【友道康夫調教師とは?】経歴と名門厩舎を築いた実績
友道厩舎を理解するには、まず友道康夫調教師の経歴と、長年にわたって積み上げてきた重賞実績を押さえておきたい。
2002年の厩舎開業からダービー制覇へ

1963年8月11日生まれ・兵庫県出身・栗東所属
2001年に調教師免許を取得し、2002年に厩舎を開業。2005年にワンモアチャッターで重賞初制覇を果たした。
友道調教師は、厩務員や調教助手として現場経験を積んだ後、調教師へ転身した人物だ。
2008年にはアドマイヤジュピタで天皇賞(春)を制覇。これが自身初のGⅠ勝利となった。
その後もクラシック路線で実績を伸ばし、2016年のマカヒキ、2018年のワグネリアン、2022年のドウデュースで日本ダービーを制している。
さらにワールドプレミアによる2019年の菊花賞制覇など、長距離GⅠでも存在感を示してきた。
友道厩舎の歴代代表馬

2022年日本ダービー、2023年有馬記念、2024年ジャパンカップなどを制した名馬。友道厩舎の国際的な知名度を高めた存在。
2016年の日本ダービーを制覇。友道厩舎のクラシック実績を象徴する一頭。
2017年ジャパンカップを制覇。長距離・中長距離路線で活躍した代表馬。
2008年の天皇賞(春)を制覇。友道調教師に初のGⅠタイトルをもたらした。
こうした歴代の管理馬を見ると、友道厩舎は単に早い時期から完成度の高い馬を仕上げるだけでなく、成長を促しながら大舞台に送り出す実績を持つことが分かる。
【友道厩舎の管理馬一覧】2026年に注目したい有力馬

2026年の友道厩舎を語るうえで欠かせないのが、複数の路線に有力馬を送り出している点だ。
ここでは、現在の注目馬と2026年の実績を整理する。
カムニャック:牝馬路線を代表する主力馬
- 2025年優駿牝馬(オークス)優勝
- 2025年フローラステークス優勝
- 2026年阪神牝馬ステークス2着
- 2026年ヴィクトリアマイル2着
- 2026年アイルランドトロフィー優勝
カムニャックは2025年のオークス馬。2026年も牝馬の一線級として活躍している。
特に注目したいのが10月11日のアイルランドトロフィーだ。
東京芝1800mで川田将雅騎手を背に、1番人気に応えて優勝。勝ち時計は1分44秒4、上がり3ハロンは33秒4だった。
同年のヴィクトリアマイルと阪神牝馬ステークスではともに2着。春の惜敗を経て、秋の重賞で再び勝ち切った点は評価できる。
アドマイヤテラ:長距離戦で存在感を発揮
- 2025年目黒記念優勝
- 2026年阪神大賞典優勝
- 2026年天皇賞(春)3着
2026年3月22日の阪神大賞典では、武豊騎手とのコンビで勝利。
芝3000mを3分02秒0で走り、2着アクアヴァーナルに0秒5差をつけた。JRAのレース結果ではレコードタイムとして記録されている。
さらに5月3日の天皇賞(春)でも3着に入った。
3000m級のレースで結果を残していることから、友道厩舎の長距離適性を考える際には欠かせない存在だ。
アドマイヤズーム:マイル路線での強さ
- 2024年朝日杯フューチュリティステークス優勝
- 2026年読売マイラーズカップ優勝
アドマイヤズームは、長距離だけではない友道厩舎の強みを示す馬だ。
2026年4月26日の読売マイラーズカップでは、武豊騎手とのコンビで芝1600mを1分31秒7で走破。2着ドラゴンブーストを0秒1差で退けた。
マイル戦でも重賞を勝てる馬を育てている点は、厩舎の管理能力を評価する材料になる。
スティンガーグラスとショウヘイにも注目
2026年2月21日のダイヤモンドステークス(GⅢ)を優勝。芝3400mの長距離重賞を制した。6月14日の宝塚記念は13着だった。
2026年1月25日のアメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)を川田将雅騎手とのコンビで優勝。芝2200mで2分10秒8を記録した。
このほか、ジュンブロッサム、サトノグランツ、ダノンフィーゴなども友道厩舎を語る際に押さえておきたい馬だ。管理馬の顔ぶれは出走・引退・転厩によって変化するため、固定的な一覧ではなく、最新の登録状況と出走予定を併せて確認したい。
