【第85期A級順位戦の最新結果】第4回戦途中で永瀬・豊島が4連勝
第85期A級順位戦は、2026年6月に開幕した2026~2027年期のリーグ戦です。出場するのは10人で、全員がほかの9人と1局ずつ対戦します。
10月30日時点で、第4回戦のうち4局が終了。ここまでの主な結果は次のとおりです。
- 10月13日: 豊島将之九段が増田康宏八段に勝利。
- 10月15日: 佐々木勇気八段が近藤誠也八段に勝利。
- 10月16日: 糸谷哲郎九段が千田翔太八段に勝利。
- 10月16日: 永瀬拓矢九段が広瀬章人九段に勝利。
- 10月30日: 佐藤天彦九段-伊藤匠二冠戦が予定されている。
特に大きかったのは、永瀬九段と豊島九段がともに第4回戦まで白星を重ねたことです。増田八段も3勝1敗で追走しており、上位争いは3人を中心に展開しています。
日本将棋連盟の第85期公式成績表でも、永瀬九段と豊島九段は4勝0敗。両者の無敗記録が続いています。
【全10棋士の勝敗表】第85期A級順位戦の成績一覧

ここで、10月30日の佐藤天彦九段-伊藤匠二冠戦を迎える前の成績を整理します。
2026年10月30日・第4回戦進行中の公式成績。前期順位も併記。
出典:日本将棋連盟「第85期名人戦・順位戦 A級」、名人戦棋譜速報。佐藤九段と伊藤二冠は10月30日の対局前成績です。順位欄は前期順位。
この勝敗表で注目したいのは、全員が同じ対局数ではない点です。
永瀬九段、豊島九段、増田八段、千田八段などは第4回戦までの対局を終えています。一方、佐藤九段と伊藤二冠は10月30日の対局が残っているため、3局消化時点の数字です。
また、同じ勝敗の棋士が並ぶ場合、順位は前期の順位を基準に決まります。単純に勝ち数だけで現在の順位を判断すると、公式の順位表との違いが生じるため注意が必要です。
【永瀬拓矢九段と豊島将之九段を比較】4連勝の中身と名人挑戦権争い
今期のA級順位戦で最も目を引くのは、永瀬九段と豊島九段の安定感です。
両者とも4戦全勝ですが、勝ち上がってきた対戦相手を見ると、それぞれ異なる特徴があります。
永瀬拓矢九段:強豪との対戦を連続して制す
前期順位2位
永瀬九段は、近藤誠也八段、伊藤匠二冠、佐々木勇気八段、広瀬章人九段を破って4連勝を達成しました。
第4回戦では10月16日に広瀬九段と対戦し、白星を獲得。これによって無敗を維持し、名人挑戦権争いで先頭集団に残りました。
今後の注目局は、11月16日の糸谷九段戦、12月10日の佐藤天彦九段戦、そして最終第9回戦の豊島九段戦です。
豊島将之九段:増田康宏八段との直接対決も制す
前期順位3位
豊島九段は、佐藤天彦九段、佐々木勇気八段、糸谷哲郎九段、増田康宏八段を相手に4連勝しています。
特に注目されたのが、10月13日の増田八段との一戦です。
増田八段は第3回戦まで3連勝と好調でしたが、豊島九段がこの直接対決を制しました。結果として、増田八段の連勝は3で止まり、豊島九段が唯一の全勝を維持する永瀬九段と並ぶ形になりました。
2人の直接対決は2027年3月3日の予定
今期の対戦表で見逃せないのが、永瀬九段と豊島九段の直接対決です。
両者の第9回戦は、公式対戦表で2027年3月3日に予定されています。
仮に両者が最終盤まで挑戦権を争う位置に残っていれば、この一戦が大きな意味を持つ可能性があります。
ただし、名人挑戦権は最終成績によって決まります。直接対決だけで決着するとは限らず、ほかの対局の結果やプレーオフの可能性も考慮する必要があります。
【10月30日の注目対局】佐藤天彦九段対伊藤匠二冠の見どころ
1勝2敗・先手
0勝3敗・後手
この対局は、第85期A級順位戦の第4回戦を締めくくる一局です。
