【若隆景の兄弟構成】長男・若隆元、次男・若元春、三男・若隆景

目次

若隆景には2人の兄がいます。長男が若隆元、次男が若元春、そして三男が若隆景です。3人とも福島県福島市で生まれ育ち、同じ荒汐部屋に所属して大相撲の世界に進みました。

【検証資料 1】若隆景兄弟の当時の様子・関連報道写真(出典:スポーツ報知 / Yahoo!ニュース)

3人が「大波三兄弟」と呼ばれるのは、本名の姓が共通しているためです。単に同じ部屋に所属する兄弟というだけではありません。祖父と父も力士だった相撲一家であり、幼いころから相撲に親しむ環境にありました。

祖父は元小結・若葉山、父は元幕下力士の若信夫です。父の大波政志さんも相撲に深く関わり、3人の息子がそれぞれ角界で活躍することになりました。スポーツニッポンの2021年の報道でも、祖父・父・3兄弟という相撲一家の歩みが紹介されています。

兄弟のなかで最も早く入門したのは長男の若隆元です。次男の若元春、三男の若隆景も続いて荒汐部屋に入り、同じ土俵を目指しました。

【本名・年齢・兄弟の年齢差】3人のプロフィールを比較

若隆景兄弟

大波三兄弟の本名は、長男が大波渡、次男が大波港、三男が大波渥です。四股名と本名で名前の印象が異なるため、混同しやすいポイントでもあります。

日本相撲協会の力士プロフィールに掲載された生年月日を基準に、2026年10月31日時点の年齢を整理すると、次のようになります。

項目 長男・若隆元 次男・若元春 三男・若隆景
本名 大波 渡 大波 港 大波 渥
読み方 おおなみ わたる おおなみ みなと おおなみ あつし
生年月日 1991年12月29日 1993年10月5日 1994年12月6日
年齢 34歳 33歳 31歳
初土俵 2009年11月場所 2011年11月場所 2017年3月場所
最高位 幕下七枚目 関脇 関脇
2026年10月末の立場 若者頭 現役力士 現役力士

出典:日本相撲協会公式プロフィール。年齢は2026年10月31日現在。

兄弟の年齢差はどれくらい?

若隆景兄弟

若隆元と若元春の年齢差は約1年9か月、若元春と若隆景の年齢差は約1年2か月です。長男と三男の間でも約3年しか離れていません。

つまり、3人は比較的年齢の近い兄弟です。相撲の世界に入った時期は異なりますが、同じ時代に競技人生を歩んできました。

とりわけ若元春と若隆景は、学年で見ても1学年違いです。兄弟でありながら、幕内の土俵で互いに競い合う存在となりました。

若隆景と若元春はどちらが強い?

若隆景兄弟

単純に優劣を決めることはできませんが、両者は異なる持ち味を持っています。

若元春は左四つ・寄りを得意とする力士です。一方、若隆景は右四つ・寄りに加えて、相手の体勢を崩す「おっつけ」にも定評があります。

若隆景は幕内優勝2回、若元春は最高位関脇という実績を持ちます。ともに三役まで昇進した実力者であり、兄弟で異なる相撲の個性を確立してきました。

【四股名の由来】若隆景・若元春・若隆元は毛利元就の三兄弟がモデル

大波三兄弟の四股名には、戦国時代の武将・毛利元就にまつわる有名な逸話が取り入れられています。

毛利元就の息子である3人の武将の名前が、それぞれの四股名の由来です。戦国時代の「三本の矢」の教えと結びついた命名で、兄弟の結束を象徴しています。

3人の名前と戦国武将の対応関係

  • 若隆元(長男):毛利元就の長男・毛利隆元が由来。
  • 若元春(次男):毛利元就の次男・吉川元春が由来。
  • 若隆景(三男):毛利元就の三男・小早川隆景が由来。

興味深いのは、3人の四股名に共通する「若」の文字です。これは祖父の元小結・若葉山から受け継いだものです。

日本テレビの番組「マツコ会議」でも、若元春が四股名の由来について説明しています。先代の荒汐親方が毛利元就の三兄弟の逸話を好み、祖父の四股名から「若」を取り入れたという背景が紹介されました。

