集英社創業100周年は2026年!1926年からの歴史と記念企画の全貌を徹底解説

目次

集英社は2026年8月8日、創業100周年を迎えました。1926年に創業した同社は、『週刊少年ジャンプ』をはじめとするマンガ誌、ファッション誌、文芸書、コミックスなどを通じて、日本の出版文化を牽引してきた出版社です。100周年を迎えた2026年には、記念ロゴの制作をはじめ、特設サイト「SHUEISHA MANGA EXPO」、世界規模の翻訳プロジェクト「MANGA MILLION」、マンガ家や著名人による特別企画、記念ムービー、展覧会など、多彩な取り組みが展開されています。

特に注目したいのは、今回の記念事業が過去の名作を振り返るだけではなく、日本のマンガを世界に広げること、新しい才能を育てること、出版文化を次世代に継承することまで視野に入れている点です。2026年10月31日時点の公式発表をもとに、集英社の100年の歴史、記念企画の内容、無料で楽しめるマンガ、今後予定されている展示まで詳しく整理します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 創業100周年:集英社の創業年は1926年。2026年8月8日に創業100周年を迎えた。
  • 主要記念企画:SHUEISHA MANGA EXPO、MANGA MILLION、100周年記念スペシャルムービーなどを展開。
  • 無料マンガ:月替わりのおすすめ100作品や、作家・著名人が選んだマンガを楽しめる。
  • 世界展開:MANGA MILLIONでは約400作品、100万ページを100以上の言語に翻訳して配信。
  • 今後の注目イベント:2026年11月から中国現代文学ギャラリー、12月からファッション雑誌のアーカイブ展を開催予定。

【創業100周年の基本情報】集英社はいつ創業した?1926年8月8日までの歩み

集英社100周年

集英社の創業年は1926年(大正15年・昭和元年)です。

2026年8月8日が創業100周年の節目にあたります。

現在ではマンガ出版社として広く知られていますが、創業当初から現在のようなマンガ中心の出版社だったわけではありません。出発点にあったのは、子どもたちが楽しめる雑誌や娯楽性を重視した出版物でした。

1925年が「ゼロ年」と呼ばれる理由

集英社の歴史を調べると、1925年という年も登場します。

これは、集英社の名前を冠した雑誌の刊行が1925年に始まっているためです。

集英社の公式沿革によると、小学館の創業者である相賀武夫氏は、学習性の強い雑誌とは異なる娯楽雑誌の創刊を構想し、集英社の設立準備を進めました。

そして1925年9月、集英社名義の雑誌第1号となる「尋常小学一年女生」を創刊。同年12月にも、幼児・小学生向けの複数の雑誌を刊行しています。

翌1926年には、神田神保町の事務所に「小学館集英社仮営業所」の看板を掲げ、集英社が設立されました。

つまり、1925年は出版活動の始まり、1926年は会社の設立という位置づけです。創業100周年を2026年としているのは、この会社設立年に基づいています。

100周年記念ロゴに込められた意味

公式発表:2024年10月4日

集英社は2024年10月4日、創業100周年に向けた記念ロゴを発表しました。

このロゴの特徴は、数字の「100」を「01∞」という形で表現していることです。

公式発表で説明されているデザインの意図は次のとおりです。

- 0:何もないところから始める原点。
- 1:新しい価値や物語を生み出すこと。
- ∞:生み出したものを無限に広げていくこと。
- ページをめくる形:本を開くことで生まれる新しい可能性。

単なる周年記念の数字ではなく、出版物を通じて新しい価値を生み出し続けるという企業の姿勢を表現しています。

公式の100周年記念企画ガイドでも、このロゴは今後の集英社の方向性を象徴するデザインとして紹介されています。

【集英社100年の歴史】1926年から2026年までの重要な転換点

集英社の100年を理解するうえで重要なのは、マンガだけでなく、児童出版、少女雑誌、文芸、ファッション、デジタルコンテンツへと事業領域を広げてきたことです。

公式の集英社小史をもとに、代表的な出来事を年代順に整理しました。

年代 主な出来事 歴史的な意味
1925年 「尋常小学一年女生」創刊 集英社名義での出版活動が始まる
1926年 集英社設立 公式な創業年
1947年 合資会社集英社として再スタート 戦後の出版活動を再開
1949年 株式会社集英社に改組 現在につながる会社組織へ
1955年 「りぼん」創刊 少女マンガ・少女雑誌の発展
1968年 「少年ジャンプ」「週刊セブンティーン」創刊 マンガと若者文化への展開
1969年 「少年ジャンプ」が週刊化 週刊少年ジャンプの誕生
1999年 ジャンプフェスタ2000開催 読者参加型イベントの本格展開
2014年 「少年ジャンプ+」配信開始 デジタルマンガへの転換
2026年 創業100周年 グローバル展開と次世代支援を強化

