北朝鮮は2026年W杯に出場した?予選0勝の結末と1966年ベスト8の軌跡を徹底解説

目次

2026年10月現在、北朝鮮代表はFIFAワールドカップ2026に出場していません。アジア最終予選(AFC Asian Qualifiers - Road to 26)のグループAで10試合を戦い、0勝3分7敗、勝ち点3の最下位に終わったためです。2025年6月10日のイラン戦でも0対3で敗れ、本大会への道が完全に閉ざされました。

一方、北朝鮮には1966年イングランド大会でベスト8に進出した輝かしい歴史があります。2010年南アフリカ大会にも出場しましたが、3連敗でグループリーグ敗退。2022年大会では新型コロナウイルスへの感染懸念が報じられるなか、予選から撤退しています。2026年大会への不出場は、過去の辞退とは異なり、予選での成績による敗退でした。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 2026年大会:北朝鮮はアジア最終予選グループAで0勝3分7敗、勝ち点3の最下位となり、本大会出場を逃した。
  • 歴代最高成績:1966年イングランド大会でイタリアを破り、アジア勢として初のベスト8進出を果たした。
  • 過去の出場:男子A代表のワールドカップ本大会出場は1966年と2010年の2回。2022年は予選を辞退している。

【結論】北朝鮮は2026年ワールドカップに出場せず!グループA最下位の結果とは

ワールドカップ北朝鮮

北朝鮮代表は2026年FIFAワールドカップの本大会に出場していません。

予選ではアジア最終予選のグループAに入り、イラン、ウズベキスタン、UAE(アラブ首長国連邦)、カタール、キルギスと対戦しました。

このグループには、アジアの強豪国だけでなく、近年着実に力をつけてきた中央アジアのチームも集結。北朝鮮にとって厳しい競争環境となりました。

最終順位は次のとおりです。

  • 1位:イラン(勝ち点23)
  • 2位:ウズベキスタン(勝ち点21)
  • 3位:UAE(勝ち点15)
  • 4位:カタール(勝ち点13)
  • 5位:キルギス(勝ち点8)
  • 6位:北朝鮮(勝ち点3)

北朝鮮の成績は10試合で3分7敗。勝利は一度もありませんでした。得点9、失点21、得失点差はマイナス12です。

FIFAワールドカップのアジア予選では、最終予選グループの上位2チームが本大会への直接出場権を獲得し、3位と4位は次の予選段階に進みます。北朝鮮は6位だったため、次の段階に進むこともできませんでした。

ここで押さえておきたいのは、北朝鮮が2026年大会への参加そのものを拒否したわけではないという点です。実際に予選へ参加し、10試合を戦ったうえで敗退しています。

FIFAの代表協会プロフィールでも、北朝鮮のワールドカップ本大会出場回数は2回、最高成績は1966年の準々決勝進出と記録されています。

【検証資料 1】ワールドカップ北朝鮮の当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

【予選の全貌】北朝鮮はなぜ敗退した?10試合0勝3分7敗までの経緯

ワールドカップ北朝鮮

北朝鮮の2026年ワールドカップ予選を振り返ると、苦戦は最終盤だけに限られたものではありません。

2024年9月に始まったアジア最終予選では、初戦からウズベキスタンに敗れ、その後も勝ち点を積み上げられない試合が続きました。

2024年:最終予選序盤から勝ち切れない展開に

ワールドカップ北朝鮮

2024年9月5日の初戦は、アウェーでウズベキスタンと対戦し、0対1で敗北。続く9月10日のカタール戦では2対2で引き分け、勝ち点1を獲得しました。

10月10日のUAE戦でも1対1と引き分けましたが、10月15日のキルギス戦では0対1で敗れています。

11月14日のイラン戦では2対3と接戦を演じたものの、勝利には届きませんでした。さらに11月19日のウズベキスタン戦も0対1で落とし、2024年の6試合を終えた時点で1勝も挙げられませんでした。

2025年:カタール戦の大敗とイラン戦の敗北が決定打に

2025年3月20日のカタール戦では1対5と大敗。続く3月25日のUAE戦も1対2で敗れ、グループ内での立場はさらに厳しくなりました。

6月5日のキルギス戦では2対2と引き分け、最後の勝ち点1を獲得します。しかし、順位を押し上げるには遅すぎました。

そして6月10日、北朝鮮はアウェーでイランと対戦。前半は無失点で耐えましたが、後半に退場者を出して数的不利となり、74分、77分、後半アディショナルタイムに失点。最終スコアは0対3でした。

