【投球スタイルを徹底分析】中継ぎ転向とチェンジアップが飛躍の鍵
2026年の堀田を分析するうえで、防御率と同じくらい重要なのが投球スタイルの変化だ。
かつては先発候補として期待されていた堀田だが、2026年は救援投手として41試合に登板した。短いイニングで打者を抑える役割に適応し、持ち味である直球とチェンジアップを中心に投球を組み立てている。
直球とチェンジアップを軸にした配球

スポーツナビの2026年投球データでは、堀田の球種別投球割合は以下のようになっている。
| 球種 | 投球割合 | 最高球速 |
|---|---|---|
| ストレート | 40.2% | 151km/h |
| チェンジアップ | 37.6% | 141km/h |
| カットボール | 10.9% | 138km/h |
| スプリット | 6.1% | 137km/h |
| カーブ | 5.1% | 124km/h |
最大の特徴は、ストレートとチェンジアップの組み合わせだ。
ストレートで打者に速い球を意識させ、球速差のあるチェンジアップでタイミングを外す。力で押し切るだけではなく、打者のバットの芯を外してアウトを積み重ねる投球が特徴となっている。
スポーツ報知の2026年10月14日付の記事でも、堀田が投球の4割近くをチェンジアップに使い、打者の芯を外す投球で好投していたことが紹介された。
このスタイルは、リリーフとしての適性にもつながる。短いイニングであれば、直球と変化球のコンビネーションを明確にし、打者との勝負に集中しやすい。
ただし、リリーフ転向だけで防御率1点台を説明することはできない。実際には、球種の使い分け、制球、走者を背負った場面での対応力が組み合わさってこその成績だ。
奪三振率6.08は今後の伸びしろ
2026年の奪三振率は6.08。40イニングで27三振を奪った計算になる。
防御率1.13という結果は非常に優秀だが、奪三振能力にはさらに伸ばせる余地がある。
特に接戦の終盤では、内野ゴロや外野フライでアウトを取るだけでなく、空振り三振を奪えることが大きな武器になる。
打球が野手の間に落ちる可能性や、守備位置に左右されるリスクを減らせるからだ。
2026年の堀田は、打たせて取る投球で結果を残した。次の段階では、同じ投球の安定感を維持しながら、自分の意思で三振を奪える投手へ進化できるかが焦点となる。
【大勢との自主トレと新フォーク】2027年に向けた進化のポイント
2026年の堀田を語る際、もう一人注目したい選手が巨人の大勢投手だ。
大勢との自主トレで得たもの
堀田は2025年オフに大勢と自主トレーニングを行った。
2026年1月8日には、読売ジャイアンツの公式YouTubeチャンネルが「TEAM TAISEI」の自主トレを公開。大勢と堀田が一緒に練習する姿が紹介された。
大勢は巨人の救援陣を代表する投手の一人であり、勝ち試合の終盤を任される経験を持つ。
一方の堀田は、2025年に防御率5.24と苦戦し、2026年にリリーフとして再出発を図る立場だった。
この二人の自主トレには、技術面だけでなく、救援投手としての準備やコンディショニングを学ぶ機会という意味もある。
日刊スポーツも、堀田が大勢に弟子入りして自主トレを行ったことを報じている。
ただし、2026年の好成績を大勢との自主トレだけで説明するのは適切ではない。実際の成長は、堀田自身の練習とシーズン中の経験が積み重なった結果として捉えるべきだ。
新フォークの習得を決意した理由
2026年10月14日付のスポーツ報知の記事で、堀田が来季に向けて新フォークの習得に意欲を示したことが明らかになった。
特に注目したいのは、本人が奪三振を増やす必要性を感じている点だ。
報道では、堀田は次のように語っている。
「ちゃんと空振りを取れる変化球が必要」
これは2026年の投球を振り返ると、非常に重要な発言だ。
現在の堀田は、チェンジアップで打者のタイミングを外し、ストレートで打ち取る投球を得意としている。一方、絶対に打球を前に飛ばされたくない場面では、空振りを奪える決め球が必要になる。
そこで浮上したのが新フォークだ。
報道によると、従来のフォークとは握りなどを変えた新しい球種を構想しており、ウイニングショットとして使えるようにする考えだという。
ここで重要なのは、2026年シーズン中に新フォークを完成させたという話ではないことだ。あくまで2027年に向けた習得への挑戦である。
堀田賢慎の来季の課題は3つ
2027年に向けて、注目したい課題は次の3点だ。
1.奪三振率の向上
