【2026年10月最新】小川修会長は現在も代表者なのか?
最も重要な判断材料は、警察庁が2026年4月に公表した「令和7年における組織犯罪の情勢」である。
同資料の指定暴力団一覧表では、住吉会の代表者として小川修氏が記載されている。さらに、同表の注記では、代表者と主たる事務所の所在地は2026年3月12日までに官報で公示された情報を基準としている。
住吉会について掲載された情報は次のとおりだ。
- 代表する者:小川修
- 主たる事務所:東京都港区芝浦
- 勢力範囲:1都1道14県
- 構成員数:約2,100人(2025年末現在)
静岡県警察が2026年6月4日に更新した暴力団対策資料でも、小川修氏が代表者として掲載されている。
ここから読み取れるのは、逮捕・起訴という刑事事件が発生した後も、少なくとも公的な指定情報上では小川氏の代表者としての登録が維持されていることだ。
ただし、警察の指定情報に記載された代表者と、組織内部で実際にどの人物が意思決定を主導しているかは、必ずしも同じ問題ではない。
公的な代表者の変更が確認できないことと、内部で交代論が存在しないことは別である。
2026年10月時点の最新人事を理解するには、この二つを分けて考える必要がある。
【歴代会長から読み解く】関功前会長から小川修体制への交代経緯

住吉会の現在の人事を理解するには、関功氏から小川修氏へと移った2021年の会長交代を振り返る必要がある。
関功氏は2014年4月に会長に就任し、約7年間にわたって住吉会のトップを務めた。
2021年4月、関氏が会長職を退き、小川修司こと小川修氏が後任の会長に就任した。関氏はその後、代表の立場に就いたとされる。
小川氏は就任前、住吉会の渉外委員長や傘下組織である共和一家の総長を務めていた人物だ。
2022年の関功氏死去が残した問題

2022年5月31日、関功氏が死去した。
その後、関氏の自宅に保管されていた現金の扱いをめぐり、後年の窃盗事件につながる問題が表面化する。
この事件は、単なる金銭トラブルにとどまらず、前会長から現会長への継承関係にも影響する問題として報じられた。
2023年の組織改編は何を意味したのか

2023年には住吉会の内部人事にも変更があった。
警察庁の「令和5年における組織犯罪の情勢」によると、同年6月には委員長補佐の役職を廃止し、新たに中央委員の役職を設置。さらに、副会長という名称を組織委員へ変更する新人事が発表された。
同年9月には、小川氏を兄・親とする兄舎弟盃・親子盃式も開催された。
これは単なる役職名の変更ではなく、小川体制の組織内での関係整理や結束強化に関係する動きとして注目される。
2024年・2025年にも続いた組織強化
警察庁の2024年版情勢資料は、2024年10月にも小川氏を兄・親とする盃事が行われたと記録している。
さらに、2026年4月公表の2025年情勢資料では、2025年10月にも小川氏を親とする親子盃式を開催し、組織の強化を図ったと説明されている。
つまり、2025年12月の逮捕報道以前には、小川体制を維持・強化する動きが続いていたことが公的資料から確認できる。
【人物関係を整理】小川修・関功・児島秀樹の立場と後任候補説
今回の人事問題で重要なのは、現在の代表者、前会長、後任候補として報じられる人物の立場を混同しないことだ。
以下は、2026年10月までに公表・報道された情報を整理したものだ。
児島秀樹氏が後任候補として名前が挙がる理由
児島秀樹氏は、住吉会の傘下組織である京王会の会長として知られる人物だ。
2026年7月3日付の週プレNEWSは、小川氏の逮捕後、住吉会内部で会長交代を求める動きがあり、児島氏を後任に推す動きも出ていると報じた。
同記事では、児島氏が住吉会の特別会長補佐を務める幹部であることにも触れている。
