【戦術分析】ロベルト・デ・ゼルビとガットゥーゾの采配を比較
ブライトン対マルセイユをより深く理解するには、両監督の戦術的な狙いを比較する必要がある。
ブライトンを率いたのはロベルト・デ・ゼルビ、マルセイユを率いたのはジェンナーロ・ガットゥーゾだった。
デ・ゼルビ監督:ボール保持から相手の守備を動かす

デ・ゼルビ監督のチームづくりで特徴的なのは、後方からパスをつなぎ、相手の守備を引き出してから前進する攻撃構築だ。
この試合でもブライトンは中盤でボールを保持しながら、相手の守備ブロックを動かして攻撃の機会を作った。
特にグロスとギルモアの存在が大きかった。中盤でパスをつなぐだけでなく、前線へボールを供給することで、三笘やアディングラが仕掛けるスペースを生み出した。
終盤まで攻撃の手を緩めず、最後にグロスのパスからジョアン・ペドロが得点したことは、デ・ゼルビ監督が目指した攻撃の方向性を象徴していた。
ガットゥーゾ監督:守備の粘りとカウンターで対抗
一方、ガットゥーゾ監督のマルセイユは、序盤からブライトンの攻撃を簡単には許さなかった。
クラウスのシュートがクロスバーを叩き、アリのシュートがポストに当たったことからも、攻撃に転じた際の危険性は十分にあった。
しかし、試合終盤になると守備に重心が移った。
Sky Sportsの試合レポートでは、最後の20分間にマルセイユが11人全員を自陣に置くような守備を選択したことが伝えられている。
この守備的な姿勢は、ブライトンの攻撃を抑える狙いがあったと考えられる。ただ、相手にボールを持たれる時間が長くなり、攻撃への切り替えも難しくなった。
結果的に、ブライトンが攻撃を継続できる状況を作り、88分の決勝点につながった。
両監督の采配を比較
| 比較項目 | デ・ゼルビ | ガットゥーゾ |
|---|---|---|
| チーム | ブライトン | マルセイユ |
| 基本的な狙い | ボール保持と攻撃構築 | 守備の安定と速攻 |
| 試合序盤 | 中盤から攻撃を組み立てる | カウンターで好機を作る |
| 終盤の展開 | 攻撃的な交代で得点を狙う | 守備を固めて対応 |
| 結果 | 1-0で勝利 | 1-0で敗戦 |
この試合の評価で大切なのは、単にデ・ゼルビ監督の戦術がガットゥーゾ監督を上回ったと決めつけないことだ。
マルセイユにも決定的なチャンスはあった。勝敗を分けたのは、終盤にどちらが攻撃の主導権を保ち、最後の局面で結果を出せたかという点だった。
【対戦成績とグループB最終順位】ブライトンは首位突破を達成
ブライトン対マルセイユの対戦成績
2023-24シーズンのヨーロッパリーグで、両チームはグループステージ中に2度対戦した。
| 日付 | 試合結果 | 得点者 |
|---|---|---|
| 2023年10月5日 | マルセイユ 2-2 ブライトン | ムベンバ、ヴェレトゥ/グロス、ジョアン・ペドロ |
| 2023年12月14日 | ブライトン 1-0 マルセイユ | ジョアン・ペドロ |
最初の対戦はマルセイユのホームで行われた。
ブライトンはムベンバとヴェレトゥに立て続けに得点され、前半を0-2で終了。しかし、後半54分にグロスが三笘の折り返しから得点し、88分にはジョアン・ペドロがPKを決めて同点に追いついた。
この試合はブライトンにとってヨーロッパリーグ初のアウェーゲームだった。
2度目の対戦では、ジョアン・ペドロが再び88分に得点。2試合連続で終盤にブライトンの得点に絡んだことも、このカードの特徴となった。
UEFAの対戦記録でも、最初の試合が2-2、2度目が1-0と確認できる。
UEFAヨーロッパリーグ・グループB最終順位
12月14日の最終節を終えた時点でのグループBの順位は次のとおり。
2023-24シーズン グループB最終順位
1位 ブライトン
13 勝ち点
2位 マルセイユ
11 勝ち点
3位 アヤックス
5ポイント
4位 AEKアテネ
4ポイント
ブライトンは4勝1分け1敗、勝ち点13で首位を確保。グループステージを突破し、ラウンド16への直接進出を決めた。
マルセイユは3勝2分け1敗、勝ち点11で2位。決勝トーナメント進出は果たしたものの、ラウンド16への直接進出ではなく、ノックアウトラウンド・プレーオフを戦うことになった。
つまり、ブライトンの1-0の勝利は、単なる順位の入れ替わりではなかった。2月に予定されていた追加のプレーオフを回避し、決勝トーナメントへ直接進めるという大きな意味を持っていた。
この順位と突破条件はUEFAが公表した最終節の進出条件・順位記録でも確認できる。
【ブライトン対マルセイユ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ブライトン対マルセイユの試合結果は?
A1:2023年12月14日に開催されたUEFAヨーロッパリーグ・グループB最終節は、ブライトンが1-0で勝利しました。88分にジョアン・ペドロが決勝ゴールを決めています。
Q2:三笘薫はブライトン対マルセイユ戦に出場した?
A2:はい。三笘薫は先発出場し、試合終了までプレーしました。84分にイエローカードを受けています。得点やアシストの記録はありません。
Q3:ブライトン対マルセイユの決勝ゴールをアシストした選手は?
A3:パスカル・グロスです。88分にグロスのパスを受けたジョアン・ペドロが右足でゴール左上にシュートを決めました。
Q4:ブライトンとマルセイユのボール支配率とシュート数は?
A4:UEFA公式記録では、ボール支配率はブライトン57%、マルセイユ43%。シュート数は13本対5本です。データ提供元によって支配率が61%対39%と記録されている場合もあります。
まとめ:ブライトン対マルセイユは決定力と攻撃継続力が勝敗を分けた
2023年12月14日のブライトン対マルセイユは、ジョアン・ペドロの88分の決勝ゴールによってブライトンが1-0で勝利した一戦だった。
試合を振り返るうえで押さえておきたいポイントは次の5つ。
- ブライトンはホームでマルセイユを1-0で撃破。
- 三笘薫は先発出場し、試合終了までプレー。
- パスカル・グロスのアシストからジョアン・ペドロが88分に決勝点。
- UEFA公式記録では支配率57%対43%、シュート数13本対5本。
- ブライトンは勝ち点13でグループB首位となり、ラウンド16へ直接進出。
【プロの結論】
この試合の本質は、ボールを支配したチームが必ず勝つという単純な話ではない。
マルセイユはクロスバーとポストを直撃するシュートを放ち、試合を決めるチャンスを持っていた。それでもブライトンは攻撃を継続し、最後の局面でグロスとジョアン・ペドロが結果を出した。
特に注目したいのは、三笘のサイド攻撃、グロスのゲームメイク、ジョアン・ペドロの決定力が、それぞれ異なる役割を果たしていた点だ。
2026年にこの試合を振り返る際も、スコアだけでなく、グループ首位通過を懸けた背景、選手の役割、終盤の戦術変更まで確認すると、1-0という結果の意味がより鮮明になる。
ブライトンにとって、この勝利はクラブの欧州舞台での挑戦を一段前進させた重要な90分だった。