Jリーグ審判員は誰が務める?2026年最新149人の体制と選考・VARの全貌

目次

Jリーグの試合を支える審判員は、どのような人たちなのか。2026年10月現在、Jリーグの公式データサイトでは、2026/27シーズンの担当審判員として主審54名、副審94名が掲載されている。さらに、VAR・AVAR専任の審判員1名を含めた公式発表上の体制は全149名だ。荒木友輔、飯田淳平、山下良美、福島孝一郎など、国内外で経験を重ねてきた審判員が試合を担当している。

【検証資料 1】j リーグ審判の当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

一方、Jリーグの審判員になるには、単にサッカーのルールを覚えるだけでは足りない。JFAの1級審判員資格、年間を通じた試合評価、体力テスト、担当カテゴリーの選考など、複数の段階をクリアする必要がある。2026年の秋春制移行に伴う特別シーズンでは、若手育成枠やマッチクオリティアセッサー(MQA)も始動した。最新の審判員名簿から資格制度、VARの新基準まで、現在の仕組みを整理する。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 2026年最新の審判員体制:主審54名、副審94名、VAR・AVAR専任1名の計149名。
  • 選考の基本条件:Jリーグ担当にはサッカー1級審判員資格と体力テストへの合格が必要。さらに年間評価によって担当カテゴリーが決まる。
  • 2026年の改革:若手6名の育成枠、プロフェッショナルレフェリーの拡大、MQA制度の導入・拡充が進んでいる。

【2026年最新】Jリーグ審判員一覧!主審54名・副審94名は誰?

j リーグ審判

2026年のJリーグ審判員を確認する際、まず押さえたいのが公式名簿の更新日だ。

Jリーグは2026年1月27日、2026特別シーズンおよび2026/27シーズンの担当審判員を発表した。その後、Jリーグデータサイトの担当審判員リストは2026年10月28日に更新されている。

最新名簿には氏名だけでなく、生年月日、出生地、1級審判員登録年度、国際審判員登録の有無、J1・J2・J3の担当試合数なども掲載されている。

2026/27シーズンの審判員数

j リーグ審判
区分 人数 主な役割
主審 54名 試合全体の管理、競技規則の適用、最終判定
副審 94名 オフサイド、ボールアウト、主審への援助
VAR・AVAR専任 1名 映像を利用した判定支援
合計 149名 Jリーグ担当審判員

主審54名の名前一覧

j リーグ審判

2026/27シーズンの公式名簿に掲載されている主審54名は以下のとおりだ。

- 荒木友輔
- 飯田淳平
- 池内明彦
- 石丸秀平
- 井上知大
- 上田隆生
- 上田益也
- 上原直人
- 榎本一慶
- 大坪博和
- 大橋侑祐
- 大穂祐太
- 岡宏道
- 笠原寛貴
- 上村篤史
- 川俣秀
- 菊池俊吾
- 北沢倫章
- 木村博之
- 國吉真吾
- 窪田陽輔
- 小林健太朗
- 小林拓矢
- 小屋幸栄
- 酒井達矢
- 佐々木慎哉
- 椎野大地
- 清水修平
- 清水勇人
- 須谷雄三
- 瀬田貴仁
- 先立圭吾
- 高崎航地
- 田中玲匡
- 田邉裕樹
- 谷本涼
- 俵元希
- 鶴岡将樹
- 中井敏博
- 中川愛斗
- 中村太
- 長峯滉希
- 野堀桂佑
- 傅明
- 福島孝一郎
- 堀善仁
- 本多文哉
- 松澤慶和
- 御厨貴文
- 宗像瞭
- 矢野浩平
- 山岡良介
- 山下良美
- 吉田哲朗

注目される主審と副審

主審の中でも、経験や国際舞台での活動という観点から注目される人物がいる。

飯田淳平は2005年に1級審判員として登録され、JFAのプロフェッショナルレフェリーにも2011年から就任している。長年にわたって国内トップレベルの試合を担当してきた審判員だ。

