動くかどうかにある。
2024年の鮮烈なMLBデビューから3年。今永昇太にとって今回のFAは、メジャーで築いた実績を新たな契約につなげる重要な機会となる。2027年もシカゴで投げるのか、それとも新天地で新たな挑戦を始めるのか。今オフの動向から目が離せない。
主な確認資料: MLB公式の選手成績・契約報道、MLB公式日本語版、日刊スポーツ、CBS Sportsの2026~27年FA市場分析。