【最重要カード】井上直樹 vs. イリスベク・ティレノフは次期王座挑戦者決定戦
今回のRIZIN.55で、牛久vsカイウェンと並んで大きな注目を集めるのが、井上直樹vsイリスベク・ティレノフだ。
この試合は単なるバンタム級の国際戦ではない。RIZINバンタム級王座の次期挑戦者を決める重要な一戦として組まれている。
井上直樹は王座奪還への再スタート

井上は第7代RIZINバンタム級王者。2024年9月にキム・スーチョルをTKOで下して王座を獲得し、元谷友貴、福田龍彌を相手に防衛を重ねた。
しかし、2025年大晦日のダニー・サバテロ戦で判定負けを喫し、王座から陥落。その後、2026年5月のPFLベルギー大会ではマルシルリー・アウベスに判定勝利し、再起を果たしている。
井上が今回求められるのは、単なる勝利ではない。元王者としての実力を改めて示し、サバテロへの再挑戦に向けて説得力のある結果を残すことだ。
ティレノフは太田忍をKOした22歳の新鋭
対するイリスベク・ティレノフはキルギス出身。レスリングをベースとする22歳のファイターで、2026年7月のRIZIN LANDMARK 15では太田忍を右膝蹴りでKOした。
バンタム級のタイトル挑戦経験者を倒したことで、ティレノフは一気に存在感を高めた。MMA戦績も高い勝率を誇り、国際舞台での将来性が期待されている。
井上にとってはタイトル戦線への復帰を懸けた試合、ティレノフにとっては元王者を倒して一気に頂点へ近づくチャンス。両者にとって負けられない理由が明確なカードだ。
なお、勝者が次期挑戦者となる位置付けだが、この試合自体はタイトルマッチではない。ベルトを懸ける試合と、挑戦権を争う試合は区別しておきたい。
【追加・変更情報】濱田巧の参戦とオープニングファイト3試合
濱田巧 vs. 関原翔も見逃せない
9月29日に発表された濱田巧vs関原翔は、フライ級57kgのMMA5分3ラウンドで行われる。
濱田は元PANCRASEフライ級王者で、今回がRIZIN初参戦。地元・千葉で大きな舞台への挑戦を実現させた。
対戦相手の関原翔はDEEPなどで実績を積んできたファイター。ゴング格闘技の報道では、濱田はMMAで7勝0敗1無効試合という戦績でこの試合を迎えると紹介された。
濱田にとっては、これまでのキャリアをRIZINの舞台で証明する機会となる。一方の関原も、RIZINで自身の存在感を示す重要な試合だ。
オープニングファイトは全3試合
10月29日付の発表報道で、ジェイク・ウィルキンスvs山﨑弥十朗が追加された。これによってオープニングファイトは3試合となった。
① 松本尚大 vs. 髙橋正親
66kg契約、RIZIN MMA特別ルールの5分2ラウンド。大会序盤を盛り上げる一戦となる。
② 井上舜矢 vs. マイティ・saw
こちらも66kg契約の5分2ラウンド。マイティ・sawはミャンマー出身の選手として公式カードに掲載されている。
③ ジェイク・ウィルキンス vs. 山﨑弥十朗
71kg契約の5分2ラウンド。ジェイク・ウィルキンスは柔道をベースとし、PFCフェザー級王座を獲得した実績を持つ選手だ。今回の試合ではライト級に戻して戦う。
対する山﨑弥十朗は、2022年の全日本レスリング選手権大会でフリースタイル79kg級を制した実績を持つ。レスリングをバックボーンとする山﨑と柔道ベースのウィルキンスという、組み技の背景が異なる両者の対戦も興味深い。
オープニングファイトは本戦より短い5分2ラウンドの特別ルール。メインカードに入る前から、若手や新たな参戦選手の実力を確認できる構成になっている。
スダリオ剛 vs. エドポロキングはなぜ延期になった?
今回の大きな変更点が、ヘビー級ジャパンGP決勝として予定されていたスダリオ剛vsエドポロキングの延期だ。
2026年9月25日、RIZINはエドポロキングが肩を負傷し、11月8日の試合に間に合わないことを発表した。これにより、スダリオとの対戦はRIZIN.55では実施されないことになった。
榊原信行CEOは会見で、次のように説明している。
「ベストな状態でやらせたいと思いますので、11月8日のこのカードに関しては一旦延期」
今後については、大晦日の大会で実施する可能性も含めて検討すると説明された。ただし、2026年11月1日時点で具体的な再設定日は確定していない。
ここで注意したいのは、延期と中止は意味が異なるということ。今回の発表はRIZIN.55での実施見送りであり、スダリオとエドポロの対戦そのものが正式に消滅したわけではない。
ヘビー級GPの決勝という位置付けを考えれば、両者が万全の状態で戦える時期を待つことは、大会の競技的価値にも関わる判断となる。
【試合順発表・開催情報】RIZIN.55は何時から?会場はどこ?
