相撲の懸賞金は1本いくら?2026年最新の内訳・手取り・歴代記録を徹底解説
大相撲中継で、勝った力士が行司から分厚い懸賞金の束を受け取る光景。何十本もの懸賞旗が土俵を回ると、「あの袋にはいくら入っているのだろう」「勝った力士は全部もらえるの?」と気になる人も多いのではないでしょうか。
2026年10月31日現在、相撲の懸賞金は1本7万円(税込)です。ただし、7万円すべてが勝ち力士に渡るわけではありません。日本相撲協会の手数料1万円を差し引いた6万円が力士への配分となり、2025年5月場所からは土俵上で受け取る現金が1万円、別口座で管理される預かり金が5万円に変更されています。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 懸賞金1本の金額:7万円(税込)。勝ち力士への配分は6万円。
- 2025年5月からの変更:土俵上の現金は3万円から1万円に減額され、5万円が本人名義の預かり金として管理される。
- 歴代最高記録:2026年秋場所、大の里が698本を獲得。力士への配分額は4,188万円に達した。
【結論】相撲の懸賞金は1本7万円!勝ち力士の取り分はいくら?

大相撲の懸賞金は、企業や団体が特定の取組に対して提供する賞金です。懸賞がかけられた取組で勝利した力士が受け取る仕組みになっています。
日本相撲協会の公式案内によると、懸賞金の金額は1本70,000円(税込)。このうち10,000円が協会の手数料、残り60,000円が勝ち力士の獲得分です。
懸賞金7万円の内訳をわかりやすく解説

懸賞金を理解するうえで大切なのは、スポンサーが支払う金額と、力士が実際に受け取る金額を区別することです。
1本7万円のうち、勝ち力士に配分されるのは6万円。協会の手数料として差し引かれる1万円は、取組表への提供者名の掲載や場内放送などに対する費用です。
つまり、懸賞金が10本かかった取組で勝った場合、スポンサー側の支払額は70万円、勝ち力士への配分は60万円となります。
懸賞金の本数別・獲得金額シミュレーション
現在の制度では、勝った力士への配分は1本につき6万円です。複数本の懸賞がかかった場合は、本数に応じて金額が増えていきます。
- 1本:力士の配分額6万円
- 5本:力士の配分額30万円
- 10本:力士の配分額60万円
- 20本:力士の配分額120万円
- 30本:力士の配分額180万円
- 50本:力士の配分額300万円
- 60本:力士の配分額360万円
横綱や大関の人気対決では、数十本の懸賞がかけられることもあります。1回の勝利で数百万円規模の懸賞金を獲得するケースがあるのは、このためです。
【2025年5月から変更】土俵上の現金は1万円!残り5万円の行方
懸賞金の仕組みで大きく変わったのが、2025年5月場所から実施された現金支給額の変更です。
以前は懸賞1本につき3万円が土俵上で手渡され、残り3万円は納税に備えるための預かり金として管理されていました。しかし、2025年5月11日初日の夏場所から、土俵上で渡す現金が1万円に変更されました。
変更前と変更後の金額を比較
| 項目 | 2025年3月場所まで | 2025年5月場所以降 |
|---|---|---|
| スポンサーの支払額 | 70,000円 | 70,000円 |
| 日本相撲協会の手数料 | 10,000円 | 10,000円 |
| 勝ち力士への配分 | 60,000円 | 60,000円 |
| 土俵上の現金支給 | 30,000円 | 10,000円 |
| 本人名義の預かり金 | 30,000円 | 50,000円 |
注目したいのは、勝ち力士への配分総額6万円は変更されていないという点です。減ったのは土俵上で受け取る現金であり、力士の獲得分そのものが減額されたわけではありません。
なぜ現金3万円から1万円に変更されたのか?
