助さん格さんの正体は?実在モデル・講談の成立・歴代俳優を2026年最新解説

目次

『水戸黄門』を見ると、徳川光圀の傍らには、いつも頼もしい二人の家臣がいる。剣の腕が立ち、女性にも優しい佐々木助三郎、そして実直で力強く、いざというときには印籠を取り出す渥美格之進だ。親しみを込めて「助さん」「格さん」と呼ばれる二人は、長年にわたって日本の時代劇を代表する名コンビとして親しまれてきた。

しかし、この二人には意外な歴史がある。実は、助さんと格さんには実在した水戸藩士のモデルが存在する。佐々宗淳(佐々十竹)と安積澹泊がその人物だ。一方、テレビでおなじみの佐々木助三郎・渥美格之進という人物設定や諸国漫遊の物語は、講談や後世の創作によって形づくられたものである。さらに2026年12月には、BS-TBSで新作スペシャルの放送も予定されている。

この記事では、実在モデルの正体、講談による物語の成立、助さんと格さんの役割の違い、歴代俳優の変遷、そして2026年現在の最新情報までを整理する。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

- 助さんの実在モデル: 水戸藩の史学者・佐々宗淳(佐々十竹)。
- 格さんの実在モデル: 『大日本史』の編纂に携わった儒学者・安積澹泊。
- 物語の成立: 助さんと格さんを伴う漫遊記は、明治20年代の大阪講談界で成立したとされる。
- 歴代俳優: 杉良太郎、里見浩太朗、横内正、大和田伸也、伊吹吾郎らが名コンビを築いた。
- 2026年の最新情報: 財木琢磨と荒井敦史が助さん・格さんを演じる新作スペシャルが12月に放送予定。

【まず基本を整理】助さん格さんとは?佐々木助三郎と渥美格之進の正体

助さん格さん

助さん格さんとは、時代劇『水戸黄門』に登場する水戸藩士、佐々木助三郎と渥美格之進の通称である。

主人公の水戸光圀に仕え、旅先で出会う悪代官や不正を働く権力者から庶民を守る役割を担っている。

助さんこと佐々木助三郎

佐々木助三郎は、通称「助さん」。

一般的なテレビシリーズでは、剣術に優れた若侍として描かれている。明るく行動的で、女性に好意を寄せられることも多い。事件が起きると、剣を抜いて悪人に立ち向かう。

作品によって人物像には違いがあるが、次のような特徴が定着している。

- 剣術に秀でた武芸者
- 明るく社交的で行動力がある
- 女性に優しく、恋愛エピソードも多い
- 光圀の側近として現場で事件を解決する

特に、剣を使った立ち回りは助さんの大きな見せ場だ。

格さんこと渥美格之進

渥美格之進は、通称「格さん」。

助さんとは対照的に、真面目で責任感が強く、実直な人物として描かれる。

柔術や素手での格闘を得意とし、助さんと協力して悪人を取り押さえる。さらに、光圀が持つ印籠を預かる役割も担っている。

代表的な特徴は以下のとおりだ。

- 真面目で一本気な性格
- 柔術や格闘に秀でている
- 光圀の身辺を守る忠実な家臣
- 印籠や旅の資金などを管理する役割を担う作品もある

格さんが印籠を掲げる場面は、『水戸黄門』を象徴する名場面の一つとなっている。

水戸光圀との関係

水戸光圀は、江戸時代前期の水戸藩第2代藩主。1628年に生まれ、1700年に亡くなった実在の大名である。

歴史書『大日本史』の編纂を推進した人物としても知られる。

ただし、テレビドラマのように助さん格さんを連れて全国を巡り、各地の悪代官を成敗したという史実はない。

常陸太田市の公式歴史紹介でも、光圀の全国漫遊は事実ではないことが説明されている。光圀には実際の移動や旅の記録があるものの、全国を巡る世直しの旅とは性質が異なる。

つまり、水戸光圀は実在の人物だが、テレビで描かれる助さん格さんとの漫遊は創作上の物語なのである。

【実在モデルを徹底検証】助さんは佐々宗淳、格さんは安積澹泊だった?

