【ミラノ・コルティナ五輪】女子カーリング日本代表は2勝7敗で8位
2026年2月にイタリアで開催されたミラノ・コルティナ冬季オリンピックの女子カーリングは、10チームによる総当たりの予選リーグから始まり、上位4チームが準決勝に進出する方式で行われました。
日本代表の予選成績は2勝7敗。スウェーデンと中国に勝利したものの、最終順位は8位となり、準決勝進出を逃しました。
日本代表の全試合結果

国際カーリング連盟(World Curling)の公式試合記録によると、日本の9試合の結果は次のとおりです。
| 対戦国 | 日本のスコア | 結果 |
|---|---|---|
| スウェーデン | 4-8 | ● |
| デンマーク | 7-10 | ● |
| スイス | 7-5 | ○ |
| アメリカ | 4-7 | ● |
| 韓国 | 5-7 | ● |
| カナダ | 6-9 | ● |
| イタリア | 6-8 | ● |
| イギリス | 3-9 | ● |
| 中国 | 9-6 | ○ |
日本が挙げた2勝のうち、特に注目されたのがスイス戦です。スイスはその後、準優勝を果たした強豪国。日本は7対5で競り勝ち、上位チームと互角に戦える力を示しました。
一方、デンマーク戦は延長戦までもつれ込んだ末の敗戦でした。終盤まで勝敗が決まらない試合もありましたが、予選全体では勝ち星を積み重ねられませんでした。
出典:World Curling公式大会記録、JOC大会成績。
五輪のメダル獲得国と準決勝・決勝結果
2026年大会のメダルを獲得したのは、スウェーデン、スイス、カナダの3か国です。
| 順位 | 国 | 結果 |
|---|---|---|
| 金メダル | スウェーデン | 決勝6-5でスイスに勝利 |
| 銀メダル | スイス | 決勝でスウェーデンに敗退 |
| 銅メダル | カナダ | 3位決定戦10-7でアメリカに勝利 |
準決勝ではスウェーデンがカナダを6対3、スイスがアメリカを7対4で破りました。
決勝はスウェーデン対スイスというヨーロッパの強豪同士の対戦になりました。10エンドを戦い、スウェーデンが6対5で勝利。最後まで接戦となった試合を制し、女子カーリングの金メダルを獲得しています。
スウェーデンにとっては、アンナ・ハッセルボリを中心とする経験豊富なチームによる優勝でした。
3位決定戦では、カナダがアメリカを10対7で破り、銅メダルを獲得。カナダは予選を6勝3敗で終えた後、準決勝で敗れましたが、最後の一戦で表彰台を確保しました。
出典:World Curling公式結果、カナダオリンピック委員会の大会報告。
【日本代表メンバー】吉村紗也香率いるフォルティウスの挑戦

ミラノ・コルティナ五輪で日本代表を務めたのは、北海道を拠点とする女子カーリングチーム、フォルティウスです。
スキップを務めたのは吉村紗也香。日本カーリング協会と国際カーリング連盟の大会登録資料では、次の5選手が日本代表として登録されています。
| 選手 | ポジション | 所属 |
|---|---|---|
| 吉村紗也香 | スキップ・フォース | フォルティウス |
| 小野寺佳歩 | サード | フォルティウス |
| 小谷優奈 | セカンド | フォルティウス |
| 近江谷杏菜 | リード | フォルティウス |
| 小林未奈 | フィフス・控え | フォルティウス |
吉村紗也香が初めて立った五輪の舞台
吉村紗也香は1992年生まれ。2014年に大学を卒業すると同時にフォルティウスに加入し、国内外の大会で実績を重ねてきました。
世界ジュニア選手権では2013年に銅メダルを獲得。日本選手権でも2015年、2021年、2025年に優勝しています。
2025年12月のオリンピック世界最終予選では、日本がノルウェーを6対5で破り、五輪出場権を獲得しました。吉村にとってミラノ・コルティナ大会は初めてのオリンピックでした。
チームには、2014年ソチ五輪出場経験を持つ小野寺佳歩、2010年バンクーバー五輪に出場した近江谷杏菜も在籍。経験者と新しい世代が組み合わさった編成でした。
国際カーリング連盟のチーム紹介では、吉村、小野寺、近江谷の3人が2015年の世界選手権でも一緒にプレーした経験を持つことが紹介されています。
