【試合結果】武尊対スーパーレックは判定0対3で敗北
2024年1月28日の「ONE 165」で行われたメインイベントは、スーパーレック・キアトモー9が武尊に判定3対0で勝利した。試合形式は3分5ラウンドのフライ級キックボクシング世界タイトルマッチ。スーパーレックは王座防衛に成功した。
| 項目 | 試合内容 |
|---|---|
| 大会 | ONE 165 |
| 開催日 | 2024年1月28日 |
| 会場 | 東京・有明アリーナ |
| 対戦カード | 武尊 vs. スーパーレック |
| ルール | キックボクシング |
| 階級 | フライ級 |
| 試合形式 | 3分5ラウンド |
| 勝者 | スーパーレック |
| 決着 | 判定3対0 |
| 結果 | スーパーレックが王座防衛 |
ONE Championshipの公式大会結果でも、スーパーレックのユナニマス判定勝利が記録されている。武尊にとってはONE初参戦での世界タイトル挑戦だったが、初戦でベルトを獲得することはできなかった。
なお、この試合はKO決着ではない。最後まで5ラウンドを戦い抜いたうえで、ジャッジの判定によって勝敗が決まっている。
【対戦の経緯】なぜ武尊の相手はロッタンからスーパーレックに変更された?

この試合を理解するうえで欠かせないのが、当初予定されていた対戦相手の変更だ。
武尊がONE参戦後に最初の大一番として希望していた相手は、タイの強豪ロッタン・ジットムアンノンだった。ロッタンは攻撃的なファイトスタイルで知られ、武尊との対戦は多くの格闘技ファンが期待していたカードだった。
ところが、ロッタンが練習中に左腕を負傷。試合への出場が難しくなり、代役としてスーパーレックとのタイトルマッチが組まれた。
スーパーレックはムエタイとキックボクシングの両方で実績を積んできた世界トップクラスの選手。当時のONEフライ級キックボクシング世界王者であり、ロッタンにも勝利した実力者だった。
つまり、武尊は念願のロッタン戦に向けて準備していたところから、異なる戦術と距離感を持つ王者との対戦へ切り替える必要があった。試合の約3週間前に対戦相手が変更されたことは、試合を振り返るうえで重要な背景となる。
【試合内容を詳細解説】1Rから5Rまで何が起きた?

試合の最大のポイントは、スーパーレックのローキックと距離管理だった。武尊は得意のパンチで接近戦に持ち込みたかったが、序盤から足へのダメージが蓄積した。
1ラウンド:スーパーレックがローキックで先手

序盤は両者がオーソドックスの構えからローキックを交換。スーパーレックは相手の動きを観察しながら、徐々に右のカーフキックを増やしていった。
武尊は前進してパンチを当てる機会を探ったが、スーパーレックは簡単には距離を詰めさせない。初回から王者の蹴りが試合の流れを左右した。
2ラウンド:武尊の左脚にダメージが蓄積
2ラウンドではスーパーレックの右ローキックがさらに目立つようになる。
日刊スポーツの試合詳報によれば、武尊の左太ももは腫れ、踏ん張りが利きにくい状態になっていた。前蹴りを受けてバランスを崩す場面もあった。
それでも武尊はゴング直前に相手をコーナーへ追い込み、パンチをまとめて反撃。最後まで攻める姿勢を崩さなかった。
3ラウンド:武尊がパンチの連打で反撃
試合の見どころとなったのが3ラウンドだ。
スーパーレックが多彩な蹴りとパンチでプレッシャーをかけるなか、武尊はジャブやボディーへのカウンターで応戦。相手の攻撃に合わせてパンチをまとめ、王者を後退させる場面を作った。
この攻防は武尊の持ち味である爆発的な攻撃力を示した場面でもある。スーパーレックの強烈な蹴りを受けても前進し、パンチで試合を動かそうとした。
4ラウンド:両者の消耗が激しくなる
4ラウンドは双方の疲労が見え始め、手数が減少。武尊は鼻付近から出血するなど、激しいダメージを負いながら戦い続けた。
スーパーレックも接近戦で被弾を避けながら、蹴りや膝蹴りを使って武尊の攻撃を抑え込んだ。
5ラウンド:武尊が前進するも判定へ
最終ラウンド、武尊はジャブを受けながらも前へ出た。気迫を見せて攻撃を続けたが、スーパーレックを倒す決定打には届かなかった。
試合終了のゴングが鳴り、判定は3対0。スーパーレックが勝利し、ONEフライ級キックボクシング世界王座を守った。
この試合は、単純な攻撃力の比較ではなく、5ラウンドを通じたダメージ管理と距離の支配が勝敗を分けた一戦だった。
【関係者・時系列まとめ】武尊とスーパーレックをめぐる重要な出来事