この試合は北朝鮮にとって最終予選最後の一戦です。AFC(アジアサッカー連盟)の公式試合報告によると、モハンマド・モヘビ、メフディ・タレミ、アミールホセイン・ホセインザデが得点しました。

北朝鮮はこの時点ですでに敗退が決まっており、イラン戦の結果によって初めて出場権を失ったわけではありません。最終戦は、勝利を得られないまま予選を終える試合となりました。

北朝鮮の2026年最終予選・全10試合の結果

  • 2024年9月5日:ウズベキスタン 1-0 北朝鮮
  • 2024年9月10日:北朝鮮 2-2 カタール
  • 2024年10月10日:UAE 1-1 北朝鮮
  • 2024年10月15日:キルギス 1-0 北朝鮮
  • 2024年11月14日:北朝鮮 2-3 イラン
  • 2024年11月19日:北朝鮮 0-1 ウズベキスタン
  • 2025年3月20日:カタール 5-1 北朝鮮
  • 2025年3月25日:北朝鮮 1-2 UAE
  • 2025年6月5日:北朝鮮 2-2 キルギス
  • 2025年6月10日:イラン 3-0 北朝鮮

10試合を通じて、北朝鮮が勝ち点を獲得したのはカタール、UAE、キルギスとの引き分けだけでした。

注目すべきなのは、イランとの2試合です。2024年11月のホームゲームでは2対3と1点差に迫ったものの、2025年6月の最終戦では0対3。強豪相手に競争力を示す時間帯があっても、90分を通して結果につなげることができませんでした。

【歴代成績】北朝鮮のワールドカップ出場回数は2回!1966年のベスト8と2010年の苦戦

北朝鮮の男子サッカー代表がワールドカップ本大会に出場したのは、1966年イングランド大会と2010年南アフリカ大会の2回です。

現在も語り継がれるのは、初出場で世界を驚かせた1966年の快進撃です。その一方で、44年ぶりの出場となった2010年大会では、厳しい結果に直面しました。

1966年イングランド大会:イタリア撃破で歴史的なベスト8

北朝鮮サッカーの歴史を語るうえで欠かせないのが、1966年のワールドカップです。

初出場の北朝鮮はグループリーグでソ連に0対3で敗れたものの、チリとは1対1で引き分けました。そして、決勝トーナメント進出を懸けたイタリア戦で1対0の勝利を収めます。

当時のイタリアは世界的な強豪であり、ワールドカップ優勝経験も持つ国でした。そのイタリアを破ったことは、世界のサッカー界に大きな衝撃を与えました。

決勝トーナメントではポルトガルと対戦。北朝鮮は前半25分までに3点を奪い、歴史的な大金星を再び予感させました。

しかし、ポルトガルのエウゼビオが4得点を挙げる活躍を見せ、最終的には3対5で逆転負け。準決勝進出は逃したものの、北朝鮮はベスト8という最高成績を残しました。

この大会での活躍は、アジアのサッカーが世界の舞台でも十分に存在感を示せることを証明した出来事でした。FIFAも1966年のイタリア戦とポルトガル戦を、ワールドカップ史に残る印象的な試合として紹介しています。

2010年南アフリカ大会:44年ぶりの出場も3連敗

1966年大会以来、長くワールドカップ本大会から遠ざかっていた北朝鮮は、2010年南アフリカ大会で再び世界の舞台に戻りました。

グループGではブラジル、ポルトガル、コートジボワールという強豪国と同組になりました。

初戦のブラジル戦では1対2と善戦。ブラジル相手に得点を記録し、世界に一定の存在感を示しました。

しかし、2戦目のポルトガル戦では0対7と大敗。3戦目のコートジボワール戦でも0対3で敗れ、3試合すべてを落としました。

最終成績は0勝0分3敗、得点1、失点12、勝ち点0。グループ最下位で大会を終えています。

2010年大会で記録されたポルトガルの7対0という勝利は、北朝鮮にとってワールドカップ本大会での厳しい記憶となりました。

1966年のベスト8と2010年のグループリーグ敗退。この2大会の落差は、北朝鮮代表が世界の強豪と戦う難しさを象徴しています。

【検証資料 2】ワールドカップ北朝鮮の活動歴およびメディア掲載記録(出典:Yahoo!ニュース)

