【2023年に4年ぶり復活】火薬田ドンの引退宣言と弟子・火薬田小ドンの正体

目次

2023年7月23日放送

2023年7月22日から23日にかけて放送された『FNS27時間テレビ 鬼笑い祭』で、火薬田ドンが久しぶりに帰ってきました。

2019年以来、4年ぶりの登場です。今回は従来の花火職人コントに加え、引退宣言と弟子の登場という新しい展開が用意されました。

火薬田ドンが突然の引退宣言

火薬田ドン

2023年7月23日深夜、明石家さんまの名物企画「さんまのラブメイト10」の時間帯に、火薬田ドンが登場しました。

登場早々、ドンは重大発表があると切り出し、次のように宣言します。

「火薬田ドンは、今年をもって引退」

もちろん、これは番組内のコントとしての引退宣言です。引退理由についても、火薬の調合で手が震えるなど、自身の年齢をネタにした大喜利形式のボケを展開しました。

久しぶりの登場にもかかわらず、従来の破天荒な芸風は健在。さらに、これまでのシリーズにはなかった後継者という新しい設定が持ち込まれました。

火薬田小ドンを演じたのは劇団ひとり

2023年の大きな見どころが、火薬田ドンの弟子として登場した火薬田小ドン(こドン)です。

演じたのは、お笑いタレント・俳優として活躍する劇団ひとり。たけしへの憧れやモノマネ芸でも知られる人物で、今回の弟子役に起用されました。

単に衣装を引き継いだ後継者ではなく、師匠と弟子という関係性を使った新しい体当たりコントが披露されました。

特に話題になったのが、人間水車のシーンです。

火薬田ドンが操作する仕掛けによって、小ドンがぐるぐると回され、次第に動きが激しくなっていきます。追い詰められた劇団ひとりは、役柄を忘れて思わず「たけしさんホントに…」と呼びかけました。

この瞬間、師匠と弟子という設定が崩れ、演者本人の関係性が表に出るという、火薬田ドンらしい笑いが生まれました。

制作陣が明かした小ドン誕生の狙い

2023年の番組を総括したオリコンニュースのインタビューでは、総合演出・プロデュースを担当した武田誠司氏が、小ドン登場の背景を説明しています。

同氏によると、2023年は「27時間テレビを塗りかえる」というテーマがあり、火薬田ドンの歴史になかった新しい要素を生み出したいと考えていました。

そのため、たけしに相談して劇団ひとりを弟子にしてもらったとのことです。実際の企画や演出は、三宅恵介氏と北山氏が中心となって進めたと説明しています。

制作側が狙っていたのは、単純な懐かしさではなく、長年続いたキャラクターに新しい展開を加えることでした。

武田氏も、この変化が翌年以降につながる可能性に期待を寄せていました。

2023年の引退宣言は本当だったのか?

結論は、実際の芸能活動からの引退発表ではありません。

火薬田ドンというキャラクターの引退を題材にしたコントであり、劇団ひとり演じる小ドンを登場させるための演出でもありました。

2023年の引退宣言だけを切り取って、ビートたけしが火薬田ドンを完全に卒業したと判断するのは誤解です。

【2024年不在の理由】火薬田ドンが出演しなかったのはなぜ?

2024年7月20日から21日に放送された『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』では、火薬田ドンは登場しませんでした。

2023年に復活し、弟子まで登場させた翌年だっただけに、出演を期待していた視聴者にとっては意外な展開でした。

2024年は「さんまのラブメイト10」がなかった

火薬田ドンが登場しなかった最大の理由は、番組の企画構成が変更されたことです。

2024年の『FNS27時間テレビ』では、例年の深夜企画「明石家さんまのラブメイト10」が見送られました。

代わりに放送されたのが、5年ぶりに復活した「さんまのお笑い向上委員会」です。総合司会を務めた霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコとの相性を考えた番組構成になっていました。

そして、この変更に伴って火薬田ドンの登場場所としておなじみだった「ビートたけし中継」も見送られたのです。

フジテレビ制作陣が説明した出演見送りの理由

2024年7月18日掲載のマイナビニュースでは、番組制作に携わったフジテレビ関係者が企画変更の背景を説明しています。

チーフプロデューサーの矢崎裕明氏は、たけしの中継について、さんまの「ラブメイト10」と組み合わせることで生まれる面白さがあると説明しました。

「たけしさんの中継は『ラブメイト』との掛け合わせの妙だったりするので」

そのうえで、2024年は「さんまのお笑い向上委員会」を中心に構成することになったとしています。

この説明から分かるのは、2024年の不在が火薬田ドンの人気低下や、たけし本人の引退を意味するものではないということです。

あくまで、その年の番組全体の構成と企画の組み合わせによる判断でした。

2024年の不在に視聴者から惜しむ声

スポニチアネックスは、2024年7月21日の番組終了時に、火薬田ドンが登場しなかったことへのSNS上の反応を報じました。

紹介された反応には、次のようなものがありました。

  • 今年は火薬田ドンが出ないのかという驚き
  • 毎年楽しみにしていたため寂しいという感想
  • 時代の変化を感じるという意見
  • 来年の復活を期待する声