また、2026年6月には吉村が現役引退。フォルティウス公式プロフィールでは、今後はカーリングの普及・育成やチームのサポートに取り組むことが紹介されています。
五輪出場を果たしたシーズンは、吉村にとって選手生活の大きな節目にもなりました。
出典:JOC選手プロフィール、World Curlingチーム紹介、フォルティウス公式チーム情報。
【2026世界女子カーリング選手権】藤澤五月率いる日本は4位、スイスが優勝
2026年3月14日から22日まで、カナダ・カルガリーで開催された世界女子カーリング選手権では、オリンピックとは異なる日本代表チームが出場しました。
スキップを務めたのは藤澤五月です。
日本は予選リーグを9勝3敗で終え、13チーム中3位でプレーオフに進出しました。しかし、準決勝と3位決定戦で敗れ、最終順位は4位となりました。
世界選手権の日本代表メンバー
日本カーリング協会が2026年2月6日に公表した派遣選手は次の5人です。
| 選手 | 所属 |
|---|---|
| 藤澤五月 | LOCOSOLARE |
| 吉田知那美 | LOCOSOLARE |
| 鈴木夕湖 | LOCOSOLARE |
| 吉田夕梨花 | LOCOSOLARE |
| 小穴桃里 | 小穴・青木 |
藤澤五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花はLOCOSOLAREのメンバーです。
オリンピックのフォルティウスとは異なる編成で、藤澤を中心とするチームが世界選手権に臨みました。
出典:日本カーリング協会「世界女子カーリング選手権大会2026 日本代表派遣について」。
日本の予選成績とプレーオフの戦い
日本は予選リーグで9勝3敗という好成績を残しました。
特筆すべきなのは、大会の開幕戦で最終的な優勝国となるスイスを破っていたことです。世界の頂点に立ったチームに対して、日本が序盤から勝利を挙げていた点は見逃せません。
ただし、予選3位だった日本は準決勝への直接進出権を得られず、6チームによるプレーオフの予選ゲームを戦う必要がありました。
日本のプレーオフ結果は次のとおりです。
| 試合 | 対戦相手 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|
| プレーオフ予選 | トルコ | 7-5 | ○ |
| 準決勝 | カナダ | 3-11 | ● |
| 3位決定戦 | スウェーデン | 5-8 | ● |
トルコとの試合では7対5で勝利し、準決勝に進出しました。
しかし、カナダとの準決勝では序盤からリードを許し、3対11で敗退。続く3位決定戦ではスウェーデンと対戦しました。
スウェーデン戦は序盤から接戦でしたが、第8エンドにスウェーデンが5点を獲得。日本は藤澤五月のショットで第9エンドに2点を返したものの、最終的に5対8で敗れました。
日本はメダルには届かなかったものの、予選3位という成績を残し、世界の上位チームと最後まで競い合いました。
出典:World Curling公式大会結果、2026年3月22日付大会報告。
世界選手権の決勝はスイス対カナダ
決勝ではスイスと開催国カナダが対戦しました。
スイスはスキップのクセニア・シュワラーが率いるチーム。世界選手権への出場は初めてでしたが、予選リーグを11勝1敗で首位通過し、その後も勝ち進みました。
決勝ではカナダを7対5で破り、世界選手権初優勝を達成しました。
最終順位は以下のとおりです。
- 優勝:スイス
- 準優勝:カナダ
- 3位:スウェーデン
- 4位:日本
五輪ではスウェーデンが優勝し、世界選手権ではスイスが優勝。2026年の女子カーリングは、国際大会ごとに異なる強豪国が頂点に立つ結果となりました。
出典:World Curling「Switzerland are 2026 BKT World Women’s champions」、日本カーリング協会大会結果。
【2026年最新順位】女子カーリングの予選リーグ星取表を比較
2026年の女子カーリングを正しく理解するには、オリンピックと世界選手権の予選成績を分けて見る必要があります。
両大会では参加チーム数も試合数も異なります。
以下はWorld Curlingの公式記録を基にした予選リーグの順位と勝敗です。
