茨城県南部地震はなぜ繰り返す?2026年M5.9の震源・震度と防災を徹底解説

目次

2026年、茨城県南部を震源とする最大震度5弱の地震が相次いでいる。4月1日のM5.0、6月16日のM5.5に続き、8月23日午前2時にはM5.9の地震が発生。震源の深さは68kmで、茨城県だけでなく埼玉県、千葉県、東京都でも最大震度5弱を観測した。関東の広い範囲で揺れを感じた今回の地震は、改めて首都圏の地下に広がる複雑なプレート構造と地震への備えを考えるきっかけとなった。

なぜ茨城県南部では地震が繰り返されるのか。2026年10月31日時点の気象庁、地震調査研究推進本部、防災科学技術研究所などの公的資料をもとに、3回の地震の違い、過去の発生履歴、フィリピン海プレートと太平洋プレートの関係、今後の地震活動、家庭や職場で実践できる防災対策まで詳しく整理する。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 2026年の主な地震:4月1日M5.0、6月16日M5.5、8月23日M5.9と、3回とも最大震度5弱を観測した。
  • 繰り返す理由:関東地下の複雑なプレート構造と、フィリピン海プレート・太平洋プレートに関係する継続的な地震活動が背景にある。
  • 8月23日の特徴:震源の深さ68km、関東17市区町村で震度5弱、埼玉県南部・千葉県北西部・東京都23区で長周期地震動階級2を観測した。
  • 今後の備え:地震発生時期を正確に予測することはできない。家具の固定、備蓄、避難経路の確認を平常時から進める必要がある。

【2026年最新】茨城県南部地震で何が起きた?3回の震度5弱を時系列で検証

茨城県南部地震

2026年の茨城県南部では、春から夏にかけてM5クラスの地震が3回発生した。いずれも最大震度5弱を観測しており、震源の深さや揺れが強かった地域には違いがある。

特に注目されるのが、8月23日のM5.9だ。4月と6月の地震よりも規模が大きく、関東の複数の都県にわたって強い揺れが観測された。

2026年4月1日:M5.0・最大震度5弱

最初の大きな地震は、4月1日午前10時6分ごろに発生した。震源地は茨城県南部、震源の深さは48km、マグニチュードは5.0だった。

最大震度5弱を観測したのは栃木県真岡市。東北地方から中部地方にかけても震度4から1の揺れが観測された。

気象庁によると、この地震では長周期地震動階級1以上を観測した地域はなかった。また、発生直後の観測では震度1以上の地震は確認されていなかった。

地震調査研究推進本部の2026年の主な地震活動評価では、深さ約50kmの逆断層型の地震として整理され、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生したと評価されている。

2026年6月16日:M5.5・最大震度5弱

2回目は6月16日午後7時46分ごろ。茨城県南部を震源とするM5.5、深さ50kmの地震だった。

最大震度5弱を観測したのは、群馬県の太田市と千代田町、埼玉県の加須市、本庄市、美里町の計5市町。東北地方から近畿地方にかけても震度4から1の揺れが広がった。

発震機構は北北西-南南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生した地震と気象庁は発表している。

この地震では、茨城県南部、群馬県南部、埼玉県北部で長周期地震動階級1を観測した。地震発生後には震度2の地震も1回確認されている。

2026年8月23日:M5.9・最大震度5弱

3回目は8月23日午前2時00分ごろに発生した。マグニチュードは5.9、震源の深さは68km。今回取り上げる3回の地震の中で最も規模が大きい。

気象庁の発表によると、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都の合計17市区町村で震度5弱を観測した。さらに、東北地方から近畿地方にかけて震度4から1の揺れが観測された。

発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型。太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で発生した地震と判定された。

この地震では、埼玉県南部、千葉県北西部、東京都23区で長周期地震動階級2を観測した。津波の心配はなかったものの、気象庁は揺れの強かった地域に対して、落石や崖崩れなどへの注意を呼びかけた。

