サイヤング賞とは?2026年の選考日程・投票方法・歴代受賞者を徹底解説
サイヤング賞(サイ・ヤング賞)とは、アメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)で、その年に最も優れた成績を残した投手に贈られる最高峰の個人賞です。アメリカン・リーグ(AL)とナショナル・リーグ(NL)からそれぞれ1人ずつ選ばれ、投手にとっては年間最高の栄誉の一つとされています。
選考を担当するのは、全米野球記者協会(BBWAA)です。防御率(ERA)、奪三振数、投球回数、勝利数に加え、WHIPやWARなどの指標も評価の参考になります。ただし、単純に数字のランキングで決まる賞ではありません。2025年はタイガースのタリク・スクーバルとパイレーツのポール・スキーンズが受賞。2026年は11月11日(米国時間)に受賞者が発表される予定です。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - サイヤング賞とは: MLBのアメリカン・リーグとナショナル・リーグから最高の投手を1人ずつ選ぶ年間表彰。 - 選考方法: 全米野球記者協会(BBWAA)の記者30人ずつが投票し、1位から5位までの順位に応じてポイントを付与する。 - 主な評価指標: 防御率、奪三振、投球回数、WHIP、WARなど。先発投手だけでなく救援投手も対象。 - 2025年の受賞者: ア・リーグはタリク・スクーバル、ナ・リーグはポール・スキーンズ。 - 2026年の発表予定日: 11月11日(米国時間)。日本時間では11月12日午前の発表予定。 - 沢村賞との違い: MLBは記者による順位投票、日本は選考委員会による審査が基本。
【基本知識】サイヤング賞とは?MLB最高の投手を決める年間表彰

サイヤング賞は、MLBのレギュラーシーズンを通じて最も優れた投球成績を残した投手に贈られる賞です。
野球にはMVP(最優秀選手賞)や新人王、ゴールドグラブ賞など複数の個人タイトルがありますが、サイヤング賞は投手の実力を評価する賞として特別な位置を占めています。
アメリカン・リーグとナショナル・リーグから1人ずつ選出
現在のサイヤング賞は、次の2つのリーグでそれぞれ受賞者を決定します。
- アメリカン・リーグ(AL): ヤンキース、レッドソックス、タイガースなどが所属するリーグ。
- ナショナル・リーグ(NL): ドジャース、パドレス、カブス、パイレーツなどが所属するリーグ。
両リーグは独立して投票を行うため、毎年原則として2人の受賞者が誕生します。
例えば、2025年はア・リーグでタリク・スクーバル、ナ・リーグでポール・スキーンズが選ばれました。
つまり、両リーグの投手が同じ順位を競うのではなく、それぞれのリーグ内で最も優れた投手を決める仕組みです。
サイヤング賞の名前の由来は?
賞の名称は、かつてMLBで活躍した伝説的投手、サイ・ヤング(Cy Young)に由来します。
本名はデントン・トゥルー・ヤング。1890年から1911年まで22年間にわたって活躍し、通算511勝というMLB歴代最多勝記録を残しました。
そのほかにも、通算完投数や投球回数など、数多くの歴代記録を持つ投手です。
サイ・ヤングが亡くなった翌年の1956年、投手の功績を称えるためにサイ・ヤング・メモリアル賞が創設されました。
初代受賞者はブルックリン・ドジャースのドン・ニューカムです。
当初はMLB全体で年間1人だけが受賞する制度でしたが、1967年から現在のようにアメリカン・リーグとナショナル・リーグで別々に受賞者を選ぶ方式へ変更されました。
この歴史的な経緯はMLB公式の賞の沿革でも紹介されています。
【選考条件と投票方法】サイヤング賞は誰がどのように決める?
サイヤング賞の選考で重要なのが、全米野球記者協会(BBWAA)の存在です。
BBWAAはMLBの主要個人賞を選出する野球記者の組織で、MVP、新人王、最優秀監督賞などの投票も担当しています。
全米野球記者協会(BBWAA)とは?
