【パークウインズの仕組み】競馬場が開催していない日に何が行われる?

目次

パークウインズは、JRAが運営する10競馬場を活用した場外発売の仕組みです。

JRAの競馬用語辞典によると、パークウインズという愛称が使われ始めたのは2001年9月。競馬開催を行っていない競馬場で、ほかの競馬場の勝馬投票券を発売する営業形態を指します。

パークウインズが営業する仕組み

パークウインズとは

中央競馬では、札幌、函館、福島、新潟、中山、東京、中京、京都、阪神、小倉の10競馬場でレースが開催されます。

複数の競馬場で同日にレースが行われる場合もありますが、開催していない競馬場では、別の競馬場のレースを購入できる場外発売を実施することがあります。

例えば、東京競馬場でレースが開催されている日に、京都競馬場が開催を行っていなければ、京都競馬場がパークウインズとして営業するケースがあります。

このとき、京都競馬場で独自のレースが行われるわけではありません。東京競馬場などで開催されるレースを、京都競馬場の施設内で観戦しながら馬券を購入する形です。

パークウインズで購入できる馬券

基本的にはJRAの場外発売対象となるレースが購入できます。

ただし、全国のすべてのレースが必ず発売されるわけではありません。発売対象は競馬場や営業日によって異なるため、JRAの「発売レース一覧」で確認する必要があります。

また、馬券の購入方法は現金とキャッシュレス投票の2種類が基本です。

- 現金:自動発売機で購入する。
- UMACA:JRAのキャッシュレス投票用ICカードを使って購入する。

なお、馬券の購入は20歳以上が対象です。

【開催日・ウインズとの違い】パークウインズは何が違う?

パークウインズを理解するうえで混同しやすいのが、通常の競馬開催日とウインズです。

どちらもJRAの馬券を購入できる点は共通していますが、施設の役割が異なります。

通常開催日とパークウインズの違い

通常の競馬開催日には、その競馬場で実際にレースが行われます。

一方、パークウインズは、その競馬場ではレースを開催せず、他場のレースを発売する営業形態です。

比較項目 通常の競馬開催日 パークウインズ
自施設でのレース 開催する 開催しない
馬券の発売 対象レースを発売 他場の対象レースを発売
入場料 原則100円または200円 無料
指定席 有料・席種別 有料・席種別
レース観戦 自施設の競走を観戦 他場のレース映像を観戦
施設の利用 開催時の営業形態 場外発売時の営業形態

※入場料は競馬場や営業条件によって異なります。開催時の通常料金はJRA公式案内に基づいています。

パークウインズとウインズ(WINS)の違い

最も大きな違いは、施設そのものの性格です。

パークウインズは競馬場を利用した場外発売、ウインズは場外発売を専門に行う施設という違いがあります。

ウインズは、競馬場とは別の場所に設けられた馬券発売施設です。都市部などで競馬場から離れた場所にいても、JRAのレースを楽しめるように設置されています。

JRAの競馬用語辞典によると、ウインズという愛称が使われ始めたのは1987年4月です。名称には「WINning Spot」と「Weekend IN Spot」という意味が込められています。

エクセル(EXCEL)との違いにも注意

もう一つ覚えておきたいのが、エクセルです。

エクセルは、ウインズなどの場外発売施設に設けられた有料指定席サービスを提供する施設形態です。

パークウインズでも有料指定席を利用できますが、エクセルと同じ施設という意味ではありません。

施設名 基本的な役割
競馬場 実際にレースを開催する施設
パークウインズ 非開催競馬場での場外発売
ウインズ 競馬場以外の場外馬券発売施設
エクセル 有料指定席を備えた場外発売施設

この違いを理解すれば、競馬場の案内に「パークウインズ」と表示されていても、通常開催と混同することはなくなります。

【入場料・指定席料金】無料で利用できる範囲と予約方法

入場料無料

パークウインズの大きな魅力は、入場料を支払わずに競馬場へ入れることです。

JRA公式の指定席案内でも、パークウインズは入場無料で、指定席については事前予約による有料制と説明されています。

パークウインズの入場料はいくら?