また、気象庁が9月8日に公表した8月の地震活動のまとめでは、この地震によって負傷者38人などの被害が発生したことが報告されている。これは8月31日午後5時時点の消防庁集計に基づく数字だ。

つまり、震度5弱という数字だけでは被害の全体像は見えない。建物の構造、家具の配置、地盤条件、高層階かどうかによって、同じ地震でも生活への影響は大きく異なる。

【発生メカニズム】茨城県南部地震はなぜ繰り返す?プレート境界の秘密

茨城県南部で地震が繰り返される根本的な理由は、関東地方の地下に複数のプレートが沈み込む複雑な構造にある。

日本列島の周辺では、海側のプレートが陸側のプレートの下へ沈み込んでいる。関東地方では、フィリピン海プレートと太平洋プレートが関係するため、地下の地震発生域が複雑に重なっている。

フィリピン海プレートと太平洋プレートが生み出す地震

茨城県南部の地下では、フィリピン海プレートや太平洋プレートに関連する地震活動が活発だ。

プレートが沈み込む過程では、周囲の岩盤に圧力が加わる。プレート同士の境界やプレート内部にひずみが蓄積し、岩盤がその力に耐えられなくなると、断層が急激にずれて地震が発生する。

これがプレート境界地震やプレート内部で発生する地震の基本的な仕組みだ。

2026年の3回の地震を比較すると、発生場所の分類にも違いがある。

  • 4月1日:フィリピン海プレートと陸のプレートの境界。
  • 6月16日:フィリピン海プレートと陸のプレートの境界。
  • 8月23日:太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界。

この違いは重要だ。3回とも茨城県南部を震源とする地震だが、すべてが同じ断層面で発生したと考えることはできない。

地震調査研究推進本部も、それぞれの地震活動について発生機構や震源の深さを個別に整理している。つまり、茨城県南部という同じ地域で起きたからといって、3回を単一の余震活動として扱うのは適切ではない。

震源の深さ68kmが示す意味

8月23日の地震で注目されたのが、震源の深さ68kmという数値だ。

一般に、震源が浅い地震では震源に近い地域で強い揺れが発生しやすい。一方、深さ50~70km程度の地震では、地下のプレート構造や地震波の伝わり方によって、比較的広い範囲に揺れが及ぶことがある。

茨城県南部では、深さ30~50kmのやや深い場所と、深さ50~70kmの深い場所の両方で定常的に地震活動が活発だと、地震調査研究推進本部は説明している。

今回の68kmという深さは、この地域で繰り返されてきた地下の地震活動の特徴と整合する。

なぜ同じ地域で何度も揺れるのか

プレートの沈み込みは、地震が起きた瞬間に止まるわけではない。地下では長い時間をかけてひずみが蓄積され、異なる場所で断層がずれ続ける。

茨城県南部は、こうしたプレートに関係する地震が関東地方の中でも特に活発な地域とされる。地震調査研究推進本部によると、このタイプの活動ではM5~6程度の地震が数年に1回の割合で発生している。

したがって、地震が繰り返されること自体は、この地域の地質学的な特徴と結びついている。ただし、2026年のように短い期間で複数のM5クラスの地震が起きたことから、次の地震の日時や規模まで予測できるわけではない。

【震度分布を分析】関東各地の揺れと長周期地震動階級2の実態

茨城県南部の地震で見逃せないのが、震源地から離れた地域にも揺れが広がる点だ。

特に8月23日のM5.9では、茨城県だけでなく埼玉県、千葉県、東京都の計17市区町村で最大震度5弱を観測した。関東地方の広域で地震への警戒が必要であることを示す結果となった。