【2026年最新成績を徹底検証】勝率・連対率・重賞実績
友道厩舎の2026年の成績を数字で確認しよう。
10月25日終了時点のJRA成績は次のとおりだ。
2026年・JRA成績(10月25日時点)28勝
244戦
11.5%
19.7%
29.5%
5勝
着別度数:28勝・2着20回・3着24回・4着以下172回
2026年の重賞勝利を時系列で整理
2026年に友道厩舎が挙げた重賞勝利は、距離や競馬場が異なる複数の路線にまたがっている。
以下はJRA重賞5勝と地方交流重賞1勝をまとめたものだ。
| 日付 | レース | 優勝馬 | 騎手 |
|---|---|---|---|
| 1月25日 | AJCC・GⅡ | ショウヘイ | 川田将雅 |
| 2月21日 | ダイヤモンドS・GⅢ | スティンガーグラス | C.ルメール |
| 2月23日 | かきつばた記念・JpnⅢ | ダノンフィーゴ | 川田将雅 |
| 3月22日 | 阪神大賞典・GⅡ | アドマイヤテラ | 武豊 |
| 4月26日 | 読売マイラーズC・GⅡ | アドマイヤズーム | 武豊 |
| 10月11日 | アイルランドT・GⅡ | カムニャック | 川田将雅 |
この一覧から読み取れるのは、友道厩舎が特定の1頭だけに依存していないことだ。
ショウヘイは2200m、スティンガーグラスは3400m、アドマイヤズームは1600m、カムニャックは1800mで勝利している。
同じ厩舎から異なる距離の重賞勝ち馬が出ていることは、馬ごとの適性を見極めてレースを選択する運用の成果として評価できる。
前年と比較すると成績はどう変化した?
2025年と2024年の数字を比較すると、2026年の特徴がより明確になる。
| 年度 | 出走数 | 1着 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 300 | 53 | 17.7% | 31.3% | 40.0% |
| 2025年 | 312 | 45 | 14.4% | 26.9% | 37.5% |
| 2026年 | 244 | 28 | 11.5% | 19.7% | 29.5% |
2026年は前年までと比較して勝率・連対率・複勝率が低下している。
ただし、10月25日時点の途中経過であり、年間成績が確定したわけではない。
一方で、重賞勝利馬の顔ぶれを見ると、上位クラスでの勝負強さは維持している。一般条件での勝ち上がりと、重賞でのタイトル獲得は分けて評価する必要がある。
【芝・ダート別の成績】回収率から見える馬券攻略のポイント
友道厩舎の馬券を買うなら、最初に確認したいのが芝とダートの違いだ。
芝とダートでは芝が優勢
2026年10月25日時点の条件別成績は以下のとおり。
| 条件 | 出走 | 1着 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝 | 191 | 24 | 12.6% | 20.4% | 29.8% |
| ダート | 53 | 4 | 7.5% | 17.0% | 28.3% |
芝の勝率は12.6%で、ダートの7.5%を上回る。
複勝率も芝29.8%、ダート28.3%と芝が優勢だ。
ただし、ダートの複勝率も極端に低いわけではない。勝ち切る確率と馬券圏内に入る確率を分けて考えると、ダートだから一律に消すという判断は適切ではない。
狙い目は芝2300m以上の長距離戦
距離別データでは、友道厩舎の強みがさらに明確になる。
2026年の芝長距離(2300m以上)の成績は次のとおり。
- 出走29回
- 1着8回
- 2着4回
- 3着6回
- 勝率27.6%
- 連対率41.4%
- 複勝率62.1%
- 単勝回収値118
- 複勝回収値112
特に注目したいのは複勝率62.1%という数字だ。
29戦で18回馬券圏内に入っており、長距離適性を持つ管理馬が結果を残している。
アドマイヤテラの阪神大賞典、スティンガーグラスのダイヤモンドステークスという2026年の実績とも整合する。
もっとも、29戦というサンプルは年間全出走数に比べれば小さい。翌年以降も同じ回収率が続くと断定することはできない。
回収率100%超えは実現しているのか?
