【2026年大会の日程・開催地】ポーランド3都市で世界一を決める6日間
FIVB(国際バレーボール連盟)と大会運営を担うVolleyball Worldの発表によると、2026年大会はポーランドのシロンスク地方で開催される。大会期間は12月15日から20日までの6日間。予選ラウンドと決勝ラウンドで会場が分かれる点も押さえておきたい。
開催地は次の3都市だ。
- カトヴィツェ(Katowice):予選プールBの会場。Arena Katowiceを使用。
- ソスノヴィエツ(Sosnowiec):予選プールAの会場。Arena Sosnowiecを使用。
- チェンストホヴァ(Częstochowa):準決勝と3位決定戦、決勝の会場。DMD Arena Częstochowaで開催。
ポーランドが2026年と2027年の2大会連続で開催国に選ばれた背景には、同国の強いバレーボール文化と国際大会の運営実績がある。開催地のシロンスク地方には、今回の開催クラブであるアルロン・CMC・ヴァルタ・ザビエルチェも拠点を置く。
なお、FIVBが発表した大会形式では、8クラブが参加する計16試合が予定されている。予選を2会場で進め、最後の週末にチェンストホヴァへ舞台を移す構成だ。
【出場8クラブ一覧・組み合わせ】石川祐希のジラートはA組、ペルージャはB組
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2026年9月11日、FIVBは出場する8クラブを正式発表した。4大陸から集まった顔ぶれには、前回王者ペルージャ、5度の優勝経験を持つサダ・クルゼイロ、開催国のザビエルチェ、そして石川祐希が所属するジラート・バンクカルトが含まれる。
10月29日にVolleyball Worldが公表した組み合わせは以下のとおり。A組にはジラートと開催国代表、B組には前回王者とブラジルの強豪が入った。
2026年大会・予選プールの出場チーム一覧
出場資格を見ると、各大陸のクラブ選手権の成績が大会への切符につながっている。欧州ではペルージャがチャンピオンズリーグを制し、ザビエルチェが準優勝。ザビエルチェは開催クラブとして出場するため、欧州CL3位のジラートにも出場枠が回った。
アジアではジャカルタが優勝、フーラードが準優勝。特にジャカルタはインドネシア男子クラブとして初めてアジアの頂点に立ち、クラブ世界選手権にも初出場する。大会の国際的な広がりを象徴する存在だ。
一方、2025年に準優勝した大阪ブルテオンは、2026年の確定出場8クラブには含まれていない。前年の好成績と翌年の出場権は自動的には結び付かない。各大陸の予選成績や開催枠などによって出場クラブが決まる仕組みだ。
【大会方式・予選プールの日程】準決勝に進めるのは各組上位2クラブ

2026年大会は、8クラブを4クラブずつ2つのプールに分ける総当たり方式でスタートする。各クラブは同じ組の3クラブと1試合ずつ対戦し、3試合の成績で順位を決める。
準決勝に進めるのは、A組とB組それぞれの上位2クラブ、合計4クラブ。各組3位と4位はそこで大会から敗退する。
準決勝から決勝までの進出条件

予選プール
POOL A
4クラブ総当たり
POOL B
4クラブ総当たり
準決勝(クロス方式)
A組1位
対戦
B組2位
B組1位
対戦
A組2位
準決勝勝者
準決勝敗者
決勝の勝者が世界王者、3位決定戦の勝者が銅メダルを獲得する。
この方式では、予選1位の価値が大きい。A組1位ならB組2位と対戦でき、B組1位ならA組2位と対戦できる。したがって、単に準決勝進出を目指すだけでなく、プール首位を確保することが決勝への道を広げる。
2026年大会の主要日程
| 日程 | 試合・大会進行 | 会場 |
|---|---|---|
| 12月15日 | 予選プール第1日 | カトヴィツェ・ソスノヴィエツ |
| 12月16日 | 予選プール第2日 | 同上 |
| 12月17日 | 予選プール第3日 | 同上 |
| 12月18日 | 休養日 | ― |
| 12月19日 | 準決勝2試合 | チェンストホヴァ |
| 12月20日 | 3位決定戦・決勝 | チェンストホヴァ |