両者の関係はONE 165の一戦だけでは終わらない。試合前の対戦相手変更、試合後の再戦発言、武尊のその後のキャリアまで整理すると、今回の結果が持つ意味が分かりやすい。
| 時期 | 人物・出来事 | 詳細 |
|---|---|---|
| 2024年1月 | 武尊 | ONE初参戦でスーパーレックに挑戦 |
| 2024年1月 | スーパーレック | 判定3対0で勝利し王座防衛 |
| 2024年2月 | 武尊 | 試合後のMRI検査で膝の2カ所の骨折を公表 |
| 2024年3月 | 武尊 | 回復後の復帰とロッタン戦への希望を語る |
| 2025年3月 | ロッタン | 武尊との初対戦で1R1分20秒KO勝利 |
| 2025年11月 | 武尊 | デニス・ピューリックにTKO勝利 |
| 2026年4月29日 | 武尊 | ロッタンとの再戦で5R2分22秒TKO勝利 |
| 2026年4月 | 武尊 | ONE暫定世界王座を獲得し現役引退 |
| 2026年10月17日 | 武尊 | ONE殿堂入りと引退セレモニー |
特に注目したいのは、2024年2月に武尊自身がスーパーレック戦で膝を2カ所骨折していたことを公表した点だ。右ローキックへの対応や試合中のダメージを考えるうえで重要な情報となった。
その後、武尊は復帰を目指し、2025年にはロッタンとの対戦も実現。2026年4月の最終戦ではロッタンを破り、暫定王座を獲得して引退した。
【敗因を徹底分析】スーパーレックが勝利した3つの理由
1. ローキックによる機動力の低下
最大の要因は、スーパーレックのローキックを何度も受けたことだ。
武尊の強みは、相手の攻撃を恐れず前進し、近距離でパンチを連続して当てる攻撃スタイルにある。しかし、足にダメージが蓄積すると、踏み込みや体重移動が難しくなる。
パンチを得意とする選手にとって、足へのダメージは単なる痛みではない。攻撃の距離、回避の速度、連打の安定性にも影響する。
2. スーパーレックの距離管理と技術
スーパーレックの強さは、蹴りの威力だけではなかった。
相手が接近すれば膝蹴りや前蹴りで対応し、パンチを狙う武尊に対しても距離を保ちながら攻撃を返した。自分の得意な距離で戦い続けたことが、判定での優位につながった。
特に武尊が3ラウンドで反撃を強めた際も、スーパーレックは攻撃の組み立てを崩さなかった。世界王者としての試合運びが際立った部分だ。
3. 対戦相手の変更による準備への影響
当初の対戦相手だったロッタンとスーパーレックでは、戦い方が異なる。
ロッタンは強烈なパンチを交えた打ち合いを得意とする一方、スーパーレックは蹴りや膝を使った距離管理に優れている。
対戦相手の変更によって戦術の調整が必要になったことは、試合を分析するうえで無視できない。ただし、それだけで敗北の理由を説明することはできない。スーパーレック自身の技術と実力が非常に高かったことも、明確な勝因である。
なお、試合後に判明した膝の骨折も重要な背景だが、負傷だけを敗因と断定するのは適切ではない。試合内容からは、スーパーレックの技術的な優位性もはっきりと読み取れる。
【ネットの反応・炎上・噂の真相】再戦は実現するのか?
武尊とスーパーレックの試合後、格闘技ファンや関係者からは、勝敗だけではなく両者の戦い方についても多くの反応が寄せられた。
ネットの反応は武尊への称賛も目立った
2024年1月29日のeFightの報道では、皇治、大雅、平本蓮ら格闘技関係者の反応が紹介された。
大雅は武尊について、ファイターとしてのあるべき姿を見せてもらったという趣旨のコメントを発信。平本蓮もスーパーレックの強さを認めながら、武尊の戦いぶりを高く評価した。
一方、試合をめぐって議論になったのは、ローキックへの対応や武尊の身体へのダメージだった。特に膝の骨折が公表されたことで、試合中の負傷状況への関心が高まった。
こうした反応を見ると、試合後の話題は単純な敗北批判というより、世界トップクラスの相手に挑んだ武尊の姿勢と、スーパーレックの技術の高さに集まっていた。
噂の真相1:判定に不正や疑惑はあった?
公式結果はスーパーレックの判定3対0。ONEの大会結果と試合詳報でも同じ勝敗が記録されている。
3ラウンドには武尊が攻勢を強めたものの、試合全体ではスーパーレックがローキックや膝蹴りを使って主導権を握った。判定への不満や技術論議が生じることと、判定に不正があったことは別問題だ。
少なくとも、主要な試合報道で判定操作を裏付ける事実は示されていない。試合をめぐる議論を、そのまま大規模な炎上と扱うのは実態に合わない。
噂の真相2:スーパーレックとの再戦は決まっていた?