福島市の公式ホームページも、毛利元就の三本の矢の教えと大波三兄弟の四股名の関係を紹介しています。

四股名は単なる力士としての呼び名ではありません。祖父から受け継いだ文字、戦国武将に由来する名前、そして兄弟で同じ道を歩むという背景が重なっています。

【荒汐部屋で歩んだ経歴】3兄弟が関脇・幕下上位へ進んだ道のり

大波三兄弟の相撲人生は、長男・若隆元の入門から始まりました。

若隆元は2009年11月場所に初土俵を踏み、次男の若元春は2011年11月場所、三男の若隆景は2017年3月場所に初土俵を踏んでいます。

若元春は2019年3月場所に新十両、2022年1月場所に新入幕を果たしました。2023年1月場所には新三役となり、最高位の関脇まで昇進しています。

若隆景は大学相撲で実績を残した後、2017年3月場所に三段目付け出しでデビューしました。2018年5月場所に新十両、2019年11月場所に新入幕を果たし、2021年7月場所には新小結に昇進しています。

2022年3月場所には新関脇として幕内初優勝を達成しました。新関脇の優勝は86年ぶりという歴史的な記録でもあり、若隆景の名前が全国的に知られるきっかけになりました。

一方、長男の若隆元は幕下で長く土俵に立ち、最高位は幕下七枚目でした。十両昇進には届かなかったものの、2009年から2026年まで現役を続けました。

3兄弟が歩んだ主な転換点



2009年11月

長男・若隆元が初土俵。大波三兄弟の相撲人生が始まる。



2011年11月

次男・若元春が初土俵。兄と同じ荒汐部屋で力士として歩み始める。



2017年3月

三男・若隆景が初土俵。東洋大学で培った実力を大相撲で発揮する。



2022年3月

若隆景が新関脇で初優勝。三兄弟の名前が大きな注目を集める。



2023年1月

若元春が新三役に昇進。兄弟2人が三役力士となる。



2026年5月

若隆景が2度目の幕内優勝。若隆元は現役を引退し、若者頭へ転身する。


3人の歩みには、福島とのつながりもあります。2011年の東日本大震災では、学法福島高校に通っていた若元春と若隆景が被災しました。その後、兄の若隆元が所属していた荒汐部屋で約1か月間の避難生活を送っています。

スポーツニッポンの当時の取材記事では、荒汐部屋の力士たちに支えられながら相撲を続けた兄弟の姿が報じられています。3人が福島への思いを強く持ち続けてきた背景には、こうした経験もありました。

【2026年5月の若隆元引退】理由と若者頭への転身、その後の役割

2026年5月27日発表

2026年、大波三兄弟にとって最も大きな変化となったのが長男・若隆元の引退です。

日本相撲協会は2026年5月27日、夏場所を最後に引退する力士20人を発表しました。その中に若隆元の名前があり、引退後は若者頭として採用されることも明らかになりました。

若隆元は当時34歳。最高位は幕下七枚目で、十両昇進を目指して長年相撲を続けてきました。しかし、2026年3月の春場所で左膝に大けがを負い、現役続行が難しくなりました。

若隆元が引退を決断した理由は左膝の大けが

若隆元の引退には、複数の事情が重なっていました。

日刊スポーツの2026年6月の取材記事によると、若隆元は以前から首の痛みを抱えていました。さらに2026年3月の春場所6日目、取組中に左膝を負傷。診断結果は左前十字靱帯断裂でした。

本人は現役を続けるために4月2日に再建手術を受け、リハビリにも取り組んでいました。しかし、年齢や首・膝の状態を踏まえると、幕下から十両への昇進を目指すことは厳しい状況になっていました。

そこに若者頭への転身の話が持ち上がります。

当時の若者頭・福ノ里が2026年6月4日に65歳の定年を迎えることから、時津風一門で後任を検討。若隆元の人柄や真面目な仕事ぶりが評価され、推薦を受ける形になりました。

つまり、引退の背景には負傷だけでなく、現役としての将来を考えた判断と、相撲協会で新しい役割を担う機会が重なっていたのです。

若者頭とはどんな仕事?