この日程で特に重要なのは、12月17日の予選最終日だ。ここで準決勝進出クラブと各プールの順位が確定する。12月18日の休養日を挟み、19日に準決勝、20日にメダルを懸けた2試合が行われる。
ジラート・バンクカルトの予選3試合
石川祐希が所属するジラートはA組。トルコバレーボール連盟が発表した試合予定では、予選3試合の対戦相手と開始時刻は次のとおりだ。日本の読者向けにポーランド現地時間と日本時間を併記した。
| 試合日(ポーランド) | 対戦カード | ポーランド時間 | 日本時間 |
|---|---|---|---|
| 12月15日 | ヴォレイ・レナタ vs ジラート | 16:00 | 12月16日 00:00 |
| 12月16日 | ザビエルチェ vs ジラート | 19:30 | 12月17日 03:30 |
| 12月17日 | ジラート vs フーラード | 16:00 | 12月18日 00:00 |
日本時間では日付が翌日に変わる試合があるため、録画予約やライブ観戦の際は注意したい。特に開催国ザビエルチェとの試合は、A組の順位を左右する重要な一戦になりそうだ。
【石川祐希とジラートの注目点】欧州3位クラブで挑む初の世界大会
2026年大会の日本人選手に関する最大の注目材料は、石川祐希の所属クラブであるジラート・バンクカルトの出場だ。
石川は1995年生まれのアウトサイドヒッター。所属クラブの公式選手一覧にも、ジラートの選手として掲載されている。ジラートは2025-26シーズンの欧州チャンピオンズリーグで3位に入り、2026年大会への出場権を獲得した。クラブ世界選手権への出場は初めてとなる。
石川祐希のプレーで注目したい3つのポイント
1. 攻撃の選択肢を広げるアウトサイドヒッターとしての役割
石川の強みは、スパイクだけに限らない。相手ブロックの位置を見ながらコースを打ち分ける技術、レシーブから攻撃につなげる対応力も重要になる。世界トップクラスのクラブが集まる大会では、強打一辺倒では得点を重ねにくい。相手の守備配置に応じた攻撃の判断が勝負を左右する。
2. 欧州の強豪クラブとの対戦経験
ジラートには、石川のほかにも国際経験豊富な選手が在籍する。クラブ公式選手一覧には、フランス代表経験を持つトレヴォール・クレヴノ、オランダのニミル・アブデルアジズ、セッターのバンジャマン・トニウッティらが掲載されている。
こうした選手たちとの連係が機能すれば、石川が攻撃に参加する場面だけでなく、サーブレシーブからの組み立てにも幅が出る。チーム全体の攻撃力と守備力を両立できるかが注目点だ。
3. 開催国ザビエルチェとの直接対決
最大の山場は12月16日のザビエルチェ戦だ。ザビエルチェは開催国のクラブであり、2025-26年の欧州チャンピオンズリーグでは準優勝。ジラートも同大会で3位という実績を持つ。
両者は欧州の舞台でも上位を争った間柄だ。世界大会の予選で再び顔を合わせるため、単なるグループリーグの一戦以上の意味を持つ。石川がホームの大声援を受ける相手にどのような対応を見せるかは、日本のファンにとって見逃せないポイントになる。
ジラートの決勝進出は現実的か
ジラートの目標は、まずA組2位以内の確保だ。対戦相手には開催国ザビエルチェ、南米王者ヴォレイ・レナタ、アジア準優勝のフーラードが並ぶ。決して楽な組ではない。
しかし、欧州チャンピオンズリーグ3位という実績は、世界大会で戦うだけの競争力を持つことを示している。石川個人の得点力に注目するだけでなく、チーム全体のサーブ、ブロック、守備の連係を見れば、勝敗の背景も理解しやすくなる。
【歴代優勝クラブと2025年大阪ブルテオン】ペルージャを追う世界の強豪
男子世界クラブ選手権の歴史を振り返ると、イタリアとブラジルのクラブが優勝争いをリードしてきた。1989年に始まった大会は、1990年代初頭の開催後に一時中断し、2009年に再開。2020年は開催されず、2021年以降は毎年開催されている。
歴代の代表的な優勝クラブ
- トレンティーノ(イタリア):2009~2012年の4連覇に加え、2018年にも優勝。通算5度の世界王者。
- サダ・クルゼイロ(ブラジル):2013年、2015年、2016年、2021年、2024年に優勝。通算5度。
