錦織圭の全米オープン最終戦は予選敗退、2014年準優勝から引退までを徹底解説
2026年の全米オープンで、錦織圭は最後のグランドスラムに挑んだ。36歳で迎えたニューヨークの舞台では、予選1回戦で第16シードのセバスチャン・オフナーを撃破。続く2回戦も突破したが、8月28日の予選決勝(3回戦)で20歳の坂本怜に敗れ、本戦出場には届かなかった。スコアは4-6、6-7(3)。2014年に日本男子初のグランドスラム準優勝を果たしたフラッシングメドウズで、錦織のグランドスラム挑戦は幕を閉じた。
さらに、錦織は2026年4月30日に今季限りでの現役引退を発表。全米オープン後には最後の大会となった木下グループ・ジャパンオープンに出場し、10月1日のフランシス・ティアフォー戦を最後にプロテニス選手としての競技生活を終えた。全米オープンで残した準優勝と2度のベスト4、そして最後の予選で坂本に託された次世代へのバトン。その軌跡を振り返る。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の全米オープン: 予選1回戦でセバスチャン・オフナー、2回戦でマイケル・アントニウスに勝利。予選決勝で坂本怜に敗れ、本戦出場を逃した。
- 全米オープンの最高成績: 2014年準優勝、2016年・2018年ベスト4。ニューヨークは錦織にとって最も輝かしいグランドスラムの舞台だった。
- 引退の時期: 2026年4月30日に引退を発表し、10月1日のジャパンオープンで現役最後の試合を終えた。
【2026年最新】錦織圭の全米オープン最終戦は予選決勝で敗退
2026年8月、錦織圭は全米オープンの予選に主催者推薦で出場した。
これは、単に大会への復帰を意味するものではなかった。今季限りでの引退を発表していた錦織にとって、全米オープンは現役最後のグランドスラムだったからだ。
会場はニューヨークのフラッシングメドウズにあるUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター。2014年に初めて四大大会の決勝へ進み、2016年と2018年にも準決勝まで勝ち進んだ思い出深い場所である。
大会公式サイトによると、錦織は8月25日の予選1回戦でオーストリアのセバスチャン・オフナーを6-1、2-6、6-2で破った。
36歳の錦織が、予選第16シードの選手を相手にフルセットの勝利を収めたことで、最後のグランドスラムへの挑戦は続いた。
8月26日の2回戦では、米国のマイケル・アントニウスに6-4、6-4で勝利。あと1勝で本戦出場というところまで進んだ。
しかし、8月28日の予選決勝で立ちはだかったのは、日本の若手・坂本怜だった。
結果は錦織のストレート負け。2セット目はタイブレークまでもつれたものの、坂本が7-6(3)で制した。
錦織圭の2026年全米オープンは、予選2勝1敗、予選決勝敗退という結果に終わった。
本戦への出場はかなわなかったが、主催者は試合後に錦織をたたえるセレモニーを開催。グランドスラムでの長いキャリアに敬意が示された。
【予選全3試合】オフナー戦勝利から坂本怜戦までの結果

2026年の錦織圭の全米オープンを理解するうえで重要なのは、予選3試合の内容を分けて見ることだ。
予選1回戦での勝利、2回戦での連勝、そして最後の日本人対決。それぞれが異なる意味を持っていた。
1回戦:セバスチャン・オフナーに6-1、2-6、6-2で勝利

最初の対戦相手はオーストリアのセバスチャン・オフナー。
予選第16シードの選手を相手に、錦織は第1セットを6-1で先取した。第2セットは2-6で落としたものの、最終セットでは6-2と立て直し、勝利を収めた。
試合時間は1時間30分。大会公式レポートによると、錦織は11度のブレークチャンスから4度のブレークに成功した。
第3セットではマッチポイントを複数回迎えながらも、最後まで勝ち切った。
引退を控えた選手という立場ではなく、目の前の試合を勝ちにいく競技者としての姿勢が表れた一戦だった。
2回戦:マイケル・アントニウスを6-4、6-4で撃破
続く2回戦では、米国のマイケル・アントニウスと対戦。
錦織は6-4、6-4のストレート勝ちを収めた。
全米オープン公式サイトの試合統計では、錦織は21本のウイナーを記録。第1サーブのポイント獲得率も76%だった。
試合後、敗れたアントニウスは錦織と対戦できたことについて、彼の最後の大会に参加できたことを光栄に思うという趣旨のコメントを残している。
この勝利によって錦織は予選決勝に進出。グランドスラム最後の本戦出場を懸けて、同じ日本の坂本怜と対戦することになった。
予選決勝:坂本怜に4-6、6-7(3)で敗れる
最後の相手となった坂本怜は、錦織より16歳若い20歳の選手だ。
第1セットは4-6。第2セットも接戦となったが、タイブレークを坂本が7-3で制し、勝負を決めた。
この試合は単なる予選突破を懸けた一戦以上の意味を持っていた。
2014年に全米オープン決勝へ進出した錦織を見て育った世代が、同じ舞台で本人を破り、本戦への切符をつかんだからだ。
