2015年冬のNウォームから始まった「ニトリの人」としての11年間

目次

【2015年から続いたCM出演】清水伸がニトリを卒業した経緯

清水伸ニトリ

清水伸さんがニトリのCMに出演するようになったきっかけは、所属事務所から紹介されたオーディションだった。

2026年7月30日公開のCHANTO WEBのインタビューで、清水さん本人が当時の経緯を明かしている。会議室のような会場で、事前に渡された絵コンテに沿って15秒・30秒程度の芝居を披露。オーディションに合格し、出演が決まったという。

最初はコミカルなキャラクターではなかった

現在のCMを思い浮かべると、失敗したり、予想外の出来事に驚いたりするサラリーマンの姿が印象的だ。

しかし、当初の演出は現在とは少し異なっていた。

清水さんのインタビューによると、最初のNウォームCMは、仕事や家庭で思うようにいかないサラリーマンの日常を描くものだった。

例えば、帰宅しても家族が迎えてくれなかったり、財布の中身を気にして買い物を控えたりする場面。生活の中にある小さな寂しさや不自由さを、Nウォームの暖かさと対比させる構成だった。

その後、清水さん自身が持つコミカルな演技が作品に生かされ、次第にユーモラスな表情や動きが増えていった。

車に水たまりの水をかけられて呆然とする場面など、身体を使った演技も定番の一つになった。

こうして、当初のサラリーマンの悲哀を描く広告は、視聴者が思わず笑ってしまう季節の定番CMへと変化していった。

撮影現場でも体当たりの演技

清水さんは同インタビューで、撮影中にぎっくり腰になった経験も明かしている。

朝からの撮影中に突然歩けなくなり、痛み止めを服用。現場に整体師を呼んでケアを受けながら、撮影を乗り切ったという。

水をかぶるシーンでは、何度も着替え、そのたびにスタッフがドライヤーで衣装を乾かしていたというエピソードも紹介されている。

画面に映るのは短いCMだが、その裏側には俳優と制作スタッフの積み重ねがあった。

清水伸のニトリCM出演歴を年表で整理

ニトリホールディングス広報部がJ-CASTニュースの取材に回答した内容によると、清水さんは2015年冬のNウォームから出演を開始。その後、Nクールに10回、Nウォームに11回出演した。

単に長期間契約していたというだけでなく、夏と冬の両方で繰り返し起用されていた点が特徴だ。

時期 出来事・出演内容 注目ポイント
2015年冬 NウォームCMに出演開始 オーディションで起用
2015年以降 NクールCMにも出演 夏冬の季節広告を担当
2015~2025年 Nクール10回、Nウォーム11回 ニトリ広報部の回答
2026年春 CM契約満了 約11年間の出演に区切り
2026年6月下旬 新しいNクール広告への変更が明らかに 商品機能中心の表現に移行
2026年7月9日 清水さんがSNSで契約満了を報告 視聴者から惜しむ声
2026年7月17日 ニトリ広報部がJ-CASTの取材に回答 後任・再起用は未定

NクールとNウォームで異なる役割

Nクール

夏向けの冷感寝具シリーズ。暑い日常の中で、清水さん演じるサラリーマンがひんやりとした寝具の快適さに驚く演出が特徴だった。

Nウォーム

冬向けの暖かい寝具シリーズ。寒い日常と寝具の暖かさを対比させ、視聴者に商品の魅力を伝える役割を担った。

この2つのシリーズに同じ俳優を起用したことは、ブランドイメージの定着にもつながった。

夏になればNクール、冬になればNウォームという季節の流れと、清水さんの顔が結び付いていたのである。

清水伸のニトリCM終了理由は?広報部が説明した本当の背景

今回の契約満了をめぐって、特に関心を集めたのが終了理由だ。

2026年6月下旬、ニトリのNクールCMに清水さんが登場しないことが週刊女性PRIMEの取材で明らかになった。

当時、視聴者の間では、出演者のスケジュールの問題なのか、CMの制作方針が変わったのかといった疑問が広がっていた。

同媒体の取材に対し、ニトリは次のように説明した。

商品の機能や特長を中心に訴求するクリエイティブへ変更いたしました。

これは、従来の俳優によるストーリー形式から、商品そのものの特徴を直接伝える広告へ切り替えたことを意味する。

2026年のNクールは何が変わったのか

今回の広告方針の変更を理解するには、商品そのものの進化を見る必要がある。

ニトリホールディングスが2026年4月7日に公表したNクール寝具のリニューアル情報では、従来の冷たさだけでなく、肌ざわりや湿気対策を含めた快適性を重視している。

主な変更点は次のとおりだ。

- 肌ざわり: 特殊な編み方を採用し、べたつきにくいさらさらした感触を目指した。
- 冷感性: 生地の組成や織り方を見直し、よりひんやり感じられる仕様に変更。
- ムレ対策: 除湿わたを採用し、寝ている間の湿気に配慮。
- 使い心地: 冷感面と異なる肌ざわりの面を使える商品も展開。