- ペルージャ(イタリア):2022年、2023年、2025年に優勝。2026年は4度目のタイトルを狙う。
- ゼニト・カザン(ロシア):2017年優勝。
- クチーネ・ルーベ(イタリア):2019年優勝。
特にトレンティーノとサダ・クルゼイロは、2025年終了時点でともに5度の優勝を記録している。2026年大会でサダ・クルゼイロが優勝すれば、単独最多となる6度目のタイトルを獲得する。
2025年大会で大阪ブルテオンが残した歴史的な結果
日本のファンにとって忘れられないのが、2025年大会の大阪ブルテオンだ。ブラジルのベレンで開催された大会で、同クラブは予選プールBを2勝1敗の2位で通過した。
準決勝ではポーランドのアルロン・CMC・ヴァルタ・ザビエルチェをストレートで破り、決勝へ進出。決勝ではイタリアのシル・シコマ・モニーニ・ペルージャと再び対戦したが、0-3で敗れた。
2025年大会の決勝結果は、ペルージャが大阪ブルテオンに3-0(25-20、25-21、29-27)で勝利。
大阪ブルテオンにとっては、日本クラブ史上初となる世界クラブ選手権準優勝だった。さらにミゲル・アンヘル・ロペスがベストアウトサイドヒッター、山本智大がベストリベロに選出され、個人賞でも存在感を示した。
この結果は、日本のクラブチームが世界のトップクラブと互角に競える可能性を示した出来事でもある。代表チームの国際成績とは異なる形で、日本のクラブバレーの競争力を証明した大会だった。
2026年の優勝予想はペルージャが本命
2026年大会の優勝候補を考えるうえで、まず名前が挙がるのは前回王者ペルージャだ。2025年大会を制し、2025-26年の欧州チャンピオンズリーグでも優勝。国際大会での実績とチームとしての完成度を考えれば、本命に位置付けるのが自然だ。
対抗候補はサダ・クルゼイロ。通算5度の優勝を誇り、世界大会での経験値は出場クラブの中でも際立つ。ブラジル勢の強みである攻撃力と勝負どころでの対応力が発揮されれば、ペルージャを脅かす存在になる。
開催国ザビエルチェも侮れない。欧州CL準優勝の実力に加え、ポーランドのホーム環境を味方にできる。ジラートは欧州CL3位の実績があり、石川を含む国際色豊かな選手構成で上位進出を狙う。
現時点の戦力評価を整理すると、ペルージャが本命、サダ・クルゼイロが対抗、ザビエルチェとジラートが上位争いに加わる構図だ。ただし、クラブ大会は予選3試合の短期決戦。主力のコンディションやサーブの調子、準決勝の組み合わせによって勢力図は変わり得る。
【テレビ放送・配信予定】日本から観戦する方法と確認ポイント
大会を日本から観戦したい場合、確認しておきたいのがVBTV(Volleyball TV)と国内放送局の情報だ。
VBTVはクラブ世界選手権を配信対象に掲載
Volleyball Worldが運営する公式配信サービスVBTVの日本向け案内では、プレミアムプランの対象コンテンツにクラブ世界選手権が掲載されている。ライブ配信と見逃し視聴に対応するサービスで、スマートフォン、タブレット、テレビ端末、ウェブブラウザーなどから利用できる。
ただし、契約プランや地域ごとの配信権によって視聴可能な試合が異なる場合がある。加入前に2026年大会の番組ページと対象地域を確認したい。
地上波・CS放送は大会別の発表を待つ
2026年5月、Volleyball WorldはTBSとの4年間のメディア権契約を発表した。ただし、この発表でTBSの日本国内独占放送が明示されたのは、バレーボールネーションズリーグとFIVBワールドカップであり、男子世界クラブ選手権の放送権を意味するものではない。
そのため、TBSでの放送が決まっていると考えるのは早計だ。地上波やCS放送での中継については、大会専用の放送発表を確認する必要がある。
観戦情報を探す際は、FIVB・Volleyball Worldの大会ページ、日本バレーボール協会の大会情報、VBTVの番組表をそれぞれ確認するのが確実だ。試合開始時刻はポーランド時間と日本時間で日付が変わる場合があるため、視聴予約にも注意したい。
【男子世界クラブ選手権に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:男子世界クラブ選手権2026はいつ開催されますか?
