相撲の優勝賞金は2026年いくら?全6段の金額と2027年改定を徹底解説

目次

大相撲の優勝賞金は、2026年現在、幕内が1,000万円、十両が200万円、幕下が50万円です。三段目・序二段・序ノ口にもそれぞれ優勝賞金が設けられており、最も低い序ノ口でも10万円を獲得できます。

さらに注目したいのが、2026年7月30日に日本相撲協会が発表した賞金制度の改定です。2027年初場所から幕内優勝賞金は2,000万円に倍増し、十両以下の各段や三賞の賞金も引き上げられます。1994年以来、33年ぶりとなる大規模な改定です。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 2026年の現行額:幕内1,000万円、十両200万円、幕下50万円。序ノ口は10万円。
  • 2027年初場所から:幕内は2,000万円に倍増。十両は300万円、三賞は各300万円に増額。
  • 賞金の違い:優勝賞金、三賞、懸賞金、力士褒賞金はそれぞれ別の制度で、受け取る条件も異なる。

【2026年最新】大相撲の優勝賞金はいくら?幕内から序ノ口まで全6段を解説

相撲の優勝賞金

大相撲の本場所では、幕内だけでなく、十両・幕下・三段目・序二段・序ノ口の各段でも優勝者が決まります。それぞれに賞金が用意されており、番付によって金額が異なります。

2026年10月30日現在、適用されている優勝賞金は次のとおりです。

  • 幕内優勝:1,000万円
  • 十両優勝:200万円
  • 幕下優勝:50万円
  • 三段目優勝:30万円
  • 序二段優勝:20万円
  • 序ノ口優勝:10万円

最も高額なのは幕内最高優勝の1,000万円です。序ノ口の10万円と比較すると、その差は100倍にもなります。

ただし、賞金の差は単純に実力の優劣だけを表しているわけではありません。大相撲は番付を基準にした階級制度で運営されており、各段の優勝者をそれぞれ表彰する仕組みになっています。

そのため、幕下以下の力士にとっても、所属する段で優勝することは大きな目標です。関取を目指す過程で結果を残すことには、賞金だけでは測れない競技上の価値があります。

【検証資料 1】相撲の優勝賞金の当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

【金額比較一覧】2026年の現行賞金と2027年初場所からの新賞金

相撲の優勝賞金

2027年の改定で最も大きな話題となったのは、幕内優勝賞金が1,000万円から2,000万円へ倍増することです。しかし、増額の対象は幕内だけではありません。十両から序ノ口まで、すべての段で賞金が引き上げられます。

日本相撲協会の2026年7月30日の理事会決定を報じた日刊スポーツなどによると、新しい賞金額は以下のとおりです。

対象 2026年まで 2027年初場所から 増額
幕内優勝 1,000万円 2,000万円 +1,000万円
十両優勝 200万円 300万円 +100万円
幕下優勝 50万円 70万円 +20万円
三段目優勝 30万円 50万円 +20万円
序二段優勝 20万円 30万円 +10万円
序ノ口優勝 10万円 20万円 +10万円
三賞(各賞) 200万円 300万円 +100万円

幕内は2倍、序ノ口も2倍に増額

相撲の優勝賞金

今回の改定で目を引くのは、幕内と序ノ口の賞金がともに2倍になる点です。

幕内は1,000万円から2,000万円へ、序ノ口は10万円から20万円へ引き上げられます。金額の規模は違いますが、割合で見ると、どちらも従来の2倍です。

三段目も30万円から50万円となり、約66.7%の増額です。十両と序二段は50%、幕下は40%の増額となります。

こうした変更からは、幕内のスター力士だけでなく、下位の番付で戦う力士にも成果を還元しようとする協会の考え方が読み取れます。

2027年初場所から適用される点に注意

ここで間違えやすいのが、2,000万円という金額の適用時期です。

2026年10月現在、幕内優勝賞金はまだ1,000万円です。2,000万円になるのは2027年1月の初場所からであり、2026年中に開催される本場所には従来の金額が適用されます。

したがって、「2026年の幕内優勝賞金は2,000万円」という情報は正確ではありません。2026年の現行制度と2027年の改定後の制度を分けて理解する必要があります。

【三賞の賞金】殊勲賞・敢闘賞・技能賞はいくらもらえる?

