戸郷翔征は巨人で何があった?2026年成績5勝3敗と登録抹消の理由を徹底解剖

目次

巨人の先発投手・戸郷翔征は、2026年シーズンを14試合登板、5勝3敗、防御率2.48、80投球回、82奪三振という成績で終えた。前年の防御率4.14から改善し、限られた登板機会の中で投球内容の立て直しを印象づけた。

注目されたのは、9月29日の広島戦で好投した直後、翌30日に一軍登録を抹消されたことだ。7月には左太もも裏の肉離れによる離脱も経験しており、再び故障したのではないかと心配するファンも少なくない。NPB公式記録、試合結果、登録公示、シーズン終盤の報道をもとに、2026年の成績と登録抹消の背景、巨人における現在の立ち位置を検証する。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 2026年の成績:14試合、5勝3敗、防御率2.48、80回、82奪三振。
  • 登録抹消の経緯:9月29日の広島戦で8回2/3を投げて勝利し、翌30日に一軍登録を抹消された。
  • 今季の評価:防御率と奪三振能力は改善した一方、故障による離脱で年間の投球量は80回にとどまった。

【2026年の最新成績】戸郷翔征は14試合5勝3敗、防御率2.48

戸郷巨人

戸郷の2026年シーズンの数字を確認すると、結果と投球内容の両面で前年からの改善が見て取れる。

NPBの2026年度個人投手成績によると、戸郷の最終成績は14試合、5勝3敗、防御率2.48、80投球回、82奪三振だった。すべて先発登板で、完投1、完封1も記録している。

特に注目したいのは、被安打58、与四球24、自責点22という数字だ。対戦打者330人に対して82三振を奪い、被打率は.199。WHIPも約1.03と、走者を必要以上に背負わない投球ができていた。

2025年は防御率4.14、WHIP1.53と苦しんだだけに、2026年の防御率2.48は明確な改善材料である。奪三振も2025年の87個に対し、2026年は80回で82個を記録した。投球回数が減った中でも、三振を奪う能力は維持されている。

ただし、14試合で80回という投球量には注意が必要だ。防御率2.48は優秀だが、規定投球回には達していない。シーズンを通じて先発ローテーションを支えた2023年、2024年と同じ評価を与えるには、年間を通した稼働実績が不足している。

2026年の成績は、単純な復活というよりも、投球の質を取り戻しながら、稼働面の課題を残したシーズンと捉えるのが適切だ。

【検証資料 1】戸郷巨人の当時の様子・関連報道写真(出典:日テレNEWS NNN / Yahoo!ニュース)

【登録抹消の経緯】9月29日の広島戦で好投、翌30日に何が起きた?

戸郷巨人

戸郷の登録抹消を理解するには、7月の負傷から9月の復帰、そして最終登板までの流れを押さえる必要がある。

7月7日:左太もも裏の肉離れで緊急降板

戸郷巨人

2026年7月7日の阪神戦、戸郷は5回まで無安打無失点と好投していた。しかし、5回裏の打席で三ゴロを放ち、一塁へ全力疾走した際に左太もも裏を負傷。試合途中で交代した。

翌8日、巨人は戸郷が都内の病院で診察を受け、左太もも裏の肉離れと診断されたと発表した。プロ入り後初めての負傷による離脱で、以降は故障班での調整となった。

この離脱は2026年の登板数が14試合にとどまった大きな要因である。

9月1日:約2カ月ぶりに一軍復帰

戸郷は9月1日のDeNA戦で一軍復帰を果たした。約2カ月ぶりの先発で、球数を制限しながら5回92球、5安打3失点。勝敗はつかなかった。

久しぶりの一軍登板ということもあり、試合後には感覚を取り戻す難しさを語っていた。その後は実戦を重ね、徐々に本来の投球に近づいていった。

9月29日:広島戦で今季5勝目を獲得

大きな転機となったのが、9月29日の東京ドームでの広島戦だ。

戸郷は8回2/3を投げ、被安打2、奪三振8、与四球1、1失点。投球数は116球だった。巨人は3対1で勝利し、戸郷は約3カ月ぶりとなる今季5勝目を手にした。

5回まで完全投球を続け、6回に初安打を許すまで広島打線を抑え込んだ。9回2死から中村奨成にソロ本塁打を浴び、続く打者にも四球を与えたため降板したが、試合を通して安定感のある内容だった。

橋上秀樹監督代行も、復帰後の戸郷について、思いと結果がようやく一致したという趣旨の評価を示した。長い離脱を経て、エースとしての存在感を取り戻した登板だった。

9月30日:一軍登録抹消が公示される

好投の翌日、日本野球機構は戸郷の出場選手登録抹消を公示した。日刊スポーツなどの公示報道でも、9月30日付で巨人の戸郷翔征投手が抹消されたことが確認できる。

ここで重要なのは、9月30日の公示そのものには、抹消理由として新たな故障や再発が記載されていないことだ。

一方、9月29日の広島戦が戸郷のレギュラーシーズン最後の登板となったことは、その後の報道でも確認されている。さらに10月9日のNPB公式のクライマックスシリーズ展望では、巨人が第3戦まで進んだ場合の先発候補として戸郷の名前が挙がっていた。