名人戦棋譜速報の公式スケジュールによると、対局条件は次のとおりです。
- 対局日:2026年10月30日(金)
- 対局場所:東京・将棋会館
- 先手:佐藤天彦九段
- 後手:伊藤匠二冠
- 持ち時間:各6時間
- 対局開始時の成績:佐藤九段1勝2敗、伊藤二冠0勝3敗
ABEMA TIMESの対局開始時の報道では、戦型は角換わりの出だしとなりました。
佐藤天彦九段にとっては上位進出への重要局
佐藤九段は、名人3期の実績を持つ棋士です。
今期は豊島九段に敗れた後、千田八段には勝利。しかし第3回戦で増田八段に敗れ、対局前の成績は1勝2敗となっています。
ここで伊藤二冠に勝てば、2勝2敗となり、成績を五分に戻せます。
上位陣との対戦も残されているため、ここで勝ち星を重ねられるかは今後のリーグ戦に向けて重要です。
伊藤匠二冠はA級初勝利を目指す
一方、伊藤二冠は今期A級に初参戦しています。
これまで佐々木勇気八段、永瀬拓矢九段、近藤誠也八段に敗れ、0勝3敗で10月30日の対局を迎えました。
A級は将棋界の最高峰に位置するリーグです。初参戦で強豪との対戦が続く厳しい状況ですが、佐藤九段戦は今期初白星を狙う重要な機会です。
なお、ABEMA TIMESによると、両者の過去の公式戦での対戦は、2025年9月の第46回日本シリーズJTプロ公式戦2回戦の1局で、このときは佐藤九段が勝利しています。
今回の順位戦は、両者にとって異なる意味を持つ対局です。佐藤九段は上位への巻き返し、伊藤二冠はA級での初勝利が懸かっています。
対局結果について: 確認できた名人戦棋譜速報のスケジュールでは、この一戦は「対局中」と掲載され、公式成績表にも対局前の1勝2敗、0勝3敗が記載されています。そのため、ここでは勝者や終局結果を確定情報として扱っていません。
【順位戦A級の対局日程】2026年11月から2027年3月まで
第85期A級順位戦は、10月30日の第4回戦終了後も続きます。
今後の対局日程で特に注目したいのが、11月に予定されている第5回戦です。
第5回戦の対局予定
| 対局日 | 対戦カード |
|---|---|
| 11月16日 | 永瀬拓矢-糸谷哲郎 |
| 11月17日 | 佐々木勇気-千田翔太 |
| 11月18日 | 豊島将之-広瀬章人 |
| 11月19日 | 増田康宏-伊藤匠 |
| 11月20日 | 近藤誠也-佐藤天彦 |
この日程で注目されるのは、永瀬九段と糸谷九段、豊島九段と広瀬九段の対戦です。
4連勝中の2人が、それぞれどのような内容で5連勝を目指すのかが焦点になります。
また、11月19日の増田八段-伊藤二冠戦も重要です。3勝1敗の増田八段と、初勝利を狙う伊藤二冠の対戦であり、上位争いと残留争いの両方に関係するカードです。
第6回戦以降の主な日程
名人戦棋譜速報の対戦表では、第6回戦は12月7日から11日にかけて予定されています。
特に注目したいのが、次の対戦です。
- 12月9日:千田翔太八段-伊藤匠二冠
- 12月10日:永瀬拓矢九段-佐藤天彦九段
- 12月11日:近藤誠也八段-豊島将之九段
千田八段と伊藤二冠は、ともに序盤で苦戦している棋士です。12月9日の直接対決は、残留争いを考えるうえでも見逃せません。
さらに、終盤の日程は次のようになっています。
- 第7回戦:2027年1月
- 第8回戦:2027年2月1日
- 第9回戦:2027年3月3日
A級の最終局とその一局前は一斉対局となります。最後まで名人挑戦者や降級者が決まらない場合には、複数の対局が同時に大きな意味を持つことになります。
【A級順位戦の仕組み】名人挑戦権と降級はどう決まる?