戦後の再出発と児童・少女出版の成長

1941年から1946年にかけて、太平洋戦争の影響で集英社の出版活動はほぼ途絶えました。

しかし1947年8月、合資会社集英社として再スタート。山川惣治氏の『少年王者』などの出版が人気を集め、戦後の出版事業を再建していきます。

1949年には株式会社集英社に改組されました。

1955年には少女雑誌「りぼん」が創刊され、少女向け出版の分野でも存在感を高めていきます。

1968年「少年ジャンプ」創刊が大きな転換点に

集英社の歴史において、1968年は特に重要な年です。

この年、「少年ジャンプ」と「週刊セブンティーン」が創刊されました。

少年ジャンプは当初、月2回刊のマンガ誌としてスタートし、翌1969年に週刊化されて「週刊少年ジャンプ」となります。

その後、『ONE PIECE』『DRAGON BALL』『SLAM DUNK』『NARUTO―ナルト―』など、国内外で知られる作品を数多く送り出す基盤が形成されました。

また、1966年に始まった「別冊マーガレット」のマンガスクールや、1971年に始まった手塚賞、1974年に始まった赤塚賞など、新人作家を発掘・育成する仕組みも整えられていきます。

2014年以降はデジタル出版へ

2014年には「少年ジャンプ+」の配信が始まりました。

紙の雑誌を中心とした出版モデルに加えて、スマートフォンやインターネットを通じて作品を届ける仕組みが強化されます。

さらに、海外向けの「MANGA Plus by SHUEISHA」などを通じ、国境を越えた作品配信にも取り組んできました。

2026年の100周年記念事業は、こうした過去の転換点を踏まえた新しい挑戦として位置づけられています。

【2026年の記念企画一覧】4つのテーマから見る集英社の100周年事業

集英社の公式100周年記念企画ガイドでは、記念事業を次の4つのテーマに分類しています。

1. 広げる
2. 生み出す
3. 対話する
4. 継ぐ

この分類は、100周年を単なる過去の振り返りに終わらせないためのものです。

1.「広げる」世界中に作品を届ける

代表的な企画は以下のとおりです。

- MANGA MILLION
- SHUEISHA MANGA EXPO
- マンガUT 集英社創業100周年コレクション
- THE ジャンプショップ 神保町
- OTOコンテンツプロジェクト

マンガを海外へ届けるだけでなく、Tシャツなどの商品化、店舗展開、オーディオコンテンツなど、作品との接点を増やす取り組みが含まれています。

2.「生み出す」マンガ家の創作環境を支援する

創作活動を続ける作家へのサポートも重要な柱です。

「集英社マンガ家サポートナビ」では、連載中のマンガ家を対象に、作画ツールの割引支援、税務の無料相談窓口の紹介、オンライン医療相談、育児・家事に関する支援などを提供しています。

