【2026年最新】東京選手権3位、GPフランス大会6位の結果を分析
2026年シーズンの住吉選手を評価するうえで、まず押さえておきたいのが10月の国内大会と国際大会の成績だ。
東京選手権では合計193.89点で3位

2026年10月2日から4日に開催された東京フィギュアスケート選手権大会で、住吉選手はシニア女子の3位に入った。
オリエンタルバイオの公式大会報告によると、内訳は次のとおり。
- ショートプログラム:70.42点(4位)
- フリースケーティング:123.47点(3位)
- 合計:193.89点(3位)
フリーでは3位まで順位を上げ、表彰台を確保した。昨年の優勝者として臨んだ大会だっただけに、連覇には届かなかったものの、シーズン序盤の国内戦で一定の結果を残した。
GPフランス大会は190.70点で6位

続く10月23日から25日のグランプリシリーズ第1戦フランス大会。開催地はフランスのアンジェだった。
国際スケート連盟(ISU)の公式結果では、住吉選手は12人中6位。合計190.70点という結果だった。
| 項目 | 順位・得点 |
|---|---|
| ショートプログラム | 8位・61.10点 |
| フリースケーティング | 4位・129.60点 |
| 総合順位 | 6位 |
| 総合得点 | 190.70点 |
特に注目したいのは、ショートプログラムからフリーへの巻き返しだ。
ショートでは61.10点で8位と出遅れたが、フリーでは129.60点を獲得し、4位まで順位を上げた。
一方、前年の2025年フランス大会では216.06点で3位に入っている。したがって、2026年の190.70点は自己ベスト更新ではなく、今季のシーズンベストに当たる。
この違いは正しく理解しておきたい。
190.70点をどう評価するべきか

今回の結果は、単純に6位という順位だけで判断するべきではない。
フリーで4位まで上げた点は、ショートの失敗を引きずらずに演技を立て直したことを示している。
ただし、総合216点台を記録した前年と比べれば、ジャンプの精度や演技全体の完成度には改善の余地が残る。
つまり、現在の住吉選手は、完成された演技を安定して再現する段階というよりも、4回転を含めた構成の完成度を高めている途中にある。
【経歴・プロフィール】住吉りをんの生い立ちと主な実績
住吉りをん(すみよし・りをん)
フィギュアスケート女子シングル・日本代表クラス
- 生年月日:2003年8月15日
- 出身地:東京都
- 身長:156cm
- 所属:オリエンタルバイオ
- コーチ:岡島功治
- 趣味:パン作り
日本スケート連盟やスポーツ関連の選手プロフィールによると、住吉選手は4歳でスケートを始めた。幼少期から競技に取り組み、ジュニア時代から国内大会で実績を重ねている。
主な競技経歴と転換点
2003年8月15日:東京都で誕生
4歳からフィギュアスケートを始める。
2016年:全日本ノービス選手権優勝
ノービスAで当時の歴代最高得点を更新する活躍を見せた。
2021年:全日本ジュニア選手権2位
国内ジュニアの上位選手として存在感を示す。
2023年:GPフランス大会3位
ISU公認大会で日本女子初となる4回転トーループの成功を達成。
2023年:GPファイナル6位
世界のトップ選手が集まる大会でも経験を積む。
2025年:ワールドユニバーシティゲームズ優勝
学生世代の国際大会で金メダルを獲得。
2025年:GPフランス大会3位
合計216.06点を記録し、自己ベストを更新。
2026年:明治大学卒業・現役続行
2030年冬季五輪を視野に、競技に専念する新生活へ。
関係者・所属先と住吉選手の関係
住吉選手の競技生活を理解するには、指導者や所属先、振付師との関係も重要だ。
| 関係者・組織 | 関係 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 住吉りをん | 本人 | 女子シングル選手 |
| オリエンタルバイオ | 所属先 | 競技活動を支える所属チーム |
| 岡島功治 | コーチ | 技術・競技面の指導 |
| 佐藤典子 | 指導者 | スケート指導に携わる |
| マッシモ・スカリ | 振付師 | 2026-27年SPを担当 |
| シェイ=リン・ボーン | 振付師 | 2026-27年FSを担当 |
| 明治大学 | 卒業校 | 商学部で学び、2026年春に卒業 |