つまり、登録抹消を直ちに故障再発と結び付ける根拠はない。最終登板後の休養やポストシーズンに向けた起用計画を考慮したチーム編成上の判断だった可能性がある。

もっとも、球団が9月30日の抹消について具体的な理由を公式に説明した事実とは区別する必要がある。登録抹消という手続きだけで、選手の故障や戦力外を意味するわけではない。

【歴代年度別成績】戸郷翔征の巨人でのキャリアと転換点

戸郷は2000年4月4日生まれ、宮崎県出身の右投右打の投手だ。聖心ウルスラ学園高校から2018年ドラフト6位で巨人に入団した。

身長187センチ、体重85キロ。プロ入り当初から先発投手として期待され、2020年には19試合に登板して9勝を記録。若くして一軍ローテーションに定着した。

NPB公式の個人年度別成績をもとに、2019年から2026年までの投手成績を整理すると、次のようになる。

年度 登板 勝敗 投球回 防御率 奪三振 キャリアの転換点
2019年 2 1勝0敗 8.2 2.08 11 プロ初登板・初勝利
2020年 19 9勝6敗 107.2 2.76 106 先発投手として台頭
2021年 26 9勝8敗 151.2 4.27 138 年間を通じて先発を経験
2022年 25 12勝8敗 171.2 2.62 154 2桁勝利を達成
2023年 24 12勝5敗 170.0 2.38 141 安定したエース級の成績
2024年 26 12勝8敗 180.0 1.95 156 自己最高水準のシーズン
2025年 21 8勝9敗 111.0 4.14 87 不振に苦しんだシーズン
2026年 14 5勝3敗 80.0 2.48 82 故障から復帰し投球内容を改善

この推移から、戸郷のキャリアには明確な上昇期と苦戦期があることが分かる。

2022年から2024年にかけては3年連続で12勝を記録。2024年には26試合、180投球回、防御率1.95、156奪三振という素晴らしい成績を残した。

特に2024年の180イニングは、先発投手としての耐久性と安定感を示す数字だ。単に三振を奪うだけでなく、試合の中盤以降もマウンドを任せられる投手だった。

しかし2025年は防御率4.14、8勝9敗と成績が後退。2026年も開幕から順調だったわけではなく、負傷による長期離脱を経験した。

それでも2026年の防御率2.48は、2025年からの回復を示している。2024年のような年間180回を投げる状態には戻っていないものの、投球の質という点では再浮上の兆しが見られた。

【検証資料 2】戸郷巨人の活動歴およびメディア掲載記録(出典:産経ニュース)

【投球内容と評価】防御率2.48を支えたストレートとフォーク

戸郷の2026年を評価する際、勝敗だけでなく奪三振率や被打率、球種別の結果にも目を向けたい。

奪三振率9.23は先発投手として高水準

80投球回で82奪三振という数字から計算すると、奪三振率は9イニング当たり約9.23個になる。

また、与四球は24個。奪三振と与四球の比率を示すK/BBは約3.42であり、打者を三振に取る能力と制球のバランスが取れていたことが分かる。

一方で被本塁打は9本、与死球も9個。すべてが改善したわけではなく、長打を許さない投球や不用意な死球を減らすことは今後の課題になる。

球種別データから見える強み

2026年の投球データを集計した分析サイトによると、戸郷はストレートを投球全体の約53.8%使用。平均球速は147.1キロで、最速154キロを記録している。

ストレートに加えて重要なのがフォークだ。投球割合は約24.3%で、フォークによる奪三振は27個。空振り率も19.5%と、打者のバットに空を切らせる決め球として機能していた。

スライダーも約16.4%使用し、球種別の被打率は.143。ストレートで打者の目線を作り、フォークやスライダーで勝負する組み立てが2026年の投球を支えていた。

これらの数字からは、単純な球速勝負ではなく、複数の球種を組み合わせて打者を抑える投球ができていたことが読み取れる。

2026年の評価は「復調」と「稼働率」を分けて考える

2026年の戸郷を評価するうえで、特に重要なのが次の2つの視点だ。

第一に、投球内容の復調。防御率2.48、被打率.199、WHIP約1.03、82奪三振という数字は、先発投手として十分に評価できる。

第二に、シーズンを通した稼働率。14試合、80回という投球量では、年間を通じてローテーションを守ったとはいえない。7月の負傷がシーズン全体の登板数に影響したことも見逃せない。

したがって、2026年は完全復活を証明したシーズンというより、投球の質を取り戻し、次のシーズンに向けた足場を作った年と評価するのが妥当だ。

【巨人での現在】背番号20の戸郷翔征と2026年CSの結果

2026年11月1日時点で、戸郷は巨人の2026年度シーズン終了時の選手一覧に背番号20の投手として掲載されている。

巨人のエース候補として長年先発陣を支えてきた戸郷にとって、2026年は負傷からの復帰とポストシーズンへの挑戦が重なるシーズンだった。

CS第3戦の先発候補だった戸郷

巨人は2026年のレギュラーシーズンを76勝64敗3分、セ・リーグ2位で終えた。

10月10日から始まったクライマックスシリーズのファーストステージでは、DeNAと対戦。初戦は1対2、第2戦は1対4で敗れ、2連敗によってファーストステージ敗退が決まった。