荒木友輔は2011年に1級登録。JFAのPR制度には2018年から参加している。

山下良美は2019年に1級審判員として登録され、2022年にPRへ就任。国際審判員としても登録されており、2022年FIFAワールドカップでは日本人女性審判員として初めて大会に選出された。

福島孝一郎は2008年に1級登録され、2020年にPRへ就任。国内トップレベルの主審として活動している。

副審についても、94名が登録されている。代表的な名前として、聳城巧、武部陽介、西橋勲、淺田武士、渡辺康太、安藤康平、坂本晋悟などが挙げられる。

副審は単にタッチライン沿いを走る役割ではない。主審から見えにくい位置での接触、オフサイドライン、ゴールライン付近のボールの状況などを確認し、試合の正確性を支えている。

Jリーグ審判員の最新名簿はどこで確認できる?

公式情報を確認する場合は、Jリーグデータサイトの「Jリーグ担当審判員リスト」が基準になる。

名簿には次の情報が掲載されている。

- 氏名・英語表記
- 生年月日・出生地
- 1級審判員登録年度
- 国際審判員登録
- J1・J2・J3の主審・副審担当試合数
- 2026特別シーズンの担当試合数

特に重要なのは、名簿にある担当試合数が、その審判員のカテゴリー別の経験を把握する手掛かりになる点だ。

ただし、過去の担当試合数だけで現在の評価や次の試合の割当を判断することはできない。担当区分は毎年の評価によって決定される。

【選考の仕組み】Jリーグ審判になるには?1級資格とJ1・J2・J3の担当基準

Jリーグの審判員を目指す人にとって、最初の大きな目標になるのがサッカー1級審判員資格だ。

JFAの資格制度では、4級から3級、2級、1級へと段階的に昇級する。Jリーグの主審・副審を担当するには、1級審判員資格を取得していなければならない。

1級審判員になるまでの流れ



4級審判員

都道府県サッカー協会が開催する講習会を受講して取得する。審判員としてのスタート地点となる。


3級審判員

4級として実際の試合を担当し、活動実績を積む。競技規則テストや体力テストなどの認定審査を受ける。


2級審判員

3級として活動した後、都道府県サッカー協会から推薦を受け、地域サッカー協会の認定審査に進む。


1級審判員

地域サッカー協会から推薦を受け、JFAの認定審査に合格する。全国レベルの試合を担当できる技量が認定される。


Jリーグ担当審判員への選考

1級資格取得後も継続的な試合評価や体力テストなどを受け、Jリーグ担当審判員として選ばれる必要がある。

1級審判員の資格条件は?

JFAが公表している1級審判員の認定審査には、主に3つの項目がある。

審査項目 内容 評価する能力
競技規則テスト サッカーの競技規則に関する知識試験 ルール理解・適用能力
試合評価 JFA指定試合を年間を通じて担当 実践的な判定・試合管理
体力テスト YO-YOテスト、スプリント走 持久力・瞬発力

注目したいのは、1級審判員の評価がルールの知識だけで決まらないことだ。

試合中は、選手同士の接触が起きた瞬間に反則の有無を判断しなければならない。さらに、試合の流れを読み、適切なアドバンテージを適用し、必要に応じて警告や退場を判断する。

JFAが示す1級審判員の重点項目にも、的確なポジショニング、一貫した判定基準、試合のマネジメント、プレッシャーへの対応などが含まれている。

つまり、1級審判員とは単なるルールの専門家ではなく、試合を適切にコントロールする能力を備えた人材なのだ。

J1・J2・J3の担当区分はどう決まる?