BBWAAは、アメリカのプロ野球を長年取材してきた記者によって構成される団体です。
サイヤング賞の投票では、各リーグに所属する都市の記者が選考に参加します。
BBWAA公式の投票FAQによると、各都市から原則2人の記者が選ばれ、各リーグ30人ずつ、合計60人が投票を担当します。
ア・リーグ担当の記者はア・リーグの投手に、ナ・リーグ担当の記者はナ・リーグの投手に投票します。
投票は1位から5位までの順位方式
サイヤング賞の投票では、記者が各リーグの候補投手を1位から5位まで順位付けします。
順位に応じてポイントが付与され、最も多くのポイントを獲得した投手が受賞します。
| 投票順位 | 獲得ポイント |
|---|---|
| 1位 | 7ポイント |
| 2位 | 4ポイント |
| 3位 | 3ポイント |
| 4位 | 2ポイント |
| 5位 | 1ポイント |
例えば、30人の記者全員から1位票を獲得すれば、合計210ポイントになります。
逆に、1位票が少なくても2位や3位の票を多く集めれば、上位に食い込む可能性があります。
このため、受賞者を判断するときには、単純な1位票の数だけでなく、全投票者からどれほど高く評価されたかも重要です。
実際、2025年のナ・リーグではスキーンズが30人全員から1位票を獲得し、210ポイントで満票受賞を達成しました。
投票結果はBBWAAによって集計され、受賞発表前に確定します。
サイヤング賞の受賞条件に明確な数値基準はある?
ここは誤解されやすいポイントです。
日本の沢村賞には勝利数や投球回数などの原則的な選考基準がありますが、サイヤング賞には「15勝以上」「防御率2.50以下」「200投球回以上」といった一律の必須条件はありません。
例えば、次のような投手も投票で高く評価される可能性があります。
- 勝利数は少ないが、防御率が極めて優秀な投手。
- 投球回数は少なくても、圧倒的な奪三振能力を示した投手。
- チームの援護に恵まれず、負け越していても投球内容が優秀な投手。
- 先発ではなく、救援投手として圧倒的な成績を残した投手。
評価の中心となるのはレギュラーシーズンの成績です。投票はポストシーズン開始前に行われるため、ワールドシリーズでの活躍やプレーオフの結果は原則として受賞判断に影響しません。
【評価指標を徹底解説】防御率・奪三振・投球回数・WAR・WHIPの意味
サイヤング賞を理解するには、投手の成績を測る指標を知る必要があります。
特に重要なのが防御率、奪三振数、投球回数です。近年はWARやWHIPなど、投球内容をより多角的に評価する統計も注目されています。
1. 防御率(ERA):失点をどれだけ抑えたか
防御率(ERA)は、投手が9イニングを投げた場合に自責点を何点与えるかを示す指標です。
計算式は次のとおりです。
防御率=自責点×9÷投球回数
基本的には数値が低いほど優秀です。
例えば、防御率1.97の投手と防御率3.50の投手を比較すると、同じ投球回数であれば前者のほうが自責点を少なく抑えています。
ただし、防御率だけでは守備陣の影響や球場の特性まで完全には把握できません。
そのため、ほかの指標との組み合わせが必要になります。
2. 奪三振数:打者を自分の力で打ち取る能力
奪三振数は、投手が打者を三振に仕留めた回数です。
三振を奪えば、守備のエラーや野手の守備範囲に左右されずアウトを獲得できます。
そのため、奪三振能力は投手の支配力を測るうえで重要な要素です。
ただし、奪三振数が多いだけで受賞できるわけではありません。
大量の三振を奪っていても、四球や本塁打が多く、防御率が悪ければ総合評価は下がる可能性があります。
3. 投球回数:シーズンを通した安定感と耐久力
投球回数(IP)は、投手がシーズン中に何イニングを投げたかを示す指標です。
例えば、年間200イニングを投げた投手と100イニングを投げた投手では、チームに提供した投球量が大きく異なります。
投球回数が多いことは、先発投手として長期間ローテーションを守り、試合を作り続けた証拠にもなります。
一方で、投球回数を増やすことだけを優先して防御率が悪化すれば、評価が上がるとは限りません。
4. WHIP:走者をどれだけ出さなかったか
WHIPは、1イニング当たりに許した安打と四球の合計を示す指標です。
計算式は次のとおりです。
WHIP=(被安打+与四球)÷投球回数
数値が低いほど、相手打者を出塁させていないことになります。
防御率が似ている投手同士を比較するときにも、WHIPは投球内容を把握する手掛かりになります。
5. WAR:チームへの総合的な貢献度
WARは「Wins Above Replacement」の略称です。
代替可能な選手と比較して、その投手がチームに何勝分の価値をもたらしたかを推定する統計指標です。
WARの特徴は、単なる勝利数や防御率だけでなく、さまざまな要素を考慮して総合的な貢献度を評価できる点にあります。
ただし、FanGraphsやBaseball-Referenceなど、算出する媒体によって計算方法が異なります。
そのため、WARは参考指標として活用し、異なる算出方式の数字を無条件に同一視しないことが大切です。
評価指標はどれが最も重要?