2025年5月9日、日本相撲協会は懸賞金の現金支給額を変更することを明らかにしました。日刊スポーツなどの報道によると、背景には大量の現金を持ち歩くことによる盗難リスクがありました。
十両以上の力士で構成される力士会からも、多額の現金を所持することへの懸念が示され、一部ではキャッシュレス化の提案もあったと報じられています。
また、懸賞本数の増加によって、協会側が大量の懸賞袋に現金を詰める作業も負担になっていました。1袋あたりの現金を減らすことで、管理面の安全性と事務作業の効率化を図る狙いがあります。
残り5万円は税金に消える?預かり金の正体
ここで気になるのが、土俵上で受け取らなかった5万円の扱いです。
この5万円は日本相撲協会の手数料ではありません。勝ち力士本人名義の預かり金として管理され、納税に備えるための資金です。
日刊スポーツの2025年5月の報道では、従来は1本につき3万円だった別口座への振込額が、変更後は5万円になると説明されています。また、所定の手続きを踏めば引き出すことも可能とされています。
つまり、懸賞金1本を獲得した場合の実質的な配分は、次のようになります。
- 土俵上で受け取る現金:1万円
- 本人名義の預かり金:5万円
- 力士への配分合計:6万円
なお、預かり金5万円は税金を差し引いた後の金額ではありません。実際の所得税などは別途考慮する必要があり、懸賞金の獲得額をそのまま税引き後の年収と考えることはできません。
【懸賞旗と懸賞本数】どの取組に何本かけられる?
テレビ中継で懸賞金の多さを判断する目安になるのが、土俵の周囲を回る懸賞旗です。
懸賞旗は、懸賞を提供する企業や団体の広告として掲げられるもの。懸賞が多い取組ほど旗の数も増え、土俵を何周もする光景が見られます。
懸賞金をかけられるのは原則として幕内の取組
日本相撲協会の公式案内では、懸賞をかけられるのは幕内の取組とされています。十両同士の取組など、すべての取組に懸賞がつくわけではありません。
スポンサーは、希望する力士の取組や特定の取組を指定して懸賞を申し込めます。懸賞旗が掲げられるだけでなく、会場で配布される取組表にも提供者名が印刷され、取組直前には場内放送で読み上げられます。
懸賞旗のサイズと広告ルール
日本相撲協会が公表している懸賞旗の寸法は、横70cm・縦120cmです。
旗はスポンサー側で制作して持ち込む必要があります。ただし、土俵上に掲げるため、デザインには一定の制限があります。
また、取組表に掲載する提供者名は活字15文字以内。企業名や広告メッセージを短くまとめ、場内放送でも認識されやすい形にする必要があります。
懸賞金の申し込み方法と費用
懸賞を出したい企業や団体は、日本相撲協会の懸賞係に問い合わせて申し込みます。
公式案内で示されている基本条件は、1日1本以上、1場所15本以上です。1場所は15日間のため、毎日1本ずつ申し込む場合の費用は次のとおりです。
- 懸賞1本:70,000円(税込)
- 1日1本を15日間:合計1,050,000円(税込)
- 追加申し込み:1本単位で受付
このほか、懸賞旗はスポンサー側で制作する必要があります。旗の制作費は懸賞金とは別に考えておく必要があります。
申し込みやデザインの詳細については、日本相撲協会の懸賞係で確認できます。
日本相撲協会・懸賞係
電話:03-3623-5111
所在地:東京都墨田区横網1-3-28
広告効果という点では、企業名の認知度向上だけでなく、相撲ファンへの訴求や、応援する力士との結び付きを打ち出せることも懸賞制度の特徴です。
【2026年最新】大相撲の懸賞金・歴代最高記録は大の里の4,188万円
懸賞金の歴代記録を見ると、近年の大相撲で懸賞本数が増加していることが分かります。
特に注目されるのが、横綱・大の里の記録です。2025年秋場所に519本、3,114万円を獲得して従来の金額記録を更新しましたが、2026年秋場所にはさらに大きな記録を打ち立てました。