| 大会 | 予選順位 | 国・地域 | 勝利 | 敗戦 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 五輪 | 1 | スウェーデン | 7 | 2 | 金メダル |
| 五輪 | 2 | アメリカ | 6 | 3 | 4位 |
| 五輪 | 3 | スイス | 6 | 3 | 銀メダル |
| 五輪 | 4 | カナダ | 6 | 3 | 銅メダル |
| 五輪 | 5 | 韓国 | 5 | 4 | |
| 五輪 | 6 | イギリス | 5 | 4 | |
| 五輪 | 7 | デンマーク | 4 | 5 | |
| 五輪 | 8 | 日本 | 2 | 7 | 最終8位 |
| 五輪 | 9 | イタリア | 2 | 7 | |
| 五輪 | 10 | 中国 | 2 | 7 | |
| 世界選手権 | 1 | スイス | 11 | 1 | 金メダル |
| 世界選手権 | 2 | カナダ | 10 | 2 | 銀メダル |
| 世界選手権 | 3 | 日本 | 9 | 3 | 最終4位 |
| 世界選手権 | 4 | スウェーデン | 8 | 4 | 銅メダル |
| 世界選手権 | 5 | 韓国 | 8 | 4 | |
| 世界選手権 | 6 | トルコ | 7 | 5 | |
| 世界選手権 | 7 | 中国 | 6 | 6 | |
| 世界選手権 | 8 | イタリア | 5 | 7 | |
| 世界選手権 | 9 | ノルウェー | 4 | 8 | |
| 世界選手権 | 10 | スコットランド | 4 | 8 | |
| 世界選手権 | 11 | デンマーク | 3 | 9 | |
| 世界選手権 | 12 | アメリカ | 2 | 10 | |
| 世界選手権 | 13 | オーストラリア | 1 | 11 |
出典:World Curling公式大会記録。
順位を比較するときに注意したいポイント
最も大きな違いは、日本の予選成績と最終順位の関係です。
オリンピックでは2勝7敗で予選8位となり、そのまま大会を終えました。
一方、世界選手権では9勝3敗で予選3位。プレーオフに進んだものの、準決勝と3位決定戦に敗れたため最終4位でした。
つまり、世界選手権での「日本4位」は予選順位ではありません。予選だけを見れば日本は3位です。
また、五輪の予選で3位だったスイスが最終的に銀メダルを獲得したように、予選順位と最終的なメダル順位も必ずしも一致しません。
この違いを理解しておくと、ニュースの見出しや速報に記載された順位を正確に読み取れます。
【歴代オリンピック成績】日本女子カーリングは銀・銅メダルを獲得
日本女子カーリングは、長野1998冬季オリンピックから本格的にオリンピックの舞台で戦ってきました。
過去の大会成績を見ると、2026年の8位は日本にとって初めての厳しい結果ではありません。これまでにも予選敗退や中位での大会終了を経験しています。
日本女子代表の歴代オリンピック順位
| 開催年 | 開催地 | 日本の順位 | 主な結果 |
|---|---|---|---|
| 1998年 | 長野 | 5位 | 初の正式競技出場 |
| 2002年 | ソルトレークシティー | 8位 | 予選敗退 |
| 2006年 | トリノ | 7位 | 予選敗退 |
| 2010年 | バンクーバー | 8位 | 予選敗退 |
| 2014年 | ソチ | 5位 | 上位進出まであと一歩 |
| 2018年 | 平昌 | 3位 | 銅メダル |
| 2022年 | 北京 | 2位 | 銀メダル |
| 2026年 | ミラノ・コルティナ | 8位 | 2勝7敗 |
出典:Olympediaの日本女子カーリング五輪成績。
2018年の銅メダルと2022年の銀メダル
日本女子カーリングの歴史を振り返るうえで、大きな転換点となったのが2018年平昌大会です。
藤澤五月をスキップとするLS北見が銅メダルを獲得し、日本のカーリング競技にとって歴史的な成果を残しました。
続く2022年北京大会では、ロコ・ソラーレが銀メダルを獲得。決勝でイギリスに敗れたものの、日本女子として初めてオリンピック決勝に進出しました。
2018年と2022年のメダル獲得は、日本の女子カーリングが世界のトップレベルで戦えることを証明した実績です。
ただし、2026年はその2大会とは異なるチームが日本代表となり、8位で大会を終えました。
