オートレース選手の年収は?なり方・年齢制限・養成所の費用を2026年最新データで徹底解説

目次

オートレース選手は、最高速度150kmにも達する専用バイクを操り、賞金を懸けて競い合うプロスポーツ選手だ。華やかな優勝シーンの裏側には、厳しい体力管理、マシン整備、実力によって大きく変動する収入、そして養成所での専門的な訓練がある。

公益財団法人JKAとオートレース選手養成所の公式情報によると、2026年6月時点の選手数は約420人。2025年の平均年収は約1,420万円で、トップ選手には年間1億円を超える賞金を獲得する選手もいる。さらに、最年少18歳から最高齢79歳までが現役で活躍し、年齢を理由とする一律の定年も設けられていない。

オートレーサーになるための応募資格、2026年の第41期選手候補生募集、養成費用、S級・A級・B級の違い、女子レーサーの活躍まで、選手という職業の実態を数字と具体例から解説する。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 年収:2025年の平均年収は約1,420万円。青山周平選手は2025年に約1億1,397万円の賞金を獲得。
  • 年齢・人数:2026年6月時点で選手は約420人。現役年齢は18歳から79歳まで幅広く、年齢の上限はない。
  • なり方:JKAの選手養成所で約9か月間の訓練を受け、選手資格検定に合格してデビューする。養成訓練費用は原則無償。

【2026年最新】オートレース選手の年収・年齢・人数は?平均1,420万円の実態

オートレース選手

オートレース選手の収入は、一般企業のように毎月一定額が支給される固定給ではない。レースの着順や出場する競走のグレードなどに応じた賞金と諸手当によって決まる、完全な実力主義の収入構造だ。

平均年収は約1,420万円、トップは1億円超え

オートレース選手

JKAが運営するオートレース選手養成所の募集案内では、2025年実績の平均年収は約1,420万円と公表されている。

一方、トップ選手の収入は平均を大きく上回る。2025年の賞金王となった青山周平選手は、年間で113,974,905円を獲得した。1億円を超える賞金は、オートレースが国内のプロスポーツの中でも高い収入を狙える競技であることを示している。

ただし、平均年収1,420万円をすべての選手が得ているわけではない。賞金ランキング上位者と、デビュー直後の選手や下位ランクの選手では、収入に大きな差が生まれる。

また、この金額は税引き後の手取り額ではない。賞金と諸手当を中心とする獲得収入であり、個々の税金や生活上の支出まで差し引いた金額とは区別する必要がある。

現役選手の年齢層は18歳から79歳まで

オートレース選手

2026年6月時点の公式データでは、最年少選手は18歳、最高齢選手は79歳。70歳を超えて優勝する選手もいる。

一般的な会社員の定年とは異なり、オートレース選手には一律の定年制度がない。年齢だけで引退が決まるのではなく、競技を続けるための身体能力や成績、選手資格などが重要になる。

若いうちにデビューして長く競技を続ける選手がいる一方、経験を重ねたベテランも第一線で戦っている。年齢だけでは実力を判断できない点は、この競技の特徴だ。

選手数は約420人、女子レーサーは31人

JKAの2026年6月時点の紹介データでは、全国のオートレース選手は約420人。そのうち女子レーサーは31人となっている。

競輪などと同じ公営競技でありながら、オートレースは女性選手も男性選手と同じ舞台で競い合う。性別によって別の競技区分に分けられるわけではなく、レースの成績によってランクが決まる。

選手数が限られているため、一人ひとりの成績や獲得賞金が注目されやすい。約420人という規模の中で全国上位に入るには、継続的な技術向上と安定した競走成績が求められる。

【検証資料 1】オートレース選手の当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

【賞金ランキング】青山周平・鈴木圭一郎の年収はいくら?2025年の上位10人

オートレース選手の収入を具体的に理解するには、年間賞金ランキングを見るのが分かりやすい。

AUTORACE.JPが2026年1月14日に公表した2025年の選手取得賞金ランキングによると、1位は伊勢崎所属の青山周平選手だった。

2025年オートレース賞金ランキングTOP10

対象期間は2025年1月1日から12月31日まで。上位10人と獲得賞金は次のとおりだ。

  1. 青山周平:113,974,905円(伊勢崎)
  2. 黒川京介:83,468,230円(川口)
  3. 鈴木圭一郎:78,910,890円(浜松)
  4. 佐藤励:78,695,355円(川口)
  5. 金子大輔:61,623,175円(浜松)
  6. 篠原睦:48,015,150円(飯塚)
  7. 佐藤摩弥:47,922,260円(川口)
  8. 鈴木宏和:43,031,105円(浜松)
  9. 荒尾聡:41,537,170円(飯塚)
  10. 有吉辰也:38,072,530円(飯塚)