1級審判員になれば、すぐにJ1の主審を担当できるわけではない。

JFAの公式Q&Aによると、Jリーグの審判員は1年間を通じて評価され、翌年の担当カテゴリーを審判委員会が決定する。

J1、J2、J3の担当区分は、資格の取得順や年齢だけで決まるものではない。実際の試合におけるパフォーマンスが判断材料になる。

そのため、J2やJ3で経験を積みながらJ1担当を目指す審判員もいれば、継続的にトップカテゴリーで活動する審判員もいる。

また、Jリーグ担当審判員には年齢による一律の定年が設けられていない。JFAの説明では、体力テストに合格すれば年齢にかかわらず担当できる仕組みだ。

【審判員の役割相関図】主審・副審・VAR・PR・MQAの違い

Jリーグの審判制度を理解するには、それぞれの役割を区別することが欠かせない。

特に混同されやすいのが、PRと1級審判員の関係、そしてVARとAVARの違いだ。

関係する人・制度 役割・位置付け 主な関係
主審 ピッチ上で競技規則を適用し、試合を管理する 最終判定を下す
副審 オフサイドやボールアウトなどを確認する 主審を補助する
VAR 映像を確認して重大な判定ミスをチェックする 主審にレビューを提案する
AVAR VARの映像確認や通信、記録を補助する VARを支援する
PR プロとして審判活動に専念する契約制度 トップレベルの審判員を育成する
MQA 選手OBが競技者目線で試合の質を評価する 審判員にフィードバックする
審判アセッサー 試合中のレフェリングを評価する 審判員の能力向上を支える

主審の仕事は笛を吹くことだけではない

主審は試合全体の責任者だ。

ファウルやハンドの判定、警告・退場の判断、試合時間の管理、選手や監督とのコミュニケーションなど、担当する範囲は広い。

また、プレーの流れを止めるべきか、アドバンテージを適用して続行させるべきかという判断も求められる。

例えば、攻撃側がファウルを受けてもボールを保持し、得点機会につながる状況なら、主審はすぐに笛を吹かずプレーを続けさせることがある。

こうした判断には、ルールの理解だけでなく、選手の動きや戦術を読む力も必要だ。

副審はオフサイドだけを担当するのか?

副審の代表的な仕事は、オフサイドの判定だ。

しかし、役割はそれだけではない。

- ボールがタッチラインやゴールラインを越えたか確認する
- スローインやコーナーキックなどの再開方法を援助する
- 主審から見えにくい位置での反則を確認する
- ゴール前での接触や得点の有無を補助する
- 選手交代などの手続きを援助する

主審がボールや選手の動きを追っている間、副審は異なる角度から状況を確認している。

試合の公平性は、主審一人の判断ではなく、審判団全体の連携によって支えられている。

PRと1級審判員は何が違う?