サイヤング賞には、ERAやWARなどの特定指標だけで順位を決める公式計算式はありません。
記者が複数の数字を比較し、シーズン全体の投球内容を判断します。
例えば、防御率で優れている投手と、奪三振や投球回数で優れている投手がいた場合、どちらを高く評価するかは投票者の判断によって変わります。
ここにサイヤング賞の面白さがあります。
【歴代受賞者と最新結果】2025年はスクーバルとスキーンズが受賞
サイヤング賞の歴代受賞者には、MLBを代表する名投手が並んでいます。
歴代の代表的な受賞者
| 年・期間 | リーグ | 受賞者 | 主な実績・位置付け |
|---|---|---|---|
| 1956年 | MLB全体 | ドン・ニューカム | 初代受賞者 |
| 1963年・1965年・1966年 | MLB全体 | サンディ・コーファックス | 3度受賞 |
| 1992~1995年 | NL | グレッグ・マダックス | 4年連続受賞 |
| 1999~2002年 | NL | ランディ・ジョンソン | 4年連続受賞 |
| 2018~2019年 | NL | ジェイコブ・デグロム | 2年連続受賞 |
| 2024年 | AL | タリク・スクーバル | 初受賞 |
| 2024年 | NL | クリス・セール | 初受賞 |
| 2025年 | AL | タリク・スクーバル | 2年連続受賞 |
| 2025年 | NL | ポール・スキーンズ | 初受賞・満票 |
歴代の受賞者を振り返ると、複数回の受賞や連続受賞を達成した投手が、MLBの歴史に名を残していることが分かります。
特にグレッグ・マダックスの4年連続受賞や、ランディ・ジョンソンの4年連続受賞は、長期にわたって圧倒的な投球を続けた証しです。
2025年のアメリカン・リーグ受賞者:タリク・スクーバル
デトロイト・タイガース
左腕の先発投手。2024年に続いて2025年も受賞し、2年連続のサイヤング賞を達成した。
2025年のスクーバルは、防御率2.21、241奪三振、195回1/3の投球回数を記録しました。
WHIPは0.89で、MLB全体でもトップクラスの安定感を示しています。
投票では30人中26人から1位票を獲得し、198ポイントで受賞しました。
2024年に続く連続受賞であり、現代MLBを代表する左腕としての評価をさらに高めています。
2025年のナショナル・リーグ受賞者:ポール・スキーンズ
ピッツバーグ・パイレーツ
2023年ドラフト全体1位指名。2024年の新人王に続き、2025年にサイヤング賞を獲得した。
スキーンズは2025年に防御率1.97、216奪三振、187回2/3の投球回数を記録しました。
WHIPは0.95。防御率はナ・リーグだけでなくMLB全体でもトップの数字でした。
特筆すべきなのは投票結果です。
スキーンズは30人全員から1位票を獲得し、210ポイントの満票で受賞しました。
2024年の新人王に続いて、キャリア初期にサイヤング賞まで獲得したことも大きな話題となりました。
同じ年にスクーバルとスキーンズがそれぞれのリーグで受賞したことで、MLBの新旧の投手評価を象徴するシーズンにもなりました。
救援投手でもサイヤング賞を受賞できる?
