【メッシの年俸推移】バルセロナからPSG、インテル・マイアミまで

目次

メッシのキャリアを報酬面から振り返ると、バルセロナ時代に歴史的な高額契約を結び、その後パリ・サンジェルマン(PSG)を経て、インテル・マイアミで新しい収益モデルを確立した流れが見えてきます。

ただし、クラブごとに契約期間、通貨、税引き前後の表示方法が異なるため、単純な数字の比較には注意が必要です。

メッシの年俸・報酬の歴代推移

メッシ年俸全盛期

- 2017〜2021年:FCバルセロナ

キャリア最大級の契約を締結。4年間の最大総額は5億5,523万7,619ユーロで、年間平均は約1億3,881万ユーロ。固定給に加えて、肖像権や各種ボーナスが設定されていました。

- 2021〜2023年:パリ・サンジェルマン

バルセロナ退団後、フランスのPSGに加入。フランス紙「L'Équipe」は2021年9月、メッシの報酬を年間3,000万ユーロの手取りと報道しました。うち100万ユーロは暗号資産による支払いとされ、契約期間を満了した場合の忠誠ボーナスも報じられています。

- 2023〜2025年:インテル・マイアミ

MLSへ移籍し、報酬の構造が変化。2025年のMLS選手会の給与資料では、基本給1,200万ドル、保証報酬2,044万6,667ドルでした。個人スポンサー契約やリーグ関連の収益分配は別枠です。

- 2026年:インテル・マイアミ

2025年10月に契約を延長し、2028年シーズン終了まで在籍する契約を締結。2026年のMLS選手会資料では、基本給2,500万ドル、保証報酬2,833万3,333ドルとなっています。

バルセロナ時代の契約と比べると、インテル・マイアミでは固定給と保証報酬の規模が異なります。一方、スポンサー契約やクラブの商業価値に連動する収益まで考慮すれば、現在も世界最高水準の収入を維持しています。

【契約流出の経緯】なぜメッシの年俸がバルセロナの財政問題と結び付いたのか

メッシの契約が世界中で大きな議論を呼んだのは、金額の大きさだけが理由ではありません。公表された時期が、バルセロナの深刻な財政難と重なっていたことも影響しました。

2021年1月、エル・ムンドが契約内容を報道

2021年1月31日、スペイン紙「エル・ムンド」がメッシとバルセロナの契約内容を公開しました。報道されたのは2017年11月に締結された4年契約の詳細で、総額5億5,523万7,619ユーロという数字が大きな注目を集めました。

契約には当時の会長ジョゼップ・マリア・バルトメウらクラブ幹部が関わっていました。バルセロナは契約書が当事者間の守秘義務に関わる私的文書であるとして、流出への遺憾を表明しました。

クラブは同日、文書の公表に関する責任を全面的に否定し、エル・ムンドに対して法的措置を取る意向を発表しています。

FCバルセロナは、契約文書の公開について一切の責任を否定し、損害が生じた場合には適切な法的措置を取ると発表した。

その後、クラブ内部でも流出経緯の調査が始まりました。暫定会長カルレス・トゥスケツは、自身や理事会が流出に関与したことを否定しています。元会長バルトメウも関与を否定しており、報道された契約書がどのような経路で外部に渡ったのかについては、当時、明確な説明が示されませんでした。

バルセロナの財政難はメッシの年俸だけが原因ではない

契約流出問題を理解するには、当時のクラブ経営を確認する必要があります。

バルセロナが2021年10月に公表したデューデリジェンスの結果によると、2021年3月時点で債務と将来負債を合わせた金額は13億5,000万ユーロに達していました。

同資料では、2016-17シーズンから2019-20シーズンにかけて人件費が61%増加したことも明らかにされています。大型補強や選手契約の更新、忠誠ボーナスなどの新しい報酬条件が支出を押し上げていました。

さらに、新型コロナウイルスによる収益減少も重なっています。クラブの説明では、2020-21シーズンの損失は税引き後で4億8,100万ユーロ。2021年6月末時点の純負債は6億8,000万ユーロでした。

つまり、メッシの契約は財政問題を象徴する存在になったものの、経営難の原因をメッシ一人の年俸に帰するのは正確ではありません。高額な選手獲得費用、複数選手との大型契約、経営管理上の問題、コロナ禍による収入減少が重なっていたのです。