A1:2026年12月15日から20日までの6日間です。ポーランドのカトヴィツェとソスノヴィエツで予選を行い、チェンストホヴァで準決勝とメダル決定戦を実施します。
Q2:2026年大会には何チームが出場しますか?
A2:8クラブです。A組はザビエルチェ、ヴォレイ・レナタ、ジラート、フーラード。B組はペルージャ、ジャカルタ、アル・アハリ、サダ・クルゼイロです。
Q3:石川祐希は2026年大会に出場しますか?
A3:所属クラブのジラート・バンクカルトは出場が決まっています。クラブ公式選手一覧にも石川が掲載されています。ただし、大会当日の最終登録や実際の出場については、公式メンバー発表と試合当日の情報を確認する必要があります。
Q4:予選プールから準決勝に進む条件は何ですか?
A4:A組とB組のそれぞれ上位2クラブが準決勝に進出します。準決勝はA組1位対B組2位、B組1位対A組2位のクロス方式です。
Q5:2025年大会で優勝したクラブはどこですか?
A5:イタリアのシル・シコマ・モニーニ・ペルージャです。決勝で大阪ブルテオンを3-0で破り、3度目の優勝を達成しました。大阪ブルテオンは日本クラブ史上初の準優勝でした。
Q6:2026年大会は日本のテレビで見られますか?
A6:地上波・CS放送の大会別中継については、公式発表を確認する必要があります。Volleyball WorldのVBTVはクラブ世界選手権を配信対象に掲載しています。視聴地域や契約プランによる違いにも注意してください。
Q7:男子世界クラブ選手権で最も優勝回数が多いクラブはどこですか?
A7:2025年大会終了時点では、イタリアのトレンティーノとブラジルのサダ・クルゼイロが、それぞれ5度の優勝で並んでいます。2026年大会でサダ・クルゼイロが優勝すれば、単独最多となります。
まとめ:2026年大会はペルージャの連覇と石川祐希の挑戦に注目
2026年のFIVB男子世界クラブ選手権は、12月15日から20日までポーランドで開催される。出場する8クラブは確定し、予選プールの組み合わせも発表済み。A組では石川祐希のジラート・バンクカルト、B組では前回王者ペルージャが大きな注目を集める。
大会を楽しむうえで押さえたいポイントは3つある。
- 石川祐希とジラートの初出場:欧州CL3位の実力を世界の舞台で発揮できるか。
- ペルージャの連覇への挑戦:サダ・クルゼイロや開催国ザビエルチェを退けて4度目の優勝を達成するか。
- 予選プールの順位争い:上位2クラブだけが準決勝に進める短期決戦で、どのクラブが有利な組み合わせを手にするか。
2025年に大阪ブルテオンが日本クラブ初の銀メダルを獲得したことで、世界クラブ選手権は日本のファンにとっても身近な国際大会になった。2026年は石川祐希の挑戦を軸に、世界各地の強豪クラブがどのような戦いを見せるのか。12月15日の開幕から20日の決勝まで、世界最高峰のクラブバレーに注目したい。