特に興味深いのは、火薬田ドンの出演そのものが、番組を楽しみにする理由の一つになっていたことです。

番組本編の企画が変更されても、火薬田ドンというキャラクターには独立した期待感が残っていました。

2025年・2026年も火薬田ドンの出演は実現せず

2024年の不在に続き、2025年には『FNS27時間テレビ』そのものが放送されませんでした。

フジテレビは2025年2月21日、番組公式サイトで『FNS27時間テレビ2025』の放送見送りを発表しました。

背景には、元タレント・中居正広氏をめぐる問題と、それに伴うフジテレビの経営・ガバナンス問題、スポンサー離れなどがありました。放送見送りについて、同局は一連の事案を受けた総合的な判断と説明しています。

そして2026年も、状況は大きく変わりませんでした。

2026年5月11日付のスポニチアネックスは、フジテレビが前年に続いて『FNS27時間テレビ』の放送を断念したと報道しています。スポンサー数は回復傾向にあったものの、大型番組に必要な制作費や複数スポンサーの確保が難しかったこと、社内の制作体制の変更などが理由として伝えられました。

一方、翌12日の清水賢治社長の会見では、放送について「現時点ではまだ決まっていない」との説明もありました。そのため、5月11日の報道と翌日の社長発言は、発表主体と情報の段階を分けて理解する必要があります。

2026年10月31日現在、2026年版の『FNS27時間テレビ』は放送されておらず、火薬田ドンの出演も確認できません。 新たな復活日や出演予定も確認できる状態にはありません。

【火薬田ドンが人気の理由】ビートたけしの芸とテレビ演出の絶妙な融合

火薬田ドンが長年にわたって視聴者に愛されてきた理由は、単にビートたけしが演じているからではありません。

キャラクターの設定、出演するタイミング、さんまとの関係性、そして大掛かりな演出が一体となって、ほかの番組では再現しにくい独特の笑いを生み出してきました。

1. 世界的な映画監督が全力で体を張るギャップ

ビートたけしは、お笑い芸人としてだけでなく、北野武名義で映画監督としても高い評価を得てきた人物です。

その人物が金髪パンチパーマの花火職人に扮し、転倒したり、水に落ちたり、爆発に巻き込まれたりする。このギャップこそが、火薬田ドンの大きな魅力です。

琉球新報の2015年のインタビューでは、芸人としてのたけしと映画監督としての北野武という、振れ幅の大きさが火薬田ドンの面白さにつながるという分析も紹介されました。

単に芸人が転ぶのではなく、映画監督としての顔を持つたけしが、あえて無茶なコントに参加する。その意外性が笑いを増幅させています。

2. 生放送の流れを壊す予測不能な登場

火薬田ドンの中継は、通常のスタジオトークとは異なり、番組の進行に突然割り込むという形式が特徴です。

視聴者は、いつ登場するのか、どんな失敗をするのか、今回はどんな仕掛けがあるのかを期待します。

大型特番には、進行表やタイムテーブルがあります。しかし、火薬田ドンは、その整然とした進行から少し離れたところに存在するキャラクターです。

この予定調和を崩す演出が、27時間テレビという長時間番組の中で独自の存在感を生み出してきました。

3. 明石家さんまとの掛け合いが面白い

火薬田ドンを語る際に欠かせないのが、明石家さんまとの関係です。

もともと2008年の企画は、さんまが総合司会を務めた回から生まれました。さんまがスタジオにいる状況で、たけしが別の場所から中継するという構造が、二人の個性を際立たせました。

2015年の琉球新報の記事では、さんまが「火薬田、今度は大丈夫やろな!」と声をかけるお約束も紹介されています。

さんまが期待を持たせる一方、ドンは返答することなく花火の打ち上げに向かう。この温度差も笑いの一部です。

2023年の復活時にも「さんまのラブメイト10」と同じ時間帯に登場しており、両者の組み合わせがシリーズの重要な要素になっていることが分かります。

4. 毎回異なる仕掛けと新キャラクター

火薬田ドンは、同じ格好で同じコントを繰り返すだけのキャラクターではありません。

2016年には新キャラクターの登場が予告され、たけし自身が新しいキャラクターの選定やアイデアを考えていたと報じられています。

2023年には劇団ひとり演じる火薬田小ドンが登場しました。

こうした変化によって、視聴者は過去のお約束を知っていても、今年は何が起きるのかという新鮮さを楽しめます。

5. 三宅恵介ら制作陣が作り上げた番組文化

キャラクターの継続には、演者だけでなく制作陣の存在も欠かせません。

三宅恵介氏は、火薬田ドンの誕生から関わり、2018年にはたけし本人が嫌だと言うまで企画を守りたいという意思を示しました。

また、2023年の復活では武田誠司氏らが、長い歴史を持つキャラクターに新しい変化を加えようとしています。

つまり、火薬田ドンの魅力は、たけしの芸だけでも、制作側の演出だけでも成立しません。演者の発想を理解し、それをテレビの企画として成立させる制作チームとの信頼関係が重要だったのです。