ここは誤解されやすいポイントだ。

1級審判員はJFAが認定する資格であり、PRはプロフェッショナルレフェリーという契約・活動制度である。

つまり、1級資格を持つことと、PRとして契約することは同じ意味ではない。

PRは審判活動を主な仕事として行い、十分なトレーニング時間や研修機会を確保できる環境に置かれる。

一方、PRではないJリーグ担当審判員には、別の仕事と両立しながら審判活動を続ける人もいる。

この違いが、2026年の審判改革でPRの拡大が重視されている理由の一つだ。

【VAR・AVARの仕組み】Jリーグの判定基準と2026/27新ルール

VARは、ビデオ・アシスタント・レフェリーの略称だ。

映像を利用して主審の判断を支援する仕組みであり、Jリーグの試合でも重要な役割を担っている。

ただし、VARがあるからといって、すべてのファウルや判定を映像で確認するわけではない。

VARが介入できる4つの基本カテゴリー

従来のVAR制度では、次の4つが基本的なレビュー対象となっている。

1. 得点か得点ではないか

ゴール前のファウル、オフサイド、ハンドなど、得点に関係する事象を確認する。

2. PKかPKではないか

ペナルティーエリア内外でのファウルやハンドなどを確認する。

3. 退場か退場ではないか

決定的な得点機会の阻止や著しく不正なプレーなどを確認する。

4. 人違い

主審が警告・退場を命じる選手を間違えた場合に確認する。

重要なのは、VARの介入基準が「判定が正しかったかどうか」だけではないことだ。

JFAが示す基本哲学は、「最小限の干渉で最大の利益を得る」という考え方である。

判定が少しでも疑わしければ映像を見直すという仕組みではなく、「はっきりとした、明白な間違い」または「見逃された重大な事象」があった場合に限って介入する。

VARのチェックから最終判定まで

VARの確認は、おおむね次の順番で進む。



対象となる事象が発生

得点、PK、退場などに関係するプレーが起こる。


VARが映像をチェック

複数のカメラ映像や再生速度を利用して、事象を確認する。


主審に情報を伝達

明白な間違いなどが疑われる場合、VARが主審にレビューを提案する。


主審がレビュー

必要に応じてオンフィールドレビュー(OFR)を行い、ピッチ外のモニターで映像を確認する。


主審が最終判定

映像と競技規則に基づき、主審が最終的な判断を示す。

ここで忘れてはいけないのが、VARには最終判定を下す権限がないことだ。

映像を確認した後も、最終的な判断を行うのは主審である。OFRを行ったからといって、必ず判定が変更されるわけでもない。

AVARは何をしている?

AVARはアシスタントVARの略称で、VARを補助する審判員だ。

主な仕事は次のとおり。

- VARがレビュー中に別の映像を監視する
- VARに関係する事象や通信上の問題を記録する
- VARと主審の通信を補助する
- チェックやレビューによって空費された時間を記録する
- VARに関係する判定情報を関係者に伝える

JFAの説明によると、通常のVAR運用ではVAR1名とAVAR1名が基本となる。

つまり、VARが映像を確認している間も、AVARが別の視点から状況を把握し、審判団全体の判断を支えている。

2026/27シーズンからVARの対象が拡大

2026年8月に始まった2026/27シーズンでは、競技規則の改正に伴い、VARのレビュー対象にも変更が加えられた。

特に注目されるのが、明らかに間違って与えられたコーナーキックへの対応だ。

Jリーグは2026年7月23日、この新しいレビュー対象を含む競技規則改正の適用を発表した。

ただし、コーナーキックの確認には条件がある。

- 明らかに誤った判定であること
- 速やかに判定を変更できること
- プレーの再開を遅らせないこと

ゴールキックの判定は対象外となる。

また、2026/27の競技規則では、明らかに間違った2枚目の警告による退場もレビュー対象に含まれる。

この変更は、単純にVARの確認回数を増やすという話ではない。試合結果に大きな影響を与える誤判定を減らしながら、プレーのテンポも維持することが狙いだ。

【プロフェッショナルレフェリー制度】PRとJFAの審判員評価制度

Jリーグの審判改革を語るうえで欠かせないのが、プロフェッショナルレフェリー(PR)制度だ。

JFAは2002年にこの制度を導入した。トップレベルの審判員が審判活動に専念できる環境を整え、国内外の大会で安定したパフォーマンスを発揮することが目的である。

PRは何人いる?

2026年1月27日、Jリーグは審判領域の質向上策として、PRを27名に増員する計画を発表した。

同資料では、PR人数の推移も示されている。

年度 PR人数
2023年 18名
2024年 19名
2025年 24名
2026年 27名への拡大計画

なお、JFAのPR紹介ページでは、2026年4月時点の契約者として主審20人、副審9人が掲載されている。

Jリーグの1月発表にある27名という計画値と、JFAの4月時点の掲載数29名は、公表時点や集計対象を区別して読む必要がある。

2026年にPRへ就任した審判員として、主審では上村篤史、須谷雄三、先立圭吾、椎野大地、副審では坂本晋悟、長谷川雅、安藤康平などがJFAの紹介ページに掲載されている。

PRの拡大は、単に契約人数を増やすだけではない。

審判員がトレーニングや試合分析に使える時間を確保し、より安定したコンディションで試合に臨める環境をつくることに意味がある。

JFAの審判員評価制度とは?