【歴史と関係性を整理】北朝鮮代表のW杯出場・辞退・予選敗退の年表

北朝鮮のワールドカップ史を理解するには、本大会に出場した年だけでなく、予選から撤退した2022年と、実際に予選を戦って敗退した2026年を分けて考える必要があります。

以下の表では、歴代の主要な出来事と、その意味を整理しました。

時期・大会 出来事・成績 北朝鮮代表にとっての意味
1966年 イングランド大会ベスト8 イタリアを1対0で破り、世界的な注目を集める
2010年 南アフリカ大会グループリーグ敗退 44年ぶりの出場。0勝3敗で最下位
2021年 2022年大会のアジア予選から撤退 新型コロナウイルスへの感染懸念が理由として報道される
2023~2025年 2026年大会のアジア予選に参加 2025年6月に最終予選グループA最下位が確定
2026年 ワールドカップ本大会に不出場 男子代表の本大会出場回数は通算2回のまま
2027年 AFCアジアカップ出場予定 2019年以来のアジアカップ復帰となる

この年表から分かるのは、北朝鮮のワールドカップ不出場には異なる事情が存在するということです。

2022年大会では予選からの撤退、2026年大会では予選を戦ったうえでの敗退でした。同じ「本大会に出場しなかった」という結果でも、その経緯はまったく異なります。

また、FIFAの公式プロフィールでは男子代表の本大会出場回数は2回、最高成績は1966年の準々決勝進出とされています。女子代表や年代別代表の国際大会での実績とは区別して考える必要があります。

【2022年はなぜ辞退?2026年はなぜ不出場?混同されやすい2つの理由

北朝鮮のワールドカップを検索すると、「2022年は辞退したのに、2026年はなぜ出場できなかったのか」という疑問が見られます。

この2つは似ているようで、実際には異なる経緯をたどっています。

2022年カタール大会:新型コロナウイルスへの懸念が報じられた

北朝鮮は2021年5月、2022年カタールワールドカップと2023年AFCアジアカップのアジア予選から撤退する意向を示しました。

韓国の聯合ニュースによると、北朝鮮サッカー協会は韓国サッカー協会に対して不参加の意思を伝え、感染症への懸念が理由の一つとして報じられました。

当時は新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、国際移動や海外選手団の受け入れが各国で大きな課題になっていました。

ただし、感染症への懸念は報道された理由であり、AFCが公表した撤退確認文そのものには、北朝鮮側の詳細な公式理由までは記載されていません。

その後、FIFAは競技の公平性を保つため、北朝鮮がアジア2次予選ですでに戦った試合の結果をすべて無効とする措置を決定しました。

つまり、2022年大会については、予選を最後まで戦って順位を落としたのではなく、途中で大会参加を取りやめたということです。

2026年北中米大会:予選に参加したが、最終予選で最下位

一方、2026年大会では北朝鮮はアジア予選に復帰しました。

2次予選を経て最終予選のグループAに進出し、イランやウズベキスタンなどと10試合を戦っています。

しかし、0勝3分7敗という成績では勝ち点を積み重ねられず、6チーム中6位に終わりました。

したがって、2026年大会の不出場理由は、政治的な辞退や新型コロナウイルスによる参加取りやめではありません。サッカーの競技結果による予選敗退です。

この違いを押さえておけば、北朝鮮のワールドカップに関するニュースや歴代成績を正確に理解できます。

【検証資料 3】ワールドカップ北朝鮮に関する近況・インタビュー報道記録(出典:Yahoo!ニュース)

【北朝鮮代表の現在と今後】2027年アジアカップ復帰が次の目標

2026年10月現在、北朝鮮の男子代表にとって次の大きな国際舞台となるのが、2027年にサウジアラビアで開催されるAFCアジアカップです。

AFCが2026年10月30日に公開した代表チーム紹介によると、北朝鮮は2019年以来となるアジアカップ出場を控えています。

グループBではウズベキスタン、バーレーン、ヨルダンと同組になりました。

いずれも簡単な相手ではありません。特にウズベキスタンは、2026年ワールドカップのアジア最終予選グループAで北朝鮮を上回り、本大会出場を決めた国です。

1980年大会の4位という実績もある

北朝鮮はワールドカップだけでなく、アジアカップにも歴史的な実績を持っています。

1980年クウェート大会では4位に入り、アジアの強豪国として存在感を示しました。

1966年ワールドカップのベスト8と1980年アジアカップの4位は、北朝鮮男子代表の歴史を代表する実績です。

ただし、過去の実績がそのまま現在の競争力を意味するわけではありません。2026年ワールドカップ最終予選では、10試合で21失点を記録し、勝利を挙げられませんでした。