大相撲には、優勝賞金とは別に「三賞」と呼ばれる特別表彰があります。

三賞は、殊勲賞・敢闘賞・技能賞の3種類です。優勝したかどうかだけではなく、場所中の活躍や相撲内容を評価する制度で、優勝を逃した力士にも受賞のチャンスがあります。

殊勲賞:横綱・大関を破るなどの活躍を評価

殊勲賞は、優勝争いや場所全体の展開に大きな影響を与える活躍をした力士に贈られる賞です。

特に、上位力士を破る活躍は評価の対象となります。番付上位の力士に勝利し、場所を盛り上げた力士にふさわしい賞です。

敢闘賞:最後まで粘り強く戦った力士を評価

敢闘賞は、優れた闘志や積極的な相撲を見せた力士に贈られます。

勝敗だけではなく、最後まで勝負を諦めない姿勢や、場所を通じた奮闘も評価されます。優勝争いに絡む力士だけでなく、印象的な活躍を見せた力士が候補となります。

技能賞:優れた技術や相撲の巧みさを評価

技能賞は、技術面で優れた相撲を見せた力士に贈られる賞です。

多彩な決まり手、相手の力を利用した取り口、優れた立ち合いや攻防など、相撲の技術が評価されます。

三賞の賞金は2027年から各300万円

2026年までの三賞賞金は、1つの賞につき200万円です。2027年初場所からは300万円に増額されます。

ここで重要なのは、300万円という金額は三賞全体の合計ではなく、各賞それぞれの金額だということです。

例えば、1人の力士が殊勲賞と技能賞を同時に受賞すれば、賞金は合計600万円になります。三賞をすべて受賞した場合は、900万円です。

ただし、三賞は勝ち星だけで自動的に決まるものではありません。選考によって受賞者が決まるため、好成績を残しても必ず受賞できるとは限りません。

【検証資料 2】相撲の優勝賞金の活動歴およびメディア掲載記録(出典:日刊スポーツ / Yahoo!ニュース)