サイヤング賞は先発投手だけの賞ではありません。
救援投手(リリーフ投手)にも受賞資格があります。
過去には、2003年にナ・リーグのエリック・ガニエが受賞した例があります。
先発投手と救援投手では役割や投球回数が大きく異なるため、単純に防御率や奪三振数だけを比較することはできません。
救援投手の場合は、登板した場面の重要性、失点の少なさ、試合終盤での安定感なども評価のポイントになります。
なお、2026年からはBBWAAによるリーグ別の最優秀救援投手賞も新設されました。
ただし、これはサイヤング賞とは別の表彰です。救援投手がサイヤング賞の候補から除外されたわけではありません。
【沢村賞との違い】日本とアメリカでは投手の評価方法が異なる
日本のプロ野球にも、投手にとって最高峰の栄誉とされる沢村賞があります。
サイヤング賞と沢村賞は、どちらも優秀な投手を称える賞ですが、選考方法や評価基準には大きな違いがあります。
サイヤング賞と沢村賞の比較
| 比較項目 | サイヤング賞 | 沢村賞 |
|---|---|---|
| 対象リーグ | MLB | 日本プロ野球 |
| 受賞人数 | AL・NL各1人 | 原則1人 |
| 選考主体 | 全米野球記者協会(BBWAA) | 沢村賞選考委員会 |
| 選考方法 | 記者による順位投票 | 選考委員による審査 |
| 防御率 | 総合評価の重要指標 | 原則2.50以下 |
| 奪三振数 | 総合評価の重要指標 | 原則150以上 |
| 勝利数 | 必須条件ではない | 原則15勝以上 |
| 投球回数 | 必須条件ではない | 2026年から原則180回以上 |
| 完投数 | 必須条件ではない | 2026年から原則8完投以上 |
沢村賞には7つの原則的な選考基準がある
沢村賞は、元巨人の投手として知られる沢村栄治の功績を称えて1947年に制定された賞です。
サイヤング賞と異なり、具体的な数値を含む7項目の原則的な選考基準が設けられています。
2026年から適用される基準は次のとおりです。
1. 15勝以上
2. 150奪三振以上
3. 8完投以上
4. 防御率2.50以下
5. 投球回数180回以上
6. 25試合以上登板
7. 勝率6割以上
従来は10完投以上、200投球回以上が原則でしたが、2026年からそれぞれ8完投以上、180投球回以上に変更されました。
背景には、現代野球における投手の分業制があります。
先発投手が完投する機会が減少し、救援投手との連携によって試合を組み立てるスタイルが一般的になったことが、基準見直しの理由です。
また、7項目の達成数だけで機械的に受賞者を決めるわけではなく、クオリティースタートの達成率なども考慮されます。
最大の違いは選考の考え方
サイヤング賞は、複数の記者がそれぞれの判断で投手を順位付けし、その合計ポイントで受賞者を決める方式です。
一方、沢村賞は選考委員会が投手の成績や先発としての実績などを審査して受賞者を決定します。
つまり、サイヤング賞はリーグ内での総合的な投手評価、沢村賞は伝統的な先発投手の理想像を重視する側面が強い賞です。
どちらが優れているという話ではなく、野球の競技環境や評価文化の違いが制度に反映されています。
【2026年最新情報】サイヤング賞の発表日はいつ?
