【2023年から2025年】ケンブリッジ飛鳥の復帰と100m記録を時系列で検証
長期離脱からの復帰を考えるうえで、特に重要なのが2023年と2025年の大会記録だ。
2023年5月、約2年ぶりにレースへ復帰

2023年5月6日、大阪のヤンマースタジアム長居で開催された第10回木南道孝記念陸上競技大会。
男子100m予選に出場したケンブリッジ飛鳥は、追い風1.0mの条件で10秒53を記録した。
結果は予選6着で決勝進出には届かなかった。しかし、このレースは2021年8月以来、約1年9カ月ぶりの実戦復帰だった。
当時、本人は復帰について「1歩踏み出せた」という趣旨のコメントを残している。
目標としていた10秒3台には届かなかったものの、長期間レースから離れていた選手が再びスタートラインに立ったことには大きな意味があった。
ただし、復帰直後から全盛期の走りを取り戻せたわけではない。股関節痛が残り、練習量も十分ではなかったことが報じられている。
2025年5月、再び100mの舞台へ
2023年の復帰後も大会出場は続かず、次に大きな注目を集めたのが2025年5月24日の東日本実業団陸上だった。
男子100m予選で記録したタイムは10秒67(追い風0.9m)。
2023年5月以来、約2年ぶりの100m出場となった。
このときTBSの取材に対し、本人は走れただけでも良かったという心境を語っている。
さらに、同年には関西実業団選手権のオープンレースにも出場。10秒66を記録した。
その後、令和7年度熊谷市陸上競技選手権大会では10秒61をマークしている。
2025年の100m大会記録一覧
ケンブリッジ飛鳥の公式サイトに掲載された大会成績を整理すると、次のようになる。
| 大会・時期 | 種目・結果 | 記録 |
|---|---|---|
| 2023年5月・木南記念 | 100m予選 | 10秒53 |
| 2025年5月・東日本実業団 | 100m予選 | 10秒67 |
| 2025年・関西実業団 | 100mオープン | 10秒66 |
| 2025年・熊谷市選手権 | 100m予選 | 10秒61 |
記録の出典:ケンブリッジ飛鳥公式サイト「記録一覧」。2025年の風速は順に+0.9m、+0.1m、0.0m。
注目したいのは、2025年の記録が10秒67から10秒61へと改善していることだ。
自己ベストの10秒03にはまだ0.58秒の差がある。しかし、長期離脱を経験した選手が複数の大会に出場し、10秒6台まで記録を戻していたことは重要な事実である。
なお、これらは予選やオープンレースを含む記録であり、日本選手権での決勝進出や日本代表復帰を意味するものではない。
2025年は、完全復活を証明したシーズンというより、競技を続けながら再び走力を取り戻そうとしていたシーズンと捉えるのが妥当だ。
【リオ五輪の銀メダリスト】ケンブリッジ飛鳥の全盛期と自己ベスト
ケンブリッジ飛鳥の現在を理解するには、まず全盛期の実績を振り返る必要がある。
2016年リオ五輪で日本の歴史的な銀メダルに貢献
ケンブリッジ飛鳥の名前を日本中に知らしめたのが、2016年のリオデジャネイロオリンピックだ。
男子4×100mリレーで日本チームのアンカーを務め、銀メダル獲得に貢献した。
日本チームの記録は37秒60。当時のアジア記録・日本記録となる歴史的な走りだった。
アンカーとして最後の直線を駆け抜ける姿は、多くの陸上ファンの記憶に残っている。
また、同大会では個人種目の男子100mでも準決勝に進出。日本選手権では同年に100m優勝を果たしており、国内トップクラスのスプリンターとして存在感を示していた。
日本陸上競技連盟の公式プロフィールにも、2016年のオリンピック4×100mリレー2位、アンカーとしての出場が記録されている。
100m自己ベスト10秒03を記録した2020年
ケンブリッジ飛鳥の100m自己ベストは、10秒03。
2020年8月のAthlete Night Games in FUKUIで記録したタイムだ。
この記録は日本陸上競技連盟の公式プロフィールにも掲載されている。
年次ベストを見ると、次のような変化が確認できる。
- 2016年:10秒10
- 2017年:10秒08
- 2018年:10秒12
- 2019年:10秒20
- 2020年:10秒03
- 2021年:10秒28
- 2023年:10秒53
2020年には自己ベストを更新し、再び日本のトップスプリンターとして注目された。
しかし、2021年には10秒28、2022年は競技記録がなく、2023年の復帰後は10秒53となった。
ここから分かるのは、2020年の自己ベスト更新後、けがやコンディションの問題によって記録が伸び悩んだということだ。
プロフィールと主な実績
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ケンブリッジ飛鳥 |
