プロ野球戦力外2023の143人は今どこへ?2026年最新の進路と再起を徹底解説
2023年のプロ野球では、12球団合計143人が戦力外通告を受けた。阪神の髙山俊、ソフトバンクの森唯斗と上林誠知、楽天の炭谷銀仁朗など、実績のある選手も含まれていた。しかし、戦力外通告は必ずしも現役引退を意味しない。他球団への移籍、育成契約、独立リーグ、社会人野球など、新たな舞台でプレーを続けた選手も少なくない。
2026年10月現在、髙山俊はオイシックス新潟、上林誠知は中日でプレーを続け、炭谷銀仁朗も西武で現役続行の見通しとなっている。一方、森唯斗はDeNAで2シーズンを過ごした後、2025年限りで現役を引退した。さらに、NPBが公表した公式調査では、2023年の戦力外・現役引退選手153人のうち、140人に当たる91.5%が野球関係の進路に進んでいた。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2023年の戦力外通告:スポニチ集計では12球団合計143人。西武21人、ソフトバンク18人など、球団ごとに人数が異なる。
- NPB公式セカンドキャリア調査:対象153人のうち140人、91.5%が野球関係の仕事や競技に進んだ。
- 2026年の注目選手:髙山俊はオイシックス、上林誠知は中日、炭谷銀仁朗は西武で現役続行。森唯斗は2025年に引退した。
【2023年プロ野球戦力外通告】12球団143人の選手一覧

2023年の第1次・第2次戦力外通告は、10月から11月にかけて実施された。第2次通告が終了した2023年11月6日までに、12球団合計143人が来季の契約を結ばない旨を伝えられた。
2023年11月7日付のスポニチアネックスによる集計では、ドラフト1位入団の選手も12人含まれていた。かつて新人王を獲得した髙山俊や、ソフトバンクの守護神として活躍した森唯斗など、実績を持つ選手の名前も並んだ。
以下は、同紙が公表した12球団の143人の一覧。育成選手は「育成」と記載している。なお、この一覧は通告時点のもので、その後の移籍や再契約、引退によって進路は変わっている。
パ・リーグ

オリックス・バファローズ(13人)
石岡諒太、渡辺大樹、佐野如一、中川拓真、平野大和、竹安大知、小野泰己、吉田凌。育成選手は中川颯、西浜勇星、園部佳太、辻垣高良、釣寿生。
福岡ソフトバンクホークス(18人)
嘉弥真新也、森唯斗、古川侑利、高橋純平、上林誠知、佐藤直樹、九鬼隆平、増田珠、椎野新。育成選手は奥村政稔、中道佑哉、岡本直也、居谷匠真、舟越秀虎、中村宜聖、重田倫明、早真之介、フランケリー・ヘラルディーノ。
埼玉西武ライオンズ(21人)
赤上優人、公文克彦、森脇亮介、佐々木健、井上広輝、張奕、斉藤誠人、中熊大智、中山誠吾、川野涼多、ブランドン、仲三河優太。育成選手は斉藤大将、粟津凱士、伊藤翔、上間永遠、出井敏博、牧野翔矢、ジョセフ、ヘレラ、コドラド。
東北楽天ゴールデンイーグルス(14人)
塩見貴洋、石橋良太、西口直人、高田萌生、小峯新陸、炭谷銀仁朗、西川遥輝、横尾俊建、和田恋、正隨優弥。育成選手は佐藤智輝、引地秀一郎、福森耀真、ウレーニャ。
千葉ロッテマリーンズ(11人)
石川歩、土居豪人、佐藤奨真、河村説人、菅野剛士、西川僚祐、福田秀平。育成選手は土肥星也、古谷拓郎、谷川唯人、速水将大。
北海道日本ハムファイターズ(6人)
立野和明、井口和朋、松岡洸希、梅林優貴、山田遥楓。育成選手は姫野優也。
セ・リーグ

東京ヤクルトスワローズ(11人)
吉田大喜、嘉手苅浩太、成田翔、大下佑馬、久保拓真、杉山晃基、市川悠太、奥村展征、松本友。育成選手は松井聖、鈴木裕太。
横浜DeNAベイスターズ(10人)
平田真吾、田中健二朗、宮國椋丞、笠原祥太郎、池谷蒼大、田中俊太。育成選手は加藤大、スターリン、東出直也、大橋武尊。
阪神タイガース(8人)