防御率1.13を維持しながら、奪三振率6.08をどこまで引き上げられるか。新フォークが実戦で機能すれば、投球の選択肢が増える。
2.四球を減らし、制球を安定させる
2026年は40イニングで14四球を記録した。与四球率は9イニング換算で3.15。走者を無駄に出さない投球を継続することが重要になる。
3.年間を通じて救援登板を続ける
2026年は41登板を記録した。次は一度の好成績にとどまらず、複数シーズンにわたってブルペンを支えられるかが問われる。
特に巨人のように優勝争いを目指す球団では、救援投手の安定性がチーム全体の戦い方を左右する。
堀田が勝ち試合の重要な局面を任されるようになれば、2027年はさらなる飛躍のシーズンになる可能性がある。
【プロの結論】堀田賢慎は巨人のブルペンを支える存在になれるのか
堀田賢慎の2026年は、キャリアの大きな転換点だった。
2019年ドラフト1位で入団しながら、1年目にトミー・ジョン手術を経験。その後は育成契約を経て支配下に復帰し、先発候補としての経験も積んできた。
そして2026年、41登板、13ホールド、防御率1.13という結果を残した。
この成長を評価する際、最も重要なのは数字の見方だ。
防御率だけでなく投手としての完成度を見る
防御率1.13は申し分のない数字だ。しかし、40イニングという投球回数を考慮すると、長いシーズンを通じて同じ安定感を維持できるかは、これからの検証課題となる。
また、奪三振率6.08という数字は、新フォークの習得によって改善できる余地がある。
つまり、2026年は完成形に到達した年というよりも、リリーフ投手としての新しい可能性を証明した年と見るのが適切だ。
2027年に評価したいポイント
今後、堀田の成長を追う読者は、次の指標を確認すると投手としての進化を理解しやすい。
- 防御率:安定した失点抑制ができているか
- ホールド数:重要な救援場面を任されているか
- 奪三振率:新フォークが空振りにつながっているか
- 与四球率:走者を出すリスクを減らせているか
- 登板数:シーズンを通して稼働できているか
これらを合わせて評価することで、単に防御率が良い投手なのか、勝利に直結する場面を任せられる投手なのかが見えてくる。
【堀田賢慎の現在に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:堀田賢慎は現在何歳ですか?
A1:2001年5月21日生まれで、2026年10月現在25歳です。読売ジャイアンツに所属しています。
Q2:堀田賢慎は何年のドラフト1位ですか?
A2:2019年のプロ野球ドラフト会議で、青森山田高校から巨人に1位指名されました。
Q3:堀田賢慎の2026年の成績は?
A3:NPB公式記録によると、41登板、1勝2敗、13ホールド、40投球回、27奪三振、防御率1.13です。
Q4:堀田賢慎はトミー・ジョン手術を受けていますか?
A4:はい。2020年4月に右肘内側側副靱帯再建手術を受けました。その後、育成契約を経て2022年3月に支配下登録へ復帰しています。
Q5:堀田賢慎の持ち球には何がありますか?
A5:ストレート、チェンジアップ、カットボール、スプリット、カーブなどです。2026年10月の報道では、従来のフォークとは握りなどを変えた新フォークの習得にも意欲を示しています。
Q6:堀田賢慎と大勢は自主トレを一緒に行っていますか?
A6:はい。2025年オフに大勢と自主トレを行い、2026年1月には巨人公式チャンネルでも「TEAM TAISEI」の練習風景が公開されました。
まとめ:堀田賢慎の2026年は飛躍の始まり、次は新フォークに注目
堀田賢慎は、青森山田高校から2019年ドラフト1位で巨人に入団し、トミー・ジョン手術や育成契約という苦難を経験しながら、一軍の舞台に戻ってきた投手だ。
2026年はリリーフとして41試合に登板し、13ホールド、防御率1.13を記録。直球とチェンジアップを軸にした投球で、巨人のブルペンを支える存在へと成長した。
一方、奪三振率6.08という数字には伸びしろが残る。本人が習得を目指す新フォークが実戦で使えるようになれば、打たせて取る投球に加えて、空振りを奪う能力も高められる可能性がある。
2027年の最大の注目点は、防御率1点台の安定感を維持しながら、三振を奪えるリリーフへ進化できるかどうか。ドラフト1位の期待を背負ってきた右腕が、巨人の勝利の方程式に欠かせない存在になれるか。その成長は、来季のジャイアンツを占ううえでも見逃せない。