【事件後の再建】深川八幡祭りは復活した?現在までの歩み
事件直後、富岡八幡宮にとって大きな課題となったのが、参拝客や地域住民との信頼関係をどう取り戻すかという問題でした。
事件後は初詣の参拝者が減少し、神社を取り巻く雰囲気も大きく変わりました。しかし、地域の氏子たちは祭礼を途絶えさせないことを重視しました。
2018年、事件後も深川八幡祭りの開催を決定

2018年1月、富岡八幡宮の神輿総代連合会は、同年8月の深川八幡祭りの神輿渡御を例年どおり実施する方針を決めました。
事件の影響で参拝客が減少するなか、氏子たちが祭りの継続を選んだことは、神社と地域の関係を維持するうえで大きな意味を持ちました。
同年2月には、東京マラソンの折り返し地点付近で、氏子ら約300人が2基の神輿を担ぎました。事件後に町神輿が担がれたのは初めてと報道され、地域に祭りの活気が戻り始めた象徴的な出来事となりました。
2021年は新型コロナで中止、2023年に本祭りが復活

その後、深川八幡祭りは別の困難にも直面します。2020年に予定されていた本祭りは新型コロナウイルス感染症の影響で延期され、2021年に予定されていた開催も中止となりました。
そして2023年8月、待望の本祭りが6年ぶりに開催されました。53基の町神輿による連合渡御が行われ、深川の街に再び大勢の担ぎ手と観衆が集まりました。
この復活は、2017年の事件後も地域の祭礼文化が引き継がれてきたことを示す出来事です。
2026年の深川八幡祭りはどうなった?