また、2026年8月28日配信のデイリー新潮の記事では、児島氏が次期会長候補として捜査関係者から注目されているとの情報が掲載された。
ただし、これらは後任をめぐる動きを伝える報道であり、住吉会が児島氏の会長就任を正式に発表したという意味ではない。
【2025年の5000万円窃盗事件】小川会長逮捕と起訴の経緯
小川氏の会長交代論が強まる背景として、大きな影響を与えたのが2025年12月の事件だ。
2025年12月6日:小川氏ら7人を逮捕
毎日新聞などの報道によると、千葉県警は2025年12月6日、住吉会の現会長だった小川修氏と傘下組織の関係者ら計7人を逮捕した。
容疑は、関功前会長が死去した直後の2022年5月31日から6月1日にかけて、千葉県柏市にある関氏の自宅に侵入し、現金約5000万円を盗んだというものだった。
関氏が亡くなった当日に発生したとされる事件であり、前会長と現会長の関係を考えても、組織内部に与える影響は小さくない。
また、関氏の自宅を管理していた女性に対し、被害届の取り下げを目的として2000万円を受け取らせようとしたとする証人威迫容疑も報じられた。
2025年12月26日:小川氏ら4人を起訴
事件は逮捕だけで終わらなかった。
千葉地方検察庁は12月26日、小川氏と住吉会幹部ら計4人を窃盗罪と邸宅侵入罪で起訴した。
一方、証人威迫などの容疑で逮捕された小川被告ら5人については不起訴処分とされた。報道によると、検察側は公判を維持するための十分な証拠を確保できなかったことを理由としている。
ここで押さえておきたいのは、窃盗・邸宅侵入について起訴されたことと、証人威迫容疑について不起訴になったことは別の判断だという点である。
また、起訴は有罪判決ではない。刑事責任の確定とは区別しなければならない。
事件が会長人事に与えた影響
この事件が人事問題に直結した理由は、逮捕された人物が一般の構成員ではなく、組織のトップだったことにある。
さらに、事件の対象が前会長の自宅だったことも、後任人事をめぐる議論に影響したと報じられている。
週プレNEWSは、事件を受けて組織内から小川氏への反発が出ており、会長交代を求める声があると伝えた。
ただし、内部の反発が実際の役職変更に結びついたかどうかは別問題だ。警察庁の公的資料では、2026年3月12日までの官報公示を基準とした代表者は小川氏のままである。
【2026年の最新動向】児島秀樹氏の逮捕と後任人事の新たな焦点
2026年に入ってからは、後任候補と報じられた児島氏にも事件が発生した。
2026年4月:児島氏がアルファードをめぐる事件で逮捕
2026年4月6日、警視庁は住吉会幹部で京王会会長の児島秀樹氏らを逮捕したと報じられた。
問題となったのは、配下組員が暴力団員であることを隠して購入したトヨタの高級車アルファードだ。
児島氏は、その車が不正な方法で購入されたことを知りながら受け取り、自身の専用車として使用した疑いが持たれた。
児島氏は、車の入手経緯について知らなかったと容疑を否認したと報じられている。
この逮捕は、後任人事をめぐる報道にも影響を与えた。
小川氏の後任候補として名前が挙がっていた人物自身が捜査対象となったためだ。
2026年8月:他団体幹部との会食報道
8月28日配信のデイリー新潮は、児島氏が4月の逮捕後に保釈され、5月下旬には稲川会の内堀和也会長、六代目山口組の竹内照明若頭らとの会食に出席したと報じた。
記事では、この会食を住吉会の次期会長人事や他団体との関係をめぐる動きと結び付けて分析している。
もっとも、会食への出席だけで他団体からの後任指名や、住吉会内部での会長就任が決定したとは判断できない。
報道された内容と、組織として正式に決定した人事は分けて考える必要がある。
2026年10月時点で注目すべき3つの焦点
現在の住吉会をめぐる状況は、次の3点に整理できる。
1. 小川氏の代表者としての公的な登録