2026年10月30日時点では、パークウインズの入場料は無料です。

通常開催時には100円または200円の入場料が設定されている競馬場もありますが、場外発売時には無料で入場できます。

つまり、指定席を利用しなければ、入場そのものに料金はかかりません。

ただし、競馬場内の飲食、物販、その他の有料サービスは別料金です。

2026年のパークウインズ指定席料金

無料で入場できても、座ってゆっくりレースを楽しみたい場合は指定席を利用できます。

JRAが2026年に公開している指定席料金は、競馬場によって異なります。

主な指定席料金は次のとおりです。

競馬場 指定席の種類 料金
札幌 スマートシート(屋内) 200円
函館 パドックシートS 400円
福島 A指定席 500円
新潟 3階S指定席 500円
東京 S指定席 1,000円
中山 B-Seat/K-Seat 500円/1,000円
中京 A指定席/Sシート 500円/1,000円
京都 プライベートシート/Lソファ 800円/4,000円
阪神 Bシート/シングルブース 500円/2,000円
小倉 A指定席 500円

上記は代表的な席種の料金です。

中山競馬場には定員4名のボックスシートが2,000円、中京競馬場には定員4名のラウンジシートや最大8名のファミリールームが4,000円で設定されています。

京都競馬場にもペアテーブルやグループ向けソファなど、複数人で利用できる座席があります。

なお、指定席は施設整備や時期によって発売されない場合があり、イベントなどによって料金が変更されることもあります。

指定席ネット予約の方法

パークウインズの指定席は、JRAの指定席・入場券ネット予約システムを利用します。

基本的な流れは次のとおりです。

1. JRAの指定席・入場券ネット予約会員に登録する。
2. パークウインズ指定席の発売スケジュールを確認する。
3. 利用したい競馬場と日付を選ぶ。
4. 希望する席種を選択して予約・購入する。
5. 当日はQRチケットを入場口または指定席入口で提示する。

予約にはJRAカード会員または一般会員の登録が必要です。

また、パークウインズ指定席は、場外発売日に先着方式で販売されます。会員1人につき最大4席まで購入できます。

注意したいのは、予約した日に来場しなかった場合、原則として返金されないことです。

一方、予約日の競馬開催がすべて中止になった場合や、パークウインズ自体が営業休止となった場合は、指定席予約が取り消され、料金が返金されます。

【馬券購入・払戻方法と利用できる施設】現地で何ができる?

パークウインズは、単に馬券を購入するだけの場所ではありません。

競馬場の設備を利用しながら、他場のレースを楽しめる点が特徴です。

馬券購入の方法は現金とUMACA

現金で購入する場合は、自動発売機を利用します。

おおまかな手順は以下のとおりです。

1. マークカードまたはスマッピーを用意する。
2. 購入したい競馬場とレースを選択する。
3. 馬番号や式別、購入金額を指定する。
4. 発売機に現金を入れる。
5. 投票内容を確認して馬券を受け取る。

初心者の場合は、JRAの案内にあるマークカードの記入方法やスマッピー投票の説明を事前に確認しておくとスムーズです。

一方、UMACAはJRAのキャッシュレス投票サービスです。

専用ICカードに現金をチャージし、投票機で馬券を購入します。紙の馬券を持ち歩かずに購入履歴を確認できることもメリットです。

ただし、UMACAに入金した購入専用残高は出金できません。払戻金や返還金などの精算可能残高とは扱いが異なります。

パークウインズの払戻方法

的中した馬券の払戻は、専用の払戻機などを利用して行います。

現金で購入した場合は、的中した馬券を保管し、対応する払戻機で精算します。

UMACAで購入した場合は、払戻金がカードに自動的にチャージされます。必要に応じて専用の入出金機から現金を出金できます。

ここで知っておきたいのが、払戻を受けられる場所です。

JRAの競馬場やウインズ・エクセルで購入した的中馬券や返還券は、全国のJRA競馬場やウインズ・エクセルで払戻を受けられます。

つまり、パークウインズで購入した馬券も、JRAの払戻対象施設で精算できます。

ただし、地方競馬施設のJ-PLACEで購入した馬券は、JRA競馬場やウインズでは払戻できません。逆の場合も同様です。

また、JRAの的中券・返還券の払戻期間は60日間です。購入した馬券は捨てずに保管し、期限内に精算しましょう。

利用できる施設やサービス

パークウインズでは、競馬場の施設の一部を場外発売日に利用できます。

代表的な設備やサービスには次のようなものがあります。

- スタンド・観覧エリア: 場内モニターなどで他場のレースを観戦する。
- 指定席: 有料予約席で落ち着いて競馬を楽しむ。
- 投票所: 現金やUMACAで馬券を購入する。
- 払戻設備: 的中馬券の精算やUMACAの出金を行う。
- 飲食施設: 営業しているレストランや売店を利用する。
- その他の施設: Wi-Fi、休憩スペース、ファミリー向け設備など。