特に岡島功治コーチは、住吉選手の長期的な競技計画を支える存在だ。2026年10月の共同通信の取材では、2030年五輪を目標にしながらも、まずは1年ずつ着実に取り組むという指導方針を語っている。
また、住吉選手は2025年のワールドユニバーシティゲームズで優勝しており、学生競技とシニアの国際大会の双方で結果を残してきた。
【最大の武器】4回転トーループへの挑戦は現在も続いている
住吉りをん選手を語るうえで欠かせないのが、4回転トーループ(4T)だ。
女子シングルでは難度の高いジャンプであり、成功すれば技術点を大きく押し上げる可能性がある。
2023年に日本女子初のISU公認大会成功
住吉選手は2023年11月、グランプリシリーズのフランス大会で4回転トーループを成功させた。
これはISU公認大会における日本女子初の成功として記録されている。
当時の大会ではフリー136.04点を獲得し、総合3位の銅メダルを手にした。
この成功によって、住吉選手は単に表現力のあるスケーターではなく、高難度ジャンプに挑む技術派選手としても注目されるようになった。
2026年も4回転へのこだわりは変わらない
2026年8月の東京夏季大会では、フリー冒頭に4回転トーループを組み込んだ。
成功率を上げるため、住吉選手は筋力トレーニングを重視していると報じられている。
本人も、このジャンプについて「譲れない部分。最初の目玉」と説明していた。
さらに、10月の東京選手権では、フリーの冒頭に4回転トーループを入れた構成に挑戦。完成形にはまだ課題が残るものの、プログラムの重要な要素として位置づけている。
GPフランス大会での4回転トーループはどうだった?
2026年10月のGPフランス大会では、フリー冒頭の4回転トーループで転倒した。
共同通信の演技分析によると、ジャンプにはダウングレード判定が出ており、基礎点は3回転として扱われた。
演技後、住吉選手は次のように振り返っている。
「トーループは回転のかかりというか、(跳び)上がりとかは結構、手応えは良かったんですけど、まだちょっと、多分、体が硬かったかな」
ジャンプの入りや踏み切りには手応えがあった一方、身体の硬さや勢いの使い方に課題を感じていたことが分かる。
また、今回の挑戦を単なる失敗で終わらせていない点も興味深い。
報道された本人のコメントには「まだまだ途中経過、向いている方向は間違っていない」という考えが示されている。
4回転トーループを外して順位を安定させるのか、それとも高難度構成を追求するのか。住吉選手にとって、この選択は今後の競技人生を左右するテーマの一つになる。
【2026年新プログラム】ジャズへの初挑戦で表現力にも変化
2026-27年シーズンの住吉選手は、ジャンプだけでなく演技の表現面でも新しい挑戦を始めた。
大きな話題となったのが、ショートプログラムでのジャズへの初挑戦だ。
ショートプログラムは「Anything Goes」
SP:Anything Goes / Let's Face the Music and Dance
- 振付師:マッシモ・スカリ
- 音楽:トニー・ベネット&レディー・ガガによる楽曲
- 方向性:ジャズを取り入れた明るくスタイリッシュな演技
2026年7月17日のアクアカップで、新シーズンのプログラムを初披露した。
住吉選手は、このプログラムについて、これまで取り組んだことのない曲に挑戦したかったという趣旨を語っている。
日刊スポーツの報道では、ジャズへの初挑戦について「楽しい8割、難しい、大変が2割」と表現していた。
従来の優雅さを生かしながら、リズムに乗った動きや軽快さを求める構成だ。
これは単に音楽を変更しただけではない。表現の幅を広げ、これまでとは違う印象を観客に届けようとする取り組みといえる。
フリースケーティングは「Eternal」
FS:Eternal
- 振付師:シェイ=リン・ボーン
- 使用曲:Awakening
- Humility and Love
- Everlasting Light
フリーは「Eternal」というタイトルで、3曲を組み合わせた構成になっている。
振付を担当するのは、世界的な実績を持つシェイ=リン・ボーン。住吉選手の長い手足を生かした動きや、音楽を通じた物語性を引き出すことが期待される。
新プログラムで注目したいポイント
2026年のプログラム変更には、競技面で3つの意味がある。