2026年秋場所、大の里が698本を獲得
2026年9月場所の懸賞金獲得ランキングでは、大の里が698本・4,188万円で1位となりました。
日刊スポーツが掲載した秋場所千秋楽時点の懸賞金獲得ランキングでは、2位が安青錦の365本・2,190万円、3位が霧島の259本・1,554万円です。
大の里の698本を現在の配分で計算すると、次のようになります。
- スポンサー側の懸賞金総額:4,886万円
- 日本相撲協会の手数料:698万円
- 勝ち力士への配分:4,188万円
- 土俵上で受け取る現金:698万円
- 本人名義の預かり金:3,490万円
ここでの4,188万円は、懸賞金の力士配分額です。税金や必要経費を差し引いた最終的な手取り年収とは異なります。
歴代の懸賞金記録を比較
これまでの主な記録を比較すると、金額と本数の両方で大の里の存在感が際立っています。
- 2026年秋場所・大の里:698本、4,188万円。1場所の個人獲得額・本数の最新最高記録。
- 2025年秋場所・大の里:519本、3,114万円。2025年に更新した当時の金額記録。
- 2015年初場所・白鵬:545本、3,090万1,500円。当時の1場所最多本数記録で、金額でも長く歴代最高だった。
白鵬が545本を獲得した2015年当時は、懸賞金1本の金額が現在とは異なっていました。1本6万2,000円、力士への配分は5万6,700円だったため、単純に本数だけで現在の金額と比較することはできません。
2025年秋場所の大の里は519本と白鵬の545本には届かなかったものの、1本あたりの配分額の違いから、獲得金額では白鵬の記録を上回りました。そして2026年秋場所には698本まで伸ばし、金額も4,188万円に達しています。
1場所全体の懸賞本数も2026年に過去最高を更新
個人記録だけでなく、場所全体の懸賞本数にも大きな変化が起きています。
2026年夏場所は実際の懸賞掲出本数が3,563本に達し、過去最多を更新しました。さらに2026年秋場所には3,688本となり、夏場所の記録を125本上回っています。
事前の申し込み本数と実際に掲出された本数は異なります。秋場所の申し込みは3,895本で、実際の掲出は3,688本でした。この違いを混同しないことも、懸賞金の記録を見るうえで大切です。
2026年9月の秋場所では、141社から計3,895本の申し込みがありました。企業の広告協賛が活発になっていることが、懸賞本数の増加にも表れています。
【懸賞金が集まる理由】力士の強さだけでなく人気と広告効果も関係
懸賞金は、単純に番付が高い力士に多く集まるわけではありません。スポンサー企業がどの取組に広告価値を見いだすかによって、懸賞本数は大きく変わります。
横綱・大関の取組に懸賞が集中する理由
横綱や大関の取組は、注目度が高く、テレビ中継でも関心を集めやすい傾向があります。
特に結びの一番は、その日の幕内最後の取組として注目されるため、企業が広告を出す場として選ぶ理由があります。
ただし、人気力士であれば必ず懸賞が多いというわけでもありません。対戦相手、優勝争いの状況、地元企業との関係など、さまざまな条件が影響します。
2026年秋場所では熱海富士にも地元企業の支援
2026年9月場所では、横綱・大の里に次いで関脇・熱海富士への懸賞申し込みが目立ちました。
日刊スポーツの報道によると、熱海富士には213本の申し込みがあり、地元の熱海ガスや熱海プリンを展開する企業など、地域にゆかりのあるスポンサーの支援が集まりました。
番付だけでは説明できない地域とのつながりや、力士個人への期待が懸賞本数に反映された事例です。
懸賞旗は企業にとって広告媒体でもある
懸賞旗は、単なる賞金の目印ではありません。企業名や広告メッセージを観客に見せ、場内放送でも提供者名を知らせる広告媒体として機能します。