助さん格さんの実在モデルを調べるうえで重要なのが、岩手県立図書館が公開しているレファレンス調査である。

同館は2022年11月発行の館報で、ドラマの助さんと格さんのモデルについて、人物事典や歴史資料を調査した結果を紹介している。

その回答では、助さんのモデルが佐々十竹、格さんのモデルが安積澹泊と整理されている。

さらに重要なのは、二人が単なる武芸者ではなく、水戸藩の歴史編纂事業を支えた学者だったという点だ。

助さんのモデル・佐々宗淳(佐々十竹)

にあたる佐々宗淳は、1640年から1698年まで生きた江戸時代前期の水戸藩士・史学者である。

一般に佐々十竹、佐々十竹斎などの号でも知られ、通称は介三郎(助三郎)だった。

ここで押さえたいのは、佐々宗淳と佐々十竹は別々の人物ではなく、同じ人物を異なる名前で表したものという点だ。

佐々宗淳は徳川光圀に仕え、『大日本史』の編纂に参加した。

特に重要だったのが、全国各地に残る歴史資料の調査と収集である。

その仕事のために各地を訪れた経験が、後世の「助さんが全国を旅する」という物語の形成につながったと考えられている。

岩手県立図書館の調査では、佐々は温厚で無口な人物だった一方、学問については雄弁で、後進の指導にも熱心だったと紹介されている。

テレビで描かれる剣豪のイメージとは、かなり異なる人物像だ。

格さんのモデル・安積澹泊

格さんのモデルとされる安積澹泊(あさか・たんぱく)は、1656年から1737年まで生きた水戸藩士・儒学者である。

通称は覚兵衛。

水戸市教育委員会の人物史によると、安積は10歳のとき、徳川光圀が水戸藩に招いた明の儒学者・朱舜水に入門し、学問を修めた。

28歳で彰考館に入り、『大日本史』の編纂に従事。38歳で彰考館の第6代総裁に就任した。

彰考館とは、光圀が設けた『大日本史』の編纂機関である。

安積は歴史研究の中心的な役割を担い、晩年には新井白石や荻生徂徠など、当時を代表する学者とも学問的な交流を深めた。

岩手県立図書館の調査によれば、安積は謙虚で博識な人物であり、菊作りを趣味としていたことでも知られる。

剣を振るう豪傑というより、学問と文化を支えた知識人だったのである。

二人と徳川光圀を結びつけた『大日本史』

二人の共通点は、徳川光圀が進めた『大日本史』の編纂事業に深く関わっていたことだ。

彰考館では、歴史資料を集め、検討し、記録を整理する作業が進められていた。

佐々宗淳は資料調査のために各地を巡り、安積澹泊は修史事業の中心的な役割を担った。

岩手県立図書館の資料では、二人が同時期に彰考館の総裁を務めたこと、総裁を辞した後には佐々が隠居した光圀に仕え、安積は修史作業を続けたことも紹介されている。

この関係を整理すると、次のようになる。

項目 助さんのモデル 格さんのモデル
実在人物 佐々宗淳 安積澹泊
別名・通称 佐々十竹・介三郎 覚兵衛
生没年 1640~1698年 1656~1737年
主な立場 水戸藩士・史学者 水戸藩士・儒学者
主な仕事 『大日本史』の資料調査・収集 『大日本史』の編纂
彰考館との関係 総裁を務めた 第6代総裁を務めた
ドラマとの違い 剣豪としての設定は創作 柔術の達人という設定は創作

出典は岩手県立図書館のレファレンス調査、水戸市教育委員会の人物史など。

この比較から見えてくるのは、助さん格さんのモデルとなった人物が、武力ではなく知識と歴史研究によって光圀を支えたという事実である。

【講談で誕生した物語】水戸黄門漫遊記に助さん格さんが登場したのはいつ?

水戸黄門の物語は、実在した徳川光圀の生涯をそのまま映像化したものではない。

その成立には、講談という大衆芸能が大きく関わっている。

水戸黄門漫遊記の原型は江戸時代末期までさかのぼる

水戸黄門漫遊記の成立については、複数の説が存在する。

水戸市史をもとに茨城県立図書館が回答した国立国会図書館のレファレンス協同データベースには、文化・文政期に講談師の桃林亭東玉が「水戸黄門記」という物語を作ったという説が紹介されている。

ただし、この説には疑問も残されている。

江戸時代には御三家の大名を物語の主人公にすることが難しかったと考えられるため、桃林亭東玉が原型を作ったという説には慎重な見方も示されている。

助さん格さんが加わったのは明治20年代

特に注目したいのは、助さん格さんが登場する物語の成立時期だ。

同レファレンス資料が紹介する水戸市史の記述では、現在のように助さん格さんを伴う水戸黄門の物語は、明治21~22年ごろ(1888~1889年ごろ)、大阪の講談界で玉田玉望が口演したものが成立の実態に近いとされている。