ここは馬券購入者にとって特に重要な部分だ。
パンダズ競馬の集計では、2026年の友道厩舎全体の回収値は以下のようになっている。
| 指標 | 回収値 |
|---|---|
| 単勝回収値 | 72 |
| 複勝回収値 | 78 |
| 芝・単勝回収値 | 79 |
| 芝・複勝回収値 | 78 |
| ダート・単勝回収値 | 47 |
| ダート・複勝回収値 | 77 |
競馬ラボの集計では全体の単勝回収値65、複勝回収値59となっており、集計元による数値の違いも見られる。ただし、いずれの集計でも100を下回る。
つまり、友道厩舎の馬を全レースで機械的に購入した場合、必ずしも利益につながらない。
ここを誤解してはいけない。
勝率の高さと回収率の高さは別物だ。
人気馬が多い厩舎では、勝っても配当が低くなることがある。実際、2026年の1番人気馬は40戦12勝で勝率30.0%だが、単勝回収値は70にとどまる。
馬券では、厩舎の実力だけでなく、想定オッズと実際の人気を照らし合わせることが欠かせない。
友道厩舎を馬券で買うならこの条件
狙い目として検討したい条件
- 芝2300m以上の長距離戦
- アドマイヤテラなど実績馬の適距離
- 川田将雅騎手・武豊騎手との重賞コンビ
- 過去の好走条件と今回の舞台が一致するレース
慎重に判断したい条件
- ダート短距離で勝ち切りを期待するケース
- 人気だけが先行している馬
- 実績のない距離への大幅な条件変更
- 回収率を考慮せず厩舎名だけで購入するケース
【騎手起用と馬主との関係】友道厩舎の評判・特徴を分析
友道厩舎の特徴を理解するうえでは、騎手起用と馬主との関係も見逃せない。
川田将雅・武豊・ルメールとの連携
2026年の重賞勝利を見ると、主要な騎手の起用傾向が見えてくる。
| 騎手 | 2026年の重賞勝利馬 | 勝利数 |
|---|---|---|
| 川田将雅 | ショウヘイ、ダノンフィーゴ、カムニャック | 3 |
| 武豊 | アドマイヤテラ、アドマイヤズーム | 2 |
| C.ルメール | スティンガーグラス | 1 |
もちろん、これは2026年の重賞勝利に限った集計であり、年間の全騎手起用数を表すものではない。
過去の2021~2025年の騎手別データでは、川田将雅騎手が185戦59勝、勝率31.9%で最多勝利を記録している。
武豊騎手は108戦19勝、勝率17.6%。坂井瑠星騎手は98戦18勝、勝率18.4%だった。
こうしたデータからは、友道厩舎が実績ある騎手を継続的に起用していることがうかがえる。
ただし、騎手別の勝率には馬の能力や人気、出走条件も影響する。騎手の数字だけで優劣を判断するのではなく、馬との組み合わせを見ることが大切だ。
馬主との関係は長期的な信頼が特徴
友道厩舎には、金子真人ホールディングス、近藤旬子氏、佐々木主浩氏、社台系のクラブ法人など、さまざまな馬主の有力馬が預けられてきた。
特に注目したいのは、友道調教師自身が馬主とのコミュニケーションについて語ったインタビューだ。
JRA-VANの関係者インタビューでは、次のように説明している。
「誰とでも正直に普段通りに接する」
さらに、佐々木主浩氏が所有するヴィブロスについて、秋華賞後に次走を急がず休養を提案したエピソードも紹介されている。
馬の体調や成長力を考慮した判断が、翌年のさらなる成長につながったという内容だ。
このエピソードは、友道厩舎の評判を考えるうえで重要だ。
大舞台への出走機会を増やすだけでなく、馬の状態を見ながらローテーションを組み立てる姿勢が、長期的な信頼関係を築く要因になっている。
友道厩舎の強みと注意点
| 評価項目 | 特徴 |
|---|---|
| GⅠ実績 | 日本ダービーなど大舞台での優勝実績 |
| 芝適性 | 2026年は芝の勝率がダートを上回る |
| 長距離適性 | 2026年の芝長距離複勝率62.1% |
| 騎手起用 | 川田将雅、武豊、ルメールらとの重賞実績 |
| 馬主関係 | 長期的な信頼関係を重視 |
| 馬券面 | 厩舎全体の回収値は100未満 |
友道厩舎の評価で重要なのは、実績と馬券的な期待値を混同しないことだ。
競走馬を育てる厩舎としての評価は高い一方、購入する側は個々の馬の能力やオッズを見極める必要がある。
【2026年10月30日最新情報】スティンガーグラスの豪州遠征に異変
2026年10月30日、友道厩舎に関する大きなニュースが発表された。
スティンガーグラスが、11月3日にオーストラリアのフレミントン競馬場で開催されるメルボルンカップ(GⅠ)の出走を回避することになった。
JRAも同日、正式に出走回避を発表している。
出走回避の理由は何だったのか
スティンガーグラスは10月12日にオーストラリアへ渡り、メルボルンカップに向けた調整を続けていた。
ところが、現地で実施されたCT検査と追加のPET検査で、負傷リスクが高いと判断された。
その結果、現地の競馬主催者側の裁決委員が出走を認めない決定を下した。
重要なのは、今回の発表が特定の骨折や負傷の確定を意味するものではないことだ。公表された理由は、検査に基づく負傷リスクの評価である。
友道調教師は報道各社に対して、次のようにコメントしている。
「仕方ないですが残念です」
歩様検査では問題がなかったものの、最後のCT検査で左前脚が懸念材料となったという。
今後の復帰予定は?