従来の「触れると冷たい」という分かりやすい特徴から、睡眠中の快適性全体へと商品の訴求範囲が広がっている。

なぜ俳優中心の広告から商品中心の広告へ変えたのか

ここには広告戦略上の変化がある。

これまでのCMは、清水さんが演じる人物の日常を通じて、商品を使ったときの快適さを伝えるストーリー型だった。

一方、2026年のNクールは、冷感性や素材の改良など、具体的な商品価値を伝えることが重視された。

つまり、広告の主役を人物から商品へ移したのである。

これは清水さん個人の演技力や人気が低下したという説明ではない。

ニトリ広報部の回答にも、清水さんの出演CMへの支持に対する感謝が示されている。契約満了と広告表現の変更を、俳優の評価や不祥事と結び付ける根拠はない。

ニトリCMの後任俳優は誰?清水伸の再起用はあるのか

2026年10月31日時点で、清水さんの後任として特定の俳優が正式発表されたという情報は確認できない。

この点について、ニトリホールディングス広報部は2026年7月17日公開のJ-CASTニュースの取材で、明確に回答している。

後任は決定していない

ニトリ広報部によれば、清水さんに代わる特定の俳優・タレントの起用は、その取材時点では決まっていなかった。

今後については、商品の特徴や広告で伝えたい内容に合わせて、俳優を起用する方法と、商品機能を中心に伝える方法の両方を検討するとしている。

したがって、後任がいないというよりも、広告の方向性そのものを固定していないという理解が適切だ。

清水伸のニトリCM再起用は完全になくなった?

ここも気になるところだろう。

ニトリ広報部は、清水さんの再起用について、次のように説明している。

今後の起用につきましては、現時点では白紙の状況です。

さらに、次回以降の商品や訴求内容に応じて、広告全体をゼロベースで検討するとしている。

つまり、再起用が決定しているわけではないが、将来にわたって出演しないと確定したわけでもない。

視聴者からの支持が大きかったことは事実だが、それだけで再契約が決まるわけではない。商品の販売戦略、広告の企画、起用する俳優の役割など、複数の条件が関係する。

今後の可能性を判断するうえでは、ニトリの新しいCM発表と広報部の公式説明が重要になる。

清水伸の評判とSNS反響は?「夏冬の風物詩」が惜しまれた理由

2026年7月9日、清水さんは自身のSNSで契約満了を報告した。

この投稿は大きな反響を呼んだ。

J-CASTニュースによると、7月17日18時時点で、投稿には57万件以上の「いいね」が寄せられ、表示回数は約2,000万回に達していたという。

視聴者から寄せられた惜しむ声

ORICON NEWSや各種報道では、SNS上の反応として、次のような傾向が紹介されている。

- 毎年楽しみにしていたCMがなくなることへの寂しさ
- 夏と冬の恒例行事が一つなくなるような感覚
- 清水さんの演技が好きだったという感謝
- いつか再びCMで見たいという期待

特に印象的なのは、単に俳優が交代することへの反応にとどまらず、CMそのものを季節の風物詩として捉えていた人が多かった点だ。

清水伸本人も反響に驚いていた

7月30日のCHANTO WEBのインタビューでは、清水さん自身も契約満了を報告した後の反響について語っている。

投稿後には、想像していた以上に多くのコメントが寄せられたという。

その多くは、長年楽しませてもらったことへの感謝や、もうCMで見られないことを寂しく思う内容だった。

清水さんは、11年間の出演を振り返り、自分が一生懸命撮影に取り組んできたCMを、多くの人が愛してくれたことを実感したと話している。

なぜここまで親しまれたのか

広告の世界では、商品名や機能を覚えてもらうことが基本になる。

しかし、清水さんのCMには、それ以上の価値があった。

それは、視聴者が俳優の顔を覚え、キャラクターの行動を楽しみにするという関係性だ。

清水さんの場合、季節ごとに繰り返し登場することによって、商品と人物のイメージが強く結び付いた。

ドラマや映画で清水さんを見かけた視聴者が「ニトリの人だ」と反応する現象も、その認知の広がりを示している。

商品の広告に出演する俳優が、いつしかブランドの象徴的な存在になっていたのである。

清水伸の現在は?2026年の出演作品と俳優活動

ニトリCMへの出演が終了したからといって、清水さんの俳優活動が終わったわけではない。

所属事務所JFCTの公式プロフィールには、2026年の映画・ドラマ・舞台への出演情報が掲載されている。


1972年5月20日生まれ・新潟県出身
所属事務所:JFCT
映画・テレビドラマ・配信作品・舞台などで活動


2026年の主な出演作品

分野 作品名 内容
映画 『ヒグマ!!』 小山内の父役
NHK朝ドラ 『風、薫る』 大﨑六郎役
テレビドラマ 『おコメの女』 岸本役
テレビドラマ 『テミスの不確かな法廷』 佐久間義之役
テレビドラマ 『告白-25年目の秘密-』 菊田護朗役
テレビドラマ 『マイ・フィクション』 渡辺誠役
舞台 『情熱とバッドエンド』 2026年10月2~11日出演

