【2025年と2026年を比較】防御率・登板数から見える変化

目次

岩嵜翔の現在を評価するうえで、特に重要なのがオリックス移籍後の2025年と2026年の比較です。

2025年は移籍直後から救援投手として存在感を発揮しました。一方、2026年は登板機会を得ながらも、防御率やホールド数などで前年を下回っています。

岩嵜翔の年度別主要成績

年度 所属 登板 勝敗 H 防御率 2017 ソフトバンク 72 6勝3敗 40 1.99 2024 中日 21 0勝0敗 0 5.85 2025 オリックス 37 4勝1敗 16 2.12 2026 オリックス 23 0勝3敗 2 6.97

Hはホールド。2025年はオリックス所属時の成績。2017年は最優秀中継ぎ投手を獲得したシーズン。出典:NPB公式年度別成績。

2025年は移籍後37試合で16ホールド

岩嵜翔

2025年のオリックスでの成績は、37試合、4勝1敗、16ホールド、防御率2.12でした。投球回は34回で、奪三振34、与四球10、WHIP1.06という数字も残しています。

特に注目したいのは、34イニングで34奪三振を記録した点です。奪三振率9.00という数字は、岩嵜が持つ速球とフォークのコンビネーションが十分に機能していたことを示しています。

中日から移籍したばかりの投手が、シーズン途中から37試合に登板し、16ホールドを挙げたことはチームにとっても大きな戦力補強になったと考えられます。

2026年は四球と奪三振のバランスが課題に

対照的に、2026年は20回2/3で14四球、13奪三振。WHIPは1.65まで上昇しました。

2025年のK/BBは3.40でしたが、2026年は0.93です。これは打者を三振に取る能力と、不要な出塁を許さない制球力のバランスが崩れたことを示す数字です。

2026年の月別成績にも波が見られます。パ・リーグ公式の記録では、6月は8試合で防御率2.35、7月は4試合で27.00、8月は5試合で3.60、9月・10月は6試合で6.75でした。

7月の数字がシーズン全体の防御率を押し上げたことも分かります。8月には再び防御率3.60と持ち直したものの、シーズンを通じた安定感には課題が残りました。

ただし、登板数23試合、投球回20回2/3という限られたサンプルであり、これだけで投手としての能力全体を判断することはできません。2025年に見せた投球内容と比較しながら、制球や球種の精度がどこまで戻るかが評価のポイントです。

【プロの結論】岩嵜翔の評価は球速だけでなく投球内容で見るべき

岩嵜翔のキャリアを振り返ると、2017年の最優秀中継ぎ投手受賞、2021年の人的補償による移籍、中日時代の故障、2025年の金銭トレード、そして160キロの自己最速更新と、さまざまな転機がありました。

その中で特に重要なのは、2025年にオリックスで再び結果を残したという事実です。37試合で防御率2.12、16ホールドという数字は、単なる過去の実績ではなく、移籍後にも一軍の救援投手として機能した証拠です。

一方、2026年は防御率6.97と苦戦しました。37歳という年齢だけを理由に衰えを断定するのではなく、四球の多さ、奪三振との比率、WHIPの上昇など、具体的な投球指標を見ていく必要があります。

今後の評価で注目したいポイントは次の3つです。



制球力の回復

2026年の14四球をどこまで減らせるか。ストライク先行の投球ができるかが重要です。


速球とフォークのコンビネーション

160キロを記録した直球だけでなく、フォークで空振りを奪えるかが救援投手としての強みになります。


登板機会と役割の安定

短い救援登板だけでなく、複数イニングを任された際にも安定した投球ができるかが注目点です。

過去のタイトルや球速記録は、岩嵜の能力を示す重要な実績です。しかし、チーム内での役割を決めるのは、現在の投球内容と試合での結果です。2025年の復活と2026年の苦戦、その両方を踏まえて評価することが、ベテラン右腕の現在地を理解するうえで欠かせません。

【岩嵜翔に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:岩嵜翔の現在の所属球団はどこですか? A1:2026年シーズン終了時点では、オリックス・バファローズです。背番号は40で、2025年5月30日に中日ドラゴンズから金銭トレードで移籍しました。

Q2:岩嵜翔の2026年の成績と防御率は? A2:一軍で23試合に登板し、0勝3敗、2ホールド、20回2/3を投げ、防御率6.97でした。奪三振13、与四球14という数字も残しています。

Q3:岩嵜翔はなぜソフトバンクから中日に移籍したのですか? A3:2021年オフに又吉克樹投手がFA権を行使してソフトバンクへ移籍した際、人的補償選手として岩嵜が中日に移籍することが決まりました。2022年から中日でプレーしました。

Q4:岩嵜翔が160キロを記録したのはいつですか? A4:2025年8月7日の楽天対オリックス戦です。35歳で自己最速160キロを計測し、従来の自己記録を1キロ更新しました。

Q5:岩嵜翔の10年ぶりの先発登板はいつですか? A5:2026年9月2日の楽天戦です。2016年8月28日のロッテ戦以来、約10年ぶりの先発登板となりました。2回を1安打無失点、2奪三振で終えています。

Q6:岩嵜翔は2017年にどのようなタイトルを獲得しましたか? A6:福岡ソフトバンクホークス時代の2017年に、最優秀中継ぎ投手を受賞しました。72試合登板、防御率1.99、40ホールド、46ホールドポイントという成績でした。

まとめ:岩嵜翔の現在と今後の注目ポイント

岩嵜翔は、2007年の高校生ドラフトでソフトバンクに入団して以来、長いプロ野球人生を歩んできた右腕です。

2017年には最優秀中継ぎ投手を獲得し、ソフトバンクの救援陣を支えました。その後、又吉克樹の人的補償で中日へ移籍し、故障による苦しい時期を経験。2025年5月にはオリックスへ金銭トレードで移籍しました。

2025年には37試合で防御率2.12、16ホールドを記録し、35歳で自己最速160キロも更新。2026年には23登板、防御率6.97と苦戦する一方、約10年ぶりの先発登板という新たな経験も積みました。

岩嵜翔の現在を理解するうえで大切なのは、2017年の全盛期だけでも、2026年の防御率だけでも判断しないことです。長期離脱から復帰し、移籍先で結果を残した2025年の実績も含めて見る必要があります。

今後は制球力の改善、直球とフォークの精度、そして一軍でどのような役割を担うかが焦点です。160キロを投げた経験を持つベテラン右腕が、どのような形で次の一歩を踏み出すのか。引き続き注目したい投手の一人です。