報道によると、スティンガーグラスは11月9日に帰国する予定で、帰国後の状態を確認したうえで年内の実戦復帰を視野に調整する方針とされている。
ただし、実際の出走時期は帰国後の状態次第となる。
馬券購入者にとっては、今後の出走情報だけでなく、遠征後の状態や調整過程も確認したいところだ。
【プロの結論】友道厩舎の馬券攻略で押さえるべき判断基準
2026年の成績を総合すると、友道厩舎は重賞で結果を残す一方、一般条件も含めた年間成績では前年より数字が低下している。
ここから導ける馬券戦略は、厩舎名だけで買うのではなく、次の3つを組み合わせることだ。
1. 距離適性を最優先する
芝長距離の成績は2026年の大きな強みだ。アドマイヤテラやスティンガーグラスのように、距離適性と過去の実績が一致する馬は積極的に検討したい。
2. 騎手との組み合わせを確認する
川田将雅騎手、武豊騎手、C.ルメール騎手など、重賞で実績を残している騎手とのコンビは注目材料になる。ただし、乗り替わりだけを理由に評価を上げるのは避けたい。
3. 人気とオッズを必ず比較する
友道厩舎の馬は実績から人気を集めやすい。2026年の全体回収値が100を下回っている以上、単勝1点買いなどの機械的な購入は慎重に考えたい。
競馬で重要なのは、強い馬を当てることだけではない。予想される着順と配当のバランスを見極めることが、長期的な収支につながる。
【友道厩舎に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:友道厩舎の2026年の勝率・連対率・複勝率は?
A1:2026年10月25日時点のJRA成績は244戦28勝で、勝率11.5%、連対率19.7%、複勝率29.5%となっている。
Q2:2026年に友道厩舎が重賞を勝った馬は?
A2:ショウヘイ、スティンガーグラス、アドマイヤテラ、アドマイヤズーム、カムニャック、地方交流重賞のダノンフィーゴなどが勝利している。
Q3:友道厩舎は芝とダートのどちらが得意?
A3:2026年の集計では芝が優勢。芝の勝率は12.6%、ダートは7.5%。特に芝2300m以上の長距離戦で好成績を残している。
Q4:友道厩舎の代表馬は?
A4:ドウデュース、マカヒキ、ワグネリアン、シュヴァルグラン、ワールドプレミア、アドマイヤジュピタなどが代表的な管理馬として挙げられる。
Q5:友道厩舎は馬券的に狙い目?
A5:全レースを一律に購入する方法はおすすめしにくい。芝長距離の適性、騎手、馬の近走内容、オッズを組み合わせて判断するのが有効だ。
Q6:スティンガーグラスはメルボルンカップに出走する?
A6:出走しない。2026年10月30日に出走回避が正式発表された。現地のCT・PET検査で負傷リスクが高いと判断されたためで、帰国後の状態を見ながら年内復帰を検討する方針と報じられている。
まとめ:友道厩舎は2026年も重賞で存在感、馬券は距離適性が鍵
2026年の友道厩舎は、カムニャック、アドマイヤテラ、アドマイヤズーム、ショウヘイなどの活躍によって、重賞戦線で確かな存在感を示している。
一方、年間の勝率・連対率・複勝率は前年を下回り、厩舎全体の回収値も100未満だ。名門というブランドだけで馬券を購入するのは得策ではない。
馬券攻略で特に注目したいのは、芝の長距離戦と個々の馬の適性だ。2026年の芝2300m以上では複勝率62.1%という数字も出ている。
また、10月30日に発表されたスティンガーグラスのメルボルンカップ出走回避など、直近のニュースも今後の管理馬評価に影響する。
友道厩舎を馬券で攻略するなら、厩舎の実績を出発点に、馬の距離適性・騎手・人気・オッズまで確認すること。 それが、2026年のデータから読み取れる最も実践的な判断基準だ。