2026年のサイヤング賞は、11月に受賞者が発表される予定です。
MLB公式が公表した2026年の表彰スケジュールによると、BBWAAによる最終候補発表と受賞者発表は次の日程で予定されています。
2026年の主要な発表スケジュール
| 日程(米国時間) | 内容 |
|---|---|
| 11月2日 | サイヤング賞などBBWAA主要賞の最終候補発表 |
| 11月11日 | サイヤング賞受賞者発表 |
| 11月11日 | BBWAA最優秀救援投手賞も発表 |
受賞者発表は11月11日午後7時(米東部時間)にMLB Networkで予定されています。
日本時間では、2026年11月12日午前9時ごろに相当します。
最終候補は11月2日午後6時(米東部時間)の発表予定で、日本時間では11月3日午前8時ごろです。
したがって、10月31日時点では2026年の受賞者はまだ決定・発表されていません。
2026年の受賞者を予想するときの注目ポイント
2026年の候補を見極める際には、次の点に注目すると投票結果を理解しやすくなります。
- 防御率: リーグ内でどれほど失点を抑えたか。
- 奪三振数: 打者を圧倒する投球能力を発揮したか。
- 投球回数: シーズンを通して安定した登板を続けたか。
- WHIP: 安打や四球による出塁をどれほど防いだか。
- WAR: チームに対してどれほど大きな総合的価値を提供したか。
さらに、先発投手と救援投手の役割の違いにも注目する必要があります。
特に2026年はBBWAAによる最優秀救援投手賞が新設された年です。救援投手の評価が独立した賞でも可視化されるため、サイヤング賞でどのような投手像が評価されるのかも興味深いポイントです。
【サイヤング賞とは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:サイヤング賞は年間何人が受賞しますか?
A1:原則として年間2人です。アメリカン・リーグとナショナル・リーグから、それぞれ1人ずつ選出されます。1966年まではMLB全体で1人だけが選ばれていました。
Q2:サイヤング賞は何勝すれば受賞できますか?
A2:最低勝利数の決まりはありません。15勝や20勝に達していなくても、防御率や奪三振数、投球回数などで優れた成績を残し、記者から高く評価されれば受賞できます。
Q3:サイヤング賞は日本人選手も受賞できますか?
A3:国籍による制限はなく、MLBでプレーする投手であれば日本人選手にも受賞の可能性があります。日本人選手の活躍を見る際は、受賞だけでなく最終候補や投票順位にも注目するとよいでしょう。
Q4:救援投手でもサイヤング賞を受賞できますか?
A4:受賞できます。2003年にはナ・リーグのエリック・ガニエが救援投手として受賞しました。先発投手に限定された賞ではありません。
Q5:サイヤング賞とMVPの違いは何ですか?
A5:サイヤング賞は各リーグの最優秀投手を決める賞です。一方、MVPは野手・投手を問わず、リーグで最も価値のある選手を選びます。評価対象が異なるため、同じ選手が両方を受賞することもあります。
Q6:2026年のサイヤング賞はいつ発表されますか?
A6:2026年11月11日(米国時間)に発表予定です。日本時間では11月12日午前9時ごろです。
Q7:サイヤング賞の最多受賞者は誰ですか?
A7:ロジャー・クレメンスが通算7回受賞しており、歴代最多です。ランディ・ジョンソンも5回受賞しています。
まとめ:サイヤング賞はMLBの投手評価を知る重要な指標
サイヤング賞とは、MLBのアメリカン・リーグとナショナル・リーグで、その年に最も優れた投手を選出する年間表彰です。1956年の創設以来、数々の名投手が受賞し、現在では世界最高峰の投手タイトルとして知られています。
受賞者を決めるのは全米野球記者協会(BBWAA)に所属する記者です。各リーグ30人が1位から5位まで投票し、7・4・3・2・1ポイントの順位別配点で受賞者を決定します。
評価では防御率、奪三振数、投球回数に加え、WHIPやWARなども参考になります。ただし、特定の数字を達成すれば自動的に受賞できる制度ではありません。シーズン全体の投球内容を多角的に評価することが特徴です。
2025年はア・リーグでタリク・スクーバル、ナ・リーグでポール・スキーンズが受賞しました。2026年は11月11日(米国時間)の発表が予定されており、翌12日の日本時間午前には新たな受賞者が明らかになる見込みです。
サイヤング賞を見るときは、単純な勝利数だけで判断せず、防御率、奪三振、投球回数、WHIP、WARを組み合わせて比較することがポイントです。数字の背景にある投球内容やチームへの貢献まで理解すれば、MLBのシーズンをより深く楽しめます。