今後の展望を左右する3つのポイント

1つ目は、守備の安定性です。

2026年予選では10試合で21失点を記録しました。カタール戦の1対5やイラン戦の0対3など、試合の流れが悪くなった際に失点を重ねる場面がありました。強豪国との対戦では、守備組織を90分間維持する能力が求められます。

2つ目は、引き分けを勝利に変える攻撃力です。

最終予選で獲得した勝ち点はわずか3。カタール、UAE、キルギスから引き分けを獲得したものの、勝ち切ることができませんでした。接戦を制する決定力の向上は、今後の予選突破に欠かせない要素です。

3つ目は、国際舞台での経験を積み重ねることです。

2027年アジアカップは、アジアの強豪国と公式戦で対戦できる貴重な機会です。そこでどのような試合運びを見せるかは、次のワールドカップ予選を考えるうえでも重要な判断材料になります。

FIFAワールドカップで再び1966年のような結果を残すには、過去の栄光だけでは足りません。アジアの競争環境に対応できる継続的な強化が必要です。

【ワールドカップ北朝鮮】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:北朝鮮は2026年ワールドカップに出場しましたか?
A1:いいえ。アジア最終予選グループAで10試合を戦い、0勝3分7敗、勝ち点3の最下位となり、本大会出場を逃しました。

Q2:北朝鮮のワールドカップ出場回数は何回ですか?
A2:男子A代表の本大会出場は2回です。1966年イングランド大会と2010年南アフリカ大会に出場しています。

Q3:北朝鮮のワールドカップ最高成績は何位ですか?
A3:1966年イングランド大会のベスト8です。準々決勝でポルトガルに3対5で敗れましたが、イタリアを1対0で破る歴史的な快挙を成し遂げました。

Q4:北朝鮮は2010年ワールドカップで何位でしたか?
A4:グループGで3連敗し、グループ最下位となりました。ブラジルに1対2、ポルトガルに0対7、コートジボワールに0対3で敗れています。

Q5:北朝鮮が2022年ワールドカップを辞退した理由は何ですか?
A5:2021年5月に予選から撤退しました。韓国の聯合ニュースなどでは、新型コロナウイルスへの感染懸念が理由の一つとして報じられています。ただし、AFCの公式な撤退確認発表では詳細な理由は明らかにされていません。

Q6:2025年の北朝鮮対イラン戦は何対何でしたか?
A6:2025年6月10日の試合はイランが3対0で勝利しました。北朝鮮は退場者を出し、後半に3失点しています。

Q7:北朝鮮代表の次の大きな国際大会は何ですか?
A7:2027年のAFCアジアカップです。北朝鮮は2019年以来の出場となり、グループBでウズベキスタン、バーレーン、ヨルダンと対戦する予定です。

まとめ:北朝鮮のW杯復帰には過去の栄光を超える強化が必要

北朝鮮は2026年ワールドカップに出場していません。アジア最終予選グループAで10試合を戦い、0勝3分7敗、勝ち点3で最下位に終わりました。

2025年6月10日のイラン戦で0対3と敗れたことは、その予選の厳しさを象徴する結果です。

一方、1966年大会ではイタリアを破ってベスト8に進出し、アジアサッカーの歴史に残る快挙を達成しました。2010年大会では44年ぶりの出場を果たしましたが、3連敗でグループリーグ敗退となっています。

また、2022年大会の予選辞退と2026年大会の予選敗退は、同じ不出場でも理由が異なります。前者は大会からの撤退、後者は競技成績による敗退です。

今後の注目は、2027年アジアカップで北朝鮮代表がどのような戦いを見せるかです。1966年のベスト8という歴史的な実績を持つチームが、再びアジアの舞台で競争力を取り戻せるのか。その結果が、次のワールドカップ予選に向けた大きな判断材料となります。