【懸賞金との違い】1本7万円でも力士が受け取る金額は6万円

大相撲中継で、取組前に懸賞旗が土俵の周囲を回る光景を見たことがある人は多いでしょう。

この懸賞旗に関係するお金が「懸賞金」です。優勝賞金と混同されがちですが、両者はまったく別の制度です。

懸賞金は企業などが特定の取組に出す賞金

日本相撲協会の公式案内によると、懸賞を出せるのは幕内の取組です。企業や団体などが応援する力士の取組、注目する対戦に懸賞を申し込みます。

懸賞金は1本あたり7万円(税込)です。内訳は次のようになっています。

  • 懸賞の提供額:7万円
  • 勝った力士の獲得額:6万円
  • 日本相撲協会の手数料:1万円

つまり、懸賞旗が10本掲げられた取組で勝てば、勝った力士の獲得額は合計60万円です。

懸賞金は勝敗によって受け取れるかどうかが決まります。優勝賞金のように場所全体の成績によって決まるものではありません。

2025年5月から土俵上で受け取る現金が変更

懸賞金について、もう一つ知っておきたいのが2025年5月場所からの変更です。

それまでは懸賞1本につき3万円が土俵上で手渡され、残り3万円は力士本人名義の口座に積み立てられていました。

しかし、大量の現金を持ち歩くことによる盗難リスクなどを考慮し、2025年5月場所から土俵上で手渡される現金は1本あたり1万円に変更されました。

残りの5万円は本人名義の口座に振り込まれる仕組みです。従来からの積立分3万円に加え、現金での受け取りを減らした2万円も口座に振り込まれます。

そのため、テレビ中継で力士が受け取る懸賞袋に入っている金額と、実際に獲得する懸賞金の総額は一致しません。

この点は、懸賞金の仕組みを理解するうえで押さえておきたいポイントです。

【力士褒賞金とは】持ち給金の仕組みと優勝賞金との違い

大相撲の収入制度には、優勝賞金や懸賞金のほかに「力士褒賞金」という仕組みがあります。

一般的には「持ち給金」と呼ばれることもあり、過去の成績を積み重ねることで支給額が増えていく制度です。

持ち給金は勝ち越しによって積み上がる

力士は序ノ口や幕下付け出しなどでデビューすると、基本となる3円の持ち給金が設定されます。

その後、本場所で勝ち越すと、勝ち越し星1点につき50銭が加算されます。

例えば、幕下以下の7番相撲で4勝3敗なら、勝ち越しは1点なので50銭が加算されます。5勝2敗なら勝ち越しは3点となり、1円50銭の加算です。

十両以上の場合は15日間の取組があるため、8勝7敗なら勝ち越し1点、9勝6敗なら勝ち越し3点という計算になります。

持ち給金は4000倍して場所ごとに支給

積み上がった持ち給金は、十両以上の関取になると、原則として4,000倍した金額が本場所ごとに力士褒賞金として支給されます。

また、番付が上がった際には最低支給額が設定されており、一定の基準を下回る場合は、その基準まで引き上げられます。

  • 十両:40円(支給額16万円)
  • 幕内:60円(支給額24万円)
  • 大関:100円(支給額40万円)
  • 横綱:150円(支給額60万円)

この制度の特徴は、過去の成績が将来の収入にも反映されることです。負け越したからといって、これまで積み上げた持ち給金がそのまま減額されるわけではありません。

日本相撲協会の解説でも、勝ち越しのかかった一番を「給金相撲」と呼ぶ理由は、この褒賞金制度にあると説明されています。

つまり、力士にとって勝ち越しは、番付を上げるためだけでなく、長期的な収入を増やす意味も持っているのです。

4つの制度を混同しないことが大切

ここまで紹介した賞金制度を整理すると、それぞれの違いが明確になります。

  • 優勝賞金:本場所で各段の優勝を果たした力士に支給される。
  • 三賞:場所中の特別な活躍や技術を評価して支給される。
  • 懸賞金:懸賞の付いた幕内取組で勝利した力士が獲得する。
  • 力士褒賞金:過去の成績に応じて積み上がる持ち給金を基準に支給される。

同じ「力士が受け取るお金」でも、獲得条件や支給のタイミングは大きく異なります。

【検証資料 3】相撲の優勝賞金に関する近況・インタビュー報道記録(出典:Yahoo!ニュース)

【歴代推移】相撲の優勝賞金は1994年に改定、2000万円はいつから?