小林慶祐、渡辺雄大、二保旭、北條史也、山本泰寛、板山祐太郎、髙山俊。育成選手は望月惇志。
読売ジャイアンツ(16人)
鍬原拓也、三上朋也、鍵谷陽平、高木京介、田中豊樹、堀岡隼人、中島宏之、香月一也。育成選手は谷岡竜平、高田竜星、阿部剣友、太田龍、奈良木陸、山本一輝、保科広一、デラクルーズ。
広島東洋カープ(7人)
藤井黎来、岡田明丈、薮田和樹、三好匠。育成選手は木下元秀、行木俊、中村来生。
中日ドラゴンズ(8人)
岡田俊哉、近藤廉、岡野祐一郎、溝脇隼人、星野真生、福元悠真、伊藤康祐。育成選手は松田亘哲。
以上が143人の内訳となる。球団別では西武の21人が最多で、ソフトバンクの18人、巨人の16人が続いた。オリックスや楽天も10人を超えており、複数の球団で大規模な選手編成の見直しが行われたことが分かる。
また、戦力外通告と現役引退は別の扱いである。中日の堂上直倫、大野奨太、日本ハムの木村文紀など、同じ時期に引退を発表した選手もいるが、143人の戦力外通告一覧と引退選手一覧を混同してはいけない。
【NPB公式調査で判明】153人のうち91.5%が野球関係へ進んだ実態
戦力外になった選手は、その後どのような生活を送るのか。この疑問に対して、最も重要な資料となるのが日本野球機構(NPB)が2024年4月22日に公表した「2023年戦力外/現役引退選手の進路調査結果」だ。
調査対象は153人。2023年10月31日時点の平均年齢は27.1歳、平均在籍年数は6.8年だった。プロ野球選手として10年以上のキャリアを持つベテランばかりではなく、20代で次の仕事や競技生活を探す選手も多いことが分かる。
進路別の人数と割合
NPBの公式資料によると、153人の進路は次のように分類されている。
| 進路区分 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| NPB関係 | 93人 | 60.78% |
| その他野球関係 | 47人 | 30.72% |
| 野球関係以外 | 8人 | 5.23% |
| 未定・不明 | 5人 | 3.27% |
| 合計 | 153人 | 100% |
注目すべきなのは、NPB関係93人とその他野球関係47人を合わせた140人、91.50%が野球に関係する進路を選んでいることだ。
NPB関係には、他球団への選手移籍、育成契約、監督・コーチ、球団職員、チームスタッフなどが含まれる。その他野球関係には、独立リーグ、社会人野球、海外チーム、ファーム新規参加球団、解説者などが含まれる。
野球関係への進路をさらに細分化すると
NPB関係93人の内訳は、現役選手11人、育成選手44人、監督・コーチ11人、球団職員・チームスタッフ27人だった。
その他野球関係47人については、ファーム新規参加球団13人、独立リーグ7人、社会人野球12人、海外チーム6人、野球解説者・評論家1人、その他8人という内訳になっている。
つまり、戦力外通告を受けた後も、選手としてプレーするだけでなく、指導者やスタッフとして野球界に残る道が存在している。
143人と153人はなぜ違うのか
検索時に混乱しやすいのが、戦力外通告の143人とNPBの調査対象153人という数字の違いだ。
143人は2023年11月7日付のスポニチが報じた、12球団の戦力外通告選手の集計である。一方、153人はNPBが戦力外選手と現役引退選手の進路を調べた統計上の対象者数だ。
NPBの調査では、外国人選手と同一球団内で育成選手として再契約した選手を対象から除外している。対象の定義が異なるため、153人を143人に単純に10人足した数字として理解するのは正確ではない。
2026年に公表された最新調査との比較
2026年4月27日には、NPBが2025年シーズンの戦力外・現役引退選手の進路調査を公表した。対象は169人で、野球関係への進路は144人、85.21%だった。