つまり、光圀の漫遊伝説と、助さん格さんを伴う現在の物語は、成立の過程が同じではない。

講談師たちによる脚色や演出によって、現在につながる登場人物と物語の構造が形づくられていったのである。

明治時代には出版物としても広まった

大阪公立大学の講談本デジタル資料には、1897年(明治30年)初版の『水戸黄門 全国漫遊記』が収録されている。

これは、明治期に水戸黄門の漫遊物語が出版物として流通していたことを示す資料の一つだ。

講談は、口演によって物語を伝え、聴衆の反応を受けながら演目を発展させていく芸能である。

光圀の史実に、庶民を救う名君の物語、悪人を懲らしめる勧善懲悪、頼もしい二人の家臣という要素が加わることで、娯楽性の高い物語へと成長した。

この流れを理解すると、なぜ実在した光圀とテレビの光圀に大きな違いがあるのかも分かりやすい。

【助さんと格さんの役割の違い】剣術・柔術・印籠はどう分担している?

助さん格さんは、二人で一組の行動を取ることが多いが、ドラマの中では明確な個性の違いが設けられている。

この役割分担があるからこそ、二人の掛け合いや立ち回りにメリハリが生まれる。

助さんは剣術、格さんは格闘が得意

基本的な役割は次のとおりだ。

比較項目 助さん 格さん
本名 佐々木助三郎 渥美格之進
得意分野 剣術 柔術・素手の格闘
性格 明るく社交的 真面目で実直
得意な場面 刀を使った立ち回り 力強い格闘・敵の制圧
人間関係 女性に積極的 女性には比較的奥手
代表的な役割 先頭に立って悪人と戦う 光圀の護衛・印籠の管理

ただし、これらは主にテレビシリーズで定着したキャラクター設定であり、歴代作品によって細部は異なる。

格さんが印籠を掲げる理由

『水戸黄門』で最も有名な場面の一つが、格さんによる印籠の提示だ。

悪代官や悪人たちが追い詰められたところで、格さんが印籠を掲げ、水戸徳川家ゆかりの身分を明かす。

それまで強気だった悪人たちが一斉にひれ伏す展開は、シリーズを象徴する演出となった。

印籠は単なる小道具ではない。

身分を隠して旅をしていた光圀が、最後に自らの正体を示し、不正を働いた者たちを裁くための物語上の装置である。

格さんがこれを預かることで、助さんの剣による活躍とは別の重要な役割を持つ。

助さん格さんは単なる武闘派コンビではない

二人の役割を考えるうえで見逃せないのが、光圀を支える補佐役としての機能だ。

助さんは現場での判断力や行動力を発揮し、格さんは慎重さと責任感で一行を支える。

どちらか一人だけでは、物語のバランスが崩れてしまう。

また、光圀自身も事件を解決するための判断を下す存在であり、助さん格さんはその意思を現場で実行する役割を担っている。

この三者の関係が、『水戸黄門』の基本構造を作っている。

【歴代俳優を一覧比較】杉良太郎・里見浩太朗・横内正・大和田伸也から現在まで

『水戸黄門』の魅力を語るうえで欠かせないのが、助さん格さんを演じてきた俳優たちだ。

1969年に始まったTBSのシリーズでは、長い放送期間の中で何度もキャストが交代している。

TBSが公開している公式のドラマ史をもとに、主な配役の変遷を整理する。

助さんの歴代俳優

代・時期 俳優 主な出演部
初代 杉良太郎 第1~2部
2代目 里見浩太朗 第3~17部
3代目 あおい輝彦 第18~28部
4代目 岸本祐二 第29~31部
5代目 原田龍二 第32~41部
6代目 東幹久 第42~43部
BS-TBS版 財木琢磨 2017年版・2019年版・2025~2026年スペシャル

格さんの歴代俳優

代・時期 俳優 主な出演部
初代 横内正 第1~8部
2代目 大和田伸也 第9~13部
3代目 伊吹吾郎 第14~28部
4代目 山田純大 第29~31部
5代目 合田雅吏 第32~41部
6代目 的場浩司 第42~43部
BS-TBS版 荒井敦史 2017年版・2019年版・2025~2026年スペシャル