若者頭は、日本相撲協会に所属する裏方の役職です。主に幕下以下の力士への指導や、本場所における土俵進行などの運営業務を担当します。

親方とは異なる立場で、力士たちを支える役割を担っています。現役時代の経験を生かし、若い力士の指導や相撲界の運営を支える仕事です。

若隆元は引退発表から3日後の5月30日、東京・両国国技館で行われた元小結・北勝富士の大山親方の引退相撲で、若者頭として初仕事を務めました。

日本相撲協会の若者頭一覧にも、現在は「若隆元 渡」として掲載されています。現役力士としての番付から離れ、今度は協会を支える側に立ったことが分かります。

3兄弟の関取昇進という夢はどうなった?

大波三兄弟には、3人全員が関取になるという目標がありました。

関取とは、十両以上の番付に在位する力士を指します。関取になると給与や待遇が大きく変わるため、幕下力士にとって十両昇進は大きな目標です。

若元春と若隆景は関取に昇進し、関脇まで到達しました。しかし、長男の若隆元は最高位が幕下七枚目。十両昇進には届きませんでした。

そのため、大波三兄弟の3人同時関取は実現していません。若隆元の引退によって、現役力士として3人そろって関取を目指す可能性もなくなりました。

ただし、長男が相撲界を離れたわけではありません。現役から裏方へ立場を変え、今後も弟たちと同じ相撲界で歩んでいきます。

【若隆景兄弟の現在】2026年10月末の最新番付と3人の状況

2026年10月31日時点では、若隆元は若者頭、若元春は幕内力士、若隆景は十両力士という立場です。特に若隆景は5月に優勝した後、大きなけがに見舞われ、復帰に向けたリハビリを続けています。

若隆景は2026年夏場所で2度目の幕内優勝

2026年5月の夏場所は、若隆景にとって大きな節目となりました。

小結として出場した若隆景は12勝3敗の好成績を残し、千秋楽の優勝決定戦で大関・霧島を破って優勝しました。2022年3月の春場所以来、25場所ぶり2度目の幕内最高優勝です。

2023年の右膝の大けがによって長期休場を経験し、幕下まで番付を落とした若隆景にとって、再び賜杯を手にしたことは大きな復活劇でした。

優勝後には大関を目指す意欲も示しており、今後のさらなる活躍が期待されていました。

7月の左脚の緊急手術で2場所連続休場

ところが、優勝から間もない2026年7月1日、名古屋場所に向けた稽古中に左太ももを負傷しました。

診断は左大腿コンパートメント症候群。神経や血管に影響を及ぼす可能性がある状態で、緊急手術を受けることになりました。

若隆景は7月の名古屋場所を全休。続く9月の秋場所も休場し、2場所連続で土俵に立てませんでした。

9月24日には師匠の荒汐親方が治療とリハビリの状況を説明。基礎運動を中心に体を動かし、病院でのリハビリも継続していると明かしました。復帰を急がせず、医師と相談しながら回復を優先する方針です。

2026年10月末の若隆景の復帰状況

10月11日には荒汐部屋の朝稽古に参加し、ぶつかり稽古で胸を出すところまで回復しました。本人もリハビリが進み、稽古場でできることが増えていると説明しています。

ただし、ぶつかり稽古で胸を出すことと、実際に相撲を取る稽古に復帰することは別です。10月末時点でも、九州場所への出場が確定したわけではありません。

10月26日に発表された2026年11月場所の番付では、若隆景は西十両五枚目となりました。7月と9月の休場によって、幕内から十両へ番付を下げた形です。

番付が下がっても、優勝経験や関脇まで昇進した実績が消えるわけではありません。まずは故障した左脚を回復させ、再び本来の相撲を取れる状態に戻すことが課題です。

次男・若元春は幕内で現役続行

次男の若元春は、2026年も幕内で相撲を続けています。

2026年9月の秋場所では10勝5敗を記録。11月の九州場所では東前頭七枚目に番付を上げています。

最高位は関脇で、得意技は左四つ・寄り。弟の若隆景がけがからの復帰を目指すなか、若元春は幕内の土俵で大波三兄弟の存在感をつないでいます。

長男・若隆元は若者頭として相撲界を支える

長男の若隆元は、現役力士としての活動を終えましたが、相撲協会の若者頭として新しいキャリアをスタートさせています。

2026年5月30日の初仕事では、弟たちと国技館で顔を合わせ、3人で記念撮影する場面もありました。

若隆景の優勝についても喜びを示し、弟たちの今後の活躍を願う姿が報じられています。

現役時代は3人同時の関取昇進という目標を達成できませんでしたが、現在は兄が裏方として弟たちを見守るという、新たな兄弟の関係が生まれています。

【プロの結論】大波三兄弟の本当の見どころは、それぞれが築いた相撲人生

大波三兄弟を理解するうえで押さえておきたいのは、3人を単純な出世競争として比較しないことです。

長男の若隆元は幕下七枚目まで進み、長年にわたって土俵に立ち続けました。次男の若元春は関脇まで昇進し、幕内で存在感を示しています。三男の若隆景は幕内優勝2回という実績を残し、けがからの再起に挑んでいます。