2023年の91.50%と比較すると、2025年は85.21%となっている。ただし、これはそれぞれ異なる年度の調査結果であり、1年分の差だけで長期的な傾向を断定することはできない。
それでも、2026年時点で見ても、プロ野球選手の引退後・戦力外後の進路において、野球界が大きな受け皿になっていることは明らかだ。
【2026年現在】髙山俊・森唯斗・上林誠知・炭谷銀仁朗のその後
2023年に戦力外通告を受けた選手の中でも、特に注目を集めたのが髙山俊、森唯斗、上林誠知、炭谷銀仁朗の4人だ。
4人の進路はそれぞれ異なる。独立したファームリーグで再起を図る選手、NPBの別球団で再挑戦した選手、現役を引退した選手、戦力外後に古巣へ復帰して長くプレーを続ける選手に分かれている。
髙山俊:阪神退団後はオイシックス新潟で現役続行
髙山俊は1993年4月18日生まれ。明治大学から2015年ドラフト1位で阪神に入団し、2016年にはセ・リーグ新人王を獲得した外野手だ。
しかし、阪神では出場機会が減少し、2023年オフに戦力外通告を受けた。現役続行を目指して11月15日の12球団合同トライアウトに参加。5打数2安打、2四球、1盗塁という結果を残した。
その後、2024年からオイシックス新潟アルビレックスBCに加入。2026年10月現在も同球団に所属している。
NPBが公表した2026年のファーム・リーグ個人打撃成績では、髙山は72試合に出場し、183打数48安打、打率.262、1本塁打、16打点を記録している。
阪神時代に獲得した新人王という実績を持ちながら、NPBとは異なる環境で現役を続けている点が特徴だ。戦力外後もプレーを続ける選択肢があることを示す代表的なケースとなっている。
森唯斗:ソフトバンクからDeNAへ移籍し、2025年に引退
森唯斗は2013年ドラフト2位でソフトバンクに入団した右腕投手。2018年には37セーブ、2019年には35セーブを記録し、長くチームの救援陣を支えた。
しかし、2023年は6試合の登板にとどまり、同年オフに戦力外通告を受けた。
その後、森はトライアウトに参加することなく、2023年11月17日に横浜DeNAベイスターズとの2024年シーズンの選手契約合意が発表された。新しい球団で現役を続ける道を選んだのである。
DeNAでは2024年に14試合、2025年に2試合に登板した。2025年9月20日、球団は同シーズン限りでの現役引退を発表。翌21日に記者会見が行われた。
森は会見で、12年間のプロ野球生活を振り返り、今後も野球に関わっていきたいという意向を示した。まずは家族と過ごす時間を大切にしたいという考えも語っている。
森のケースは、戦力外後に他球団で再起することができても、その先に引退という決断が待っている場合もあることを示している。
上林誠知:ソフトバンク退団から中日移籍、2025年に復活
上林誠知は仙台育英高校から2013年ドラフト4位でソフトバンクに入団した外野手。2017年には134試合に出場し、2018年には22本塁打を放つなど、主力選手として活躍した。
一方で、故障や打撃不振などもあり、2023年は56試合、打率.185という成績に終わった。オフに戦力外通告を受けた後、2024年から中日ドラゴンズでプレーすることになった。
移籍1年目の2024年は46試合出場にとどまったが、2025年には134試合に出場。打率.270、17本塁打、52打点、27盗塁を記録し、再び存在感を示した。
2026年は故障による離脱もあり、NPBの年度別成績では25試合、打率.230となっている。それでも中日の選手として現役を続けており、2026年9月には国内FA権の取得条件を満たしたことも報じられた。
上林の移籍は、戦力外通告が選手の能力そのものを否定するものではないことを示す好例だ。新しい球団の編成方針や起用法が変われば、再び出場機会を得られる可能性がある。