大会は2026年11月8日(日)、千葉県船橋市のLaLa arena TOKYO-BAYで開催される。
abc presents RIZIN.55
開催日
2026年11月8日(日)
会場
LaLa arena TOKYO-BAY
開場予定
12:30
開始予定
14:00
本戦
12試合
オープニングファイト
3試合
合計
15試合
開催時刻は主催者の大会案内に基づく予定時刻。
RIZIN.55の試合順は発表された?
ここは検索時に混同しやすいポイントだ。
RIZIN公式サイトには15試合が掲載されているが、その掲載順がそのまま当日の試合順になるわけではない。ABEMAの大会案内でも、カードの掲載順について試合順ではない旨が明記されている。
一方、メインイベントについては別だ。9月25日の公式会見で、神龍誠vsトニー・ララミーがメインイベントとして説明され、榊原CEOも神龍にメインを務めることを伝えている。
したがって、現時点で確定情報として押さえたいのは次の2点だ。
- 神龍誠vsトニー・ララミーがメインイベント。
- その他のカードについては、公式の掲載順だけで試合順を判断しない。
観戦予定の人は、試合順の正式発表後に開始時刻や観戦計画を確認するのが確実だ。
【プロの結論】RIZIN.55で本当に注目すべき3つのポイント
今回のカード構成を分析すると、RIZIN.55は単に有名選手を集めた大会ではなく、王座戦線、国際的な競争、若手の台頭という3つのテーマが重なった興行になっている。
特に注目したいのは以下の3点だ。
1. 王座戦線の行方
神龍誠の初防衛戦と井上直樹の次期挑戦者決定戦は、今後のフライ級・バンタム級の勢力図に関わる重要な試合だ。目先の勝敗だけでなく、その先に誰とのタイトル戦が実現するかという視点で見ると、大会の意味がより明確になる。
2. 海外勢との実力比較
牛久vsカイウェン、キム・ギョンピョvsズマガジーなど、海外選手との対戦も複数組まれた。国内で実績を残した選手が国際的な相手にどのような対応を見せるかは、RIZIN全体の競技レベルを考えるうえでも重要な材料になる。
3. 新世代の選手がどこまで通用するか
溝口司、木村琉音、千春ら新しい顔ぶれと、鈴木博昭、中島太一ら経験豊富な選手との対戦は、世代交代という観点から興味深い。榊原CEOも会見で、若い選手とベテランの対決を通して世代交代を表現したいという趣旨を語っている。
観戦する際は、単純な知名度だけでカードを評価するのではなく、階級、過去の実績、直近の試合内容、タイトル戦線との関係を確認すると、それぞれの対戦の価値が見えやすくなる。
【RIZIN追加カード】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:RIZIN.55の追加カードは全部で何試合ですか?
A1:2026年11月1日時点で、本戦12試合とオープニングファイト3試合の合計15試合が発表されています。
Q2:牛久絢太郎の対戦相手は誰ですか?
A2:中国のリー・カイウェンです。フェザー級66kg契約のMMA5分3ラウンドで対戦します。
Q3:井上直樹vsティレノフはタイトルマッチですか?
A3:タイトルマッチではありません。RIZINバンタム級王座の次期挑戦者決定戦として組まれた試合です。
Q4:スダリオ剛vsエドポロキングは中止ですか?
A4:RIZIN.55での開催は延期です。エドポロキングの肩の負傷が理由で、大晦日の開催も可能性として検討されていますが、具体的な日程は確定していません。
Q5:RIZIN.55のオープニングファイトは何試合ですか?
A5:松本尚大vs髙橋正親、井上舜矢vsマイティ・saw、ジェイク・ウィルキンスvs山﨑弥十朗の3試合です。いずれも5分2ラウンドの特別ルールです。
Q6:RIZIN.55の試合順は発表されていますか?
A6:公式のカード一覧は掲載順であり、当日の全試合順を示すものではありません。神龍誠vsトニー・ララミーがメインイベントであることは発表されています。
まとめ:RIZIN.55は追加カードと変更点を押さえて観戦しよう
2026年11月8日開催のRIZIN.55は、追加発表によって本戦12試合、オープニングファイト3試合の全15試合がそろった。
特に注目したいのは、約2年ぶりのRIZIN復帰となる牛久絢太郎vsリー・カイウェン、バンタム級王座の次期挑戦者決定戦となる井上直樹vsイリスベク・ティレノフ、そしてライト級のキム・ギョンピョvsヌルハン・ズマガジーだ。
さらに、濱田巧vs関原翔の追加や、ジェイク・ウィルキンスvs山﨑弥十朗のオープニングファイト参戦によって、若手選手の見せ場も増えた。
一方、スダリオ剛vsエドポロキングは負傷によって延期。大会当日の試合順についても、公式発表とカード一覧の掲載順を混同しないことが大切だ。
RIZIN.55は、大晦日に向かう2026年後半戦の重要な大会。王者の防衛、新たな挑戦者の誕生、海外勢の躍進、そして世代交代。それぞれの試合が持つ意味を理解しておけば、11月8日の大会をより深く楽しめるはずだ。