大会公式サイトによると、坂本はこの勝利で全米オープン本戦初出場を決めた。
錦織は試合後のセレモニーで、坂本について次のように語っている。
「I'm not happy to lose today, but happy for Rei.」
(今日負けたことはうれしくないけれど、怜のことはうれしい。)
また、坂本を次の日本テニス界を担う選手として評価し、トップ10入りへの期待も口にした。
勝敗だけを見れば錦織の敗退だ。しかし、最後のグランドスラムで日本の次世代選手と対戦し、その選手が本戦へ進む結果になったことは、この試合を特別なものにした。
【歴代成績】2014年準優勝、2016年・2018年ベスト4の偉業
錦織圭の全米オープンを語るうえで、2014年の準優勝は欠かせない。
それまで日本男子テニスにとって、グランドスラムの男子シングルス決勝は極めて高い壁だった。錦織はその壁を破り、アジア男子としても歴史的な記録を打ち立てた。
2014年:日本男子初のグランドスラム準優勝
2014年の全米オープンで錦織は第10シードとして出場。
準々決勝ではスタン・ワウリンカをフルセットで撃破。準決勝では当時世界ランキング1位だったノバク・ジョコビッチを3-1で下した。
決勝の相手はクロアチアのマリン・チリッチ。
結果は6-3、6-3、6-3のストレート負けとなり、優勝には届かなかった。
それでも、日本人男子として初めてグランドスラムのシングルス決勝に進出した功績は大きい。
特にジョコビッチを破った準決勝は、世界のトップ選手と互角以上に戦えることを証明した試合だった。
2016年:アンディ・マリーを破って再び4強入り
2016年大会では、第6シードとして出場。
準々決勝では当時世界ランキング2位のアンディ・マリーと対戦した。
第1セットを1-6で落としながら、錦織は立て直し、1-6、6-4、4-6、6-1、7-5のフルセットで逆転勝利を収めた。
準決勝ではスタン・ワウリンカに6-4、5-7、4-6、2-6で敗れたものの、2年ぶりのベスト4を達成した。
2018年:3度目の全米オープン準決勝
2018年にも錦織は準決勝に進出した。
準々決勝では2014年決勝の相手だったマリン・チリッチをフルセットで破り、再び4強入り。
準決勝ではノバク・ジョコビッチに敗れたが、2014年、2016年に続く3度目の全米オープン準決勝進出となった。
実は、錦織のグランドスラム最高成績は全米オープンに集中している。大会公式記録でも、2014年の決勝進出と2016年・2018年の準決勝進出が代表的な実績として紹介されている。
【年代別・関係者一覧】錦織圭の全米オープンを形作った人物と転換点
錦織の全米オープンの歴史は、対戦相手との関係を追うことで、さらに理解しやすくなる。
2014年の歴史的な快進撃、2016年と2018年の再挑戦、そして2026年の最後の予選。対戦相手の顔ぶれにも、キャリアの変化が表れている。
| 年・時期 | 関係者・対戦相手 | 結果・意味 |
|---|---|---|
| 2014年 | ノバク・ジョコビッチ | 準決勝で勝利。初のグランドスラム決勝進出 |
| 2014年 | マリン・チリッチ | 決勝で敗退。日本男子初の準優勝 |
| 2016年 | アンディ・マリー | 準々決勝でフルセット勝利 |
| 2016年 | スタン・ワウリンカ | 準決勝で敗退。ベスト4 |
| 2018年 | マリン・チリッチ | 準々決勝で勝利。3度目の準決勝進出 |
| 2018年 | ノバク・ジョコビッチ | 準決勝で敗退 |
| 2026年8月25日 | セバスチャン・オフナー | 予選1回戦で6-1、2-6、6-2の勝利 |
| 2026年8月26日 | マイケル・アントニウス | 予選2回戦で6-4、6-4の勝利 |
| 2026年8月28日 | 坂本怜 | 予選決勝で4-6、6-7(3)の敗退 |
| 2026年10月1日 | フランシス・ティアフォー | ジャパンオープンで現役最後の試合。4-6、4-6で敗退 |
この一覧から分かるのは、錦織にとって全米オープンが単なる年間最後のグランドスラムではなかったということだ。
2014年には世界の頂点に手をかけ、2016年と2018年には再び上位へ戻った。そして2026年には、自身の最後のグランドスラムで日本の若手選手に敗れた。
ジョコビッチやチリッチとの激闘がキャリアの黄金期を象徴するなら、坂本との試合は、日本テニスの次の時代を象徴する一戦だった。
【引退発表の真相】全米オープンが最後のグランドスラム、最終戦は東京
錦織圭は2026年4月30日、自身のSNSを通じて今季限りで現役を引退することを発表した。
日本オリンピック委員会などの報道によると、引退発表では、トップ10まで到達できたことへの誇りや、長年応援してきたファンへの感謝が語られた。
錦織は世界ランキング最高4位を記録し、ATPツアーで通算12勝を挙げた選手だ。
また、2016年リオデジャネイロ五輪では男子シングルスで銅メダルを獲得。日本テニス界にとって96年ぶりとなる五輪メダルという歴史的な実績も残している。