震度5弱はどのような揺れなのか

気象庁の震度階級では、震度5弱になると、多くの人が恐怖を感じ、物につかまらないと歩くことが難しくなる場合がある。

食器や本が落ちたり、家具が移動したりすることもあり、固定されていない家具の転倒や落下物によるけがにも注意が必要だ。

また、震度は地震そのものの規模を示すマグニチュードとは異なる。マグニチュードは地震全体の規模を表し、震度は特定の場所でどの程度揺れたかを示す。

同じ地震でも、震源からの距離や地盤の状態によって震度が変わる。軟弱な地盤では、震源から同程度の距離にある場所でも、比較的強い揺れが観測される場合がある。

長周期地震動階級2とは何か

8月23日の地震では、埼玉県南部、千葉県北西部、東京都23区で長周期地震動階級2が観測された。

長周期地震動とは、周期の長いゆっくりとした揺れのこと。高層ビルでは、地表で感じる揺れとは異なる形で建物全体が大きく揺れる場合がある。

気象庁の説明では、長周期地震動階級は高層ビル内における人の行動の困難さや、家具・什器の移動、転倒などの被害の程度を4段階で示す指標だ。

階級2では、人が大きな揺れを感じ、物につかまらないと歩くことが難しくなる場合がある。キャスター付きの家具や什器が動いたり、室内の物が落下したりする可能性もある。

注意したいのは、長周期地震動階級2が通常の震度2を意味するわけではないという点だ。両者は異なる尺度であり、長周期地震動階級は特に高層建築物の揺れを把握するために使われる。

そのため、東京都心の高層マンションやオフィスビルでは、地上の震度だけで安全性を判断せず、家具の固定やエレベーターの安全確認も重要になる。

防災科学技術研究所の強震観測データが示したこと

防災科学技術研究所は、8月23日の地震について、全国の強震観測網K-NET・KiK-netによる観測記録を公開している。

今回公開された強震記録は、K-NETが268地点、KiK-netが191地点で、合計459地点に及ぶ。

最大加速度は栃木県のK-NET茂木観測点で250gal(三成分合成値)を記録した。茨城県内では、KiK-net岩瀬で198gal、K-NET取手で178galが観測されている。

これは、震度の最大値だけでは把握しきれない地震動の地域差を理解するための重要なデータだ。地震の規模だけでなく、地盤や建物の特性まで考慮する必要性が分かる。

【過去の地震履歴】茨城県南部ではいつ大きな地震が起きた?

茨城県南部の地震活動は2026年に突然始まったものではない。地震調査研究推進本部の地域別評価を見ると、明治時代から現在に至るまで、県南部やその周辺では規模の大きな地震が繰り返し発生している。

特に注目したいのは、1983年のM6.0の地震だ。震源の深さは72kmで、2026年8月23日のM5.9と比較しても、震源の深さが近い。

茨城県南部と周辺地域の主な地震履歴

発生時期 地震の規模 主な特徴
1895年 M7.2 霞ケ浦付近の地震。茨城県内で死者4人。
1921年 M7.0 竜ケ崎付近の地震。
1930年 M6.5 那珂川下流域の地震。深さ54km。
1983年 M6.0 茨城県南部の地震。深さ72km。
2005年 M5.3 茨城県南部の地震。深さ46km。
2011年7月15日 M5.5 最大震度5弱。
2013年11月10日 M5.5 最大震度5弱。
2014年9月16日 M5.6 最大震度5弱。
2016年5月16日 M5.5 最大震度5弱。
2024年3月21日 M5.3 最大震度5弱。
2026年4月1日 M5.0 最大震度5弱。震源の深さ48km。
2026年6月16日 M5.5 最大震度5弱。震源の深さ50km。
2026年8月23日 M5.9 最大震度5弱。震源の深さ68km。
2026年9月29日 M4.9 最大震度4。震源の深さ約50km。

出典:地震調査研究推進本部「茨城県の地震活動の特徴」、気象庁の地震情報、日本気象協会の震源地別地震履歴。

1983年のM6.0と2026年のM5.9に共通する特徴

1983年の茨城県南部の地震はM6.0、深さ72kmだった。一方、2026年8月23日の地震はM5.9、深さ68kmである。

両者は発生した年代も異なり、同じ断層が破壊したと判断できるわけではない。しかし、震源の深さが近いことは、茨城県南部の深い場所でも地震活動が活発であるという地域的特徴を理解するうえで参考になる。

また、2011年以降にもM5クラスの地震が複数回発生している。2024年3月のM5.3、2026年の3回の地震も含めると、茨城県南部が継続的な地震活動域であることが分かる。

地震調査研究推進本部は、県南西部の深さ30~50kmおよび50~70kmで地震活動が定常的に活発であり、プレートに関係する地震活動としては関東地方の中でも特に活発な地域だと評価している。

【今後の地震活動】2026年秋以降に大きな地震は起きる?