※BS-TBS版は2017年の新シリーズ以降の配役を示しており、TBS地上波シリーズの歴代番号とは区別している。

杉良太郎と横内正が作った初代コンビ

1969年の第1部で助さんを演じたのが杉良太郎、格さんを演じたのが横内正だった。

東野英治郎が水戸光圀を演じた初期シリーズにおいて、この二人が作品の基本的な人物像を作り上げた。

第1部から第2部まで杉良太郎が助さんを担当し、第3部からは里見浩太朗に交代した。

一方、横内正は第8部まで格さんを演じ続けている。

里見浩太朗と横内正から大和田伸也へ

里見浩太朗は1971年の第3部から1987年の第17部まで、長期間にわたって助さんを演じた。

助さん役のイメージを定着させた代表的な俳優の一人である。

格さんは第9部から大和田伸也に交代した。

TBSの第9部公式情報によれば、このシリーズは1978年8月7日から1979年2月5日まで放送され、横内正に代わって大和田伸也が二代目格さんに就任した。

同シリーズの最終回は最高視聴率43.7%を記録している。

この交代は、長寿シリーズにおけるキャスト刷新の大きな転換点だった。

伊吹吾郎・あおい輝彦が支えた新時代

1983年の第14部では、格さんが伊吹吾郎に交代した。

その後、1988年の第18部からは助さんも里見浩太朗からあおい輝彦へバトンタッチ。

西村晃が光圀を演じた時代に、新しい助格コンビが誕生した。

TBSの番組資料によると、第18部では助さん・格さんともに独身という設定に変更され、恋愛や人間関係の描写にも変化が加わった。

原田龍二・合田雅吏から東幹久・的場浩司へ

2003年の第32部では、助さんが原田龍二、格さんが合田雅吏に交代した。

このコンビは、里見浩太朗が光圀を演じた時代を支えた。

その後、2010年の第42部では、助さんに東幹久、格さんに的場浩司が就任。

第42部では二人の出会いや旅立ちの背景を描くなど、従来の定番設定を見直す演出も取り入れられた。

2011年12月19日には地上波シリーズ第43部の最終回が放送され、1969年から続いた地上波の長期シリーズはいったん幕を閉じた。

2017年からのBS-TBS版は財木琢磨と荒井敦史

2017年、BS-TBSで『水戸黄門』が復活した。

水戸光圀役は武田鉄矢、助さん役は財木琢磨、格さん役は荒井敦史という新しいキャスト構成だった。

2019年には第2シリーズが放送され、その後、2025年12月には7年ぶりの新作2時間スペシャルが制作された。

2024年には放送55周年を記念した特別番組も放送され、横内正、里見浩太朗、大和田伸也ら歴代出演者が登場した。

歴代俳優の顔ぶれを振り返ることは、作品が時代ごとにどのように変化してきたかを知る手がかりにもなる。

【2026年最新】助さん格さんは現在誰が演じている?新作スペシャルの詳細

2026年11月1日現在、助さん格さんを演じる最新のテレビシリーズの中心人物は、財木琢磨と荒井敦史である。

BS-TBSは2026年10月7日、前年に続く新作2時間スペシャル『水戸黄門スペシャル~岡崎・尾張~』の制作と12月放送を発表した。

2026年版の主要キャスト

登場人物 俳優 役割
水戸光圀 武田鉄矢 主人公・水戸藩第2代藩主
佐々木助三郎 財木琢磨 剣術に優れた若き水戸藩士
渥美格之進 荒井敦史 真面目で人情に厚い水戸藩士
詩乃 篠田麻里子 くノ一として一行を支える
風車の弥七 津田寛治 情報収集を担う忍び
柳沢吉保 袴田吉彦 光圀と対立する御側御用人

2026年の舞台は岡崎・尾張

今回の物語の舞台は、岡崎と尾張。

徳川御三家の筆頭である尾張徳川家のお膝元で、光圀一行が新たな事件に巻き込まれるストーリーとなる。

2025年のスペシャルでは輪島・金沢が舞台となったが、2026年は旅の舞台を変え、新しい物語が展開される。

財木琢磨の助さんと荒井敦史の格さん

財木琢磨が演じる佐々木助三郎は、明るく裏表のない性格で、剣の腕も一流。女性に弱いという従来の助さんらしさも引き継いでいる。

一方、荒井敦史の渥美格之進は、不器用ながら真面目で責任感が強い人物だ。

2026年版の公式キャラクター紹介では、格さんが路銀や印籠を管理し、時には暴走しがちな助さんを制止する姿も紹介されている。

この役割分担は、従来の助さん格さんの関係を受け継ぎながら、新しい俳優による人物表現を加えたものだ。

放送日はいつ?