炭谷銀仁朗:楽天から戦力外、古巣西武に復帰
炭谷銀仁朗は2005年高校生ドラフト1巡目で西武に入団した捕手。2012年にはゴールデングラブ賞、2015年にはベストナインとゴールデングラブ賞を受賞した実績を持つ。
2018年オフに国内FA権を行使して巨人へ移籍し、2021年7月には楽天へ金銭トレードで移籍。その後、2023年オフに楽天から戦力外通告を受けた。
しかし、2024年からは古巣の西武に復帰。経験豊富な捕手としてチームに加わった。
2025年には40試合に出場し、打率.235を記録。2度のサヨナラ打を放つなど、ベテランとして存在感を示した。
2026年は一軍出場がなかったものの、10月13日付の報道では、2027年シーズンも現役を続行する見通しと伝えられている。
炭谷は、戦力外後に他球団へ移籍するだけでなく、過去に在籍した球団へ戻るという道もあることを示した選手だ。
4人の経歴と進路を比較
4人の転換点を整理すると、戦力外後のキャリアには明確な違いが見えてくる。
| 選手 | 2023年の状況 | 戦力外後の進路 | 2026年10月現在 |
|---|---|---|---|
| 髙山俊 | 阪神から通告 | オイシックス新潟へ移籍 | 現役続行 |
| 森唯斗 | ソフトバンクから通告 | DeNAへ移籍 | 2025年限りで引退 |
| 上林誠知 | ソフトバンクから通告 | 中日へ移籍 | 現役続行 |
| 炭谷銀仁朗 | 楽天から通告 | 西武へ復帰 | 現役続行の見通し |
この4人に共通するのは、戦力外通告後も自分の野球人生を選び直したことだ。ただし、その後の結果は一律ではない。移籍先で再び活躍する選手もいれば、一定期間プレーを続けてから引退する選手もいる。
【トライアウト・育成再契約・独立リーグ】戦力外後の主な進路
戦力外通告を受けた選手が次に進む道は、他球団への移籍だけではない。NPBの育成契約、合同トライアウト、独立リーグ、社会人野球、海外リーグ、引退後の指導者や球団スタッフなど、複数の選択肢がある。
12球団合同トライアウトは再出発の機会
2023年11月15日、千葉県の鎌ケ谷スタジアムで12球団合同トライアウトが開催された。
日刊スポーツの当日報道によると、参加者は59人。投手41人、野手18人がシート打撃形式でプレーを披露し、各球団や関係者に実力をアピールした。
注目選手の一人だった髙山俊は、5打数2安打、2四球、1盗塁を記録。元新人王として現役続行を目指す姿が注目された。
ただし、トライアウトで結果を残せば必ずNPB球団と契約できるわけではない。2023年の参加者59人のうち、NPB復帰が確認されたのは、吉田凌と井口和朋の2人だった。
吉田凌はロッテと育成契約を結び、井口和朋はオリックスと育成契約を結んだ。NPB復帰率は約3.4%であり、トライアウトが非常に厳しい機会であることが分かる。
また、上林、森、炭谷など、トライアウトに参加せずに新天地を決めた選手もいる。合同トライアウトへの参加は、現役続行のための唯一の方法ではない。
育成再契約は支配下復帰を目指す選択肢
育成再契約は、支配下選手としての契約を終了した後、育成選手として契約を結び直す方法だ。
支配下登録枠から外れることになるが、球団との契約を継続し、練習や試合を通じて再び支配下登録を目指せる。
2023年には、ロッテの石川歩、中日の岡田俊哉、広島の岡田明丈など、育成契約への移行が行われた選手がいた。また、巨人を戦力外となった鍬原拓也はソフトバンク、オリックスを戦力外となった吉田凌はロッテと育成契約を結んでいる。
重要なのは、育成契約にも複数のパターンがあることだ。元の球団に残るケースと、別の球団に移るケースでは、その後の環境や競争相手も異なる。
独立リーグ・社会人野球への転身
