【礼真琴の宝塚時代】95期首席入団から星組トップスターへの道

目次

礼真琴は東京都出身。2009年に宝塚歌劇団へ95期生として首席で入団し、星組に配属された。初舞台は宙組公演『Amour それは…』。入団当初から歌唱、ダンス、芝居のバランスに優れたスターとして注目を集めた。

宝塚歌劇団の公式プロフィールによると、2013年には『ロミオとジュリエット』の新人公演でロミオを演じ、新人公演初主演を果たしている。2014年にはバウホール公演『かもめ』で初主演。2017年には『阿弖流為』で主演を務め、若手スターから主要な舞台を任される存在へと成長した。

2019年10月、星組トップスターに就任

礼真琴宝塚

大きな転機となったのが、2019年10月の星組トップスター就任だ。

トップお披露目公演は『ロックオペラ モーツァルト』。礼真琴はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトを演じ、舞空瞳を相手役のトップ娘役に迎えた。

95期生から初めて誕生したトップスターという点でも、その就任は大きな意味を持った。

礼真琴の強みは、特定の分野だけに秀でているのではなく、歌・ダンス・芝居を一体化させて舞台を成立させる総合力にある。スピード感のあるダンスナンバーから、感情を丁寧に積み重ねる芝居まで対応できることが、長期にわたるトップスターとしての活躍につながった。

【保存版年表】礼真琴の入団から退団、暁千星への引き継ぎまで

礼真琴のキャリアを理解するには、入団からトップ就任、そして退団後の活動までを時系列で見ると分かりやすい。

時期 出来事・作品 キャリア上の意味
2009年 95期生として首席入団 星組に配属、初舞台
2013年 『ロミオとジュリエット』 新人公演でロミオ役、初主演
2014年 『かもめ』 バウホール公演初主演
2017年 『阿弖流為』 主演として存在感を確立
2019年10月 星組トップスター就任 『ロックオペラ モーツァルト』でお披露目
2023年 『1789』『Le Rouge et le Noir』 主演として歌唱力と演技力を発揮
2024年 『RRR』『BIG FISH』『記憶にございません!』 多彩なジャンルの主演作に挑戦
2025年1月 日本武道館公演『ANTHEM』 宝塚在団中の大規模コンサート
2025年4~8月 『阿修羅城の瞳』『エスペラント!』 宝塚最後の公演
2025年8月10日 宝塚歌劇団を退団 星組トップスターとしての活動を終了
2025年12月 コンサート『Flare』 退団後初のコンサート
2026年5~8月 『BOOP! The Musical』 ベティー ブープ役で主演
2026年9月~ 『礼真琴 CROSS HAUS』 WOWOW初のレギュラー冠音楽番組

星組の歴代トップスターとのつながり

礼真琴のトップスター就任を理解するうえでは、星組のトップ交代にも注目したい。

礼真琴の前任者は紅ゆずる。2019年に礼真琴がその後を引き継ぎ、約5年10カ月にわたって星組を率いた。

そして2025年8月11日付で暁千星が星組トップスターに就任した。

暁千星はもともと月組でキャリアを積み、2022年に星組へ組替えとなったスターだ。礼真琴と同じ舞台に立った『1789』ではカミーユ・デムーラン役を演じ、2024年の『記憶にございません!』でも首相秘書官の井坂役で礼真琴と共演している。

つまり、暁千星は礼真琴のトップ時代を支えた出演者の一人であり、その後、星組の新たな中心人物となった。

宝塚歌劇団の公式トップスター紹介でも、暁千星は2025年8月就任、2026年1月の『恋する天動説』『DYNAMIC NOVA』で大劇場トップお披露目と紹介されている。

【宝塚時代の代表作】礼真琴の実力が際立った舞台5選

礼真琴の宝塚時代を振り返ると、作品ごとに異なる役柄に挑戦しながら、男役としての表現力を磨いてきたことが分かる。



1. 『ロミオとジュリエット』

2013年・2021年
2013年には新人公演でロミオを演じ、初主演を経験。2021年にはトップスターとして同作の主演を務めた。若手時代からトップ時代までの成長を比較できる重要作だ。


2. 『阿弖流為 –ATERUI–』

2017年
阿弖流為役で主演。若手時代の代表作の一つで、力強さと繊細な感情表現を両立させた舞台だった。


3. 『1789-バスティーユの恋人たち-』

2023年
主人公ロナンを演じた作品。フレンチ・ロックを軸にした楽曲と激しい感情表現が求められ、礼真琴の歌唱力が際立った。


4. 『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』

2024年
インド映画を原作とした舞台で、礼真琴はビーム役を担当。ダイナミックな身体表現とエネルギッシュな演技が求められた。


5. 『BIG FISH』

2024年
エドワード・ブルーム役で主演。父と息子の関係を描く物語で、華やかな男役の魅力に加えて、人間味のある演技を見せる作品となった。



作品を通して見える礼真琴の魅力

これらの作品に共通するのは、役柄の振れ幅が大きいことだ。

『1789』のロナンは革命に身を投じる青年、『RRR』のビームは仲間や信念のために行動する熱血漢、『BIG FISH』のエドワードは人生を物語として語る父親である。