さらに、マンガ家とアシスタントをつなぐマッチングサービスも2026年にスタート予定として発表されました。

ヒット作を世に送り出すだけではなく、作品を生み出す人を支える仕組みにも力を入れている点が特徴です。

3.「対話する」読者と社会の関係を深める

このテーマでは、読者や社会とのコミュニケーションを重視しています。

主な企画には、音声コンテンツの「shueisha vox」や、ファッション雑誌のアーカイブを活用した展覧会などがあります。

雑誌が時代の価値観をどう映してきたかを振り返ることで、出版物と社会との関係を考える機会をつくっています。

4.「継ぐ」作品や文化を次世代に残す

過去の名作や貴重な原画を未来に残す取り組みです。

代表的な企画は次のとおりです。

- 集英社少女マンガIPガイド
- 本宮ひろ志漫画大全集
- 集英社版学習まんが世界の歴史
- 原画保管プロジェクト
- コバルト文庫創刊50周年関連企画

特に原画保管プロジェクトは、マンガの原画の散逸や劣化を防ぎ、デジタル化・アーカイブ化を通じて将来の活用につなげるものです。

作品を一時的な娯楽として消費するだけではなく、文化的な資産として保存する視点が盛り込まれています。

【SHUEISHA MANGA EXPO】無料漫画や記念企画を楽しむ方法

2026年1月9日に開設されたのが、創業100周年記念特設サイト「SHUEISHA MANGA EXPO」です。

2026年1月から12月までの1年間を通じて、マンガに関連したさまざまな企画を展開しています。

特徴は、記念コンテンツを眺めるだけでなく、実際に作品を読んだり、新しいマンガを探したりできることです。

今月のオススメマンガ100選

マンガをお得に楽しみたい人に注目してほしいのが「今月のオススメマンガ100選」です。

集英社が厳選した100タイトルを月替わりで無料公開する企画で、対象作品の巻を100円(税込)で購入できるキャンペーンも実施されています。

ポイントは、すべての集英社作品が無料になるわけではないことです。

- 無料公開の対象は、その月に選ばれた100タイトル。
- 対象作品や公開範囲は月ごとに確認する必要がある。
- 対象巻を100円(税込)で購入できるキャンペーンもある。
- 無料公開と割引購入は別の仕組みとして理解する。

毎月対象作品が変わるため、過去に読んだ名作を再発見するきっかけにもなります。

マンガ家が選ぶ思い出の一話

この企画では、集英社作品を手掛けてきたマンガ家自身が、思い出に残るエピソードを選び、コメントとともに紹介しています。

単に人気作品をランキング形式で紹介するものではありません。

作者がどのエピソードを選んだのか、当時どのような思いや背景があったのかを知ることができる企画です。

参加作家には、次のような著名なマンガ家が名を連ねています。

作家 代表作
秋本治 こちら葛飾区亀有公園前派出所
原泰久 キングダム
荒木飛呂彦 ジョジョの奇妙な冒険
矢沢あい NANA―ナナ―
森本梢子 ごくせん
高橋陽一 キャプテン翼
東村アキコ かくかくしかじか
種村有菜 神風怪盗ジャンヌ

公式サイトでは2026年10月にも新しい寄稿が掲載されており、10月26日には八木教広氏の参加が確認できます。

長年作品を読んできたファンにとっては、作者本人が選んだエピソードを通じて、作品の別の側面を発見できる機会です。

わたしの推薦図書

「わたしの推薦図書」は、マンガ家だけでなく、さまざまな業界で活躍する著名人が作品を推薦する企画です。

紹介されるのは、主に次の2つの視点です。

- 自分の思い出に残っているマンガ
- 今の読者に読んでほしいマンガ

2026年の参加者には、以下のような顔ぶれがいます。

- 久保建英
- HIKAKIN
- Ado
- 米津玄師
- 杏
- 津田健次郎
- えなこ
- 木村沙織
- 髙木美帆
- 佐久間宣行
- 朝井リョウ
- 千早茜

スポーツ選手、音楽家、俳優、作家、クリエイターなど、幅広い分野の人物が参加しています。

マンガに詳しい人だけでなく、普段は特定のジャンルしか読まない人にとっても、新しい作品と出会う入り口になる企画です。

5,000作品以上を探せるマンガライブラリ

SHUEISHA MANGA EXPOでは、5,000作品以上の集英社作品を検索できるマンガライブラリも用意されています。

ジャンルやシチュエーションなどの条件から作品を絞り込めるほか、試し読み機能も利用できます。

さらに、『【推しの子】』でも知られる横槍メンゴ氏がキャラクターデザインを手掛けた司書見習い「会原ぴたり」によるレコメンド機能もあります。

読みたい作品が決まっている人だけでなく、次に読むマンガを探している人にも使いやすい仕組みです。

【MANGA MILLIONの全貌】約400作品・100万ページを100以上の言語へ

2026年8月6日公開

集英社の創業100周年企画の中でも、特に国際的な注目を集めているのが「MANGA MILLION(マンガ ミリオン)」です。

2026年8月6日に公開されたこのプロジェクトは、マンガ約400作品、合計100万ページを100以上の言語に翻訳して無料配信する大規模な取り組みです。

集英社の公式プレスリリースによると、配信期間は2027年12月末までを予定しています。

どんな作品が翻訳される?

プロジェクトの中心となる作品には、国内外で人気の高いタイトルが並びます。

作品・ジャンル 代表的な作品 企画の特徴
少年マンガ ONE PIECE、NARUTO、BLEACH 多言語への翻訳・海外配信
青年マンガ キングダム、チェンソーマン 幅広い読者層への展開
人気作品 鬼滅の刃、呪術廻戦、SPY×FAMILY 既存の海外人気をさらに拡大
少女マンガ NANA、君に届け 150作品以上をラインナップ
その他の名作 ちびまる子ちゃん、こちら葛飾区亀有公園前派出所 初の英語翻訳など新しい読者層を開拓

特筆すべきなのは、人気作品の再配信だけにとどまらない点です。

集英社の発表では、約300作品が今回初めて海外向けに英語翻訳される予定となっています。

また、150作品以上が少女・女性マンガで構成されています。

少年マンガだけではなく、少女マンガや長年親しまれてきた作品も世界へ届けることが、このプロジェクトの大きな特徴です。

『ONE PIECE』は107言語に翻訳

プロジェクトの象徴的な企画が、『ONE PIECE』のイーストブルー編です。

コミックス1巻から12巻までの内容を107言語に翻訳し、世界の読者に届ける取り組みが実施されています。

日本語以外にも、ミャンマー語、ヒンディー語、ブルガリア語など、多様な言語で作品を楽しめるようにしています。

これは、単純に作品の海外販売を増やすという話ではありません。

これまで日本のマンガを読んだことがなかった人や、翻訳版が存在しなかったために作品と出会えなかった人にも、公式版を届ける試みです。

日本国内から約400作品すべてを読めるわけではない

ここは読者が特に注意したいポイントです。

MANGA MILLIONは海外向けのサービスであり、海外で配信される約400作品のすべてが日本国内から閲覧できるわけではありません。

公式発表で示されている国内向けの主な公開内容は次のとおりです。

- 107言語に翻訳された『ONE PIECE』イーストブルー編(1~12巻)。
- 著者や各国出版社へのインタビュー企画などの特集記事。

つまり、MANGA MILLIONの約400作品を日本国内からすべて無料で読めるという理解は正確ではありません。

また、公開期間は2027年12月末までの予定です。今後の利用条件や配信内容は公式サービスの案内を確認する必要があります。

MANGA MILLIONが目指すもの

この企画の意義は、翻訳作品数の多さだけではありません。

日本のマンガは、キャラクターの魅力やストーリーだけでなく、文化、生活習慣、感情表現なども描いています。

特に少女マンガには、学校生活、恋愛、友情、家族、人間関係といった、国や文化が違っても共感できるテーマが多く含まれています。

こうした作品を多言語で提供することは、マンガの読者層を広げると同時に、日本の文化を海外に伝える機会にもなります。

集英社の代表取締役社長・林秀明氏も、公式プレスリリースで出版社の使命を才能と社会をつなぐことと説明し、この企画が世界中の読者との新たなつながりや未来のマンガ家の誕生につながることへの期待を示しています。

【記念ムービー・展示企画】2026年秋から冬に楽しめる注目イベント

集英社の100周年企画は、デジタル配信だけではありません。

映像や展示を通じて、これまでの作品や出版文化を振り返る企画も進んでいます。

創業100周年記念スペシャルムービー

2026年9月8日に第1弾、10月1日に第2弾が公開されました。

それぞれ異なるテーマで、集英社作品に登場する印象的なシーンを振り返る内容です。

公開時期 ムービーのテーマ 内容
2026年9月8日 次の100年に名前を刻め 人気キャラクターの名乗りや印象的な登場シーン
2026年10月1日 次の100年に言葉を紡げ マンガに登場する印象的な名台詞
第3弾 公開予定 新たなテーマと登場作品に期待