A級順位戦の結果を正しく理解するには、リーグの仕組みを押さえておく必要があります。
日本将棋連盟の公式説明によると、A級は原則10人による総当たり戦です。1人につき9局を戦い、最終成績によって名人挑戦者と降級者が決まります。
名人挑戦権は最高成績者が獲得
A級リーグで最高成績を残した棋士が、名人への挑戦権を獲得します。
名人戦は七番勝負で、先に4勝した棋士が名人となります。
ただし、A級リーグの最高成績者が複数いる場合は、単純に前期順位で挑戦者を決めるわけではありません。
最高成績者全員によるプレーオフが実施されます。
3人以上が同率で並んだ場合は、順位下位の2人が最初に対戦し、その勝者が順位上位の棋士と対戦するパラマス方式が採用されます。
したがって、永瀬九段と豊島九段が最後まで同じ成績だった場合も、プレーオフによって挑戦者を決めることになります。
降級は下位2人が対象
A級からB級1組への降級は、原則として成績下位の2人です。
ここで注意したいのが、降級は必ずしも大きく負け越した棋士だけに起こるわけではないことです。
日本将棋連盟の規定では、指し分け以上の成績であっても、最終的に降級枠に入れば降級となります。
また、同じ成績の棋士が複数いる場合は、前期順位によって順位が決まります。A級では残留決定戦を行わない仕組みです。
2026年度の降級争いで注目すべき棋士
現在、成績面で厳しい位置にいるのは次の棋士です。
- 千田翔太八段:0勝4敗
- 伊藤匠二冠:0勝3敗
- 糸谷哲郎九段:1勝3敗
- 佐藤天彦九段:1勝2敗
ただし、10月30日時点で降級者が決まったわけではありません。
残り5回戦があり、これからの勝敗次第で順位は大きく変わります。特に千田八段と伊藤二冠は、12月9日に直接対決が予定されており、両者にとって重要な一局となります。
【プロの結論】今期のA級は上位の直接対決と残留争いの両方が鍵
第85期A級順位戦を観戦する際、注目すべきポイントは3つあります。
1つ目は、永瀬九段と豊島九段の無敗記録です。単に4連勝という数字だけではなく、両者が異なる強豪を破っていること、そして最終第9回戦に直接対決が控えていることが今期の大きな見どころです。
2つ目は、増田八段の追走です。豊島九段に敗れたものの、3勝1敗という成績は十分に挑戦権を狙える位置です。上位2人が今後星を落とす場合、増田八段が一気に差を縮める可能性があります。
3つ目は、千田八段と伊藤二冠を中心とした残留争いです。特に直接対決は、単なる1勝以上の意味を持つ可能性があります。
A級順位戦は、前半の連勝だけで名人挑戦が決まるわけでも、序盤の連敗だけで降級が決まるわけでもありません。 9局を通じた成績、対戦相手、前期順位、そして最終盤の直接対決まで見ることが、リーグの本当の面白さを理解するポイントです。
【A級順位戦の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年度のA級順位戦で現在1位なのは誰ですか?
永瀬拓矢九段と豊島将之九段です。2026年10月30日の第4回戦途中時点で、両者とも4勝0敗となっています。
Q2:永瀬拓矢九段と豊島将之九段の直接対決はいつですか?
公式対戦表では、2027年3月3日の第9回戦に予定されています。両者の名人挑戦権争いを左右する可能性がある注目カードです。
Q3:10月30日の佐藤天彦九段と伊藤匠二冠の対局結果は?
10月30日に東京・将棋会館で行われる第4回戦の対局です。先手は佐藤九段、後手は伊藤二冠。確認できた公式スケジュールでは対局中の表示で、勝敗は未反映でした。
Q4:A級順位戦は何人で戦いますか?
原則10人で行われます。各棋士が9局の総当たり戦を戦い、最高成績者が名人挑戦権を獲得します。
Q5:A級順位戦では何人が降級しますか?
原則として成績下位の2人がB級1組に降級します。同じ勝敗の場合は前期順位が判断基準となり、A級では残留決定戦を行いません。
Q6:A級順位戦の公式結果はどこで確認できますか?
日本将棋連盟の公式サイトにある第85期A級順位戦の成績表と、名人戦棋譜速報で確認できます。特に対局中の情報や今後の日程を確認する場合は、名人戦棋譜速報が参考になります。
まとめ:第85期A級順位戦は4連勝の2人を中心に終盤戦へ
2026年度・第85期A級順位戦は、永瀬拓矢九段と豊島将之九段が4勝0敗で並び、名人挑戦権争いをリードしています。
3勝1敗の増田康宏八段が追いかける一方、千田翔太八段と伊藤匠二冠は初勝利を目指す厳しい状況です。
10月30日の佐藤天彦九段-伊藤匠二冠戦は、第4回戦を締めくくる注目局。11月の第5回戦、12月の第6回戦へと進むにつれて、挑戦権争いと降級争いの構図も変わっていきます。
今後、特に注目したいのは次の3局です。
- 11月18日:豊島将之九段-広瀬章人九段
- 12月9日:千田翔太八段-伊藤匠二冠
- 2027年3月3日:永瀬拓矢九段-豊島将之九段
名人挑戦者は誰になるのか。そしてA級に残る10人のうち、誰が来期も最高峰の舞台に立つのか。 第85期A級順位戦は、まだ5回戦を残しており、今後の一局一局が大きな意味を持つシーズンです。