代表選手の世代交代やチーム編成の違いも含めて見ると、単純に過去のメダル実績だけで現在のチームを評価することはできません。
【プロの結論】2026年の日本女子カーリングは五輪と世界選手権で明暗
2026年の日本女子カーリングを評価するうえで、押さえておきたいのは、オリンピック8位と世界選手権4位という2つの結果が、異なる代表チームによって残されたものだという点です。
1. 五輪と世界選手権では代表メンバーが違う
五輪代表は吉村紗也香率いるフォルティウス。世界選手権代表は藤澤五月率いるLOCOSOLAREを中心とした編成でした。
日本カーリング協会は、オリンピック開催年度の世界選手権について独自の代表選考方法と規定に基づいて選手を派遣しています。
そのため、五輪代表と世界選手権代表が同一チームになるとは限りません。
この仕組みを知らずに両大会の順位だけを並べると、同じ日本代表が短期間で8位から4位に上昇したように誤解する可能性があります。
2. 予選の成績と最終順位を分けて考える
世界選手権では日本が9勝3敗で予選3位でした。
しかし、プレーオフでカナダとスウェーデンに敗れ、最終4位となっています。
カーリングは予選で安定した成績を残すだけでなく、メダルを争う終盤の試合で勝ち切る力も必要です。
日本は世界選手権の予選で十分な競争力を示しましたが、最後の2試合で結果を残せなかったことがメダルを逃した要因となりました。
3. 2026年の優勝国は大会によって異なる
五輪ではスウェーデンが金メダルを獲得し、世界選手権ではスイスが優勝しました。
スウェーデンは五輪決勝でスイスを6対5で破り、世界選手権では日本との3位決定戦を制しています。
一方、スイスは五輪銀メダルに続いて世界選手権でも優勝。国際大会を通じて高い競争力を示しました。
日本にとっては、こうした上位国との対戦結果やプレーオフでの戦い方が、今後の代表強化を考えるうえで重要な比較材料になります。
2026年の成績を一言で整理すると、五輪は8位で苦戦した一方、世界選手権では予選3位から最終4位まで進出したシーズンです。 メダルには届かなかったものの、世界選手権の予選成績は今後につながる実績として評価できます。
【カーリング女子の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年ミラノ・コルティナ五輪で日本女子カーリングは何位でしたか?
日本は2勝7敗で予選リーグ8位でした。スウェーデンと中国に勝利しましたが、上位4チームに入れず、準決勝進出はなりませんでした。
Q2:2026年世界女子カーリング選手権で日本は何位でしたか?
藤澤五月率いる日本は予選9勝3敗で3位となり、最終順位は4位でした。準決勝でカナダに3対11、3位決定戦でスウェーデンに5対8で敗れています。
Q3:2026年の五輪代表と世界選手権代表は同じメンバーですか?
異なります。五輪は吉村紗也香率いるフォルティウス、世界選手権は藤澤五月を中心とするLOCOSOLAREの選手を含むチームが日本代表として出場しました。
Q4:2026年の女子カーリングで金メダルを獲得した国はどこですか?
ミラノ・コルティナ五輪はスウェーデン、世界女子カーリング選手権はスイスです。大会によって優勝国が異なります。
まとめ:2026年の女子カーリングは日本の課題と可能性が見えたシーズン
2026年の女子カーリングは、ミラノ・コルティナ五輪で日本が2勝7敗の8位、世界選手権では藤澤五月率いる日本が9勝3敗の予選3位から最終4位という結果になりました。
五輪の金メダルはスウェーデン、世界選手権の優勝はスイス。両大会でカナダもメダルを獲得し、世界の強豪国が安定した実力を発揮しました。
日本は五輪で厳しい結果に終わった一方、世界選手権ではメダル争いに加わるところまで進出しています。
また、五輪代表の吉村紗也香が2026年6月に現役を引退したことも、日本女子カーリングにとって大きな節目となりました。
今後の日本代表を見守る際には、個々の試合結果だけでなく、チーム編成、予選成績、プレーオフの勝敗、選手の世代交代を合わせて確認することが大切です。
2026年はメダル獲得こそなりませんでしたが、日本女子カーリングの次の世代と世界での競争力を考えるうえで、重要なシーズンとなりました。