1. 表現の幅を広げること:ジャズという新しいジャンルに取り組み、演技の印象を変える。
2. 高難度ジャンプとの両立:4回転トーループを組み込んだ構成を完成させる。
3. 演技全体の完成度向上:ジャンプだけでなく、スピンやステップ、プログラム全体の流れを磨く。
東京選手権では、住吉選手自身もプログラムを通してストーリーを見せられたことを収穫として挙げていた。
ジャンプの難度と芸術性の両立は、今後の評価を左右するポイントになりそうだ。
【明治大学卒業後の現在】オリエンタルバイオ所属で競技に専念
2026年春、住吉選手は明治大学商学部を卒業した。
大学在学中は、学業と競技生活を並行してきた。さらに、明治大学スケート部では主将も務めている。
卒業後は「スケート一本」の生活へ
2026年5月の共同通信のインタビューでは、大学卒業後の生活について次のように語っている。
「スケート一本っていう形で」
大学に通っていた時期は、学業と練習を両立させる必要があった。卒業後はその負担が減り、スケートに集中できる環境になるという。
この変化は、2030年五輪を目指すうえでも大きい。
フィギュアスケートは、ジャンプの練習だけでなく、身体づくりや体調管理、プログラムの完成度を高めるための時間も必要とする競技だ。
大学卒業によって競技に使える時間が増えることは、長期的な強化におけるプラス材料になる。
所属先はオリエンタルバイオ
現在の住吉選手は、オリエンタルバイオ所属として競技活動を続けている。
2026年10月の東京選手権の大会結果も、同社の公式サイトで発表されている。
大学卒業によって明治大学の学生としての所属は終わったが、競技活動まで終了したわけではない。
所属先のサポートを受けながら、シニア選手として次の4年間を戦う体制に移ったと理解できる。
岡島功治コーチとの関係
住吉選手を指導する岡島功治コーチは、2026年10月にもフランス大会で本人とともに取材に応じている。
共同通信のインタビューでは、2030年のオリンピックを目指すことを確認しつつ、目先の大会を一つずつ大切にする方針を明らかにした。
この指導方針は、長期目標を掲げながらも、シーズンごとの課題を着実に解決するというものだ。
4回転トーループの安定化、筋力強化、表現面の向上。いずれも一朝一夕で完成するものではない。
住吉選手にとって岡島コーチは、技術を磨くだけでなく、4年間の競技計画を共有する重要なパートナーといえる。
【2030年冬季オリンピック】住吉りをんが現役続行を決めた理由
住吉選手の今後を語るうえで、2025年末から2026年にかけての決断は大きな転換点となった。
ミラノ・コルティナ五輪代表を逃した悔しさ
2025年12月の全日本選手権は、2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪の日本代表選考に関わる重要な大会だった。
住吉選手は総合18位に終わり、初めてのオリンピック出場はかなわなかった。
前年のGPフランス大会では3位に入っていただけに、本人にとっても悔しさの大きい結果だった。
その後、2025年12月31日に自身のSNSを通じて現役続行を表明した。
発表した内容の中心は、4年後のリベンジを目指して競技活動を継続するというものだった。
なぜ引退ではなく現役続行だったのか
2026年1月の日刊スポーツの報道では、住吉選手が岡島コーチに対して、4年後を目指すなら一緒に取り組んでもらえるかと尋ねたエピソードが紹介されている。
それに対して岡島コーチも、最後までやり切るまで指導を続けるという趣旨で応じたという。
このやり取りから見えてくるのは、単に競技を続けるという判断ではない。
本人の中には、オリンピックという目標をまだ達成していないという思いがあった。そして、その目標を共有できる指導者がそばにいたことも、決断を後押ししたと考えられる。
2030年フランス・アルプス五輪への展望
次に住吉選手が目指す大きな舞台は、2030年のフランス・アルプス冬季オリンピックだ。
ただし、現役続行を表明したことと、2030年の日本代表に内定したことは別の話である。
今後は国内選考や国際大会で結果を残し、代表争いに加わる必要がある。
今後の注目ポイントは次のとおり。
- 4回転トーループの着氷率を高められるか
- 190点台から自己ベスト216.06点に近づけるか
- GPシリーズで安定して上位に入れるか