2026年は3年に一度の本祭りが開催されました。
開催期間は2026年8月12日から16日まで。8月15日の神幸祭では御鳳輦渡御が行われ、翌16日には54基の町神輿による連合渡御が実施されました。
沿道から担ぎ手に清めの水を浴びせる「水掛け祭り」も行われ、深川八幡祭りならではの光景が戻っています。
2026年の祭りは、単にイベントが再開されたというだけではありません。神社、氏子町会、神輿総代、担ぎ手が協力し、長年受け継がれてきた祭礼を継続していることを示しています。
なお、2026年の開催状況は東京都の観光公式情報や東京ベイネットワークの特設サイトでも紹介されています。
【2026年最新】富岡八幡宮の現在は?客殿完成と本殿大修理
2026年10月現在の富岡八幡宮は、事件後の神社運営を続けながら、2027年の御鎮座400年に向けた大規模な境内整備を進めています。
特に注目されているのが、客殿の完成と御本殿の大修理です。これは事件後の対応だけではなく、創建400年を迎える神社の将来を見据えた長期的な記念事業です。
2026年5月、新しい客殿が完成
2026年7月15日付の地域情報誌「深川WEB」は、富岡八幡宮の御鎮座400年記念事業の一環として、新しい客殿が完成したことを報じました。
同記事によると、客殿の竣工式は2026年5月15日、遷座祭は5月26日に行われました。
この客殿には、通常の参拝者向け施設という役割だけでなく、重要な機能があります。
本殿の大修理期間中、神様をお祀りする仮本殿として使用されるのです。改修工事が終わった後は、参拝者の控室や直会場などとして活用される予定です。
つまり、客殿の完成は単なる新施設の建設ではありません。御本殿を大規模に改修するための準備が整ったことを意味しています。
御本殿の大修理はなぜ必要なのか
富岡八幡宮が進めている御本殿大修理では、耐震補強や屋根の葺き替え、内外装の工事などが計画されています。
富岡八幡宮の2025年発行の社報では、建築から約70年が経過する御本殿について、次の世代に受け継ぐための修理計画が説明されています。
2026年の深川八幡祭りの特設サイトでは、すでに本殿の大規模改修が始まっていることも紹介されました。
2026年の祭礼では、新しい客殿を仮の祭祀施設として使用。丸山宮司らは、改修期間中も祭礼を円滑に行えるよう準備を進めていました。
地域情報誌の取材では、本殿の改修は2027年に完了する見込みとされています。
2027年は御鎮座400年の節目
富岡八幡宮は1627年(寛永4年)に創建されたと伝えられています。2027年には御鎮座400年を迎えます。
公式社報で紹介された記念事業は、主に次の4つです。
- 御本殿大修理:耐震補強、屋根の葺き替え、内外装工事など。
- 客殿の新築:本殿修理中の仮殿として使用し、その後は参拝者の控室や直会場にする。
- 社務所の移転新築:境内西側への移転新築を計画。現在の社務所を解体し、境内の空間を再整備する。
- 御鎮座四百年奉祝大祭:2027年8月に開催予定。
社務所の移転新築については、2027年の奉祝大祭以降に実施する計画とされています。
400年という節目に向け、建物だけでなく境内の使い方や祭祀の環境まで見直している点が、今回の記念事業の特徴です。
事件から約9年が経過した2026年、富岡八幡宮は歴史的な節目に向けて新しい施設と祭祀環境を整える段階に入っています。
【事件後の評判と真相】富岡八幡宮は現在どう見られている?
富岡八幡宮の現在を考えるうえでは、事件による印象と、神社が地域で果たしている役割を分けて見ることが大切です。
事件直後は参拝者が減少した
事件直後の2018年初詣では、参拝客が激減したと報道されました。長年、江戸三大祭りの一つで知られていた神社で起きた事件だっただけに、地域内外に大きな衝撃が広がりました。
特に、宮司という神社の代表者が親族に殺害されたことは、一般的な神社の不祥事とは異なる深刻な問題として受け止められました。
その後は、丸山宮司への交代、氏子による祭礼の継続、友の会などによる支援活動が進みました。現在も富岡八幡宮は通常の参拝や祭祀、例大祭を続けています。
現在の評判をどう判断すべきか
2026年現在、富岡八幡宮の評判を一つの数字で評価できるような包括的な世論調査は確認できません。
一方、2026年の深川八幡祭りでは54基の神輿による連合渡御が実施され、境内では御鎮座400年に向けた整備が進んでいます。こうした活動は、地域の祭礼や信仰が継続していることを示す客観的な材料です。
参拝者の口コミや個人の感想には、事件の記憶を意識する人もいれば、歴史的な神社として訪れる人もいます。ただし、個々の投稿だけで地域全体の評価を判断することはできません。
神社を訪れる際には、事件の歴史を知ることと、現在の祭祀や文化財、地域行事を評価することを分けて考えるのが適切です。
富岡八幡宮事件の真相について誤解しやすい3つのポイント
事件後の情報を調べる際には、次の点を押さえておくと、報道内容やネット上の情報を整理しやすくなります。
1. 不起訴になったから無罪が確定したわけではない
2018年9月の不起訴は、被疑者が死亡していた状況での検察判断です。裁判所による無罪判決ではありません。
2. 事件の原因は宮司継承問題だけでは説明しきれない
後継者をめぐる対立は重要な背景でしたが、親族間の長年の確執、神社本庁との人事問題、経済的な取り決めも関係していました。
3. 事件後に富岡家の人物が宮司を継いだわけではない
事件後は丸山聡一氏が宮司となっています。2026年の地域情報や神社関連の資料でも丸山氏は宮司として紹介されており、富岡家による従来の継承体制とは異なる運営が続いています。
こうした事実を整理すると、事件の記憶と神社の現在を混同せずに理解できます。
【富岡八幡宮事件その後】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:富岡八幡宮事件の犯人は誰ですか?
A1:2017年12月7日の事件で襲撃側とされたのは、元宮司の富岡茂永とその妻・富岡真里子です。被害者は宮司の富岡長子さんと専属運転手の男性で、事件では長子さんと茂永夫妻の3人が死亡しました。
Q2:富岡八幡宮事件は2018年9月に不起訴になったのですか?
A2:はい。2018年9月28日、東京地検は茂永と真里子を不起訴としました。両名が事件当日に死亡していたためです。刑事裁判で無罪判決が出たという意味ではありません。
Q3:現在の富岡八幡宮の宮司は誰ですか?
A3:丸山聡一氏です。事件後に宮司代務者となり、2018年に正式な宮司に就任しました。2026年の深川八幡祭り関連の公式情報でも宮司として紹介されています。
Q4:富岡八幡宮は神社本庁から離脱したままですか?
A4:はい。2017年9月28日に神社本庁から離脱し、単立の宗教法人となりました。事件後もその体制で神社運営と祭祀を続けています。
Q5:2026年の富岡八幡宮では何が変わりましたか?
A5:2026年5月に新しい客殿が完成しました。本殿の大修理期間中は仮本殿として使用され、その後は参拝者の控室や直会場となる予定です。2026年8月には54基の神輿による深川八幡祭りの連合渡御も開催されました。
Q6:富岡八幡宮の御鎮座400年はいつですか?
A6:2027年です。1627年の創建から400年を迎えるにあたり、本殿大修理、客殿新築、社務所移転新築などの記念事業が進められています。奉祝大祭は2027年8月に予定されています。
まとめ:富岡八幡宮事件その後と2027年に向けた再建の歩み
富岡八幡宮事件は、2017年12月7日に発生した親族間の殺傷事件であり、その背景には宮司継承をめぐる長年の対立と、神社本庁からの離脱という大きな問題がありました。
2018年9月28日に茂永夫妻は不起訴となり、事件の刑事手続きは終結しました。一方、神社は丸山聡一宮司を中心とする新しい体制に移行し、氏子とともに祭祀や深川八幡祭りを継続してきました。
2023年には6年ぶりの本祭りが実現し、2026年には54基の神輿による連合渡御が開催されました。同年5月には客殿も完成し、本殿大修理という次の段階に進んでいます。
【プロの結論】事件の記憶と神社の未来は分けて考える
富岡八幡宮事件から読み取れる本質的な問題は、伝統ある神社であっても、後継者の選定や組織運営の透明性が欠ければ、深刻な対立を招く可能性があるということです。
宮司は単なる家系上の地位ではなく、神社の祭祀と運営を担う代表者です。今回の事件は、神社の継承において血縁だけでなく、組織としての意思決定や地域との信頼関係が重要であることを浮き彫りにしました。
2027年8月には御鎮座400年の奉祝大祭が予定されています。客殿の完成や本殿の大修理は、事件後の運営を続けてきた神社が、次の100年を見据えて取り組む大きな節目です。
富岡八幡宮の現在を知るには、2017年の事件だけに注目するのではなく、2018年以降の宮司交代、地域の祭礼の継続、2026年の施設整備、そして2027年の400年祭までを一つの流れとして捉える必要があります。
事件の歴史を記憶にとどめながら、深川の地域文化を支えてきた神社がどのような未来を築いていくのか。2027年の奉祝大祭と本殿改修の完了は、その歩みを見届ける重要な機会になりそうです。