六代目山口組の現在は?2026年最新の構成員数・分裂経緯と抗争指定の全貌
2026年10月現在、六代目山口組は日本最大規模の指定暴力団として存続している。警察庁が2026年4月に公表した「令和7年における組織犯罪の情勢」によると、2025年末時点の構成員は約3,100人、準構成員等は約3,200人。合計すると約6,300人に上る。全国の暴力団勢力が減少するなかでも、依然として大きな勢力を持つ組織だ。
一方、2015年の分裂によって誕生した神戸山口組との対立は10年以上続き、2026年には池田組や絆會との特定抗争指定が相次いで解除されるという変化もあった。現在の組長・篠田建市(通称・司忍)の立場、歴代組長、分裂の経緯、各組織との関係、警察による規制の現状を、公的統計と最新の報道から整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 現在の勢力:2025年末の構成員は約3,100人、準構成員等は約3,200人で、合計約6,300人。
- 分裂の経緯:2015年8月、直系13団体が離脱して神戸山口組を結成。その後、絆會や池田組も独立した。
- 2026年の最新状況:池田組との特定抗争指定は9月8日、絆會との指定は9月21日に解除。一方、神戸山口組との指定は2027年1月6日まで延長された。
【2026年最新】六代目山口組の現在と構成員数は?

六代目山口組の現在を把握するうえで、最初に確認したいのが警察庁による構成員数の統計だ。
2026年10月31日時点で利用できる最新の全国年末統計は、警察庁が2026年4月に公表した2025年末の確定値である。2026年末の構成員数はまだ公表されていないため、2025年末の数字が比較の基準となる。
2025年末の構成員数は合計約6,300人

警察庁の資料によると、六代目山口組の2025年末の勢力は次のとおりだ。
- 構成員:約3,100人
- 準構成員等:約3,200人
- 合計:約6,300人
前年末と比較すると、構成員は約200人減少し、準構成員等は約400人減少した。合計では約600人、率にして約8.7%の減少となる。
ここで注意したいのは、構成員と準構成員等は同じ意味ではないという点だ。準構成員等とは、正式な構成員ではないものの、暴力団と関係を持ち、その威力を背景に不法行為を行うおそれがある者や、組織の維持・運営に協力する者などを指す。
したがって、約6,300人という数字は、正式な組員だけを数えたものではない。警察が把握する組織の周辺関係者も含めた勢力の目安である。
全国の暴力団勢力に占める割合

警察庁の統計では、2025年末の全国の暴力団構成員等は約17,600人。このうち六代目山口組は約6,300人で、全体の約35.8%を占める。
また、正式な構成員だけで比較すると、全国約9,400人のうち約3,100人が六代目山口組に属しており、約33%に相当する。
全国の暴力団勢力は、暴力団対策法が施行された1992年以降で最少となった。それでも六代目山口組は、単独の団体として大きな構成員数を維持している。
本部所在地と勢力範囲
警察の指定資料によると、六代目山口組の主たる事務所は兵庫県神戸市灘区にあり、代表する者として篠田建市の名前が掲載されている。勢力範囲は1都1道2府40県とされる。
ただし、勢力範囲に記載された都道府県すべてで同じ規模の活動が確認されているという意味ではない。地域によって状況は異なり、数字だけから実際の活動規模を判断することはできない。
【勢力推移と歴代組長】篠田建市が率いる六代目体制とは
六代目山口組は、山口組の歴史を引き継ぐ六代目の組織である。現在の代表者は篠田建市で、一般には司忍(つかさ・しのぶ)の通称でも知られている。
現在の組長・篠田建市とは
篠田建市は2005年に六代目を襲名した人物だ。警察庁や各都道府県警察が公表する指定暴力団の一覧でも、六代目山口組の代表者として掲載されている。
2026年10月時点でも、警察の公表資料上、代表者は篠田建市となっている。少なくとも公的な指定情報からは、組長交代が行われた事実は確認できない。
また、警察庁の2025年の情勢分析では、六代目山口組が若頭、本部長、若頭補佐などの昇格人事を実施したことが記されている。組織の運営体制を維持しようとする動きが確認できる。
六代目山口組の歴代組長一覧
山口組の歴代組長は、創設から現在まで次の6人とされる。