上位10人は全員が年間3,800万円以上の賞金を獲得している。1位の青山選手と10位の有吉選手の間にも大きな差があり、同じプロ選手でも年間の成績によって収入が変わることが分かる。

青山周平は2年ぶり6度目の賞金王

青山周平選手は2025年に113,974,905円を獲得し、2年ぶり通算6度目の賞金王に輝いた。

前年の2024年も110,567,584円を獲得しており、2年連続で1億円を超える水準の賞金を記録したわけではないものの、2025年は再び年間トップの座を獲得した。

さらに、2026年1月に発表された2025年の表彰選手では、青山選手が2年ぶり5度目の最優秀選手賞(MVP)を受賞している。賞金王としての実績だけでなく、競技全体での評価も高い。

2026年10月1日集計の公式選手情報では、青山選手の同年獲得賞金は7,200万円。2026年10月30日時点でも全国ランクS-1を維持している。

鈴木圭一郎の選手成績もトップクラス

鈴木圭一郎選手は、2025年の賞金ランキングで3位。年間獲得賞金は78,910,890円だった。

2026年10月30日時点の選手情報では、浜松所属の32期、現行ランクS-3。SG優勝16回、GⅠ優勝22回、GⅡ優勝8回というタイトル実績を持つ。

同日時点の2026年成績は117走71勝。勝率は約60.7%で、出走したレースの半数以上で1着を獲得している計算になる。

なお、2025年の賞金額は前年の114,803,899円から減少したが、それでも年間約7,891万円を獲得している。賞金は前年の順位だけでなく、その年の出走状況や優勝回数によっても変動する。

平均年収とトップ選手の収入差が示すもの

平均年収約1,420万円に対し、2025年賞金王の青山選手は約1億1,397万円。単純比較では平均の約8倍に相当する。

この差が示すのは、オートレースが実力による収入格差の大きい職業だということだ。

上位選手はSGやGⅠなど賞金の高い競走に出場する機会が多く、優勝や上位入着を重ねれば、翌年以降も高い収入を狙える。一方、成績が伸びなければ、同じ水準の収入を維持することは難しい。

平均年収だけを見て職業としての安定性を判断するのではなく、賞金ランキングの分布やランク制度まで理解する必要がある。

【S級・A級・B級】オートレース選手のランクの仕組みと代表選手の関係

オートレースでは、選手の実力を評価するためにS級・A級・B級という3段階のランク制度が採用されている。

このランクは単なる肩書きではない。出場する競走の内容や、賞金を獲得する機会にも関係する重要な仕組みだ。

ランクはレースの成績を得点化して半年ごとに決定

JKAの公式説明によると、ランクはすべてのレースの結果を得点化し、その得点を基に決定する。見直しは6か月ごとに行われる。

  • S級:全国上位の選手が所属する最上位クラス。
  • A級:中堅から上位まで幅広い選手が所属するクラス。
  • B級:新人選手や成績によって下位に位置する選手が所属するクラス。

全国ランキングでは、S-1やS-3のように、クラス内での順位も表示される。数字が小さいほど上位に位置する。

新人選手はB級からスタートし、デビュー後の成績を積み重ねて昇格を目指す。上位ランクになるほど賞金の高いグレードレースへのあっせん機会が増えるため、ランクアップは収入面にも影響する。

代表選手のランクと実績を比較

実際の選手情報を比較すると、ランクと競技実績の関係が見えてくる。

選手名 所属・ランク 主な実績・位置づけ
青山周平 伊勢崎・S-1(2026年10月30日時点) 2025年賞金王。年間獲得賞金113,974,905円
鈴木圭一郎 浜松・S-3(2026年10月30日時点) 2025年賞金ランキング3位。SG優勝16回
佐藤摩弥 川口・31期 2025年賞金ランキング7位。女子レーサーを代表する実力者
森且行 川口・S-35(2026年10月11日時点) SG優勝1回。2023年4月にレース復帰

この比較から分かるように、S級には賞金王経験者やSGタイトルを持つ選手が名を連ねる。

ランクが高ければ必ず勝てるわけではない

オートレースの特徴は、選手の実力差を調整するハンデ戦にある。

基本的に実力上位の選手ほど後方からスタートし、実力が下位の選手ほど前方からスタートする。そのため、全国ランキング1位の選手でも、毎回簡単に勝てるわけではない。

ランクは長期的な実力や成績を判断する材料だが、個々のレースでは試走タイム、走路状態、スタート、ハンデ位置、マシンの状態などが勝敗を左右する。

つまり、S級に所属することは大きな強みだが、それだけで優勝や高収入が保証される制度ではない。

【検証資料 2】オートレース選手の活動歴およびメディア掲載記録(出典:Yahoo!ニュース)