さらに、会場で配布される取組表にも提供者名が掲載されます。テレビ中継やニュース映像で懸賞旗が映ることもあり、スポンサーにとっては複数の接点を持てる広告機会になります。
2026年の懸賞本数の増加は、大相撲の興行に対する企業の関心や、人気力士を応援するスポンサー活動の広がりを示す数字としても注目できます。
【プロの結論】相撲の懸賞金は「7万円・6万円・1万円」を区別する
相撲の懸賞金について情報を調べる際、最も間違えやすいのが7万円、6万円、1万円という3つの数字です。
それぞれが意味するものは異なります。
- 7万円:スポンサーが支払う懸賞金1本の総額。
- 6万円:勝ち力士に配分される金額。
- 1万円:2025年5月場所以降、土俵上で直接渡される現金。
さらに、残る5万円は本人名義の預かり金として管理されます。これを協会の手数料と混同したり、勝ち力士が1万円しか獲得できないと解釈したりするのは誤りです。
もう一つ注意したいのは、懸賞金は勝利によって獲得する賞金だという点です。懸賞がかかっていても、不戦勝の場合は懸賞金を受け取れず、スポンサー側はほかの取組への変更や取り消しを選ぶ仕組みがあります。
観戦時には、懸賞旗の本数を見るだけでなく、その取組に何本の懸賞がかかり、勝った力士にどれだけの配分が発生するのかを考えると、相撲の楽しみ方が広がります。
相撲の懸賞金は1本いくら?に関するよくある質問(FAQ)
Q1:相撲の懸賞金は1本いくらですか?
A1:2026年現在、1本7万円(税込)です。日本相撲協会の手数料1万円を差し引いた6万円が勝ち力士への配分となります。
Q2:勝った力士が土俵上でもらう現金はいくらですか?
A2:2025年5月場所から1本につき1万円です。以前は3万円でしたが、現金の盗難リスクや管理負担への配慮から変更されました。
Q3:残りの5万円はどこに行くのですか?
A3:勝ち力士本人名義の預かり金として管理されます。納税に備えるための資金であり、協会の手数料ではありません。所定の手続きを踏めば引き出すことも可能です。
Q4:懸賞金を出すにはいくら必要ですか?
A4:1本70,000円(税込)です。日本相撲協会の公式案内では1日1本以上、1場所15本以上の申し込みが必要で、15本の場合は合計105万円です。懸賞旗の制作費は別途必要です。
Q5:2026年現在、懸賞金の歴代最高額はいくらですか?
A5:2026年秋場所に大の里が獲得した4,188万円です。698本の懸賞を獲得し、1場所の個人獲得額として歴代最高を更新しました。
Q6:懸賞金は十両や幕下の取組にも出せますか?
A6:原則として懸賞の対象は幕内の取組です。十両同士や幕下以下の取組には通常、懸賞をかけることはできません。
まとめ:相撲の懸賞金は1本7万円、2026年は大の里が歴代最高を更新
相撲の懸賞金は1本7万円(税込)で、勝ち力士への配分は6万円です。そのうち土俵上で受け取る現金は2025年5月場所から1万円となり、残り5万円は本人名義の預かり金として管理される仕組みに変わりました。
2026年秋場所には、大の里が698本・4,188万円を獲得し、1場所の個人記録を更新。場所全体の懸賞掲出本数も3,688本に達し、過去最多となりました。
懸賞金は勝った力士への報酬であると同時に、企業や団体が大相撲を支える広告協賛の仕組みでもあります。懸賞旗の数や提供企業に注目すれば、力士の人気、企業の応援、相撲界の盛り上がりまで見えてきます。
次に大相撲を観戦するときは、懸賞旗の本数だけでなく、1本7万円の内訳や勝ち力士が受け取る金額にも注目してみてください。土俵上の懸賞金の束が、これまでとは違った意味を持って見えてくるはずです。
主な情報確認資料: 日本相撲協会公式「懸賞について」、日本相撲協会公式クイズ、日刊スポーツの懸賞金変更・獲得記録、2026年秋場所の懸賞本数に関する報道。