- 初代・山口春吉:1915年に山口組を結成した創設者。
- 二代目・山口登:初代の後を継いだ人物。
- 三代目・田岡一雄:戦後の組織拡大を進めた人物。
- 四代目・竹中正久:1984年に四代目を襲名した。
- 五代目・渡辺芳則:1989年に五代目を襲名した。
- 六代目・篠田建市:2005年に六代目を襲名し、現在の代表者となった。
歴代の襲名時期をたどると、山口組は単に同じ名称を維持してきたのではなく、時代ごとに指導者が交代しながら組織を継承してきたことが分かる。
2016年以降の勢力推移
警察庁の統計で比較できる2016年末から2025年末までの推移を見ると、六代目山口組の勢力は大きく減少している。
- 2016年末:構成員約5,200人、準構成員等約6,700人、合計約11,800人
- 2020年末:構成員約3,800人、準構成員等約4,400人、合計約8,200人
- 2023年末:構成員約3,500人、準構成員等約3,800人、合計約7,400人
- 2025年末:構成員約3,100人、準構成員等約3,200人、合計約6,300人
2016年末と2025年末を比較すると、合計勢力は約11,800人から約6,300人へ減少した。約9年間で約46.6%の縮小である。
ただし、減少は一直線ではない。2021年末には構成員が前年の約3,800人から約4,000人に増えている。その後は再び減少傾向に転じた。
この推移から読み取れるのは、分裂後の組織再編や警察の取締り、暴力団排除活動などが重なるなかで、長期的な縮小が続いているという点だ。
【2015年の分裂経緯】神戸山口組・絆會・池田組はなぜ生まれたのか
現在の六代目山口組を理解するうえで欠かせないのが、2015年8月に発生した分裂だ。これは山口組の歴史における大きな転換点となった。
2015年8月27日、直系13団体が離脱
2015年8月27日、六代目山口組から直系13団体が離脱し、新たに神戸山口組を結成した。
神戸山口組のトップには、当時の四代目山健組組長だった井上邦雄が就任。淡路市にある俠友会の事務所を本拠地とした。
分裂の背景について、当時の神戸新聞などの報道は、六代目体制における弘道会を重視した組織運営や、高額な上納金制度などへの反発を挙げている。
ただし、分裂は単一の理由だけで説明できるものではない。組織運営や人事、資金負担などをめぐる複数の対立が背景にあったと報じられている。
神戸山口組からさらに分裂が進む
2015年の分裂後、六代目山口組と神戸山口組の対立は激化した。
2017年4月には、神戸山口組の傘下組織の一部が離脱し、任侠団体山口組の結成を表明。その後、任侠山口組という名称を経て、2020年2月に絆會へと改称した。
さらに2020年7月には、池田組が神戸山口組傘下からの離脱を表明。2021年11月には岡山県公安委員会によって指定暴力団に指定された。
このように、2015年の分裂は六代目山口組と神戸山口組という二つの組織の対立だけにとどまらず、その後の離脱や独立を通じて複数の団体に分かれる結果をもたらした。
【関係性を比較】六代目山口組と神戸山口組・絆會・池田組の現在
2026年の最新情勢を理解するには、六代目山口組と分裂によって生まれた各団体の関係を整理する必要がある。
それぞれの団体は別個の指定暴力団として扱われており、過去の所属関係と現在の法的な指定状況は区別して考えなければならない。
主要4団体の関係と経緯
| 時期 | 団体・出来事 | 六代目山口組との関係 | 2026年10月時点の状況 |
|---|---|---|---|
| 2015年8月 | 神戸山口組結成 | 直系13団体が離脱して独立 | 特定抗争指定が継続 |
| 2017年4月 | 任侠山口組結成 | 神戸山口組から一部が離脱 | 2020年に絆會へ改称 |
| 2020年7月 | 池田組の離脱表明 | 神戸山口組傘下から独立 | 2026年9月に特定抗争指定解除 |
| 2020年1月 | 神戸山口組との特定抗争指定 | 分裂後の対立を受けて指定 | 2027年1月6日まで延長 |
| 2022年12月 | 池田組との特定抗争指定 | 独立後の対立を受けて指定 | 2026年9月8日に解除 |
| 2024年6月 | 絆會との特定抗争指定 | 対立を受けて指定 | 2026年9月21日に解除 |
神戸山口組との関係は現在も緊張状態