第1弾には『ONE PIECE』『僕のヒーローアカデミア』『銀魂』『ジョジョの奇妙な冒険』『HUNTER×HUNTER』『NARUTO―ナルト―』などが登場。

第2弾には『キングダム』『呪術廻戦』『鬼滅の刃』『ゴールデンカムイ』『ハニーレモンソーダ』『【推しの子】』『NANA』など、ジャンルを超えた作品が選ばれています。

さらに、動画に登場した名場面の解説や、名台詞・キャラクターの名乗りを集めた限定壁紙も用意されています。

単なる歴代作品の紹介ではなく、作品の中で読者の記憶に残っている言葉や場面に改めて触れられる内容です。

2026年10月31日時点では、第3弾も公開予定として案内されています。

おしゃれするのは誰のため?展

2026年12月11日から2027年1月11日まで、渋谷ヒカリエ9階のヒカリエホールで開催されるのが「おしゃれするのは誰のため?展 ファッション雑誌が映し出す時代とジェンダー」です。

入場無料

この展覧会では、1968年の「週刊セブンティーン」創刊以来、集英社が刊行してきたファッション雑誌のアーカイブを通じて、時代ごとのファッションやジェンダー観の変化を振り返ります。

注目したいのは、服装や流行だけを展示する企画ではないことです。

雑誌のページに登場してきた女性像や男性像をたどりながら、社会が人々の生き方や価値観をどう捉えてきたのかを考える内容になっています。

- 会期:2026年12月11日~2027年1月11日
- 会場:渋谷ヒカリエ9階・ヒカリエホール
- 入場料:無料
- 主催:集英社

ファッションや雑誌文化に興味がある人だけでなく、昭和から令和にかけての社会の変化に関心がある人にも見どころのある企画です。

中国現代文学ギャラリー

2026年11月から刊行が始まるのが「中国現代文学ギャラリー」です。

主に1990年代以降の中国文学作品55篇を、5つのテーマに分けて収録する全5巻の企画です。

編集委員には、中国文学研究者の飯塚容氏、濱田麻矢氏、小説家の綿矢りさ氏が参加しています。

刊行予定は次のとおりです。

巻 テーマ 発売予定日
第1巻 移動と漂流 2026年11月5日
第2巻 家族とくらし 2026年12月4日
第3巻 時間と記憶 2027年1月7日
第4巻 ジェンダーと多様な性 2027年2月5日
第5巻 風土と社会 2027年3月5日

リアリズム小説だけでなく、SFやミステリーなども含まれ、現代中国の社会や文化を文学から読み解ける構成です。

マンガの周年企画という印象が強い集英社ですが、こうした文学出版も100周年事業の重要な一部になっています。

【プロの結論】集英社の100周年は過去の記念ではなく次の100年への出発点

集英社の100周年事業を整理すると、今回の企画には明確な方向性があります。

それは、出版物をつくって販売する従来の出版社の役割から、作品を生み出す人、作品を読む人、作品を未来へ残す仕組みまでを総合的に支える存在へと活動範囲を広げようとしていることです。

100周年事業で注目すべき3つの変化

1.マンガの海外展開が新しい段階に入った

MANGA MILLIONの100万ページ・100以上の言語という規模は、海外読者との接点を大きく広げる取り組みです。

特に、これまで英語翻訳されていなかった作品や少女マンガまで対象に含めていることに意味があります。

世界で知られる大ヒット作だけではなく、まだ知られていない作品にも海外で読まれる可能性をつくるからです。

2.作品だけでなく、作家を支える仕組みも重視している

マンガ家サポートナビやアシスタントマッチングサービスは、創作環境そのものを支援する取り組みです。

マンガのヒットは作家個人の才能だけで成立するものではありません。制作を支えるスタッフや継続的な創作環境があってこそ、多様な作品が生まれます。

新人作家の育成を重視してきた集英社の歴史が、現在の支援策にもつながっています。

3.出版文化を未来に残す視点が強まった

原画保管プロジェクトや文学全集、ファッション雑誌のアーカイブ展などは、出版物を文化的な記録として残す取り組みです。

マンガや雑誌は、その時代の流行だけでなく、社会の価値観や人々の生活を記録してきました。

こうした資料を保存し、次世代へ伝えることも出版社の重要な役割です。

100周年企画はどれをチェックすべき?