3人の経歴を比べると、相撲界における成功には複数の形があることが分かります。

  • 力士としての実績:番付、優勝回数、三賞などで評価する。
  • 競技人生の長さ:最高位だけでなく、どれだけ長く土俵に立ったかを見る。
  • 引退後の役割:若隆元のように、経験を生かして相撲協会を支える道もある。

特に注目したいのは、若隆元の引退が単なる相撲人生の終わりではなかったことです。若者頭という立場で後輩力士を支える仕事に移り、相撲界に残る道を選びました。

また、若隆景の2026年5月の優勝は、過去の大けがから這い上がった力士の努力が実を結んだ出来事でした。その直後に再び左脚の大けがを負ったことは残念ですが、10月には稽古場でできることが増えています。

3人が同じ番付を目指す時代は終わりました。しかし、兄弟がそれぞれ異なる立場で相撲界に関わり続けていることこそ、大波三兄弟の現在を象徴する姿です。

【若隆景兄弟に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:若隆景の兄弟は誰ですか?
A1:長男が若隆元、次男が若元春です。若隆景は三男で、3人は大波三兄弟と呼ばれています。

Q2:若隆景と若元春の本名は何ですか?
A2:若隆景の本名は大波渥(おおなみ・あつし)、若元春の本名は大波港(おおなみ・みなと)です。長男の若隆元は大波渡(おおなみ・わたる)です。

Q3:若隆景兄弟の年齢差はどれくらいですか?
A3:2026年10月31日時点で若隆元は34歳、若元春は33歳、若隆景は31歳です。長男と次男は約1年9か月、次男と三男は約1年2か月離れています。

Q4:若隆景の四股名の由来は何ですか?
A4:戦国武将・毛利元就の三男、小早川隆景が由来です。若元春は吉川元春、若隆元は毛利隆元にちなんでいます。「若」の字は祖父の若葉山から受け継いでいます。

Q5:若隆元が2026年5月に引退した理由は何ですか?
A5:2026年3月の春場所で左膝の前十字靱帯を断裂したことが大きな理由です。以前からの首の痛みや年齢も考慮し、十両昇進を目指して現役を続けることは難しいと判断しました。その後、若者頭に転身しています。

Q6:大波三兄弟は3人全員が関取になりましたか?
A6:3人同時の関取昇進は実現していません。若元春と若隆景は関取になりましたが、若隆元の最高位は幕下七枚目です。

Q7:2026年10月現在、若隆景は現役ですか?
A7:現役を続けています。2026年11月場所の番付は西十両五枚目です。7月の左脚の手術後、リハビリと稽古を再開していますが、九州場所への出場は10月末時点で確定していません。

まとめ:若隆景兄弟の現在と今後の注目ポイント

若隆景兄弟は、長男・若隆元、次男・若元春、三男・若隆景からなる大波三兄弟です。3人は福島県福島市出身で、祖父・若葉山、父・若信夫という相撲一家に育ち、荒汐部屋でそれぞれの相撲人生を歩んできました。

2026年5月には若隆景が12勝3敗で2度目の幕内優勝を果たし、同じ場所を最後に若隆元が現役を引退。若者頭として新たな仕事を始めました。若元春は幕内で現役を続けています。

2026年10月31日時点で注目されるのは、若隆景の復帰時期です。11月場所は西十両五枚目ですが、左脚の回復を優先しており、出場は未確定です。一方、若元春は東前頭七枚目で九州場所に臨みます。若隆元も若者頭として相撲協会に残っています。

3兄弟が同時に関取になる夢は実現しませんでした。それでも、現役力士と協会の裏方という異なる立場から、3人は今も大相撲に関わり続けています。若隆景の復帰、若元春の幕内での活躍、そして若隆元の若者頭としての成長。大波三兄弟の次の歩みにも注目が集まります。