同じ男役でも、必要とされる声の使い方、身体の動かし方、感情の表現は大きく異なる。

礼真琴はこうした違いを作品ごとに表現してきた。単純な歌唱力の高さだけではなく、役柄に応じて舞台上の空気を変えられることが、代表作の多さにつながっている。

【退団理由を本人コメントから検証】2025年8月10日を選んだ背景

礼真琴の退団は、2024年9月23日に宝塚歌劇団から発表された。

退団日は2025年8月10日。東京宝塚劇場で上演された『阿修羅城の瞳』『エスペラント!』の千秋楽だった。

翌24日には大阪市内で記者会見が開かれ、本人が退団への思いを語っている。

本人が語った退団への決意

日刊スポーツの会見報道によると、礼真琴はトップスターに就任した時点から卒業について考えていたという。

特に注目したいのが、宝塚歌劇団110周年という節目に対する思いだ。

「110周年をまっとうしてから卒業したいという思いが強まってきました」

2024年9月24日・退団記者会見での発言。日刊スポーツ報道より。

トップ就任後、コロナ禍によって公演が一時中止となった経験も語っている。観客と再び舞台を通じて交流できるようになったことが、110周年を終えて卒業したいという気持ちにつながった。

また、男役としての表現をさらに追求したいという思いについても話している。

「男役をもっとこうしたいという思いも強まりました」

2024年9月24日・退団記者会見での発言。日刊スポーツ報道より。

これは、女役など幅広い役柄を経験してきた礼真琴だからこその言葉でもある。さまざまな役を演じる中で、男役としての理想像がより明確になっていったのだ。

会見で本人が説明した内容を整理すると、退団の背景には次の3つの要素があった。

- 宝塚歌劇団110周年という節目を見届けたいという気持ち
- コロナ禍を経て、観客と舞台を共有できる時間を大切にしたいという思い
- 男役として積み重ねてきた経験を振り返り、自分の舞台人生に区切りをつける決意

少なくとも公表された本人の説明では、特定のトラブルや人間関係を退団理由として挙げてはいない。退団を単なる環境の変化として捉えるより、長年の舞台人生を自ら締めくくる選択として理解するのが自然だ。

最後の公演『阿修羅城の瞳』と『エスペラント!』

退団公演は、芝居とショーの2本立てだった。

ミュージカル『阿修羅城の瞳』

劇団☆新感線の代表作を宝塚歌劇団で初めて上演した作品。礼真琴は主人公の病葉出門を演じた。

文化・文政期の江戸を舞台に、人間と鬼の壮絶な恋を描く物語である。鬼殺しとして知られた出門が、謎の女性つばきと出会い、運命に巻き込まれていく。

原作のダイナミックな演出を宝塚の舞台に取り込んだ点も注目された。礼真琴にとって、剣を使った立ち回りや江戸言葉など、身体能力と演技力の両方が必要な役柄だった。

ファンタジック・タペストリー『エスペラント!』

生田大和が作・演出を担当したショー作品。

エスペラントとは、作品紹介では「希望を胸に抱く人」を意味する言葉として描かれている。

人々の希望や願い、祈りをテーマに、さまざまな世界を表現する構成となっている。110年の伝統を受け継ぎながら、新たな宝塚レビューの時代へ向かうという意味も込められた作品だ。

芝居の『阿修羅城の瞳』と、希望を描く『エスペラント!』。この2作品を最後に選んだことは、礼真琴の宝塚人生を締めくくる舞台として象徴的だった。

【礼真琴の現在・2026年最新】退団後の舞台とメディア活動

2026年の礼真琴は、宝塚時代の男役スターという枠を離れ、ミュージカル、テレビドラマ、音楽番組などへ活動の幅を広げている。

特に注目されるのが、退団後初の本格的なミュージカル主演と、自身の名前を冠したレギュラー音楽番組だ。

『BOOP! The Musical』でベティー ブープ役に挑戦

2026年の大きな舞台となったのが、ミュージカル『BOOP! The Musical ブープ!ザ ミュージカル』だ。

礼真琴は、主人公のベティー ブープ役で主演した。

ベティー ブープは1930年代にアメリカで誕生したアニメーションキャラクターで、日本では「ベティちゃん」の愛称でも親しまれている。

作品では、白黒アニメーションの世界から現代のニューヨークへやって来たベティーが、新しい仲間との出会いを通じて、自分自身の望みや生き方を見つめ直していく。

公演日程は次の通り。

公演地 会場 公演期間
東京 東急シアターオーブ 5月27日~6月21日
大阪 梅田芸術劇場メインホール 7月4日~7月22日
福岡 博多座 7月30日~8月16日