NPB以外で現役を続ける方法として、独立リーグや社会人野球もある。
2023年のNPB公式調査では、その他野球関係47人のうち、独立リーグに進んだ選手は7人、社会人野球に進んだ選手は12人だった。さらに、ファーム新規参加球団へ進んだ選手も13人いた。
具体的には、髙山俊はオイシックス新潟へ移籍。西濱勇星はハヤテ223、園部佳太はオイシックス新潟へ進んだ。釣寿生や佐藤奨真は社会人野球の道を選んでいる。
これらの球団・チームは、NPBとは異なる競争環境を提供する。NPB復帰を目指す選手にとっては、試合経験を積み、実力をアピールする機会にもなる。
引退後も野球界で働く道がある
選手としての現役生活を終えた後も、野球に関わる仕事は存在する。
NPBの調査では、監督・コーチが11人、球団職員・チームスタッフが27人という結果だった。その他にも、ファームのスタッフや解説者などの仕事がある。
選手時代の経験を生かせることは大きな強みだ。技術指導だけでなく、選手のコンディショニング、チーム運営、広報、スカウトなど、競技を支える役割もある。
一方、野球関係以外に進んだ選手は8人で、一般企業への就職が7人、自営・起業が1人だった。プロ野球を離れた後に別の仕事を選ぶことも、もちろん一つの進路である。
【戦力外通告の理由と仕組み】なぜ実績のある選手も対象になるのか
プロ野球の戦力外通告は、単純に成績が悪い選手だけに行われるものではない。球団の編成方針、年齢、故障の状況、ポジションの競争、若手選手の育成計画など、複数の事情が関係している。
戦力外通告が行われる主な理由
1. 成績や出場機会の減少
一軍での出場機会が減少し、期待される役割を十分に果たせなくなった場合、契約を見直す対象になる。特に、同じポジションに若手や新加入選手が増えると、競争が厳しくなる。
2. 故障やコンディションの問題
長期離脱や度重なる故障によって、シーズンを通じた戦力として計算しにくくなることも理由の一つだ。過去に実績があっても、現在の状態が優先されることがある。
3. 球団の世代交代と編成方針
プロ野球の球団は、毎年ドラフトで新人を獲得する。支配下登録枠には限りがあるため、新人選手や外国人選手の獲得に伴い、既存選手との契約を見直す必要が生じる。
4. ポジションごとの戦力バランス
同じ能力の選手が複数いる場合、球団は年齢、将来性、守備力、役割、年俸などを総合的に考慮する。実績がある選手でも、チームにとって必要な役割と合わなくなることがある。
ただし、個々の選手について球団が具体的な通告理由を公表しているとは限らない。成績だけを見て、球団の判断理由を断定することはできない。
2023年の戦力外通告期間
2023年は、支配下選手への通告が第1次と第2次に分けて実施された。
第1次通告期間は2023年10月2日から10月13日まで。第2次はクライマックスシリーズ全日程終了翌日の10月22日から、日本シリーズ全日程終了翌日までだった。日本シリーズ出場球団については、最終戦の5日後までとされた。
育成選手への通告期間は10月2日から10月31日まで。支配下選手と育成選手では通告期間が異なっていた。
選手にとっては、次の所属先を探すための準備期間でもある。通告を受けた後、他球団からのオファーを待つのか、トライアウトを受けるのか、独立リーグや社会人野球に進むのかを判断することになる。
戦力外通告と自由契約、引退は同じではない
検索時に混同されやすいのが、戦力外通告、自由契約、現役引退の違いだ。
戦力外通告は、球団が翌シーズンの契約を結ばない意思を選手に伝えること。自由契約は、選手が所属球団との契約関係から離れ、他球団との契約を目指せる状態を指す。
一方、現役引退は選手自身が競技生活を終える決断だ。戦力外通告を受けた選手が必ず引退するわけではなく、他球団や独立リーグで現役を続けることもできる。