再戦をめぐる話には実際の経緯がある。
2024年1月の試合後、ONEのチャトリ・シットヨートンCEOは武尊とスーパーレックの再戦を希望する考えを示した。また、スーパーレック自身も、武尊との再戦を含めて次の対戦に応じる姿勢を語っていた。
さらに2025年3月、スーパーレックはフライ級での防衛戦に対応できることを明かし、武尊との再戦の可能性にも言及した。
ただし、再戦を希望する発言と、正式な試合契約・開催決定は異なる。実際には武尊はその後、ロッタンとの対戦を実現させ、2026年4月の試合を最後に現役を引退している。
【2026年最新情報】武尊は引退、最後はロッタンにTKO勝利
2026年10月30日時点で、武尊はすでに現役を引退している。スーパーレック戦の後もキャリアを続け、最後に選んだ相手は、当初から対戦を希望していたロッタンだった。
2025年3月:ロッタンとの初対戦でKO負け
2025年3月23日のONE 172で、武尊はロッタンと対戦した。しかし、試合開始直後からロッタンの攻撃を受け、1ラウンド1分20秒でKO負け。大きなダメージを受ける結果となった。
この敗戦後、武尊は首のヘルニアを発症。2026年5月1日の引退記者会見では、ロッタンとの初戦後に症状が出たことを明かしている。
2026年4月29日:ロッタンにリベンジして暫定王者に
東京・有明アリーナで開催された「ONE SAMURAI 1」。武尊はロッタンと再戦し、ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座決定戦に臨んだ。
試合では2ラウンドに左フックで2度のダウンを奪い、最終5ラウンドにも攻勢を強めた。最後は5ラウンド2分22秒、左フックによるTKO勝利。ロッタンへのリベンジを果たし、暫定世界王座を獲得した。
この試合が現役最後の一戦となった。武尊は世界王者として引退するという、劇的なキャリアの締めくくりを実現した。
2026年10月17日:ONE殿堂入りを果たす
さらに2026年10月17日、東京・有明アリーナで開催された「ONE SAMURAI 4」では、武尊の引退・ONE殿堂入りセレモニーが実施された。
武尊は引退試合と同じコスチュームで登場。現役時代のフライ級リミットである61.2kgまで体重を整え、ONEの舞台に姿を見せた。
このセレモニーでは、元K-1王者の魔裟斗から花束が贈られる場面もあった。ONE公式発表でも殿堂入りが紹介され、武尊の格闘技界への功績が評価された。
一方、2026年7月には武尊が「いつかカムバックする時が来るかも」と発言したこともある。ただし、これは将来の可能性についての発言であり、復帰戦の正式発表ではない。10月17日の殿堂入りセレモニーまで、引退後の活動が続いている。
【よくある質問】武尊とスーパーレックの試合結果に関するFAQ
Q1:武尊とスーパーレックの試合はどちらが勝ちましたか?
A1:2024年1月28日のONE 165で、スーパーレックが判定3対0で勝利しました。5ラウンドを戦い抜いた判定決着です。
Q2:武尊はスーパーレックにKO負けしたのですか?
A2:いいえ。KO負けではありません。5ラウンド終了後のユナニマス判定で敗れました。
Q3:武尊が負けた最大の理由は何ですか?
A3:スーパーレックの右ローキックによるダメージと、優れた距離管理が大きな要因です。武尊は3ラウンドに反撃しましたが、最後まで決定打を出せませんでした。
Q4:武尊はスーパーレック戦で骨折していたのですか?
A4:はい。2024年2月、武尊はMRI検査で膝の2カ所の骨折が判明したと公表しています。
Q5:武尊とスーパーレックの再戦は実現しましたか?
A5:2026年10月30日時点で、再戦は実現していません。再戦を希望する発言はありましたが、武尊は2026年4月29日のロッタン戦を最後に現役を引退しています。
Q6:武尊は2026年現在も現役ですか?
A6:いいえ。2026年4月のロッタン戦で勝利して引退しました。同年10月17日にはONE殿堂入りセレモニーも開催されています。
まとめ:武尊対スーパーレックは敗戦でもキャリアを象徴する一戦
武尊とスーパーレックの試合結果は、2024年1月28日のONE 165でスーパーレックが判定3対0で勝利したというものだった。
スーパーレックは右ローキックと距離管理で武尊の攻撃を抑え、世界王者としての実力を証明。一方の武尊も、3ラウンドのパンチ連打や最終ラウンドまで前進する姿勢で、持ち味を見せた。
その後の武尊はロッタンとの初戦で敗れながらも再起し、2026年4月にはロッタンを5ラウンドTKOで撃破。暫定世界王座を獲得して引退し、10月にはONE殿堂入りを果たした。
今回の試合結果を調べる際に押さえておきたいのは、スーパーレック戦の敗北と、ロッタン戦での引退試合の勝利は別々の試合であるという点だ。
2026年の武尊は、現役選手として勝敗を重ねる立場から、後進の育成や格闘技界を支える立場へと活動の軸を移している。スーパーレックとの一戦は、世界最高峰の技術を体感し、その後のキャリアにも影響を与えた重要な試合として記憶される。