神戸山口組は、六代目山口組から離脱した直系13団体を中心に2015年に結成された組織だ。組長は井上邦雄で、六代目山口組との関係は分裂当初から対立を軸に推移してきた。
2025年末時点の神戸山口組の勢力は、構成員約110人、準構成員等約170人。合計約270人とされる。2016年末の合計約5,500人と比較すると、著しい縮小が確認できる。
ただし、構成員数が減ったことと、対立が解消したことは同じではない。2026年10月現在も特定抗争指定が継続していることが、その違いを示している。
絆會との関係は2026年9月に大きく変化
絆會は、神戸山口組から離脱した一部の勢力によって結成された任侠山口組を前身とする団体だ。2020年2月に現在の名称へ変更された。
六代目山口組との間では2024年6月に特定抗争指定が行われていたが、2026年9月3日、関係する8府県の公安委員会が指定期限を延長しないことを決定した。
そして、9月21日に指定が解除された。解除の背景には、両組織の間で抗争とみられる事件が約3年5か月間発生していなかったことや、組長らへの聞き取りなどがある。
なお、絆會との特定抗争指定解除は、絆會そのものが解散したことや、指定暴力団としての指定がなくなったことを意味しない。
池田組との関係も指定解除へ
池田組は2020年7月に神戸山口組傘下からの離脱を表明し、独立した団体として活動するようになった。六代目山口組との対立を受けて2022年12月に特定抗争指定を受けている。
しかし、2026年9月7日に指定期限を迎え、翌8日に解除された。山口組分裂に関連する特定抗争指定が解除されたのは、池田組との関係が初めてだった。
神戸新聞の報道によると、両組織の抗争事件が約2年間発生していなかったことなどが、延長見送りの判断につながった。
ここで重要なのは、2026年9月に二つの指定が解除された一方で、神戸山口組との対立は別に継続しているという点だ。六代目山口組をめぐる抗争指定がすべて解除されたわけではない。
【特定抗争指定暴力団等とは】2026年の警察規制と暴対法の仕組み
六代目山口組をめぐる報道で頻繁に登場するのが「指定暴力団」と「特定抗争指定暴力団等」という二つの言葉だ。両者は同じ意味ではない。
指定暴力団は暴力団対策法に基づく制度
指定暴力団とは、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律、いわゆる暴力団対策法に基づいて、都道府県公安委員会が指定する団体のことだ。
暴力団対策法は、暴力団による不当な要求や暴力的行為を抑止し、市民生活や経済活動の安全を守ることを目的としている。
指定を受けた団体については、組織の構成員による暴力的要求行為などに対し、警察や公安委員会が法に基づく規制や措置を講じることができる。
指定された団体に所属していることだけで、すべての構成員が個別の犯罪について有罪になるわけではない。団体への行政上の指定と、個人の刑事責任は区別される。
特定抗争指定は対立抗争の危険を抑える制度
特定抗争指定暴力団等は、指定暴力団等の間で対立抗争が発生し、凶器を使用した暴力行為によって人命や身体に重大な危害が生じるおそれがある場合などに適用される制度だ。
指定されると、公安委員会が定めた警戒区域内で、事務所の新設、対立組織の構成員へのつきまとい、多数での集合、指定された事務所への立ち入りなどが禁止される。
指定期間は原則3か月以内で、危険が継続していると判断された場合には延長される。単に組織同士の関係が悪いというだけで適用される制度ではなく、具体的な危険性を踏まえた措置である。
2026年10月現在、神戸山口組との指定が継続
2026年の大きな変化は、六代目山口組と池田組、絆會との特定抗争指定が解除されたことだ。
一方、六代目山口組と神戸山口組の指定については、兵庫県公安委員会が2026年9月17日に延長を決定し、10月5日に官報で公示した。
今回の延長は27回目。指定期間は2026年10月7日から2027年1月6日までとなった。警戒区域は9府県17市町に及ぶ。
兵庫県警は、対立抗争が終結したとは認められないとの判断を示している。事件の発生状況だけでなく、両組織の動向なども総合的に判断されている。
つまり、2026年秋の状況は、対立関係の一部で法的な規制が解除された一方、最も長く続いている神戸山口組との対立には引き続き警察の厳しい監視と規制が及んでいるというものだ。
【プロの結論】六代目山口組の組織の実態と今後の動向