2026年8月16日に福岡公演が終了し、全3都市の公演日程を終えた。

演出・振付はジェリー・ミッチェル、音楽はデイヴィッド・フォスター、脚本はボブ・マーティンが担当。いずれも国際的なミュージカル界で知られるクリエイターだ。

さらに、元星組トップスターの柚希礼音もヴァレンティーナ役で出演した。

宝塚時代の先輩である柚希礼音との共演は、宝塚ファンにとっても興味深い組み合わせとなった。

礼真琴自身も、公式発表で日本初上演への参加を喜び、柚希礼音との再共演についても期待を寄せていた。

WOWOW『礼真琴 CROSS HAUS』がスタート

2026年9月12日には、WOWOWで初のレギュラー冠音楽番組『礼真琴 CROSS HAUS(クロス ハウス)』がスタートした。

この番組は、礼真琴がホストとなり、毎回さまざまなアーティストをゲストに迎えて歌とトークを届ける音楽番組だ。

これまでに発表された主なゲストは次の通り。

回 ゲスト 注目の内容
第1回 平原綾香・Crystal Kay 『Jupiter』『JOYFUL, JOYFUL』などのデュエット
第2回 氷川きよし 『限界突破×サバイバー』『川の流れのように』
第3回 水樹奈々 『革命デュアリズム』での共演

第3回は2026年11月27日放送予定と発表されている。

この番組の魅力は、礼真琴が単にゲストの楽曲を歌うだけではなく、異なるジャンルの歌手と声を重ねる点にある。

宝塚時代に磨いてきた歌唱力を、ポップスや演歌、アニメソングなどの異なる音楽ジャンルで発揮する機会となっている。

特に水樹奈々との共演では『革命デュアリズム』を披露する予定で、礼真琴が宝塚在団中のディナーショーでも歌ったことのある思い入れの深い楽曲だという。

10月30日現在、第2回の氷川きよし出演回が放送予定日を迎えており、番組は新たな展開を見せている。

テレビドラマや音楽番組への出演も

2026年は舞台以外の出演も増えている。

- NHK夜ドラ『ミッドナイトタクシー』:第4週のゲストとして勝野つばさ役を担当。タクシーに謎の忘れ物をした女性を演じた。
- フジテレビ系『2026 FNS歌謡祭 夏』:島袋寛子と『ALIVE』でコラボレーション。
- 2027年カレンダー:2026年10月12日に『MACOTO REY Calendar 2027』の発売と予約販売が発表された。

宝塚退団後の礼真琴は、舞台を活動の中心に置きながら、映像や音楽番組にも出演するスタイルへと移行している。

これは、歌・ダンス・芝居という複数の強みを持つ彼女ならではの活動展開だ。舞台の役柄だけでなく、本人自身の音楽的な個性を伝える場が増えている。

【礼真琴宝塚に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:礼真琴が宝塚歌劇団を退団したのはいつですか?

A1:2025年8月10日です。星組東京宝塚劇場公演『阿修羅城の瞳』『エスペラント!』の千秋楽をもって退団しました。

Q2:礼真琴の退団理由は何ですか?

A2:本人は退団会見で、宝塚歌劇団110周年をまっとうして卒業したいという思いを語っています。また、経験を積む中で男役としてさらに追求したいことが強まったとも説明しています。

Q3:礼真琴は95期生の首席だったのですか?

A3:はい。2009年に95期生として首席で宝塚歌劇団に入団し、星組に配属されました。

Q4:礼真琴は2026年現在、何をしていますか?

A4:2026年は『BOOP! The Musical』で主演を務め、WOWOWの『礼真琴 CROSS HAUS』ではレギュラー番組のホストとして活動しています。NHK夜ドラ『ミッドナイトタクシー』など、テレビ出演もありました。

Q5:礼真琴の後任の星組トップスターは誰ですか?

A5:暁千星です。2025年8月11日付で星組トップスターに就任し、2026年1月の『恋する天動説』『DYNAMIC NOVA』で大劇場トップお披露目を行いました。

Q6:礼真琴の退団公演は何という作品ですか?

A6:ミュージカル『阿修羅城の瞳』とファンタジック・タペストリー『エスペラント!』の2作品です。芝居とショーの2本立てで、2025年8月10日に東京公演千秋楽を迎えました。

まとめ:礼真琴の宝塚時代から2026年の新たな挑戦へ

礼真琴の宝塚人生は、2009年の95期首席入団から始まり、2019年の星組トップスター就任を経て、2025年8月10日に幕を閉じた。

『ロミオとジュリエット』『阿弖流為』『1789』『RRR』『BIG FISH』など、作品ごとに異なる魅力を見せてきたことは、宝塚時代の大きな財産である。最後の公演『阿修羅城の瞳』『エスペラント!』も、彼女の舞台人生を象徴する2作品となった。

そして2026年。『BOOP! The Musical』でのベティー ブープ役、『礼真琴 CROSS HAUS』でのアーティストとの共演、ドラマ出演など、活動の舞台はさらに広がっている。

注目すべきなのは、宝塚時代の実績をそのまま再現するのではなく、異なるジャンルに挑戦している点だ。男役として磨き上げた表現力を生かしながら、新しい役柄や音楽に向き合っている。

今後の礼真琴を追いかけるなら、舞台の出演情報だけでなく、音楽番組や映像作品にも注目したい。宝塚の星組トップスターとして築いたキャリアは、退団によって終わったのではなく、新しい表現者としての出発点になっている。