特に映画『ヒグマ!!』やNHK連続テレビ小説『風、薫る』など、幅広いジャンルの作品に参加している点に注目したい。

『鎌倉殿の13人』『虎に翼』『地面師たち』でも活躍


(2022年)

清水さんは長沼宗政役を担当。髭をたくわえた個性的な人物像で注目を集めた。



(2024年)

根本役として出演。朝ドラでも存在感を見せた。



(2024年)

大谷役として出演。ニトリCMとは異なるシリアスな作品でも活躍した。


さらに、2026年10月には舞台『情熱とバッドエンド』に出演。東京・下北沢OFF・OFFシアターで10月2日から11日まで公演が行われた。

CMで親しまれたコミカルな演技だけでなく、映画・ドラマ・舞台を横断する俳優としての活動が続いている。

ニトリのCM出演終了は、清水さんのキャリア全体から見れば、一つの長期案件に区切りがついた出来事と捉えるのが自然だ。

【プロの結論】清水伸のCM卒業が示す広告戦略の変化

今回の出来事から見えてくるのは、長期出演する俳優と企業ブランドの関係、そして広告表現の変化だ。

1. 商品の顔になることと契約が続くことは別

清水さんは約11年間にわたってニトリのCMに出演し、視聴者から親しまれてきた。

しかし、長く愛されたキャラクターであっても、商品の訴求方法が変われば広告の出演者が変わることはある。

企業にとって広告は、出演者の人気を維持するためだけのものではなく、商品の価値を消費者に伝えるためのものだからだ。

2. ストーリー型CMと機能訴求型CMにはそれぞれ強みがある

ストーリー型CMは、人物への親近感や共感を生みやすい。

一方、機能訴求型CMは、素材や性能の違いを短時間で伝えやすい。

今回のニトリの変更は、商品の進化を伝えるために後者を重視したものだ。

どちらが優れているという単純な話ではない。商品の特徴や広告の目的によって、適切な表現は変わる。

3. 再起用を判断するポイントは3つ

今後、清水さんが再びニトリCMに出演する可能性を考えるなら、注目すべきなのは次の3点だ。

- 商品戦略: ストーリー型の広告が再び採用されるか。
- 視聴者の反応: 清水さんの出演を望む声が今後も続くか。
- 広告企画: 新しい商品の特徴と清水さんのキャラクターが合致するか。

ニトリ広報部は再起用を白紙としているため、現段階で復帰を確約することはできない。

ただし、長年にわたって築かれた認知度や視聴者との関係性は、広告資産として評価できるものだ。

清水さんのCM卒業は、一つの広告シリーズの終了であると同時に、長期にわたって企業と俳優がブランドイメージを育ててきた事例としても興味深い。

清水伸とニトリCMに関するよくある質問(FAQ)

Q1:清水伸はいつからニトリのCMに出演していましたか?

A1:2015年冬のNウォームCMから出演しています。その後、Nクールにも出演し、約11年間にわたってニトリの季節寝具CMを担当しました。

Q2:清水伸がニトリCMを降板した理由は何ですか?

A2:2026年春に契約満了となりました。ニトリは2026年のNクールCMについて、商品の冷感性や機能の進化を伝えるため、俳優によるストーリー形式から商品機能中心の広告へ変更したと説明しています。

Q3:ニトリCMの後任俳優は誰ですか?

A3:2026年7月17日のニトリ広報部の回答では、特定の後任俳優・タレントは決まっていませんでした。

Q4:清水伸がニトリCMに再出演する可能性はありますか?

A4:可能性が完全になくなったわけではありません。ニトリ広報部は再起用について「白紙の状況」と説明しています。

Q5:清水伸は現在も俳優として活動していますか?

A5:はい。2026年も映画『ヒグマ!!』、NHK連続テレビ小説『風、薫る』、各種テレビドラマや舞台に出演しています。

Q6:清水伸が演じていたニトリCMの役柄は何ですか?

A6:おっちょこちょいなサラリーマンです。当初は日常の悲哀を表現する役柄でしたが、次第にコミカルな演技が際立つキャラクターへと変化しました。

まとめ:清水伸とニトリCMの11年間は一つの節目へ

清水伸さんとニトリの関係は、2015年冬のNウォームCMから始まり、2026年春の契約満了によって一つの区切りを迎えた。

今回の終了は、俳優個人の人気低下や不祥事によるものと説明されたわけではない。ニトリが2026年のNクールで商品機能を中心に伝える広告へ方針を変更したことが、大きな背景にある。

後任俳優は決まっておらず、再起用についても白紙。今後の広告企画次第という状況だ。

一方、清水さんは映画、ドラマ、舞台への出演を続けている。『鎌倉殿の13人』や『虎に翼』などで見せてきた幅広い演技も、俳優としての魅力の一つだ。

テレビから「Nクールおじさん」の姿が消えても、約11年間にわたって視聴者に親しまれた実績は変わらない。

次に清水伸さんがどのような作品やCMで登場するのか。そして、いつか再びニトリの広告に戻ってくるのか。今後の活動とニトリの広告戦略の両方に注目したい。