【プロの結論】火薬田ドンは「テレビの予定調和」を崩す名物キャラクター

火薬田ドンの歴史を分析すると、長寿キャラクターが支持されるための条件が見えてきます。

第一に、キャラクターの核となる設定を変えないこと。花火職人が花火を打ち上げようとして失敗するという基本構造は、誕生から長く受け継がれてきました。

第二に、時代に合わせた変化を加えること。2016年の新キャラクターや2023年の小ドン登場は、その代表例です。

第三に、登場する番組や共演者との関係性を大切にすること。さんまの「ラブメイト10」と火薬田ドンの中継がセットで期待されてきたのは、企画同士の相乗効果があったからです。

2024年の不在は、こうした企画の組み合わせが変われば、名物キャラクターでも登場できなくなることを示しました。2025年と2026年の放送見送りは、さらに番組そのものを取り巻く制作環境の影響を浮き彫りにしています。

火薬田ドンの復活を判断する際に見るべきなのは、たけし本人の引退説や単発のSNS投稿ではありません。フジテレビによる番組放送の発表、深夜企画の編成、ビートたけし中継の実施告知という3つの情報です。

この3点がそろったとき、火薬田ドンの本格的な復活を期待できる状況になります。

【火薬田ドンに関するよくある質問(FAQ)】

Q1:火薬田ドンの正体は誰ですか?
A1:ビートたけし(北野武)本人です。2008年の『FNS27時間テレビ』で誕生した、江戸っ子の花火職人という設定のキャラクターです。

Q2:火薬田ドンはいつ誕生しましたか?
A2:2008年の『FNS27時間テレビ!!みんな笑顔のひょうきん夢列島!!』です。総合演出を担当した三宅恵介氏が、たけしに出演を依頼したことが誕生のきっかけでした。

Q3:火薬田小ドンを演じたのは誰ですか?
A3:劇団ひとりです。2023年の『FNS27時間テレビ 鬼笑い祭』で火薬田ドンの弟子として登場し、人間水車のコントなどで話題になりました。

Q4:2023年の火薬田ドンの引退宣言は本当ですか?
A4:番組内のコントとしての引退宣言です。実際の引退発表ではありません。後継者として火薬田小ドンを登場させる演出の一部でした。

Q5:火薬田ドンはなぜ2024年に出演しなかったのですか?
A5:2024年は「明石家さんまのラブメイト10」が見送られ、それに伴って「ビートたけし中継」も見送られたためです。フジテレビの制作関係者が番組構成上の判断だったと説明しています。

Q6:火薬田ドンは2026年に復活しましたか?
A6:2026年10月31日時点で復活は確認されていません。『FNS27時間テレビ』自体が2025年に続いて2026年も放送されなかったため、火薬田ドンの出演機会もありませんでした。

Q7:火薬田ドンの制作を担当した人物は誰ですか?
A7:誕生時の総合演出を務めた三宅恵介氏が重要な人物です。2023年の復活では、総合演出・プロデュースの武田誠司氏も新しい展開について語っています。

まとめ:火薬田ドンの復活は2027年以降の番組編成が鍵

火薬田ドンは、2008年にビートたけしと三宅恵介氏らの発想から生まれた、『FNS27時間テレビ』を代表する名物キャラクターです。

明石家さんまとの掛け合い、花火職人という独特の設定、体を張ったコントによって人気を獲得。2013年にはDVD化され、2018年には三宅氏が継続への思いを語りました。

2023年には劇団ひとり演じる火薬田小ドンとともに4年ぶりに復活し、新しい世代にも存在感を示しました。しかし、2024年は番組構成の変更で不在となり、2025年と2026年は番組自体が放送見送りとなっています。

今後の注目点は、フジテレビが『FNS27時間テレビ』を再開するかどうか、そして復活する場合に「ビートたけし中継」と「さんまのラブメイト10」の組み合わせが戻ってくるかどうかです。

火薬田ドンの魅力は、単なる懐かしさではありません。大物芸人が自らのキャラクターを演じ、テレビの予定調和を豪快に壊すという、フジテレビのバラエティー文化を象徴する芸にあります。

再びあの金髪パンチパーマの花火職人が登場する日が来るのか。今後のフジテレビの番組発表と、ビートたけしの出演情報が注目されます。