2026年にM5クラスの地震が3回続いたことで、今後さらに大きな地震が発生するのではないかと心配する人も多いはずだ。

しかし、地震の発生時期や規模を現在の科学技術で正確に予測することはできない。過去の発生回数や直近の地震の規模だけから、次の地震の日時を決めつけることはできない。

地震調査委員会の2026年活動評価を確認

地震調査研究推進本部が公表している「2026年の主な地震活動の評価」では、茨城県南部の4月1日、6月16日、8月23日の地震が、それぞれ独立した活動として取り上げられている。

特に8月23日のM5.9については、GNSS観測によって有意な地殻変動は観測されていないと報告されている。

また、6月16日のM5.5についても、GNSS観測による有意な地殻変動は確認されていない。4月1日のM5.0では、わずかな地殻変動が観測されたと整理されている。

この違いは、地震発生後の観測データを評価する際に重要だ。地震の規模だけでなく、地殻変動や震源分布など複数の情報を組み合わせて、地下で何が起きているかを調べる必要がある。

9月29日にもM4.9の地震が発生

8月23日のM5.9以降も、茨城県南部では地震が発生している。

9月29日午前4時45分ごろには、茨城県南部を震源とするM4.9、深さ約50kmの地震が発生し、茨城県南部と埼玉県南部で最大震度4を観測した。関東地方の広い範囲でも震度3以下の揺れが確認された。

この地震は8月23日の地震から約1か月後に発生したものだが、時間的に近いという理由だけで、必ずしも一連の余震活動と断定することはできない。

地震活動を評価する際には、震源の位置、深さ、発震機構、時間的な推移を総合的に見る必要がある。

8月23日の地震で発表された注意情報は現在も有効なのか

気象庁は8月23日のM5.9発生後、過去の事例を踏まえ、揺れの強かった地域では1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけた。

特に発生後2~3日程度は規模の大きな地震が発生することが多いという説明もあった。

ただし、これは地震直後の短期的な注意喚起であり、10月31日現在まで同じ注意期間が継続しているという意味ではない。

一方、注意期間が終わったからといって、茨城県南部の地震活動そのものがなくなるわけでもない。地域の長期的な地震リスクと、特定の地震発生後の短期的な注意情報は、分けて考える必要がある。

「次はM7が来る」という情報をどう判断するべきか

インターネット上では、複数の地震が続くと、さらに大きな地震の前兆ではないかという情報が広がることがある。

しかし、M5.0、M5.5、M5.9という順番で規模が大きくなったからといって、そのままM6やM7へ進むとは限らない。

また、同じ地域で地震が繰り返されていることと、特定の日に巨大地震が発生することは別の問題だ。

確認すべきなのは、気象庁の最新の震源・震度情報、地震調査委員会の月次評価、自治体の防災情報だ。SNSの投稿や根拠が示されていない地震予言を、公式な予測と同じように受け取らないことが大切だ。

【防災対策】茨城県南部地震に備えて今すぐできる7つのこと

茨城県南部の地震に備えるうえで重要なのは、次の地震を予測することではなく、いつ揺れても被害を減らせる環境を整えることだ。

特に関東地方は人口や建物が集中しており、地震による家具の転倒、停電、交通機関の停止、通信障害など、さまざまな影響が想定される。

1. 家具・家電を固定する

地震対策で最初に取り組みたいのが家具の転倒防止だ。

食器棚、本棚、冷蔵庫、テレビなどは、転倒防止器具や固定金具を利用して動きにくくする。特に寝室や子ども部屋では、寝ている場所に家具が倒れ込まない配置にすることが重要だ。