10月9日のNPB公式の展望記事では、もし第3戦までもつれれば、経験豊富な戸郷が先発する可能性があると予想されていた。

ところが巨人は第2戦で敗退したため、第3戦そのものが開催されなかった。結果として戸郷の2026年ポストシーズン登板は実現していない。

この経緯を踏まえると、9月30日の登録抹消を単純な故障による戦力外扱いと考えるのは適切ではない。レギュラーシーズン最後の登板を終えた後、短期決戦に向けた起用構想の中で調整されていた側面がうかがえる。

背番号20は巨人の先発陣を象徴する番号

戸郷は2018年ドラフト6位で巨人に入団し、右投右打の先発投手として成長してきた。

2022年以降は2桁勝利を重ね、2024年には防御率1.95、180投球回を記録。若い世代の投手でありながら、巨人の先発陣を代表する存在となった。

2026年は負傷と不振を乗り越える必要があったが、9月29日の広島戦で示した投球は、今後の先発ローテーションを考えるうえでも明るい材料だった。

来季に向けた最大のテーマは、2024年のような安定した投球内容を取り戻しながら、年間を通じて先発ローテーションを守れるコンディションを作ることになる。

【検証資料 3】戸郷巨人に関する近況・インタビュー報道記録(出典:中日スポーツ)

【戸郷巨人に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:戸郷翔征の2026年の最終成績は?
A1:NPB公式記録では14試合登板、5勝3敗、防御率2.48、80投球回、82奪三振。完投1、完封1も記録している。

Q2:戸郷翔征はなぜ2026年9月30日に登録抹消された?
A2:9月30日付で一軍登録を抹消されたことは公示で確認できる。ただし、公示に具体的な理由は記載されていない。9月29日の広島戦が最後のレギュラーシーズン登板で、CS第3戦の先発候補にも挙がっていたことから、シーズン終盤の起用・調整計画との関連が考えられる。

Q3:戸郷翔征は2026年7月にどんなケガをした?
A3:7月7日の阪神戦で左太もも裏を負傷し、翌8日に左太もも裏の肉離れと診断された。約2カ月の離脱を経て9月1日に一軍復帰した。

Q4:戸郷翔征の背番号はいくつ?
A4:巨人での背番号は20。2026年度シーズン終了時点のNPB公式選手一覧にも背番号20で掲載されている。

Q5:戸郷翔征は2026年のクライマックスシリーズに登板した?
A5:登板していない。巨人はDeNAとのファーストステージで2連敗し、第3戦が開催されなかった。戸郷は第3戦の先発候補として予想されていた。

Q6:戸郷翔征のキャリアハイの成績は?
A6:投球回では2024年の180回、防御率では同年の1.95が2026年までの年度別記録で際立っている。2024年は12勝8敗、156奪三振も記録した。

まとめ:戸郷翔征の2026年は復調の兆しと来季への課題が残ったシーズン

2026年の戸郷翔征は、14試合5勝3敗、防御率2.48、80投球回、82奪三振という成績を残した。2025年の不振から数字を改善し、9月29日の広島戦では8回2/3を1失点に抑える好投でシーズン5勝目を挙げている。

一方、7月の左太もも裏の肉離れによる離脱で、年間を通した投球量は限られた。9月30日の登録抹消についても、公式公示に具体的な理由は記載されておらず、故障再発と断定できる材料はない。

【プロの結論】

戸郷の2026年を評価するなら、成績の質とシーズン稼働率を分けて考えるべきだ。防御率2.48、奪三振率9.23、WHIP約1.03は、先発投手としての能力が戻ってきたことを示す。一方で80投球回という数字は、エースとして年間を通じてチームを支えるには不十分だった。

今後の評価で注目すべきポイントは、次の3つになる。

  • コンディション:左太もも裏の負傷から回復し、シーズンを通して先発できるか。
  • 投球の安定性:防御率2点台の投球を継続し、被本塁打や与死球を減らせるか。
  • 投球量:年間を通して150回前後を目指せる先発投手に戻れるか。

2026年は完全復活のシーズンではなかった。しかし、最終登板で見せた8回2/3、1失点の投球は、戸郷が再び巨人の中心的な先発投手として戦える可能性を感じさせた。

背番号20が再び先発ローテーションの軸として長いイニングを投げられるか。2027年の戸郷翔征を評価するうえでは、勝利数だけでなく、登板数、投球回、防御率の3項目を合わせて追うことが重要になる。

主な参照資料: 日本野球機構(NPB)公式年度別成績・2026年度個人投手成績・選手一覧・クライマックスシリーズ試合結果、日刊スポーツの負傷報道・登録公示、スポーツナビの試合記録、2026年投球データ集計。