引退の背景にあった長年の故障
錦織のキャリア後半は、度重なるけがとの戦いでもあった。
2022年1月には股関節の手術を受け、その後も左膝や右肩などの故障に悩まされた。
2014年や2016年のように、世界トップクラスの選手と連戦を戦い抜くには、身体的なコンディションが欠かせない。
ランキングや戦績だけでは測れない、長期的な身体への負担も引退を決断する背景となった。
全米オープンは最後のグランドスラムだった
ここで整理しておきたいのが、全米オープンと現役最後の試合の違いだ。
錦織の全米オープン最終戦は、2026年8月28日の坂本怜との予選決勝である。
一方、現役最後の試合は同年10月1日の木下グループ・ジャパンオープンだった。
最後の対戦相手は米国のフランシス・ティアフォー。世界ランキング8位の強豪に対し、錦織は4-6、4-6で敗れた。
試合後、現役生活を終えるセレモニーが行われた。
日本オリンピック委員会の報道によると、錦織は最後のセレモニーで次のように語った。
「積み上げてきた30年が終わっちゃうんだなっていう喪失感が一気に押し寄せてきた。悲しさが大きい。でも、やり切ったと言える思いはあるので満足はしている」
2026年10月31日現在、錦織はすでに現役を引退している。
全米オープンでの敗退が、そのままプロ生活の最終試合だったわけではない。この違いは、検索情報を確認するときにも押さえておきたいポイントだ。
【プロの結論】錦織圭の最後の全米オープン挑戦が残したもの
錦織圭の2026年全米オープンを評価する際、予選敗退という結果だけでキャリア全体を判断するのは適切ではない。
2014年の準優勝は、単に決勝まで進んだという数字以上の意味を持つ。
日本男子選手がグランドスラムで優勝を争えるという現実を示し、後に続く選手たちに世界を目指す具体的な道筋を見せた。
2016年にはマリーを破って再び4強入りし、2018年にも同じ舞台で準決勝へ進んだ。こうした実績は、錦織が一度だけ好調だった選手ではなく、長年にわたって世界トップクラスで戦った選手であることを示している。
一方、2026年の最後のグランドスラムでは、オフナーとアントニウスに勝利しながら、坂本に敗れた。
注目すべきは、坂本が本戦出場を決めたことだ。
2014年に錦織の活躍を見ていた世代が、12年後の同じ大会で新たな挑戦者となった。錦織が日本テニス界に与えた影響は、本人の勝敗やランキングだけでは測れない。
そして、その錦織自身が最後の舞台で次世代選手への期待を口にした。
錦織の全米オープン最終戦は、優勝や本戦出場という結果ではなく、日本テニスの歴史が次の世代へつながる場面として記憶される一戦になった。
【全米オープン錦織圭】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:錦織圭は2026年の全米オープン本戦に出場した?
A1:出場していない。主催者推薦で予選に参加し、セバスチャン・オフナーとマイケル・アントニウスに勝利したが、予選決勝で坂本怜に4-6、6-7(3)で敗れ、本戦出場を逃した。
Q2:錦織圭の全米オープン最高成績は何位?
A2:2014年の準優勝が最高成績。2016年と2018年にはベスト4に進出している。2014年の決勝ではマリン・チリッチに敗れた。
Q3:錦織圭の現役最後の試合はいつ?
A3:2026年10月1日の木下グループ・ジャパンオープン1回戦。フランシス・ティアフォーに4-6、4-6で敗れ、この試合をもって現役を引退した。全米オープンの坂本怜戦は、最後のグランドスラムの試合であり、現役最後の試合ではない。
まとめ:錦織圭の全米オープンは日本テニスの歴史そのもの
錦織圭の全米オープンの歩みは、2014年の準優勝から始まる歴史的な快進撃と、2016年・2018年のベスト4、そして2026年の最後の予選挑戦に集約される。
2026年はセバスチャン・オフナーとマイケル・アントニウスを破ったものの、坂本怜に敗れ、本戦出場には届かなかった。
その後、10月1日のジャパンオープンでフランシス・ティアフォーと対戦し、プロとしてのキャリアに終止符を打った。
日本人男子初のグランドスラム準優勝、世界ランキング最高4位、ATPツアー12勝、リオ五輪銅メダル。これらの実績は、今後も日本テニスを語るうえで欠かせない記録となる。
全米オープンで錦織が最後に残したものは、予選敗退という結果だけではない。2014年に世界へ示した可能性が、2026年には坂本怜という次世代の挑戦につながった。
錦織圭の全米オープンは終わった。しかし、彼が日本テニス界に開いた世界への道は、次の世代へと受け継がれていく。
主な根拠資料: 全米オープン大会公式サイトの2026年予選結果・引退セレモニー報道、JOCの引退発表および最終試合報道、全米オープン公式の歴代大会記録。
- 2026年予選1・2回戦と坂本戦の経緯:
- 2014年準優勝、2016年・2018年ベスト4:
- 引退発表と2026年10月1日の最終試合: