ワクチン3回目の副反応はいつから何日続く?2026年最新データで徹底解説
2026年現在、新型コロナワクチンの接種制度や使用される製剤は、2021~2022年に3回目接種が進められた時期から大きく変わっています。一方、当時の厚生労働省の健康状況調査には、ファイザーとモデルナの副反応の違いや、2回目と3回目の症状を比較するための重要なデータが残されています。
3回目接種後に多く見られたのは、接種部位の痛み、発熱、倦怠感、頭痛などです。発熱は接種翌日に最も多く、接種3日後にはほぼ消失する傾向が確認されました。また、モデルナではファイザーより発熱の頻度が高い傾向があり、3回目ではリンパ節の腫れも増えることが報告されています。この記事では、厚生労働省の調査結果と2026年10月時点の公的情報を照らし合わせ、具体的な割合、症状の経過、注意すべき症状まで解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 副反応のピーク: 発熱や倦怠感などは接種翌日に多く、3日後には発熱がほぼ消失する傾向。 - ファイザーとモデルナの違い: 2022年の調査ではモデルナの方が発熱・倦怠感の報告割合が高かった。 - 2回目との比較: 3回目は全体的に似た副反応が見られた一方、リンパ節の腫れは増える傾向。 - 注意すべき症状: 胸痛や息切れなど、心筋炎・心膜炎を疑う症状があれば速やかに受診する。 - 2026年の状況: 現在のワクチンは当時の従来型とは異なり、流行株に合わせた製剤が使用されている。
【まず結論】ワクチン3回目の副反応はいつから?何日続く?

新型コロナワクチン3回目接種後の副反応は、接種当日から翌日にかけて現れやすく、特に発熱や全身の倦怠感は翌日に目立ちます。
厚生労働省が公表した追加接種後の健康状況調査でも、発熱の発現頻度は接種1日後が最も高く、接種3日後にはほぼ消失していました。
3回目接種後に多い副反応

代表的な症状は次のとおりです。
- 接種部位の痛み、腫れ、赤み
- 37.5℃以上の発熱
- 全身の倦怠感、疲労感
- 頭痛
- 筋肉痛、関節痛
- 寒気、悪寒
- 腋の下の痛みやリンパ節の腫れ
これらは、ワクチン接種後に免疫反応が起こる過程で見られる症状です。
特に3回目では、注射した腕の痛みだけでなく、全身が重く感じられる倦怠感や、普段より強い疲労感を訴える人もいました。
副反応はいつから始まり、いつ落ち着く?

接種後の経過を整理すると、次のようになります。
- 接種当日: 注射した部分の痛みなど、局所的な症状が現れることがある。
- 接種翌日: 発熱、頭痛、倦怠感などの全身症状が目立ちやすい。
- 接種2日後: 発熱や全身症状が落ち着き始める人が多い。
- 接種3日後: 発熱はほぼ消失する傾向が確認されている。
- 接種4日目以降: 多くの一般的な副反応は軽快するが、局所的な腫れや痛みなどが残る場合もある。
厚生労働省の案内でも、接種後の発熱、倦怠感、頭痛、関節痛などは、たいてい数日以内に軽快するとされています。
ただし、これは一般的な傾向です。全員が同じタイミングで回復するわけではありません。
接種3日後を過ぎても高熱が続く場合や、症状が悪化する場合は、単なる副反応と決めつけず医療機関に相談することが大切です。
【厚生労働省の調査を検証】ファイザーとモデルナの副反応を数字で比較
3回目接種の副反応を理解するうえで参考になるのが、厚生労働省の専門家会議に報告された接種後の健康状況調査です。
2021~2022年に実施された従来型ワクチンの追加接種調査では、ファイザーとモデルナの接種後に発生した症状が集計されています。
3回目接種後の副反応の発現割合
2023年1月20日に開催された第90回厚生科学審議会の資料には、2021~2022年の従来型ワクチンによる3回目接種の調査結果が掲載されています。
対象者はファイザーが3,035人、モデルナが1,170人です。
2021~2022年の従来型1価ワクチン・3回目追加接種後の調査。接種後4週間以内に報告された特定の有害事象の割合。
出典:厚生労働省の副反応検討部会に提出された順天堂大学コロナワクチン研究事務局の調査資料。数値は報告割合であり、ワクチンとの因果関係が個別に確定した割合ではありません。
この数字から読み取れるのは、モデルナではファイザーより発熱の報告割合が高かったことです。
特に37.5℃以上の発熱は、ファイザーの39.7%に対してモデルナは62.9%でした。38℃以上でも、ファイザー21.1%に対しモデルナ43.4%という差が確認されています。
一方、接種部位の痛みは両者とも90%を超えており、どちらを選んでも腕の痛みは比較的多く見られる症状でした。
倦怠感・頭痛にも違いがあった
全身症状では、モデルナの方が倦怠感や頭痛の報告割合も高い結果でした。
- 倦怠感:ファイザー69.0%、モデルナ75.6%
- 頭痛:ファイザー55.1%、モデルナ64.5%
ただし、この調査は異なる接種者集団を対象とした観察データです。年齢、性別、接種間隔などの条件が完全に同じではありません。
そのため、数値の差をそのまま製剤だけの影響と判断することはできません。厚生労働省も調査対象者の背景の違いを踏まえた解釈を求めています。
【2回目と3回目の違い】副反応は強くなる?リンパ節の腫れにも注目
3回目接種を前に、多くの人が気にしていたのが「2回目より副反応が重くなるのではないか」という点でした。
厚生労働省が紹介している海外の臨床試験や国内の健康状況調査では、3回目の副反応は全体として2回目とおおむね似た傾向でした。
ファイザーでは2回目と3回目がほぼ同水準
国内調査で公表されたファイザーのデータを比較すると、次のような結果になっています。
- 37.5℃以上の発熱:2回目38.1%、3回目39.7%
- 38℃以上の発熱:2回目21.3%、3回目21.1%
- 倦怠感:2回目68.8%、3回目69.0%
- 頭痛:2回目53.1%、3回目55.1%
発熱や倦怠感、頭痛は、2回目と3回目で大きく変わらない結果でした。
なお、初回接種と追加接種では調査対象者の構成や観察条件が異なるため、厳密な個人内比較ではありません。
3回目で増加傾向が見られたリンパ節の腫れ
3回目接種で特徴的だったのが、リンパ節に関する症状です。
厚生労働省の資料では、次の症状について、2回目より3回目の方が発現頻度が高い傾向が示されています。
- 腋窩痛(わきの下の痛み)
- リンパ節症(リンパ節の腫れ)
- リンパ節痛
米国の臨床試験では、3回ともファイザーを接種した場合のリンパ節の腫れなどの発現割合は5%程度、3回ともモデルナを接種した場合は20%程度と報告されています。
ただし、これは米国の臨床試験の数値であり、日本国内の実測割合とは区別する必要があります。
こうしたリンパ節の腫れは、免疫反応に伴って起こることがあり、多くは短期間で軽快するとされています。
【ファイザーとモデルナの交互接種】副反応は変わる?
3回目接種では、1・2回目と同じメーカーのワクチンを使う方法だけでなく、異なるメーカーのワクチンを使う「交互接種」も実施されました。
例えば、初回接種でファイザーを2回受けた人が、3回目にモデルナを受けるケースです。
交互接種でも発熱や倦怠感は見られた
厚生労働省が公表した2022年4月13日の中間報告では、初回接種がファイザーだった人について、3回目にファイザーを使う場合とモデルナを使う場合の健康状況が調査されました。
その結果、どちらのワクチンでも接種部位の痛みや倦怠感が多く見られました。
一方、発熱はモデルナの方が高い傾向でした。
注目したいのは、どちらの製剤でも発熱のピークが接種翌日で、3日後にはほぼ消失していた点です。
交互接種は危険だったのか?
交互接種という言葉から、異なるメーカーのワクチンを組み合わせることに不安を感じる人もいました。
しかし、交互接種は追加接種の選択肢として臨床的な安全性評価が行われてきた接種方法です。
副反応が出るかどうかは、ワクチンの種類だけでなく、年齢、性別、接種歴、健康状態などにも左右されます。
そのため、モデルナを使ったから必ず強い副反応が出る、あるいは同じメーカーを使えば副反応が軽くなる、と単純に判断することはできません。
ファイザーとモデルナの特徴を整理
- ファイザー: 3回目の発熱はモデルナより低い傾向。2回目と比べた全身症状の発現状況はおおむね類似。
- モデルナ: 3回目の発熱や倦怠感、頭痛の報告割合が高い傾向。
- 交互接種: 同じメーカーを使う場合とは一部の副反応の頻度が異なるが、接種方法として評価されていた。
なお、当時の従来型1価ワクチンによる追加接種は、武田社のノババックスを除き、2023年3月31日をもって終了しています。
【要注意】心筋炎・心膜炎と接種後のリンパ節腫脹
一般的な発熱や倦怠感とは別に、接種後に注意したい症状があります。
特に重要なのが、心筋炎・心膜炎を疑う症状です。
心筋炎・心膜炎はどのような症状?
心筋炎は心臓の筋肉に炎症が起こる状態、心膜炎は心臓を包む膜に炎症が起こる状態です。
ファイザーやモデルナなどのmRNAワクチン接種後に、ごくまれに疑い事例が報告されています。
厚生労働省によると、報告は高齢者より思春期や若年成人、女性より男性で多い傾向があり、特に10代・20代の男性で注意が必要とされています。
また、3回目接種後の心筋炎・心膜炎の疑い報告頻度は、2回目接種後より低い傾向が示されています。
ただし、頻度が低いことはリスクがゼロという意味ではありません。
接種後4日程度は胸の症状に注意
厚生労働省が注意を促している代表的な症状は次のとおりです。
- 胸の痛み
- 胸の圧迫感や違和感
- 息切れ
- 呼吸時の胸の痛み
特に接種後4日程度の間に、こうした症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
強い胸痛や呼吸困難がある場合は、救急受診が必要です。
リンパ節の腫れは乳がん検診にも関係する?
接種した側のわきの下や首などのリンパ節が腫れることがあります。
多くは時間の経過とともに自然に治まりますが、乳がん検診を受ける際には注意が必要です。
ワクチン接種後のリンパ節腫脹が、画像検査で異常所見と判断される可能性があるためです。
検診を受ける際には、接種した日と接種した腕を医師に伝えておくと、適切な判断につながります。
腫れが長引く場合や大きくなる場合、強い痛みを伴う場合は、医療機関で確認してもらいましょう。
【副反応への対処法】解熱鎮痛剤は飲んでも大丈夫?
発熱や頭痛、筋肉痛が出た場合には、無理をせず休息を取ることが基本です。
症状を和らげるため、市販の解熱鎮痛薬を使用することも考えられます。
接種後に使用できる解熱鎮痛剤
厚生労働省が案内している市販薬には、次のような種類があります。
- アセトアミノフェン
- イブプロフェン
- ロキソプロフェン
ただし、どの薬が適しているかは個人の健康状態や服用中の薬によって異なります。
特に次のような場合は、医師や薬剤師に相談してください。
- ほかの薬を服用している
- 妊娠中または授乳中
- 高齢である
- 胃潰瘍や腎機能低下などの治療を受けている
- 薬によるアレルギーやぜんそくの経験がある
- 高熱や激しい痛みが続いている
また、厚生労働省は、症状が出る前から解熱鎮痛剤を予防的に繰り返し服用することについて、現在のところ推奨していません。
接種当日から翌日にかけての過ごし方
副反応に備えるには、接種後の予定を調整しておくことも大切です。
- 接種当日と翌日は、できるだけ余裕のある予定にする。
- 発熱に備えて体温計や水分を用意する。
- 倦怠感が強いときは無理に仕事や運動をしない。
- 過度の飲酒や激しい運動を控える。
- 腕の痛みがある場合は、無理に動かさず安静にする。
厚生労働省も、接種当日や翌日に無理をしなくて済むよう、事前に予定を立てておくことを案内しています。
【2026年最新情報】3回目接種の副反応データを現在どう読むべきか?
2026年10月現在、新型コロナワクチンの接種制度は、2022年当時とは異なっています。
当時の3回目接種データを参考にすることはできますが、現在使用されているワクチンの副反応を、そのまま当時の数字で予測することはできません。
2026年度の接種制度はどう変わった?
厚生労働省によると、2026年10月から自治体による新型コロナワクチンの定期接種が実施されています。
対象は次の人です。
- 65歳以上の人
- 60~64歳で、心臓・腎臓・呼吸器の機能に重い障害がある人
- 60~64歳で、HIVによる免疫機能に重い障害がある人
費用は原則有料で、具体的な自己負担額は自治体によって異なります。
現在のワクチンは当時と同じではない
2026年度のワクチンは、流行株に合わせた製剤に更新されています。
2026年9月1日に公表された日本感染症学会、日本呼吸器学会、日本ワクチン学会の共同見解では、定期接種に使用するワクチンとして5種類が示されています。
- ファイザー社製
- モデルナ社製
- 武田薬品工業の組換えタンパクワクチン
- 第一三共社製
- Meiji Seika ファルマ社製の自己増幅型mRNAワクチン
標的となる株もXFGやNB.1.8.1など、2026年の流行状況に合わせたものになっています。
さらに、厚生労働省の副反応検討部会は2026年10月23日にも開催され、新型コロナワクチンの接種状況と副反応疑い報告について審議する議題が設けられました。安全性の確認は現在も継続されています。
2026年に過去の副反応データを参考にする際の注意点
2022年の3回目接種データと2026年のワクチンを比較する場合、次の違いを理解しておく必要があります。
- 使用されるワクチンの抗原組成が異なる。
- 接種対象者の年齢や健康状態が異なる。
- 接種回数や過去の感染歴が異なる。
- 調査方法や観察期間が異なる。
したがって、2022年のモデルナ3回目接種後の発熱率62.9%を、2026年のモデルナ製ワクチンにもそのまま当てはめることはできません。
過去の調査は副反応の傾向を理解する資料、現在の接種判断には2026年度の最新情報を使う。 この区別が重要です。
【プロの結論】副反応を判断するときに見るべき3つのポイント
今回の調査から読み取れる重要なポイントは3つあります。
第一に、3回目接種後の発熱や倦怠感は、接種翌日に集中し、数日以内に軽快する傾向が確認されていることです。翌日に予定を入れないなど、生活面での準備が現実的な対策になります。
第二に、ファイザーとモデルナでは副反応の発現割合に違いがありました。特にモデルナでは発熱の報告割合が高い結果でしたが、これは当時の対象者と製剤に関する調査結果です。個人の症状を保証するものではありません。
第三に、一般的な副反応と、医療機関での評価が必要な症状を区別することです。発熱や腕の痛みだけでなく、胸痛や息切れなどの症状がある場合には、通常の副反応として様子を見るべきではありません。
【ワクチン3回目の副反応】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ワクチン3回目の副反応は接種後いつから始まりますか?
接種当日から翌日にかけて現れることがあり、厚生労働省の調査では発熱の発現頻度は接種翌日が最も高い結果でした。特に翌日は体調の変化に注意してください。
Q2:ワクチン3回目の副反応は何日続きますか?
多くは数日以内に軽快します。厚生労働省の調査では発熱は接種3日後にはほぼ消失する傾向でした。ただし、症状が長引く場合や悪化する場合は医療機関に相談してください。
Q3:ファイザーとモデルナではどちらが副反応が強いですか?
2022年の3回目接種調査では、モデルナの方が発熱、倦怠感、頭痛の報告割合が高い傾向でした。ただし、調査対象者の背景が異なるため、ワクチンそのものの違いだけで説明できるわけではありません。
Q4:3回目の副反応は2回目より重いですか?
全体としては2回目とおおむね似た傾向でした。一方、腋の下の痛みやリンパ節の腫れは3回目の方が多い傾向が報告されています。
Q5:副反応で発熱した場合、解熱剤を飲んでも大丈夫ですか?
アセトアミノフェンやイブプロフェン、ロキソプロフェンなどの市販薬を使用することが考えられます。ただし、持病や服用中の薬によって適さない場合があるため、医師や薬剤師に確認してください。
Q6:接種後に胸が痛くなった場合はどうすればよいですか?
心筋炎や心膜炎の可能性も考えられるため、速やかに医療機関を受診してください。特に接種後4日程度の間に胸痛や息切れが現れた場合は注意が必要です。
まとめ:ワクチン3回目の副反応はデータと症状の両方で判断する
ワクチン3回目接種後の副反応について、厚生労働省の健康状況調査では、発熱、倦怠感、頭痛、接種部位の痛みなどが多く報告されました。
発熱は接種翌日がピークで、3日後にはほぼ消失する傾向が確認されています。また、ファイザーとモデルナでは発熱などの発現割合に違いがあり、モデルナの方が高い結果でした。
一方、2回目と3回目の副反応は全体的に似た傾向であり、3回目ではリンパ節の腫れが増える特徴も見られました。
2026年現在は、ワクチンの種類や接種制度が当時から更新されています。過去のデータだけで現在の副反応を判断するのではなく、厚生労働省の最新の安全性情報と、実際に現れた症状を照らし合わせることが大切です。
特に胸痛や息切れなどの症状は軽視せず、速やかに医療機関に相談してください。
副反応の頻度を知ること、回復までの一般的な経過を知ること、そして受診が必要な症状を見分けること。この3つが、ワクチン接種に関する情報を正しく理解するための基本です。