- ショートとフリーの両方で完成度を高められるか
- 2030年まで健康状態と競技力を維持できるか
岡島コーチも2026年10月のインタビューで、4年後を目指しながら「とにかく1年ずつ」という考えを示している。
五輪までの期間は長い。だからこそ、毎シーズンの成績と成長を積み上げることが必要になる。
【プロの結論】住吉りをんの2026年を評価する3つの判断基準
2026年の住吉選手を評価する際には、順位だけでなく、技術・表現・長期的な競技計画の3点を分けて考える必要がある。
第一に、4回転トーループの完成度。
2023年にISU公認大会で日本女子初の成功を収めた実績は大きい。しかし、2026年のGPフランス大会では転倒し、課題も残った。今後の成長を測る重要な指標になる。
第二に、演技全体の安定性。
東京選手権3位、GPフランス大会6位という成績からは、国内外で競技を続ける実力がうかがえる。一方で、自己ベスト216.06点との開きもある。ショートでのミスを減らし、フリーの得点力を安定させることが重要だ。
第三に、2030年に向けた継続的な成長。
大学を卒業して競技に集中できる環境に移ったことはプラス材料だが、五輪代表を獲得するには複数シーズンにわたる実績が求められる。
住吉選手の現在地は、過去の実績に頼る段階ではない。高難度ジャンプと表現力の両方を磨き直し、次の五輪を目指す再構築の時期にある。
住吉りをんに関するよくある質問(FAQ)
Q1:住吉りをんは2026年現在、現役を続けていますか?
A1:はい。2025年12月31日に現役続行を表明し、2030年冬季オリンピックを目標に競技を続けています。2026年10月にもGPフランス大会に出場しています。
Q2:住吉りをんのGPフランス大会2026の順位と得点は?
A2:6位で、合計190.70点です。ショートプログラムは61.10点で8位、フリーは129.60点で4位でした。
Q3:住吉りをんは明治大学を卒業していますか?
A3:はい。2026年春に明治大学商学部を卒業しました。卒業後はスケートに専念する生活に移っています。
Q4:住吉りをんの得意技は何ですか?
A4:4回転トーループです。2023年のGPフランス大会で、ISU公認大会における日本女子初の成功を記録しました。2026年もプログラムに取り入れて挑戦を続けています。
Q5:住吉りをんの2026年新プログラムは何ですか?
A5:ショートプログラムは「Anything Goes / Let's Face the Music and Dance」で、ジャズへの初挑戦です。フリースケーティングは「Eternal」で、シェイ=リン・ボーンが振り付けを担当しています。
Q6:住吉りをんのコーチは誰ですか?
A6:岡島功治コーチです。長期的な目標として2030年五輪を見据えながら、シーズンごとに課題を克服する指導を続けています。
Q7:住吉りをんの自己ベストは何点ですか?
A7:ISU公認大会での総合自己ベストは216.06点です。2025年のGPフランス大会で記録しました。2026年GPフランス大会の190.70点とは区別する必要があります。
まとめ:住吉りをんは2030年五輪に向けて新たな挑戦の途中
2026年10月現在の住吉りをん選手は、東京選手権3位、GPフランス大会6位という結果を残しながら、2030年冬季オリンピックを目指して競技を続けている。
明治大学を卒業してスケートに専念できる環境に移り、オリエンタルバイオ所属として新しいシーズンに挑戦していることも大きな変化だ。
特に注目したいのは、4回転トーループへのこだわりと、ジャズを取り入れた新しいショートプログラムである。
2023年に日本女子初のISU公認大会成功という実績を残したジャンプを、2026年以降どこまで安定させられるか。そして、技術面だけでなく表現力でもどこまで成長できるかが焦点になる。
2026年の190.70点は自己ベストではない。しかし、競技生活を終えるのではなく、次の4年間に向けて再出発した住吉選手にとって、現在の結果は今後の成長を測る一つの基準になる。
2030年のオリンピックという目標に向けて、住吉りをんの挑戦はまだ続いている。
主な情報源:日本スケート連盟、国際スケート連盟(ISU)、オリエンタルバイオ公式発表、共同通信・Deep Edge Plus、日刊スポーツ、明大スポーツ新聞部、テレビ朝日。