Jリーグ担当審判員の選考では、年間を通じた評価が重要になる。

試合を担当した際の判定、ポジショニング、選手とのコミュニケーション、試合のコントロールなど、複数の観点から能力が見られる。

JFAの用語集では、審判アセッサーを、試合における審判員のレフェリングを評価する者と説明している。

また、審判インストラクターは審判技術の向上を目的に、研修や講習、試合分析、指導などを行う。

つまり、審判員の成長は試合を担当するだけで実現するものではない。第三者による評価と振り返り、継続的な指導が組み合わさっている。

PRキャンプの拡充も進む

Jリーグは2026特別シーズンと2026/27シーズンを通じて、PRキャンプを合計27回実施する計画を示した。

これは2025シーズンの16回から増加した数字だ。

さらに、審判員を支える体制として、2026年からフィジカル専門スタッフの常勤化も進められている。

2024年には専属トレーナー、2025年にはフィジカル専門スタッフとメンタル専門スタッフが採用されており、審判員を競技パフォーマンスの面から支える取り組みが段階的に整備されてきた。

【2026特別シーズンの審判改革】育成枠6名とMQA制度の現在

2026年はJリーグにとって大きな転換期となった。

従来の春秋制から秋春制への移行に伴い、2026年前半には移行期の特別大会「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」が開催された。その後、2026年8月に2026/27シーズンが開幕している。

この移行期に合わせ、審判員の育成や試合の質を高める新しい取り組みが始まった。

若手審判員を育てる育成枠制度

2026年の大きな変更の一つが、JFAとJリーグが共同で始めた早期育成制度だ。

目的は、将来の国際舞台で活躍できるトップレベルの審判員を早い段階から育てることにある。

2026特別シーズンには6名が採用された。

対象は、おおむね22歳から30歳程度の1級または2級審判員で、J1を担当できる水準への早期到達を目指す。

Jリーグが公表した育成プログラムには、次のような内容が含まれる。

- 少人数制の集中トレーニング
- 英語による競技規則の座学
- 担当試合のフィードバック
- フィジカルトレーニング
- 海外試合への派遣
- 国内のJFL、J2、J3などへの試合割当

2026特別シーズンには、合計5回のキャンプが実施された。

また、プログラムのダイレクターには、イングランドのマイク・ライリー氏が招かれた。同氏はアイルランドサッカー協会の審判コンサルタントやIFABのテクニカルパネルメンバーなどを務めてきた人物だ。

海外派遣先には、インドネシア、アメリカのダラスカップ、香港が含まれる。

若い審判員に早い段階から国内外の経験を積ませることで、J1の試合を担当できる人材の層を厚くする狙いがある。

MQAとは?選手OBが審判員を評価する新制度

もう一つの重要な改革が、マッチクオリティアセッサー(MQA)制度だ。

MQAは、Jリーグの選手OBが試合を選手目線で評価し、試合後に審判員と意見交換する仕組みである。

単純に判定の正誤だけを確認する制度ではない。

選手がどのような意図でプレーしたのか、接触がどのような戦術的背景で起きたのか、どのタイミングでアドバンテージを適用すれば攻撃の機会を生み出せたのかなど、競技者側の視点を審判員に伝える。

2026特別シーズンのトライアルでは、以下の規模で実施された。

項目 2026特別シーズン 2026/27シーズン
MQA人数 24名 26名
対象カテゴリー J1 J1・J2・J3
派遣試合数 69試合 約200試合予定

2026年8月6日のJリーグ公式発表では、2026/27シーズンにMQAを26名へ拡大し、対象をJ1からJ3まで広げることが明らかにされた。

特別シーズンから継続するのは18名、新たに担当するのは8名。約200試合への派遣が予定されている。

MQAの意義は、審判員が競技規則の文章だけでは把握しきれない選手の心理やプレー意図を学べることにある。

例えば、選手同士が接触した場面でも、単純に接触の有無だけを見ればよいとは限らない。ボールへの正当なチャレンジなのか、相手のプレーを妨害する行為なのか、試合の強度や戦術的な背景も踏まえて判断する必要がある。