ただし、ここで注意したいのは、競馬場にある施設がすべて利用できるわけではないことです。

レストランや売店、キッズ向け施設、駐車場などは、競馬場ごとに営業条件が異なります。

また、通常開催日に利用できる施設であっても、パークウインズの日には休止している場合があります。

そのため、馬券購入以外の目的で訪れる場合は、目的の設備が当日営業しているかを確認しておきましょう。

【2026年最新の営業日・営業時間】いつ行けば利用できる?

パークウインズの営業日は、競馬場ごとに設定されています。

基本的にはJRAの競馬開催日に、競馬を開催していない競馬場が場外発売を行います。

ただし、競馬場の休業や施設整備、発売対象の変更などがあるため、毎週土日なら必ず営業しているという理解は正確ではありません。

営業日を確認する3つの方法

2026年の営業情報を確認するなら、JRA公式サイトの次の情報が役立ちます。

1. JRA「営業のご案内」

各競馬場やウインズの営業状況、発売・払戻時間、施設の利用案内を確認できます。

2. JRA「発売レース一覧」

競馬場ごとに、どの日にどのレースが発売されるかを確認できます。

3. JRA「払戻カレンダー」

馬券の払戻を実施する日と施設を確認できます。

JRAの2026年10月の払戻カレンダーでは、各競馬場について発売・払戻を行う日が記号で表示されています。営業日を調べる際には、こうした月別カレンダーが便利です。

営業時間は競馬場によって違う

パークウインズの営業時間は全国一律ではありません。

例えば、2026年10月時点のJRA公式案内では、次のような違いがあります。

- 東京競馬場: 原則9時10分開門、9時30分から発売・払戻。
- 中山競馬場: 原則9時15分開門、9時30分から発売。
- 阪神競馬場: 原則9時15分開門、9時30分から発売。
- 函館競馬場: 原則9時20分開門、9時30分から発売。パークウインズ時の発売・払戻は原則16時45分まで。
- 札幌競馬場: 原則9時25分開門、9時30分から発売。

このように、開門時刻だけでも違いがあります。

発売終了時刻や払戻終了時刻についても、競馬場や投票所によって異なります。

特に、最終レースまで楽しむ予定の人や、最終レース後に払戻を受けたい人は、帰る時間を含めて確認しておくことが大切です。

平日の払戻サービスは別扱い

パークウインズの営業日と、平日の払戻サービス日は同じではありません。

競馬場によっては、月曜日などに平日払戻サービスを実施しています。

例えば、東京競馬場や中山競馬場では、所定の月曜日に10時から16時まで払戻を受け付けるサービスがあります。

ただし、祝日や年末年始、月曜日の代替開催などによって実施日が変わります。

また、平日払戻サービスは通常の場外発売とは異なり、UMACAの入出金に対応しない場合があります。

【初心者向け】パークウインズの利用方法と失敗しないポイント

初めてパークウインズを利用する人は、難しい準備をする必要はありません。

入場無料なので、まずは施設の雰囲気を知る目的で訪れることもできます。

初めて利用するときの手順

STEP1:利用する競馬場を決める

自宅からのアクセスや施設の規模、利用したい設備などを考慮して選びます。

STEP2:営業日と発売レースを確認する

JRA公式の営業案内と発売レース一覧で、目的の日に営業するかを調べます。

STEP3:営業時間と指定席を確認する

自由席で十分なら予約なしでも利用できます。有料指定席を使いたい場合はネット予約を済ませます。

STEP4:当日、競馬場へ入場する

パークウインズは入場無料です。指定席を予約している場合はQRチケットを提示します。

STEP5:レースを観戦しながら馬券を購入する

現金またはUMACAを利用して、発売対象のレースに投票します。

STEP6:レース確定後に払戻を受ける

的中馬券を保管し、払戻機などで精算します。UMACAの場合はカード残高を確認します。

パークウインズが向いている人

次のような人には、パークウインズが利用しやすい環境です。

- 入場料をかけずに競馬場の雰囲気を楽しみたい人
- 自宅以外の場所で大画面のレース映像を見たい人
- 指定席でゆっくり競馬を楽しみたい人
- 競馬場で馬券の購入方法を覚えたい初心者
- 地元の競馬場を気軽に利用したい人

