【賞金・記念品の実態】国民栄誉賞はいくらもらえる?副賞も調査

目次

国民栄誉賞について、受賞者に賞金がいくら支給されるのか、どのような記念品が贈られるのかも気になるところです。

実は、国民栄誉賞には全受賞者に共通する固定の賞金額はありません。内閣府の表彰規程では、表彰状と盾を授与し、記念品または金一封を添えることができると定められています。

賞金や年金は支給される?

国民栄誉賞歴代

国民栄誉賞は、賞金額が設定された競技大会やコンテストとは異なります。規程に金一封の選択肢はありますが、必ず一定額の現金が支給される仕組みではありません。

また、受賞後に毎年支給される年金制度もありません。受賞者が得る中心的なものは、表彰状と盾、そして授与時に選ばれる記念品などです。

歴代受賞者に贈られた記念品の特徴


王貞治

鷲の剥製と伝えられる記念品

吉田沙保里

金色の真珠のペンダント

長嶋茂雄・松井秀喜

金色のバット

高木美帆

包丁10本セット

記念品は受賞者によって異なります。スポーツ報道などで紹介された過去の例には、時計、真珠のアクセサリー、工芸品などがあります。

2026年の高木美帆さんには、本人が希望した包丁10本セットが贈られました。高木さんは、競技生活を終えた後、実家で家族と料理をする時間を大切にしたいという思いもあり、日常生活で使える品を選んだと報じられています。

競技の功績を称える賞でありながら、受賞後の人生に寄り添う実用的な記念品が選ばれた点も興味深いところです。

羽生結弦が記念品を辞退した理由

2018年に受賞した羽生結弦さんは、表彰状と盾を受け取りながら、記念品については辞退しました。

受賞は自分一人の力だけで成し遂げたものではなく、支えてくれた人々と一緒に得た栄誉だという考えが背景にありました。

記念品の受け取りは受賞そのものとは別の扱いであり、羽生さんの事例は、国民栄誉賞を受けながら副賞を辞退することもできると示しています。

【男女別・没後受賞者】歴代受賞者の内訳から見える特徴

国民栄誉賞の受賞者は男性と女性で何人?

2026年の高木美帆さんを含む個人受賞者28人を性別で整理すると、女性7人、男性21人です。なでしこジャパンは女性チームですが、個人とは別に団体1例として数えます。

女性の個人受賞者は次の7人です。


美空ひばり(1989年)
長谷川町子(1992年)
高橋尚子(2000年)
森光子(2009年)
吉田沙保里(2012年)
伊調馨(2016年)
髙木美帆(2026年)

女性の受賞者には、歌手、漫画家、俳優、陸上選手、レスリング選手、スピードスケート選手と、さまざまな分野の第一人者が並びます。

2026年の高木さんの受賞によって、女性の個人受賞者は7人となりました。特にスポーツ分野では、長期にわたる世界的な実績が評価されていることが分かります。

没後に国民栄誉賞を受賞した人物は?

国民栄誉賞は、生前に授与されるケースだけではありません。亡くなった後に、その生涯の功績を称えて授与されることもあります。

内閣府の受賞一覧で死亡日が記載されている没後受賞者には、次の人物がいます。

  • 古賀政男
  • 長谷川一夫
  • 美空ひばり
  • 藤山一郎
  • 長谷川町子
  • 服部良一
  • 渥美清
  • 吉田正
  • 黒澤明
  • 遠藤実
  • 森繁久彌
  • 大鵬幸喜

このほか、冒険家の植村直己さんは1984年の授与時にアラスカで行方不明と記録されています。通常の没後授与とは事情が異なる事例です。

一方、受賞後に亡くなった人物もいます。衣笠祥雄さんや千代の富士さんなどは、生前に受賞しており、後年の逝去によって没後受賞者になるわけではありません。

このように、受賞者一覧では授与された時点と、その後の逝去を区別して見ることが大切です。

【プロの結論】国民栄誉賞の歴史から分かる本当の評価基準

1977年の王貞治さんから2026年の高木美帆さんまで、国民栄誉賞の歴史を振り返ると、一つの共通点が見えてきます。それは、単なる記録や受賞歴だけでなく、その功績が社会にどのような希望や感動をもたらしたかが重視されていることです。