【オートレーサーになるには】応募資格・年齢制限・第41期候補生の募集状況

オートレース選手を目指す場合、最初の関門となるのがJKAのオートレース選手養成所への入所試験だ。

一般的な二輪免許や大型バイクの運転経験だけでは選手になれない。所定の試験を受け、養成所で専門的な訓練を受けたうえで、選手資格検定に合格する必要がある。

オートレース選手の主な応募資格

2026年の第41期選手候補生募集では、一般受験の主な条件として次の項目が設定されている。

  • 年齢:2026年7月1日時点で満16歳以上。
  • 運転免許:自動車免許または原付免許などの運転免許証を保有していること。
  • 体重:60kg以下。
  • 視力:両眼とも裸眼視力0.6以上、または矯正視力1.0以上。
  • 色覚:正常であること。
  • 学力・健康:中学校卒業程度の学力や、所定の身体・健康基準を満たすこと。

眼鏡やコンタクトレンズを使用していても、基準を満たせば受験できる。バイクの運転経験がなくても、運転免許などの条件を満たしていれば応募可能だ。

オートレース選手の年齢制限に上限はある?

応募可能な年齢は満16歳以上で、上限は設けられていない。

実際に、JKAの養成所公式FAQでも、募集開始時点で16歳以上であれば受験可能と案内されている。

ただし、年齢制限がないことと、誰でも合格できることは別問題だ。入所試験では体力や身体機能、適性、面接などが審査されるため、年齢にかかわらず必要な基準をクリアしなければならない。

2026年の第41期選手候補生募集はどうなっている?

JKAは2026年6月1日、第41期選手候補生の募集情報を公開した。募集人数は男女合計10名程度となっている。

2026年10月30日時点の募集状況は次のとおりだ。

  • 一般受験:2026年7月1日から8月31日まで。受付終了。
  • 特例受験:2026年7月1日から10月31日午後3時まで。受付期間中。
  • 第一次試験:2026年10月4日・5日に実施。
  • 第二次試験:2026年11月下旬から12月に実施予定。
  • 合格者発表:2027年2月上旬予定。
  • 入所:2027年4月予定。

特例受験は、モーターサイクル競技やその他のスポーツで一定の優秀な成績を収めた人を対象とする制度だ。

指定されたFIM公認ロードレースへの出場経験、MFJ主催・公認レースでの上位入賞や年間ランキング、世界規模のスポーツ大会への出場経験などが対象例として挙げられている。

特例に該当する場合は、第一次試験や受験料の免除、体重基準の緩和などの措置がある。対象となる競技実績については、事前確認が必要だ。

したがって、2026年10月30日時点で第41期を目指す場合、一般受験は終了しているが、所定の競技実績がある人には特例受験の申込期間が残されている。

【オートレース選手養成所】訓練内容・期間・養成費用はどれくらい?

入所試験に合格した候補生が次に進むのが、茨城県下妻市にあるJKAオートレース選手養成所だ。

ここは日本で唯一のオートレーサー養成機関であり、選手になるための知識、技術、体力、精神力を身につける専門施設である。

訓練期間は約9か月、全寮制で生活する

養成期間は約9か月。全寮制の環境で、競走車の操縦技術や整備技術を基礎から習得していく。

訓練は大きく分けて、基本教育と応用教育に分かれる。

  • 入所後約1か月:基礎体力づくり、教練、エンジン始動、競走車や操縦技術の基礎。
  • 約3か月後:基本乗車姿勢、コース選択、競走車の分解・組み立て、整備技術。
  • 約3〜5か月:操縦技術の習得、整備技術、競走に関する法律や規則。
  • 約5〜6か月:複数台での並走、接近、追い抜き、切り返しなどの応用技術。
  • 約6〜8か月:模擬レースや競走制度に関する学習。
  • 約9か月:配属先のレース場での実地訓練。