特に、実際のレース開催がない日に競馬場の設備を利用できることは、混雑を避けて楽しみたい人にとって魅力になります。

あまり向いていない人

一方、次のような目的がある場合は、通常の競馬開催日を選ぶほうが満足度は高くなります。

- 競走馬が実際に走る姿を現地で見たい人
- パドックで出走馬を直接確認したい人
- 騎手や競走馬の臨場感を味わいたい人
- 競馬開催日に実施されるイベントを目的にしている人

パークウインズでは、その競馬場自体のレースが行われません。

競馬場という建物に入れることと、その場所でレースを観戦できることは別です。

ここを理解しておくと、来場後のミスマッチを防げます。

【パークウインズとは】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:パークウインズは入場料無料ですか?

A1:はい。JRAのパークウインズは入場無料です。ただし、指定席や飲食、物販などを利用する場合は別途料金がかかります。

Q2:パークウインズでも馬券を購入して払戻を受けられますか?

A2:はい。発売対象となっているJRAのレースについて、現金またはUMACAで馬券を購入できます。的中馬券はJRAの対応施設で払戻を受けられます。払戻期間は原則60日間です。

Q3:パークウインズの指定席は当日購入できますか?

A3:JRA公式案内では、パークウインズの指定席は指定席ネット予約による先着発売です。利用には会員登録が必要です。通常の自由席であれば、入場料無料で利用できます。

Q4:パークウインズとウインズは同じですか?

A4:同じではありません。パークウインズは競馬場の非開催日に行う場外発売で、ウインズは競馬場以外に設置された場外発売施設です。

Q5:パークウインズは土日なら毎週営業していますか?

A5:必ずしもそうではありません。JRAの開催日程や競馬場ごとの営業条件によって変わります。2026年の営業情報は、JRA公式の営業案内と発売レース一覧で確認してください。

Q6:パークウインズではレースを生で見られますか?

A6:その競馬場ではレースを開催していないため、実際に馬が走る姿は見られません。場内モニターなどで、ほかの競馬場のレース映像を楽しむ形になります。

まとめ:パークウインズを賢く利用するための判断基準

パークウインズとは、競馬を開催していないJRA競馬場で、他場の馬券を発売する営業形態です。

2001年9月に名付けられたこの仕組みは、競馬場の施設を開催日以外にも活用し、競馬ファンがさまざまな場所でレースを楽しめる環境を支えています。

2026年現在、押さえておきたいポイントは次のとおりです。

- 入場料は無料。
- 馬券は現金またはUMACAで購入できる。
- 指定席は有料で、ネット予約による先着発売。
- 払戻はJRAの対応施設で受けられる。
- 営業日や営業時間、利用できる施設は競馬場ごとに異なる。

【プロの結論】無料で入場できることだけで判断しない

パークウインズを利用する際に大切なのは、入場料の安さだけではなく、何を目的に訪れるのかを明確にすることです。

他場のレースを大画面で見ながら馬券を購入したいのであれば、パークウインズは便利な選択肢です。

一方、競走馬を間近で見たい、パドックで状態を確認したい、競馬場ならではの開催イベントを楽しみたいという場合は、通常開催日を選ぶ必要があります。

また、指定席の料金や施設の営業状況は競馬場によって違います。特に、指定席の予約後は来場しなくても返金されないケースがあるため、予約前の確認が欠かせません。

2026年の最新情報を確認するときは、JRA公式の「営業のご案内」「発売レース一覧」「指定席ネット予約」の3つをチェックすること。 これが、初めてパークウインズを利用する人にも、何度も訪れている競馬ファンにも役立つ基本的な判断基準です。

競馬場の開催日と場外発売日を正しく使い分ければ、通常開催とは異なる楽しみ方が見つかります。