収納家具の上に重い物を置かない、ガラス製品の飛散を防ぐといった対策も効果的だ。

2. 水と食料を最低3日分備蓄する

首相官邸の防災資料では、最低3日分の水と食料の備蓄が推奨されている。

  • 飲料水:1人1日3リットルを目安にする。
  • 食料:レトルト食品、缶詰、アルファ米などを準備する。
  • 生活用品:トイレットペーパー、ティッシュ、携帯トイレを備える。
  • 照明:懐中電灯や予備電池を準備する。
  • 通信:モバイルバッテリーや携帯ラジオを用意する。

大規模災害に備える場合は、1週間分の備蓄が望ましいとされている。家族の人数や乳幼児、高齢者の有無などに応じて必要な物資を調整したい。

3. 避難場所と避難経路を確認する

地震が発生した際に、どこへ避難するのかを事前に決めておくことも欠かせない。

自治体のハザードマップを確認し、自宅や職場の周辺にある避難所、避難場所、危険なブロック塀、崖、河川などを把握しておく。

昼間と夜間では周囲の状況が異なるため、複数の避難経路を確認しておくと安心だ。

4. 緊急地震速報を受け取れるようにする

スマートフォンの緊急速報メールや、テレビ・ラジオの防災情報を受け取れる状態にしておく。

緊急地震速報を受け取った場合は、まず頭を守り、丈夫な机の下などで安全を確保する。揺れている最中に慌てて屋外へ飛び出すのは避けたい。

5. 高層マンションでは長周期地震動にも備える

東京都23区や埼玉県南部、千葉県北西部では、8月23日の地震で長周期地震動階級2が観測された。

高層階では、地上の震度だけでは判断できない揺れが発生する場合がある。キャスター付き家具の固定、家具の配置、ガラス製品の落下防止などを確認しておこう。

また、地震後にエレベーターが停止した場合に備え、階段を利用する必要があることも想定しておきたい。

6. 家族との安否確認方法を決める

大きな地震では、電話回線や通信サービスが混雑する可能性がある。

家族間で災害用伝言ダイヤル171や災害用伝言板の利用方法を確認しておくと、連絡が取りにくい状況でも安否確認を進めやすい。

集合場所や連絡が取れない場合の行動も、平常時に話し合っておくことが大切だ。

7. 地震後の二次災害にも注意する

地震が収まった後も、火災、ガス漏れ、建物の損傷、落石、崖崩れなどの危険が残る場合がある。

建物に異常がある場合は無理に戻らず、自治体や消防などの指示に従う。揺れの強かった地域では、余震による被害にも注意したい。

首相官邸の防災資料でも、家具の固定、備蓄、避難場所・避難経路の確認、家族との安否確認方法の共有が基本的な備えとして示されている。

防災対策は一度準備すれば終わりではない。非常食の期限、モバイルバッテリーの充電、家具の固定状態などを定期的に点検することが重要だ。

【プロの結論】茨城県南部地震から読み解く関東の地震リスクと正しい備え方

2026年の茨城県南部では、4月、6月、8月と3回にわたって最大震度5弱の地震が発生した。さらに9月29日にもM4.9の地震が観測されている。

一連の地震から読み取れる重要なポイントは、茨城県南部が一時的に地震が集中した場所というだけではなく、長期的にも地震活動が活発な地域だということだ。

地震調査研究推進本部の評価では、県南西部の深さ30~70km程度の領域で継続的に地震が発生しており、フィリピン海プレートと太平洋プレートに関係する活動がその背景にある。

一方で、2026年に3回のM5クラスの地震が起きたことを、単純に巨大地震の前兆と解釈することはできない。地震活動の評価には、震源の深さ、発震機構、地殻変動、周辺の地震分布などを総合的に見る必要がある。

読者が情報を判断する際には、次の3点を基準にしたい。

  • 速報を知りたい場合:気象庁の震源・震度情報で発生時刻、震源、マグニチュード、最大震度を確認する。
  • 長期的な危険性を知りたい場合:地震調査研究推進本部の地域別評価や地震活動の月次評価を確認する。
  • 具体的な行動を決めたい場合:自治体のハザードマップ、避難所情報、備蓄の目安を確認する。

