【子どもの本音は?】袴を着たい気持ちと保護者の意見、後悔しない選び方
卒業式の服装を決めるとき、忘れてはいけないのが卒業する本人の気持ちです。保護者が費用や安全性を心配するのは自然なことですが、子どもにとっては小学校生活最後の晴れ舞台でもあります。
2026年の調査から見える子どもと親の意識の違い

2026年2月にニコ☆プチが公開した卒服調査では、小学6年生の読者が卒業式に着る服として選んだのは、フォーマル48%、袴26%、学校指定の制服26%でした。
一方、保護者が子どもに着てほしい服装では、フォーマル35%、袴19%、どちらでもよい25%、学校指定の制服21%という結果でした。
子どもの袴選択率が保護者の希望を上回っている点は興味深いところです。保護者は着付けや準備の負担、卒業後の着回しなども考えますが、子どもはデザインや自分が着たいと思えるかどうかを重視する傾向が見られます。
ただし、この調査は小学生向けファッションメディアの読者アンケートであり、全国の卒業生を対象にした調査ではありません。地域や学校による違いも考慮する必要があります。
子どもに確認しておきたい5つのこと
袴を着たいと言われたとき、すぐに賛成・反対を決めるのではなく、次のことを話し合ってみてください。
1. 自分が本当に袴を着たいのか:友達が着るからなのか、自分自身が袴を気に入っているのかを聞く。
2. 長時間着ていても大丈夫か:締め付けや慣れない履き物について説明し、本人の意見を確認する。
3. トイレや移動の練習ができるか:面倒な場面も含めて理解しているかを確かめる。
4. 好きなデザインを選べるか:本人の好みと予算の範囲で納得できる衣装を探す。
5. 学校のルールを守れるか:靴や髪飾りなど、学校から指定された条件を受け入れられるか話し合う。
特に大切なのは、親が袴を着せたい場合も、本人が袴を着たくない場合も、その意思を尊重することです。卒業式は親のためのファッションイベントではなく、子ども自身の節目です。
袴をおすすめできる家庭・慎重に考えたい家庭
こんな条件がそろっている家庭
- 学校から着用の許可を得ている
- 子ども本人が積極的に希望している
- トイレや歩行の練習ができる
- 着付けやヘアセットの準備に余裕がある
- 追加費用も含めて予算内に収まる
別の服装も検討したい家庭
- 学校で袴が禁止されている
- 本人が着慣れない衣装を嫌がっている
- トイレや移動に不安がある
- 早朝の準備が大きな負担になる
- 費用を無理に捻出しなければならない
卒業式で袴が浮かないための選び方
学校で着用が認められている場合は、周囲の服装や式典の雰囲気に合わせることで、自然な印象にまとめられます。
- 色は紺、えんじ、紫、くすみピンクなど、全体の調和を意識する。
- 大柄の着物を選ぶ場合は、袴や小物を落ち着いた色にする。
- 髪飾りは衣装に合わせ、過度に大きなものを避ける。
- ブーツや草履は学校の指定に従う。
- 着丈や袴の裾を調整し、歩いたときに踏まない長さにする。
大切なのは、周囲と完全に同じ格好にすることではありません。卒業式の雰囲気を尊重しながら、本人が納得できる装いにすることです。
【プロの結論】小学校卒業式の袴で後悔しないための判断基準
小学校の卒業式に袴を着ることは、必ずしもおかしいことではありません。しかし、袴を着ることが正解というわけでもありません。
2019年に宮城県東松島市教育委員会が公表した教職員137人へのアンケートでは、卒業式の袴を縮小する方向性に共感した人が65.7%、共感できない人が16.8%、分からない人が17.5%でした。
縮小に共感する理由としては、保護者の時間的・経済的・心理的負担、子どもの健康や安全面への懸念、トイレや移動時の問題などが挙げられています。一方、慎重な意見には、衣装選びは家庭の自由であることや、子ども本人と家族の希望を尊重すべきという考え方がありました。
これは2019年の自治体内の教職員調査であり、2026年の全国的な賛否を示す数字ではありません。しかし、袴をめぐる議論が、見た目の好き嫌いだけでなく、教育現場の負担や家庭の経済事情にも関係していることを示しています。
最終的な判断では、次の3つを優先してください。
第一に、学校のルール。
着用が禁止されている場合は、別の服装を選ぶことが必要です。着用可能な場合でも、靴や髪飾りなどの条件を確認しましょう。
第二に、子ども本人の希望と安全性。
本人が心から着たいと思っており、当日の動作にも対応できるなら、袴は素敵な選択肢になります。反対に、親の希望だけで着せるのは避けたいところです。
第三に、家庭の負担と予算。
衣装代だけではなく、着付け、ヘアセット、移動、写真撮影まで含めて考えます。無理をして高額な袴を用意する必要はありません。
卒業式で最も大切なのは、袴を着たかどうかではなく、子どもが晴れやかな気持ちで小学校生活を終えられることです。
【小学校の卒業式で袴がおかしいと感じること】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:小学校の卒業式に袴を着るのは非常識ですか?
A1:袴を着ること自体が非常識というわけではありません。和装は式典にふさわしい装いにもなります。ただし、学校によっては禁止や自粛の案内があるため、事前確認が必要です。
Q2:小学校の卒業式で袴を禁止している学校はありますか?
A2:あります。大阪府四條畷市立岡部小学校のように、健康面・安全面を理由に袴を禁止している学校もあります。一方、着用自体は禁止せず、靴や着付けに条件を設ける学校もあります。
Q3:袴を着ると周囲から浮いてしまいますか?
A3:学校や地域の服装傾向によります。袴を着る子が多い学校なら自然になじみますが、スーツや制服が中心なら目立つ可能性があります。学年の雰囲気を確認しておきましょう。
Q4:小学生の袴レンタルは総額いくら必要ですか?
A4:2026年の公開プランでは、衣装のフルセットが約3万円の例や、着付け・ヘアメイク込みで2万8,000~6万5,000円の例があります。美容サービスを別に手配する場合は追加費用も考慮してください。
Q5:袴以外なら何を着せるのがおすすめですか?
A5:スーツ、ブレザー、ワンピース、中学校の制服などが候補です。動きやすさや着回しを重視するならスーツ、着替えやすさを重視するならワンピースもおすすめです。学校の指定を最優先にしてください。
Q6:卒業式で袴を着て後悔するのはどんな場合ですか?
A6:早朝の準備で疲れてしまった場合、歩きにくかった場合、着崩れやトイレに対応できなかった場合、予想以上に費用がかかった場合などです。本人の希望と当日の準備を両立させることが大切です。
まとめ:小学校卒業式の袴は学校のルールと子どもの気持ちで決めよう
小学校の卒業式で袴を着ることがおかしいかどうかは、一律に決められる問題ではありません。2026年現在も袴は卒業式の選択肢の一つですが、学校によって着用の可否や条件は異なります。
袴には、特別感や写真映え、伝統的な和装を楽しめるという魅力があります。その一方、レンタル料金、着付け、トイレ、移動、着崩れなど、事前に考えておくべき問題もあります。
スーツやワンピースにも十分なフォーマル感があり、袴を選ばなくても卒業式を素晴らしい思い出にできます。
2027年3月の卒業式を控える家庭も、まずは学校の案内を確認し、本人の希望を聞き、無理のない予算と準備計画を立ててください。
卒業式の主役は、袴でもスーツでもなく、6年間を頑張ってきた子ども本人です。周囲の目や流行に振り回されず、本人が笑顔で卒業の日を迎えられる服装を選ぶことが、何より後悔しない判断につながります。