この点は重要です。メッシはバルセロナにとって大きな人件費負担である一方、世界的な集客力やスポンサー収入を生み出す中心的な存在でもありました。高額契約の評価には、支出だけでなく選手が生み出す商業的価値も含めて考える必要があります。

【2026年最新】インテル・マイアミでのメッシの年俸と総収入

2026年現在、メッシはインテル・マイアミとの契約を2028年シーズン終了まで延長しています。

2025年10月に発表された契約延長について、クラブは契約期間を公表しましたが、契約総額や報酬の詳細は明らかにしていません。その後、2026年4月14日時点のMLS選手会の給与資料によって、基本給と保証報酬が確認できるようになりました。

2026年の公式給与資料に掲載された金額



基本給(Base Salary)

$25,000,000


年間2,500万ドル


保証報酬(Guaranteed Compensation)

$28,333,333


年間約2,833万ドル

出典:MLS Players Association 2026 Spring Salary Guide(2026年4月14日時点)。

保証報酬とは、基本給に契約上のサインボーナスや保証されたボーナスを契約期間に応じて年換算して加えたものです。成績に応じて支払われるすべての変動報酬を含む数字ではありません。

この区別は、メッシの報酬を正確に理解するために欠かせません。MLS選手会の資料に記載される保証報酬は、クラブとの選手契約に関する数字であり、個人スポンサーや広告出演などの収益は含まれていません。

年間7,000万〜8,000万ドルという報酬説の正体

2026年3月には、インテル・マイアミの共同オーナーであるホルヘ・マスが、メッシの年間報酬について70万ドルや80万ドルではなく、7,000万〜8,000万ドル規模と説明しました。

ブルームバーグのインタビューを通じて伝えられたこの金額には、選手としての報酬だけでなく、クラブの持分に関する価値も含まれています。

ただし、これはMLS選手会が公表する基本給や保証報酬とは異なる包括的な評価です。クラブの持分については引退後に取得できる権利が報じられており、年間7,000万〜8,000万ドルがそのまま毎年の現金給与として振り込まれるわけではありません。

2026年のフォーブス推計では総収入1億4,500万ドル

さらに広い視点で見ると、2026年10月17日に公表されたフォーブスのサッカー選手高額所得ランキングでは、メッシの年間総収入は推計1億4,500万ドルとされています。

内訳は次のとおりです。

- ピッチ上の収入:約7,000万ドル
- ピッチ外の収入:約7,500万ドル
- 合計:約1億4,500万ドル

ピッチ上の収入には、選手報酬のほか、アディダスやApple TVとのリーグ関連の収益分配なども反映されるとフォーブスは説明しています。ピッチ外にはスポンサー契約、広告、ライセンス事業などが含まれます。

この数字は税金や代理人手数料を差し引く前の推計であり、MLSの基本給2,500万ドルとは計算対象が違います。メッシの経済的な価値を考えるなら、クラブ給与だけでなく、スポンサー収入や商業契約を含めて見る必要があります。

【クリスティアーノ・ロナウドと比較】2026年も世界最高クラスの収入を維持

メッシの年俸を語るうえで欠かせない比較対象が、長年のライバルであるクリスティアーノ・ロナウドです。

両者は所属リーグも契約形態も異なりますが、2026年のフォーブスによる高額所得ランキングでは、依然としてサッカー界を代表する2人として上位を占めています。

2026年フォーブス推計による年間総収入比較



クリスティアーノ・ロナウド
1位

$300 million



ピッチ上
2億5,000万ドル


ピッチ外
5,000万ドル

リオネル・メッシ

$145 million



ピッチ上
7,000万ドル


ピッチ外
7,500万ドル

2026年10月17日公表のフォーブス推計。税引き前・代理人手数料控除前。

ロナウドの年間総収入は3億ドルで、メッシの1億4,500万ドルを大きく上回っています。差額は1億5,500万ドルです。

一方、興味深いのはピッチ外の収入です。メッシは約7,500万ドルで、ロナウドの約5,000万ドルを上回っています。メッシにはアディダス、マスターカード、Michelob Ultraなどのスポンサー契約があり、広告や商業活動も大きな収益源になっています。

ロナウドはサウジアラビアのアル・ナスルとの契約によるピッチ上の収入が約2億5,000万ドルと推計されており、クラブからの報酬が総収入を大きく押し上げています。

したがって、2人を比較するときは「どちらの年俸が高いか」だけでなく、「クラブからの収入が中心なのか、スポンサーや事業収入が中心なのか」という構造の違いにも注目すべきです。