読者の目的によって、注目したい企画は異なります。

読者の目的 おすすめ企画 注目ポイント
無料でマンガを読みたい SHUEISHA MANGA EXPO 月替わり100作品
名作の裏側を知りたい マンガ家が選ぶ思い出の一話 作者本人の選定とコメント
新しい作品に出会いたい わたしの推薦図書 著名人による推薦
海外展開を知りたい MANGA MILLION 多言語翻訳と世界配信
名場面を振り返りたい 記念スペシャルムービー 名台詞や名シーン
雑誌文化を知りたい おしゃれするのは誰のため?展 ファッションとジェンダー
文学作品を楽しみたい 中国現代文学ギャラリー 中国現代文学55篇

マンガを気軽に読みたい人にはSHUEISHA MANGA EXPO、作品の歴史や文化的な背景に興味がある人には記念ムービーや展示企画がおすすめです。

一方、MANGA MILLIONは日本国内から閲覧できる作品が限定されているため、国内向けの無料マンガ企画と混同しないことが大切です。

【集英社の創業100周年】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:集英社の創業100周年はいつですか?

A1:2026年8月8日です。集英社は1926年に設立されたため、2026年が創業100周年にあたります。なお、集英社名義での最初の雑誌は1925年に創刊されています。

Q2:集英社の100周年記念特設サイトは何ですか?

A2:「SHUEISHA MANGA EXPO」です。2026年1月9日に開設され、無料マンガ企画、マンガ家による寄稿、著名人の推薦図書、スペシャルムービーなどを楽しめます。

Q3:集英社の100周年で無料マンガは読めますか?

A3:読めます。「今月のオススメマンガ100選」では、月替わりで選ばれた100タイトルが無料公開されています。対象作品や公開期間は企画ごとに異なります。

Q4:MANGA MILLIONでは何作品読めますか?

A4:約400作品、合計100万ページが100以上の言語に翻訳され、海外向けに無料配信されています。ただし、日本国内から閲覧できる作品は『ONE PIECE』の対象範囲などに限定されています。

Q5:集英社の100周年記念ムービーは何本公開されていますか?

A5:2026年10月31日時点では、第1弾と第2弾が公開されています。第1弾は「次の100年に名前を刻め」、第2弾は「次の100年に言葉を紡げ」がテーマです。第3弾も公開予定として案内されています。

Q6:集英社の100周年記念展示はいつ開催されますか?

A6:「おしゃれするのは誰のため?展」は2026年12月11日から2027年1月11日まで、渋谷ヒカリエ9階のヒカリエホールで開催予定です。入場は無料です。また、中国現代文学ギャラリーは2026年11月5日から刊行開始予定です。

Q7:集英社の創業年が1925年と1926年の両方で紹介されるのはなぜですか?

A7:1925年は集英社名義の最初の雑誌が創刊された年で、1926年は集英社が設立された年だからです。公式の創業年は1926年とされています。


まとめ:集英社の100周年はマンガ文化の未来をつくる節目

集英社は1926年の創業から100年を経て、2026年8月8日に創業100周年を迎えました。

その記念事業は、SHUEISHA MANGA EXPOやMANGA MILLIONを中心としたマンガの新しい楽しみ方だけではありません。

マンガ家の創作環境を支える仕組み、世界中の読者とのつながり、ファッション雑誌や文学作品のアーカイブ、貴重な原画の保存など、幅広い分野に広がっています。

特に注目したいのは、次の3点です。

- マンガの世界展開: 約400作品・100万ページを100以上の言語に翻訳するMANGA MILLION。
- 読者との新しい接点: 無料マンガ、推薦図書、マンガ家の思い出の一話を楽しめるSHUEISHA MANGA EXPO。
- 文化の継承: 原画保管や文学・雑誌のアーカイブを通じた次世代への取り組み。

100周年記念ロゴの「01∞」が表現するように、集英社が目指しているのは、これまでの100年を祝うだけではなく、次の新しい物語を生み出し続けることです。

2026年11月以降も文学企画や展覧会が続くため、マンガファンだけでなく、出版・文学・ファッション文化に関心がある人にとっても、引き続き注目したい周年事業となっています。

100年の歴史を振り返りながら、その先にどんな作品や文化が生まれるのか。集英社の次の100年にも期待が集まります。