| 生年月日 | 1993年5月31日 |
| 出生地 | ジャマイカ・モンテゴベイ |
| 身長 | 180cm |
| 出身校 | 東京高校、日本大学 |
| 所属 | 東京陸協 |
| 専門種目 | 100m・200m |
| 100m自己ベスト | 10秒03 |
| 200m自己ベスト | 20秒62 |
| 代表歴 | リオ五輪、世界選手権、アジア大会 |
| 最大の実績 | 2016年リオ五輪4×100mリレー銀メダル |
【2026年現在の活動】東京陸協への所属と公式サイトから分かること
2026年現在の活動を確認するうえで、注目したいのが日本陸上競技連盟と本人の公式サイトだ。
日本陸連の選手一覧には名前が残っている
日本陸上競技連盟の2026年10月26日現在の短距離選手一覧には、ケンブリッジ飛鳥が掲載されている。
100mと200mの両方に名前があり、所属は東京陸協と表記されている。
この情報から、少なくとも日本陸連の公開選手情報から名前が消えたわけではないことが分かる。
ただし、選手一覧への掲載は大会への出場を保証するものではない。競技活動の実態を判断するには、大会エントリーや公式リザルトも確認する必要がある。
公式サイトで確認できる競技以外の活動
本人の公式サイトには、2025年10月30日付で株式会社エントリーの「Coach Navi」スペシャルアンバサダー就任が掲載されている。
また、2025年10月には日本臨床スポーツ医学会学術集会の市民公開講座への出演予定も紹介されていた。
これらは競技成績とは別の活動だが、陸上競技やスポーツに関係する分野での活動を確認できる情報となっている。
一方、公式サイトの大会成績一覧に掲載されている最新の競技記録は2025年のものだ。2026年の大会記録や新たな競技復帰については、同サイトからは確認できない。
今後、現役続行を判断するために注目したい3つの情報
ケンブリッジ飛鳥の競技活動を追うなら、次の情報が判断材料になる。
1. 大会エントリー情報:東京陸協所属で大会にエントリーしているか。
2. 公式リザルト:100mや200mで実際にレースへ出場した記録が更新されるか。
3. 本人の公式発信:競技継続、復帰目標、引退について本人から新しい発表があるか。
特に重要なのは、本人の言葉と実際の大会記録をセットで確認することだ。
過去に復帰への意欲を示していたことは事実だが、それだけで2026年の現役続行を断定することはできない。
【よくある質問】ケンブリッジ飛鳥の引退に関するFAQ
Q1:ケンブリッジ飛鳥は2026年現在、引退していますか?
正式な引退発表は確認できない。2025年には100mの大会に複数回出場しており、本人も競技を続けたい意欲を示していた。ただし、2026年の実際の競技活動については最新の公式大会記録が確認できていない。
Q2:ケンブリッジ飛鳥の2025年の100mベスト記録は何秒ですか?
2025年の公式サイト掲載記録では、令和7年度熊谷市陸上競技選手権大会の10秒61が最速。追い風は0.0mだった。
Q3:ケンブリッジ飛鳥が長期間レースに出られなかった理由は何ですか?
2022年4月の交通事故による軽度の頸椎捻挫に加え、右脚の股関節痛などが影響した。十分なトレーニングを積めない期間が続き、2023年5月に約1年9カ月ぶりにレースへ復帰した。
Q4:ケンブリッジ飛鳥の100m自己ベストは何秒ですか?
2020年8月に記録した10秒03。2025年の10秒61とは0.58秒の差がある。
Q5:ケンブリッジ飛鳥はリオ五輪で何のメダルを獲得しましたか?
2016年リオデジャネイロオリンピックの男子4×100mリレーで銀メダルを獲得した。日本チームのアンカーを務めたことでも知られている。
まとめ:ケンブリッジ飛鳥は引退したのか?今後の動向に注目
ケンブリッジ飛鳥の引退説には、2022年の交通事故、頸椎捻挫、股関節痛、そして長期間にわたる競技離脱という明確な背景がある。
本人も2025年のインタビューで何度も引退を考えたことを明かしていた。しかし、同時に「まだまだこんな形で終わりたくない」という競技への思いも示していた。
これまでの経緯を振り返ると、次の3点が重要だ。
- 2022年の交通事故と股関節痛によって競技活動が長期にわたり停滞した。
- 2023年に10秒53で復帰し、2025年には10秒61まで記録を戻した。
- 2026年10月現在、正式な引退発表は確認できないが、最新の大会出場実績は2025年のものとなっている。
リオ五輪で日本中を沸かせた銀メダリストが、再びどのような形で陸上競技と向き合っていくのか。
現段階では、引退と決め付けることも、2026年も積極的に競技を続けていると断定することもできない。
今後は本人の公式サイト、日本陸上競技連盟、東京陸協の大会情報に注目したい。ケンブリッジ飛鳥の現在を知るうえで最も大切なのは、引退という噂ではなく、本人の発信と実際の競技記録を追うことだ。