六代目山口組の現在を評価する際には、構成員数、組織の継続性、対立抗争の状況、警察による規制という4つの観点を分けて考える必要がある。
構成員数の減少だけでは組織の実態を判断できない
2025年末の約6,300人という数字は、2016年末と比較して大幅に減少している。しかし、警察庁の2025年情勢分析には、六代目山口組が警戒区域外で執行部会やブロック会議を開催し、若頭や本部長などの昇格人事を行ったことも記されている。
この事実からは、構成員数が減少している一方、組織の運営体制を維持しようとする動きが続いていることが分かる。
したがって、構成員数の減少をそのまま組織の消滅や機能停止と結び付けるのは適切ではない。
抗争指定の解除は全面的な和解を意味しない
2026年9月の池田組と絆會に対する指定解除は、警察の判断によって一定の危険性が低下したと認められたことを意味する。
しかし、解除は組織間の全面的な和解や関係正常化を保証するものではない。指定暴力団としての法的な位置付けも別に存在する。
実際、神戸山口組との特定抗争指定は継続している。対立関係を一括りにせず、相手となる団体ごとに状況を確認することが重要だ。
今後の動向を見るための3つの判断材料
- 警察庁の年末統計:構成員と準構成員等の減少が続くのか、増減に変化が生じるのか。
- 公安委員会の指定判断:神戸山口組との特定抗争指定が2027年以降も延長されるのか。
- 組織の運営状況:警察庁の年次報告に記載される人事や会合などの動向に変化があるのか。
とりわけ、2027年1月6日に期限を迎える神戸山口組との指定は、今後の情勢を判断するうえで重要な節目となる。
一方で、指定解除の再延長や組織間の関係変化を現段階で断定することはできない。警察の公表資料と実際の事件発生状況を継続して確認する必要がある。
六代目山口組に関するよくある質問(FAQ)
Q1:六代目山口組の現在の組長は誰ですか?
A1:2026年10月時点で、警察の公表資料における代表者は篠田建市です。司忍という通称でも知られ、2005年に六代目を襲名しています。
Q2:六代目山口組の構成員数は何人ですか?
A2:警察庁の2025年末の確定統計では、構成員約3,100人、準構成員等約3,200人です。合計すると約6,300人となります。2026年10月時点では、これが最新の全国年末統計です。
Q3:六代目山口組と神戸山口組は和解しましたか?
A3:2026年10月31日時点で、特定抗争指定が継続しており、全面的な和解が成立したとは確認されていません。指定期限は2027年1月6日まで延長されています。
Q4:池田組と絆會との特定抗争指定は解除されましたか?
A4:はい。池田組との指定は2026年9月8日、絆會との指定は同月21日に解除されました。ただし、両団体が解散したわけではなく、指定暴力団としての法的な位置付けとは別の話です。
Q5:六代目山口組の分裂はいつ起きましたか?
A5:2015年8月27日です。六代目山口組から直系13団体が離脱し、井上邦雄を組長とする神戸山口組が結成されました。その後、神戸山口組からも一部勢力が離脱し、絆會や池田組につながる組織再編が起きました。
まとめ:六代目山口組の現在と2027年に向けた注目点
六代目山口組は、2026年10月現在も篠田建市を代表者とする指定暴力団として存続している。2025年末の構成員数は約3,100人、準構成員等は約3,200人で、合計約6,300人。長期的には勢力縮小が進んでいるものの、警察庁の資料では組織運営を維持する動きも確認されている。
2015年の分裂によって誕生した神戸山口組との対立は現在も続いている。一方、2026年9月には池田組と絆會との特定抗争指定が解除され、抗争をめぐる法的な状況には変化が生じた。
今後の最大の注目点は、2027年1月6日に期限を迎える神戸山口組との特定抗争指定だ。指定が延長されるのか、解除に向かうのかによって、地域社会や警察の対応にも影響が及ぶ。
六代目山口組の実態を理解するには、単純な構成員数や分裂の歴史だけでなく、警察庁の統計、公安委員会の指定状況、各団体の関係を総合的に見る必要がある。今後も公的な発表を基準に、組織の勢力変化と地域社会への影響を追うことが重要だ。
主な根拠資料:警察庁「令和7年における組織犯罪の情勢」、警察庁の過去の山口組分裂に関する資料、兵庫県公安委員会の指定関連発表、神戸新聞の2026年9月報道、e-Gov法令検索。