【プロの結論】メッシの最高年俸を正しく評価する3つの基準

メッシの全盛期の報酬を分析すると、スポーツ選手の年俸を比較するときに見落とされがちなポイントが3つあります。

1. 固定給と契約総額を混同しないこと。

バルセロナ時代の年間約1億3,881万ユーロは、固定給だけではありません。4年契約の最大総額を年平均にした数字であり、契約更新ボーナスや忠誠ボーナスなどが含まれています。通常の年間基本給と並べると、実態以上に高く見える場合があります。

2. 税引き前と手取りを区別すること。

総額が同じ選手でも、国ごとの税制、給与と肖像権収入の配分、契約形態によって手取りは変わります。メッシのバルセロナ時代の約7,490万ユーロという年間手取り相当額も、報道された税務上の試算として読むべきです。

3. スポンサーや商業権益を含めた経済価値を見ること。

インテル・マイアミでのメッシは、MLSの基本給だけでも年間2,500万ドルに達しています。さらにスポンサー契約、リーグとの収益分配、クラブ持分に関する権利などが加わります。現在のメッシの経済的価値は、選手としての給与だけでは測れません。

この3点を踏まえると、バルセロナ時代の契約は固定給と特別ボーナスを組み合わせた歴史的な大型契約であり、2026年のインテル・マイアミでの収入は、スポーツと商業ビジネスを組み合わせた新しい報酬モデルだと理解できます。

【メッシの年俸全盛期】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:メッシの年俸が最も高かったのは何年ですか?

2017年から2021年までのバルセロナとの4年契約期間です。最大総額は5億5,523万7,619ユーロで、年間平均にすると約1億3,881万ユーロでした。特に契約更新ボーナスや忠誠ボーナスが高額でした。

Q2:メッシのバルセロナ時代の年俸は138億円だったのですか?

原報道の数字は年間約1億3,880万9,404ユーロです。138億円という表記とは異なり、2021年1月末の為替水準で換算すれば約175億円規模に相当します。

Q3:メッシのバルセロナ時代の手取りはいくらでしたか?

エル・ムンドの報道では年間約7,490万ユーロ、4年間で約2億9,700万ユーロと試算されています。税金や社会保障関連の控除を考慮した報道上の数字です。

Q4:2026年現在のメッシの年俸はいくらですか?

MLS選手会の2026年給与資料では、インテル・マイアミでの基本給が2,500万ドル、保証報酬が2,833万3,333ドルです。スポンサー収入やクラブ持分などは別に考える必要があります。

Q5:メッシとクリスティアーノ・ロナウドはどちらが稼いでいますか?

2026年10月のフォーブス推計では、ロナウドが年間3億ドル、メッシが1億4,500万ドルです。ただし、メッシはピッチ外の収入が約7,500万ドルあり、スポンサーや商業活動でも大きな収益を得ています。

Q6:メッシのバルセロナとの契約が流出したのはなぜですか?

2021年1月31日にスペイン紙エル・ムンドが契約書の詳細を報道しました。バルセロナは流出への関与を否定して法的措置を表明し、クラブ内部でも調査が行われました。公表された契約書の流出経路について、当時クラブから明確な説明は示されませんでした。

まとめ:メッシの年俸全盛期はバルセロナ時代、2026年も世界最高水準

メッシの年俸全盛期は、2017年から2021年までのFCバルセロナとの4年契約です。エル・ムンドが報じた最大総額は5億5,523万7,619ユーロで、年間平均は約1億3,881万ユーロに達しました。

この契約の特徴は、年間約6,133万ユーロの固定給に加え、肖像権報酬、約1億1,522万ユーロの契約更新ボーナス、約7,793万ユーロの忠誠ボーナスなどが組み合わされていたことです。単純な基本給では説明できない報酬構造でした。

2026年現在、インテル・マイアミでの基本給は年間2,500万ドル、保証報酬は約2,833万ドルです。一方、フォーブスはスポンサーや商業収入なども含めた年間総収入を約1億4,500万ドルと推計しています。

バルセロナ時代の契約はクラブとの大型契約によって記録的な報酬を実現した時代であり、現在は世界的なブランド価値と商業収益を組み合わせる時代へと変化しました。

メッシの年俸を正しく理解するには、基本給、保証報酬、ボーナス、肖像権、スポンサー収入、手取りを区別することが大切です。単なる金額の大きさではなく、サッカー界における選手の価値と収益構造そのものが、彼のキャリアを通じて変化してきたことが分かります。