警察庁資料や2026年6月更新の警察資料では、小川氏の名前が掲載されている。正式な代表者変更を示す公表情報が確認できるかが重要だ。
2. 児島氏をめぐる後任候補説
複数の報道で後任候補として名前が挙がっている一方、本人の事件や保釈後の動向も注目されている。会長就任が確定したわけではない。
3. 傘下組織を含めた警察の取締り
2026年も住吉会の傘下組織をめぐる逮捕や捜査が続いている。茨城県暴力追放推進センターが掲載する2026年の事件情報にも、住吉会系組織の関係者に関する複数の逮捕事案が記録されている。
【プロの結論】住吉会の最新組織図はどう読み解くべきか
2026年10月時点で、住吉会の最新組織図を考える際には、役職の正式登録と、報道される内部の勢力関係を分けることが欠かせない。
現在、公開資料から確認できるのは、代表者としての小川修氏、組織の所在地、勢力範囲、構成員数などである。
一方、会長代行、理事長、幹事長、本部長などを含む全幹部の最新配置については、2026年10月現在の完全な公式組織図を確認できる状況にはない。
2023年の人事情報やインターネット上に掲載された過去の幹部一覧を、そのまま2026年の最新組織図として扱うのは適切ではない。
住吉会の今後を判断するためのチェックポイント
今後の人事を追う際には、次の情報を優先して確認したい。
- 公安委員会の公示:指定暴力団の代表者や主たる事務所の変更。
- 警察庁の公表資料:主要団体の組織動向や勢力の変化。
- 検察・裁判所の情報:小川氏の刑事事件の進展。
- 信頼できる報道機関の取材:会長交代を求める動きや後任候補の具体的な動向。
- 正式な人事発表:会長、会長代行などの役職変更を裏付ける情報。
特に、ネット上の組織図や幹部一覧には、古い情報や出所の明確でない情報が含まれる場合がある。掲載日と情報源を確認することが重要だ。
【住吉会最新人事】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年10月現在、住吉会の会長は小川修氏ですか?
A1:警察庁の2026年4月公表資料では、小川修氏が住吉会の代表者として記載されている。2026年6月更新の静岡県警察の資料でも同様だ。ただし、公的な代表者登録と組織内部の実際の運営状況は区別する必要がある。
Q2:住吉会の次期会長候補は児島秀樹氏ですか?
A2:児島秀樹氏を後任候補として推す動きがあると、2026年7月の週プレNEWSや8月のデイリー新潮が報じている。ただし、正式な会長就任が決定したことを示す公表資料は確認できない。
Q3:関功前会長はいつ亡くなりましたか?
A3:関功氏は2022年5月31日に亡くなった。2014年4月に会長に就任し、2021年4月に小川修氏へ会長職を引き継いだ後、代表の立場に就いていたとされる。
まとめ:住吉会の会長交代は正式発表と内部人事の両面が焦点
2026年10月時点の住吉会最新人事を整理すると、中心となるのは小川修氏の代表者としての公的な立場と、2025年12月の5000万円窃盗事件を受けて表面化した会長交代論である。
警察庁の2026年4月公表資料では小川氏が代表者として掲載されている。一方、2026年7月以降の報道では、児島秀樹氏を後任候補として推す動きが取り上げられた。児島氏自身も2026年4月に逮捕され、8月には保釈後の動向が報じられている。
また、2023年の役職体系の変更、2024年・2025年の組織強化に関する動きからは、小川体制が継続的に組織の整備を進めてきた経緯も確認できる。
今後の最大の焦点は、刑事事件の進展、正式な代表者変更の有無、そして後任候補をめぐる報道が実際の人事に結び付くかどうかだ。逮捕報道だけで会長交代を断定せず、警察庁・公安委員会の公表資料と複数の報道を照らし合わせることが、住吉会の現在の体制を正確に理解するための判断基準となる。