幕内優勝賞金が1,000万円に設定されたのは1994年です。それ以降、長い間金額は据え置かれてきました。

2027年の改定が注目される理由は、この33年間にわたる据え置き期間を経て、初めて大幅な増額が実施されるためです。

1994年に500万円から1,000万円へ倍増

日刊スポーツなどの報道によると、1994年の改定前、幕内優勝賞金は500万円でした。

1994年の改定で1,000万円へ引き上げられ、その金額が2026年まで維持されてきました。

そのため、2027年の改定は単なる小幅な見直しではありません。幕内優勝賞金については、1994年以来となる2度目の大きな増額です。

2026年7月30日に日本相撲協会が改定を発表

転機となったのは、2026年7月30日に東京・両国国技館で開かれた日本相撲協会の理事会です。

同理事会では、2027年初場所からの優勝賞金や力士の給与・手当の改定が発表されました。

背景には、入場券収入やグッズ販売などの好調があります。日刊スポーツの報道では、日本相撲協会の前年度の収支は約13億円の黒字だったと伝えられています。

物価上昇が続くなか、力士の待遇改善を進めることが今回の改定の大きな目的です。

改定について、広報部長の藤島親方(元大関・武双山)は、他競技との比較にも触れながら、次のように説明しています。

「他競技とも比べた。幕内優勝は2000万円で、そのくらいの値打ちはある」

この発言からは、幕内最高優勝という実績に対する評価を、賞金額にも反映させようとする協会の考え方がうかがえます。

賞金だけでなく力士の待遇全体を見直す改定

今回の改定は優勝賞金だけにとどまりません。関取の月額給与も8年ぶりに引き上げられ、幕下以下の養成員についても場所手当や勝星金、勝越金の増額が予定されています。

つまり、幕内優勝賞金2,000万円というニュースの背景には、相撲界全体の待遇を見直す動きがあります。

幕内のスター力士だけに注目するのではなく、下位の番付で日々稽古と取組を重ねる力士にも、制度変更の恩恵が及ぶ点が今回の特徴です。

【プロの結論】相撲の賞金は金額だけでなく受け取り方まで理解する

大相撲の優勝賞金を調べる際、最も大切なのは、優勝賞金だけで力士の収入全体を判断しないことです。

幕内優勝の2,000万円は確かに大きな金額ですが、それは2027年初場所から適用される一度の優勝に対する賞金です。毎月支給される給与とは性質が異なります。

また、同じ場所でも懸賞金や三賞を獲得すれば、別の収入が加わります。過去の成績に基づく力士褒賞金も、関取の収入を考えるうえで見逃せません。

特に覚えておきたい判断基準は次の3つです。

  • 金額を比較するとき:2026年の現行額と2027年1月以降の改定額を分ける。
  • 賞金を比較するとき:優勝賞金・三賞・懸賞金を別々に計算する。
  • 力士の収入を考えるとき:給与、場所ごとの褒賞金、懸賞金なども含めて見る。

相撲の賞金制度は、単に優勝した力士に大金を渡すだけの仕組みではありません。番付ごとの優勝、取組単位の勝利、場所全体の活躍、過去の成績という異なる評価軸が組み合わさっています。

2027年の改定は、こうした制度の全体像を知るうえでも大きな節目となります。

相撲の優勝賞金に関するよくある質問(FAQ)

Q1:幕内優勝賞金2,000万円は2026年から適用されていますか?

A1:いいえ。2026年10月現在の幕内優勝賞金は1,000万円です。2,000万円への増額は2027年1月の初場所から適用されます。

Q2:十両優勝賞金は200万円ですか?

A2:2026年中は200万円です。2027年初場所からは300万円に増額されます。幕下も50万円から70万円、三段目も30万円から50万円に引き上げられます。

Q3:懸賞金1本7万円は、そのまま勝った力士が受け取るのですか?

A3:いいえ。1本7万円のうち1万円は日本相撲協会の手数料で、力士の獲得額は6万円です。2025年5月場所以降、土俵上で手渡される現金は1本1万円となり、残り5万円は本人名義の口座に振り込まれます。

まとめ:2027年から相撲の優勝賞金は大幅増額へ

2026年現在、大相撲の優勝賞金は幕内1,000万円、十両200万円、幕下50万円、三段目30万円、序二段20万円、序ノ口10万円です。

しかし、2027年初場所からは幕内が2,000万円、十両が300万円、幕下が70万円となるなど、全6段で増額されます。三賞も各200万円から300万円へ引き上げられます。

今回の改定は1994年以来33年ぶりです。物価上昇や協会の収支状況を背景に、力士全体の待遇改善を進める動きとして注目されています。

また、優勝賞金とは別に、三賞・懸賞金・力士褒賞金という制度が存在することも重要です。それぞれの仕組みを理解すれば、力士がどのような成果によって評価され、報酬を得ているのかがより明確になります。

2027年初場所は、幕内優勝賞金2,000万円という新たな基準で始まる節目の場所です。今後は優勝争いだけでなく、各段の優勝や三賞の選考にも、これまで以上に注目が集まりそうです。

主な事実確認資料

- 日本相撲協会「懸賞について」:懸賞金の公式金額と配分。
- 日刊スポーツ(2026年7月30日):2027年の賞金改定一覧、1994年以来の改定。
- 千葉日報(共同通信配信、2026年7月30日):改定の背景と協会の説明。
- TBS NEWS DIG(2025年7月12日):持ち給金と力士褒賞金の仕組み。
- デイリースポーツ(2025年5月9日):懸賞金の現金受け取り方法の変更。