髙山俊、上林誠知、炭谷銀仁朗のように、戦力外後もプレーを続けている選手がいることは、この違いを理解するうえで分かりやすい事例だ。
【プロ野球戦力外2023】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2023年にプロ野球12球団で戦力外通告を受けた選手は何人ですか? A1:2023年11月7日付のスポニチ集計では、12球団合計143人です。西武が21人で最多、ソフトバンクが18人、巨人が16人でした。
Q2:NPB公式調査の153人と143人は何が違うのですか? A2:143人は12球団の戦力外通告選手の集計です。153人はNPBが戦力外選手と現役引退選手を対象に実施した進路調査の人数で、外国人選手と同一球団内で育成再契約した選手は除外されています。
Q3:戦力外になった選手の91.5%が野球関係に進んだというのは本当ですか? A3:本当です。NPBの2023年調査では153人のうち140人が野球関係に進みました。NPB関係93人とその他野球関係47人を合計した割合が91.50%です。
Q4:髙山俊は2026年現在どこでプレーしていますか? A4:オイシックス新潟アルビレックスBCに所属しています。2026年のファーム・リーグ成績は72試合、打率.262、1本塁打でした。
Q5:森唯斗は戦力外後にどこへ移籍しましたか? A5:2023年オフにソフトバンクから戦力外通告を受けた後、横浜DeNAベイスターズに移籍しました。2024年と2025年にプレーし、2025年限りで現役を引退しています。
Q6:上林誠知と炭谷銀仁朗は2026年も現役ですか? A6:上林誠知は中日で現役を続けています。炭谷銀仁朗も西武に所属し、2026年10月の報道では翌2027年も現役続行の見通しと伝えられています。
Q7:戦力外通告を受けたら必ずトライアウトを受ける必要がありますか? A7:その必要はありません。トライアウトは新しい所属先を探すための選択肢の一つです。森唯斗や上林誠知のように、トライアウトに参加せず他球団への移籍を決めた選手もいます。
まとめ:プロ野球戦力外2023が示す選手の第二の人生
2023年のプロ野球では、12球団合計143人が戦力外通告を受けた。ドラフト1位入団の選手や新人王経験者、タイトル獲得経験者も含まれ、プロの世界で長くプレーすることの難しさが改めて浮き彫りになった。
しかし、NPBの公式セカンドキャリア調査を見ると、対象153人のうち140人、91.5%が野球関係の進路に進んでいる。戦力外通告は、野球人生の終わりを必ずしも意味しない。
髙山俊はオイシックス新潟で現役を続け、上林誠知は中日で再び主力として活躍するシーズンを経験した。炭谷銀仁朗は西武に復帰し、2027年もプレーを続ける見通し。一方、森唯斗はDeNAで現役を続けた後、2025年に引退を決断した。
2026年の最新状況まで追うと、戦力外後の進路は一つではないことが分かる。NPB復帰を目指す選手、育成契約から再び支配下を狙う選手、独立リーグや社会人野球で競技を続ける選手、指導者やスタッフとして野球界を支える選手。それぞれが異なる形で次のキャリアを築いている。
プロ野球の戦力外通告を理解するうえで大切なのは、通告を受けた瞬間だけで選手の評価を決めないことだ。移籍先での成績、競技を続ける環境、引退後の仕事まで含めて追跡することで、プロ野球選手のセカンドキャリアの実態が見えてくる。
143人という数字の裏側には、それぞれ異なる野球人生と再出発がある。2023年の戦力外通告は、プロ野球という競争社会の厳しさだけでなく、選手たちが新しい道を切り開く可能性も示した出来事だった。
主な事実確認資料: 日本野球機構(NPB)の2023年・2025年セカンドキャリア調査、スポニチの2023年戦力外選手一覧、各球団公式発表、NPB年度別成績、オイシックス新潟公式選手名鑑、2026年10月の報道。