地震予言や根拠のない危険情報を追いかけるよりも、公式データを確認し、自分が暮らす場所で何が起きると困るのかを具体的に考える方が、実際の被害軽減につながる。

【茨城県南部地震】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年の茨城県南部地震はいつ発生しましたか?
A1:主な地震は4月1日午前10時6分ごろのM5.0、6月16日午後7時46分ごろのM5.5、8月23日午前2時ごろのM5.9です。いずれも最大震度5弱を観測しました。

Q2:2026年8月23日の地震の震源の深さは何kmですか?
A2:気象庁の暫定値では68kmです。震源地は茨城県南部で、マグニチュードは5.9でした。

Q3:茨城県南部地震はなぜ繰り返し発生するのですか?
A3:関東地方の地下ではフィリピン海プレートと太平洋プレートが沈み込んでおり、複雑なプレート境界やプレート内部にひずみが蓄積するためです。茨城県南部は深さ30~70km程度の地震活動が特に活発な地域です。

Q4:茨城県南部地震で東京にも被害が出る可能性はありますか?
A4:あります。2026年8月23日の地震では東京都23区を含む関東17市区町村で最大震度5弱を観測しました。また、東京都23区では長周期地震動階級2も観測されています。

Q5:今後、茨城県南部でさらに大きな地震が発生しますか?
A5:将来の地震の発生日時や規模を正確に予測することはできません。M5~6程度の地震が数年に1回発生する地域的特徴があるため、今後も継続的な備えが必要です。

Q6:茨城県南部地震による津波の心配はありますか?
A6:2026年4月1日、6月16日、8月23日の各地震について、気象庁は津波の心配がないと発表しています。ただし、別の地震が発生した場合には、その都度、津波情報を確認してください。

Q7:茨城県南部地震に備えて最低限準備するものは何ですか?
A7:飲料水、非常食、携帯トイレ、懐中電灯、モバイルバッテリー、常備薬などです。首相官邸は最低3日分の水と食料の備蓄を推奨しており、大規模災害に備える場合は1週間分が望ましいとしています。家具の固定や避難場所の確認も欠かせません。

まとめ:茨城県南部地震の最新情報を確認し、日常から防災を徹底する

2026年の茨城県南部では、4月1日のM5.0、6月16日のM5.5、8月23日のM5.9と、最大震度5弱の地震が3回発生した。さらに9月29日にもM4.9の地震が起きており、地域の継続的な地震活動が改めて明らかになった。

その背景には、フィリピン海プレートと太平洋プレートが関係する関東地下の複雑な構造がある。特に震源の深さ30~70km程度の領域では、過去にもM5~6クラスの地震が繰り返されてきた。

8月23日の地震では長周期地震動階級2も観測され、関東地方の高層ビルやマンションにおける防災対策の重要性も浮き彫りになった。

今後の地震活動について、発生時期や規模を断定できる情報はない。だからこそ、気象庁の最新情報と地震調査委員会の評価を定期的に確認し、家具の固定、備蓄、避難経路、家族との連絡方法を見直しておきたい。

地震は発生してから準備するのでは遅い場合がある。茨城県南部だけでなく、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬など関東全域で、今日からできる防災対策を一つずつ実行することが、自分と家族の命を守る第一歩になる。

主な参照資料・情報源

  • 気象庁:2026年4月1日、6月16日、8月23日の茨城県南部の地震に関する報道発表資料
  • 気象庁:2026年8月の地震活動及び火山活動について(2026年9月8日公表)
  • 気象庁:長周期地震動階級および関連解説表
  • 地震調査研究推進本部:茨城県の地震活動の特徴
  • 地震調査研究推進本部:2026年の主な地震活動の評価
  • 防災科学技術研究所:2026年8月23日茨城県南部の地震による強震動
  • 首相官邸:防災の手引き・災害への備え