例えば、王貞治さんは野球の世界記録、美空ひばりさんは歌謡曲を通じた文化的な影響、羽生結弦さんは五輪連覇と人々に与えた勇気、国枝慎吾さんは車いすテニスとパラスポーツの認知拡大が評価されました。

そして2026年の高木美帆さんは、4大会にわたる五輪での通算10個のメダル獲得という、長期的な競技人生の積み重ねが評価されています。

歴代受賞者を理解するための3つの判断ポイント

- 世界的な記録だけで判断しない: 記録更新のほか、文化や社会への貢献も評価対象になる。
- 受賞と辞退を混同しない: イチローさんや大谷翔平さんは授与を辞退し、羽生結弦さんは賞を受け取ったうえで記念品を辞退した。
- 受賞年と功績の時期を区別する: 没後受賞や長年の実績に対する表彰もあり、受賞年だけでは功績の全体像を理解できない。

国民栄誉賞は、競技成績のランキングでも、単純な人気投票でもありません。各分野で積み重ねられた功績と、それが社会に与えた影響を総合的に評価する、内閣総理大臣による表彰です。

【国民栄誉賞の歴代受賞者】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:国民栄誉賞の歴代受賞者は全部で何人ですか?
A1:2026年10月30日現在、個人28人と団体1団体の計29例です。個人と団体を分けて数えることがポイントです。

Q2:2026年の最新の国民栄誉賞受賞者は誰ですか?
A2:スピードスケートの髙木美帆さんです。2026年7月28日に授与が決定し、8月4日に表彰式が行われました。五輪通算10個のメダルやワールドカップ通算38勝などが評価されています。

Q3:国民栄誉賞の第1号は誰ですか?
A3:プロ野球選手の王貞治さんです。1977年9月3日に通算756本目の本塁打を放ち、世界記録を更新したことを受け、9月5日に受賞しました。

Q4:国民栄誉賞には賞金や年金がありますか?
A4:一律の賞金額や継続的な年金は定められていません。表彰状と盾が授与され、記念品または金一封を添えることができる規程になっています。

Q5:国民栄誉賞を辞退した有名人は誰ですか?
A5:福本豊さん、古関裕而さんの遺族、イチローさん、大谷翔平さんなどです。特にイチローさんは2001年、2004年、2019年の3回、授与を辞退しています。

Q6:羽生結弦さんは国民栄誉賞を辞退したのですか?
A6:いいえ。2018年に国民栄誉賞を受賞しています。ただし、周囲の支援があって得られた賞という考えから、記念品だけを辞退しました。

Q7:国民栄誉賞に年齢や競技成績の条件はありますか?
A7:一律の年齢制限や世界記録などの数値条件はありません。内閣総理大臣が表彰目的に照らして判断し、候補者について民間有識者の意見を聞く仕組みです。

まとめ:国民栄誉賞の歴代受賞者は2026年も新たな歴史へ

国民栄誉賞は1977年に王貞治さんを第1号として創設され、2026年には高木美帆さんが29例目の受賞者となりました。

歴代受賞者には、美空ひばりさん、長谷川町子さん、黒澤明さん、羽生善治さん、羽生結弦さん、国枝慎吾さんなど、日本のスポーツ・芸能・文化を代表する人物が並びます。

今回の記事の重要なポイントを改めて整理すると、次のとおりです。

  • 受賞実績は個人28人・団体1団体の計29例。
  • 第1号は1977年の王貞治さん。
  • 2026年の最新受賞者は8月4日に表彰された高木美帆さん。
  • 個人受賞者の女性は7人、男性は21人。
  • 選考に一律の数値基準はなく、総理大臣が民間有識者の意見を聞いて判断する。
  • 辞退者と記念品だけを辞退した受賞者は区別する必要がある。
  • 賞金額は一律に定められておらず、記念品や金一封が添えられる仕組み。

国民栄誉賞の歴史は、日本のスポーツや文化、芸術が歩んできた歴史そのものでもあります。今後、新たな受賞者が誕生する際にも、単なる記録の大きさだけでなく、その人物が社会に残した功績や影響に注目すると、賞の意味をより深く理解できるでしょう。