単に速く走るための練習だけではない。自分が乗る競走車を整備できる知識や、レース中の安全確保、競走ルールへの理解も欠かせない。

養成所の1日の生活スケジュール

JKAが公開している養成所の生活例では、早朝から夜まで規則正しいスケジュールが組まれている。

  • 6時30分:起床
  • 6時45分:朝の点呼
  • 7時00分:教練・体操
  • 7時45分:朝食
  • 8時30分:清掃
  • 9時00分:午前の訓練
  • 12時00分:昼食
  • 13時00分:午後の訓練
  • 17時30分:国旗降下
  • 18時00分:夕食
  • 18時40分:反省会
  • 19時30分:入浴
  • 21時00分:夜の点呼
  • 22時00分:消灯

規則正しい生活を通じて、競技に必要な体力と精神力を養う仕組みだ。

また、競走車の走行や整備以外にも、法律や競走規則、一般教養、メンタルトレーニングなどの学習が行われる。

オートレーサーの養成費用は無料?

養成所への入所を考える人にとって、費用は大きな関心事だろう。

JKAの公式FAQによると、養成訓練にかかる費用は無償とされている。

ただし、すべての出費がゼロになるわけではない。次のような自己負担項目がある。

  • 自宅と養成所の間の交通費。
  • 下着、タオルなど個人で使用する日用品。
  • その他、個人で必要となる生活用品。

さらに、自己都合や規則違反などによって養成所を退所した場合、個人用装具費の一部として30万円を負担する規定がある。

入所試験の受験料は通常10,000円で、特例受験者は無料だ。

一般的な民間の専門学校やスポーツスクールとは異なり、専門的な訓練そのものに高額な授業料を支払う必要はない。ただし、生活面の自己負担や規律を守る責任は伴う。

養成所を卒業すれば必ず選手になれる?

入所試験に合格した段階では、まだ正式なオートレース選手ではない。

養成期間中の判別試験に加え、訓練後半に実施される選手登録資格検定に合格する必要がある。検定では走行、整備、法規などの能力が確認される。

所定の課程を修了し、選手資格を取得した後、全国5か所のオートレース場のいずれかに配属され、プロとしてのデビューを迎える。

【検証資料 3】オートレース選手に関する近況・インタビュー報道記録(出典:Yahoo!ニュース)

【女子レーサーと有名選手】佐藤摩弥・森且行の現在とキャリア

オートレースの魅力は、賞金額やスピードだけではない。異なる経歴を持つ選手が同じ競技場で戦い、それぞれのキャリアを築いている点にもある。

女子レーサーは31人、佐藤摩弥が切り開いた歴史

2026年6月時点で、女子レーサーは31人。男性選手と同じ競技制度の中で実力を競い合っている。

女子レーサーの歴史を語るうえで欠かせないのが、川口所属の31期・佐藤摩弥選手だ。

JKAの公式紹介によると、佐藤選手は2011年7月、44年ぶりの女子レーサーとしてデビューした。モトクロス出身という経歴を持ち、デビュー後も着実に実績を積み上げている。

主な記録は次のとおりだ。

  • 2011年7月:44年ぶりの女子レーサーとしてデビュー。
  • 2013年3月:女子レーサー史上初の優勝。
  • 2016年5月:川口記念でGⅡ優勝。
  • 2023年7月:キューポラ杯でGⅠ優勝。
  • 2025年:年間賞金47,922,260円で全国ランキング7位。

特に2025年の賞金ランキング7位という成績は注目に値する。女性だからという理由で別の基準が設けられるのではなく、全国のトップ選手と同じ賞金ランキングに名を連ねている。

女子レーサーの増加は、オートレースの競技人口や将来の選手候補者にとっても重要な意味を持つ。

森且行は現在も現役?2026年の選手成績

元SMAPメンバーとして知られる森且行選手は、芸能界からオートレースの世界へ転身した異色の経歴を持つ。

1974年2月19日生まれ、東京都出身。1997年にオートレーサーとしてデビューし、選手としてのキャリアを積み重ねてきた。

2020年11月には、最高峰のSG日本選手権オートレースで優勝。トップアイドルからプロレーサーへ転身した人物が、日本一のタイトルを獲得したことで大きな注目を集めた。

しかし、2021年1月のレース中の事故で大きなけがを負い、複数回の手術と長期のリハビリを経験することになった。

その後、2023年4月にレースへ復帰。競技生活を再開し、再び全国のレースに出場している。

2026年10月11日時点の選手情報では、次のような成績が確認できる。

  • 年齢:52歳。
  • 所属:川口オート。
  • 期別:25期。
  • 現行ランク:S-35。
  • SG優勝:1回。
  • GⅠ優勝:2回。
  • GⅡ優勝:3回。
  • 2026年成績:119走16勝(10月11日時点の掲載データ)。
  • 通算優勝:33回。