2026年版について、BS-TBSの公式発表で確認できる放送情報は次のとおり。

- 番組名:水戸黄門スペシャル~岡崎・尾張~
- 放送局:BS-TBS
- 放送予定:2026年12月
- 水戸光圀役:武田鉄矢
- 助さん役:財木琢磨
- 格さん役:荒井敦史
- 制作:C.A.L

11月1日時点で、公式発表には具体的な放送日までは記載されていない。

したがって、12月放送予定という情報と、放送日時の確定情報は区別しておきたい。

2026年も新作が制作されることは、助さん格さんというキャラクターが現在もテレビ時代劇の重要な存在であることを示している。

【よくある質問】助さん格さんに関するFAQ

Q1:助さんと格さんの実在モデルは誰ですか?

A1:助さんのモデルは水戸藩士・史学者の佐々宗淳(佐々十竹)、格さんのモデルは儒学者の安積澹泊とされています。二人とも徳川光圀が進めた『大日本史』の編纂に関わった実在の人物です。

Q2:佐々宗淳と佐々十竹は別人ですか?

A2:別人ではありません。佐々宗淳が人物名で、佐々十竹は号です。通称は介三郎(助三郎)で、助さんの名前との関係がうかがえます。

Q3:助さん格さんが水戸黄門と全国を旅したのは本当ですか?

A3:そのような全国漫遊の史実はありません。徳川光圀は実在しましたが、助さん格さんとともに全国を旅して悪代官を成敗する物語は、講談や後世の創作によって成立したものです。

Q4:水戸黄門漫遊記は誰が作ったのですか?

A4:成立については複数の説があります。助さん格さんを伴う現在につながる物語は、明治20年代の大阪講談界で成立したという説が有力な説明として紹介されています。玉田玉望による口演がその成立に関わったとされています。

Q5:歴代の助さんで有名な俳優は誰ですか?

A5:杉良太郎、里見浩太朗、あおい輝彦、岸本祐二、原田龍二、東幹久などが代表的です。2026年のBS-TBS版では財木琢磨が演じています。

Q6:歴代の格さんで有名な俳優は誰ですか?

A6:横内正、大和田伸也、伊吹吾郎、山田純大、合田雅吏、的場浩司などが代表的です。2026年のBS-TBS版では荒井敦史が演じています。

Q7:2026年の助さん格さんは誰ですか?

A7:2026年12月放送予定の『水戸黄門スペシャル~岡崎・尾張~』では、財木琢磨が佐々木助三郎、荒井敦史が渥美格之進を演じます。水戸光圀役は武田鉄矢です。

まとめ:助さん格さんは史実と講談が生んだ時代劇の名コンビ

助さん格さんの正体を歴史資料からたどると、テレビでおなじみの人物像とは違った実像が浮かび上がる。

助さんのモデルとされる佐々宗淳(佐々十竹)は、『大日本史』の資料調査に携わった水戸藩の史学者。格さんのモデルとされる安積澹泊は、同じく『大日本史』の編纂を支えた儒学者だった。

二人は剣豪でも柔術の達人でもなく、学問によって徳川光圀と水戸藩を支えた人物だったのである。

その一方、助さん格さんというキャラクターは、明治時代の講談によって物語として形づくられ、1969年に始まったテレビドラマによって国民的な存在へと成長した。

杉良太郎と横内正の初代コンビから、里見浩太朗、大和田伸也、伊吹吾郎、原田龍二、合田雅吏らへと受け継がれ、現在は財木琢磨と荒井敦史が新たな助格コンビを演じている。

助さん格さんを理解するための最も大切な判断基準は、「歴史上のモデル」「講談で成立した人物設定」「テレビドラマで定着した役割」の三つを区別することだ。

この三つを分けて考えれば、実在した水戸藩の学者たちの功績と、長年愛されてきた時代劇の魅力を、どちらも正しく楽しめる。

2026年12月の新作スペシャルでも、二人がどのような活躍を見せるのか。時代を超えて受け継がれる助さん格さんの新しい姿に期待したい。