選手OBとの意見交換は、こうした理解を深めるための機会となる。

【プロの結論】2026年の改革で本当に変わること

2026年のJリーグ審判改革を整理すると、3つの方向性が見えてくる。

第一に、審判員の専門職化だ。

PRを増やし、専業で活動できる人材を確保することで、トレーニングや試合分析に充てる時間を増やす。審判員の能力を個人の努力だけに依存させない仕組みづくりである。

第二に、若手育成の早期化だ。

従来の経験の積み重ねだけでなく、海外派遣や集中研修を通じて、将来のトップ審判員候補を計画的に育てる。6名から始まった育成枠制度は、その具体的な一歩となった。

第三に、競技者視点の導入だ。

MQAによって、選手がどのようにプレーを考え、審判の判定をどう受け止めているのかを共有する。これは判定の基準を緩めるという話ではなく、競技規則を試合の実態に即して適用する能力を高める取り組みだ。

審判員の質は、単に誤審の少なさだけでは測れない。試合のテンポ、プレーの強度、選手との意思疎通、判定への納得感なども含めて評価される必要がある。

2026年の改革は、こうした複数の課題を同時に改善しようとするものだ。

【よくある質問】Jリーグ審判に関するFAQ

Q1:2026年のJリーグ審判員は全部で何人ですか?

A1:2026年1月27日のJリーグ公式発表では、主審54名、副審94名、VAR・AVAR専任1名の計149名です。Jリーグデータサイトの担当審判員リストは2026年10月28日に更新されています。

Q2:Jリーグの審判員になるには何級の資格が必要ですか?

A2:主審・副審ともにサッカー1級審判員資格が必要です。JFAの認定審査では競技規則テスト、年間を通じた試合評価、YO-YOテストやスプリント走などの体力テストが行われます。

Q3:1級審判員になればJ1の主審になれますか?

A3:必ずしもそうではありません。Jリーグ担当審判員は年間を通じて評価され、翌年のJ1・J2・J3の担当カテゴリーを審判委員会が決定します。

Q4:PRと一般のJリーグ審判員は何が違いますか?

A4:PRはプロフェッショナルレフェリーの略称で、審判活動を主な仕事として行う契約制度です。1級審判員は資格の名称であり、PRとは異なる区分です。

Q5:VARが判定した場合、主審の判断より優先されますか?

A5:いいえ。VARは主審を支援する役割であり、最終判定を下すのは主審です。明白な間違いや見逃された重大な事象がある場合に限ってレビューが行われます。

Q6:Jリーグの審判員に年齢制限や定年はありますか?

A6:JFAの公式Q&Aでは、体力テストに合格すれば年齢にかかわらずJリーグを担当できると説明されています。

まとめ:Jリーグ審判員の現在と2027年以降の注目ポイント

2026年10月現在、Jリーグの審判体制は主審54名、副審94名、VAR・AVAR専任1名を含む149名規模となっている。

審判員になるには、4級から段階的に資格を取得し、最終的にJFAの1級審判員認定審査に合格する必要がある。さらに、Jリーグの担当カテゴリーは年間評価によって決まるため、資格取得後も継続的な努力が求められる。

2026年の改革では、PRの拡大、若手6名の育成枠制度、MQAの導入と拡大、VARのレビュー対象追加など、審判を取り巻く環境が大きく変わった。

今後、注目すべきなのは、若手育成枠からJ1や国際舞台で活躍する審判員が育つかどうか、MQAのフィードバックが実際の試合運営にどう反映されるか、そしてPR制度の拡充がレフェリングの安定につながるかという点だ。

Jリーグの審判員を調べる際には、名前だけでなく、1級登録年度、担当カテゴリー、国際登録、PRへの就任年度などを合わせて確認すると、その審判員の現在地が見えてくる。

審判員は試合の進行役にとどまらない。選手の能力を最大限に引き出し、試合の公平性とエンターテインメント性を支える存在である。 2026年の改革が日本のレフェリングをどこまで進化させるのか、2026/27シーズン以降の動向にも注目したい。