森選手は、事故による長期離脱を経ても競技に戻り、50代で現役選手として活動を続けている。オートレースには、年齢やキャリアの長さだけでは測れない選手人生があることを示す存在だ。

オートレース選手に向いている人・向いていない人

ここまでの制度や選手の実績から考えると、オートレース選手には、単にバイクが好きという以上の適性が求められる。

向いている人の特徴

  • 競技で結果を出すことに強い意欲がある。
  • 日常的な体力づくりや身体管理を継続できる。
  • バイクの操縦だけでなく、整備や機械にも興味がある。
  • 勝敗や収入の変動を受け止め、努力を続けられる。
  • 規律ある生活や集団生活に適応できる。

慎重に考えた方がよい人の特徴

  • 毎月一定額の収入を最優先したい。
  • 競技中の転倒や負傷などのリスクを受け入れられない。
  • 厳しい訓練や規則正しい集団生活が苦手。
  • マシン整備や継続的な技術向上に関心がない。

養成訓練費用が無償であることは魅力だが、それだけを理由に進路を決めるのは危険だ。競技そのものへの適性と、長期的に選手生活を続けられるかどうかを考える必要がある。

【よくある質問】オートレース選手に関する疑問(FAQ)

Q1:オートレース選手の平均年収はいくらですか?

A1:JKAの公式募集案内によると、2025年実績の平均年収は約1,420万円です。ただし、収入は賞金と諸手当によって変動し、トップ選手と新人では大きな差があります。

Q2:オートレース選手になるには何歳から応募できますか?

A2:募集開始時点で満16歳以上であれば応募できます。年齢の上限はありません。ただし、体重、視力、運転免許、健康状態などの条件を満たす必要があります。

Q3:バイクに乗った経験がなくてもオートレーサーになれますか?

A3:可能です。JKAの公式FAQでは、バイク経験がほとんどない状態で受験し、養成所で訓練を重ねてトップクラスになった選手もいると紹介されています。運転免許などの応募条件は必要です。

Q4:オートレース選手養成所の費用はいくらですか?

A4:養成訓練費用は原則無償です。ただし、交通費や下着、タオルなどの日用品は自己負担です。自己都合や規則違反による退所では、個人用装具費の一部として30万円の負担が生じる場合があります。

Q5:オートレース選手のS級・A級・B級は何が違いますか?

A5:レース成績を得点化した評価によって決まるランクです。S級が最上位で、A級、B級と続きます。6か月ごとに見直され、上位ランクほど賞金の高いグレードレースに出場する機会が増えます。

Q6:2026年の第41期選手候補生にはまだ応募できますか?

A6:2026年10月30日時点では、一般受験の受付は終了しています。一定のモータースポーツやスポーツ競技実績がある人向けの特例受験は、10月31日午後3時まで受付期間が残っています。

まとめ:オートレース選手は実力と継続力が収入を左右する職業

オートレース選手は、2025年実績で平均年収約1,420万円という高い収入水準を持つ一方、賞金と諸手当によって収入が決まる実力主義のプロスポーツ選手だ。

2025年の賞金王・青山周平選手は年間約1億1,397万円を獲得し、鈴木圭一郎選手や黒川京介選手なども数千万円規模の賞金を手にしている。一方、こうしたトップ選手の実績を、すべての選手に当てはめることはできない。

オートレーサーになるには、JKAの選手養成所に入所し、約9か月間の訓練を受けて選手資格検定に合格する必要がある。養成訓練費用は原則無償で、満16歳以上から応募できる。年齢の上限も設けられていない。

2026年6月時点で約420人が在籍し、18歳から79歳までが現役で競技を続けていることは、この職業の大きな特徴だ。女子レーサーの佐藤摩弥選手や、長期離脱を乗り越えた森且行選手の存在も、オートレースの多様なキャリアを物語っている。

【プロの結論】

オートレース選手という職業を判断する際に、最も重視すべきなのは平均年収の高さだけではない。重要なのは、選手になるまでの試験と訓練、デビュー後のランク制度、賞金の変動、そして競技を長く続けるための自己管理まで理解することだ。

特に、S級への昇格は賞金の高いレースに出場する機会を広げる一方、その地位を維持するには継続的な結果が必要になる。実力を磨き続けられる人にとっては、大きな可能性を持つ職業だ。

2026年の第41期候補生募集を経て、2027年には新たな選手候補生が養成所での訓練を開始する予定だ。次世代のレーサーがどのような成績を残し、現在のトップ選手に迫る存在となるのか。今後のオートレース界にも注目したい。