飛行機の耳抜きはいつ・どうする?離陸と着陸の耳痛対策、子どもの注意点を徹底解説

目次

飛行機に乗ると、耳が詰まったように感じたり、鼓膜の奥が痛くなったりすることがあります。特に着陸に向けて高度が下がるときは、耳の圧迫感が強くなり、何度耳抜きをしても改善しないケースも少なくありません。

こうした症状の主な原因は、機内の気圧変化と、耳の内部の圧力を調整する「耳管(じかん)」の働きにあります。対処の基本は、痛くなる前からあくびや飲み込み動作を繰り返すこと。改善しない場合には、正しい方法でバルサルバ法を試す選択肢もあります。2026年現在の公的医療情報や耳鼻咽喉科関連資料を踏まえ、離陸・着陸時の対策から、耳抜きができない場合、子どもや赤ちゃんへの対応、受診の目安まで詳しく解説します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 原因:飛行機の上昇・下降による気圧差で、中耳と機内の圧力が一致しなくなることが主な原因。
  • 対策:離陸・着陸時は早めにあくび、嚥下、水分補給を行い、必要に応じて優しく耳抜きをする。
  • 注意点:バルサルバ法を強く行うのは危険。鼻づまりや風邪がある場合は特に慎重な対応が必要。
  • 子ども・赤ちゃん:授乳、哺乳瓶、飲み物、おしゃぶりなどで自然な飲み込みを促す。
  • 受診の目安:着陸後も強い痛みや聞こえにくさが続く場合、耳鼻咽喉科で診察を受ける。

【飛行機で耳が詰まる原因は?耳管と気圧差の仕組み】

飛行機耳抜き

耳の内部と機内の気圧がずれることで痛みが起こる

飛行機で耳が詰まる現象は、一般的に航空性中耳炎(こうくうせいちゅうじえん)と呼ばれる気圧外傷と関係しています。

耳の内部には、鼓膜の奥にある「中耳」という空間があります。この中耳と鼻の奥、喉の上部をつないでいる細い通路が耳管です。

耳管には、中耳の空気圧を外部の気圧に合わせる役割があります。普段は閉じていますが、あくびや飲み込みをすると一時的に開き、空気を通して圧力を調整します。

ところが、飛行機では短時間に高度が変わり、客室内の気圧も変化します。耳管が十分に開かなければ、中耳と機内の気圧に差が生じ、鼓膜が内側や外側に引っ張られます。その結果、耳の詰まり、痛み、聞こえにくさなどが起こるのです。

米国疾病予防管理センター(CDC)が2025年4月23日に公開した「CDC Yellow Book 2026」でも、航空旅行に伴う気圧外傷として中耳の問題が取り上げられています。通常は重症化しませんが、まれに鼓膜損傷、めまい、難聴などにつながることがあります。

なぜ着陸時のほうが耳が痛くなりやすいのか

耳の不調は離陸時にも起こりますが、特に注意したいのは着陸に向けて下降するときです。

飛行機が上昇すると、客室内の気圧は低下します。このとき、中耳の空気は比較的外へ逃げやすく、耳管を通じて圧力を調整できます。

一方、下降時には客室内の気圧が上昇します。中耳側の圧力が相対的に低くなるため、今度は外から中耳へ空気を送り込まなければなりません。

この空気の移動がうまくいかないと、鼓膜が内側に引っ張られ、強い圧迫感や痛みにつながります。

厚生労働省の海外渡航者向け情報を掲載するFORTHも、航空性中耳炎は特に飛行機の下降時に多く見られると説明しています。

つまり、着陸直前になって初めて耳抜きを始めるのではなく、下降が始まった段階から少しずつ対策することが大切です。

航空性中耳炎で現れる主な症状

症状の程度は人によって異なります。軽い場合は、耳がふさがったような感覚や軽い痛みで済み、数分から数時間で改善することもあります。

一方、気圧差が大きく、耳管の働きが悪い場合には、次のような症状が現れます。

  • 耳の奥が詰まったように感じる
  • 鼓膜が押されるような圧迫感がある
  • 耳がキーンと痛む
  • 音がこもって聞こえる
  • 低い耳鳴りがする
  • 症状が強い場合は、めまいや出血を伴う

特に、風邪やアレルギー性鼻炎などで鼻の奥が腫れていると、耳管の開閉が妨げられ、症状が強くなることがあります。

【飛行機の耳抜きはいつする?離陸・着陸で役立つ3つの方法】

飛行機の耳抜きで最も大切なのは、痛みが出てから慌てて対処するのではなく、気圧が変わり始めた段階で予防的に行うことです。

方法1:あくびをする

最初に試したいのが、自然なあくびです。

あくびをすると、喉や顎の周辺の筋肉が動き、耳管が開きやすくなります。特別な道具も必要なく、子どもから大人まで取り入れやすい方法です。

実際に眠くなくても、口を大きく開けて顎をゆっくり動かすことで、耳の圧迫感が軽くなる場合があります。

何度か繰り返しても改善しない場合は、無理に顎を動かし続けず、次の方法を試します。

方法2:水を飲む・唾液を飲み込む

飲み込む動作、つまり嚥下(えんげ)も耳管を開くきっかけになります。

水を少量ずつ飲む、唾液を飲み込む、ガムを噛むといった方法が有効です。

特に着陸時には、手元に水を用意しておくと安心です。水分を一気に飲む必要はなく、少量を何度かに分けて飲み込むだけでも構いません。

ガムを噛む場合は、顎を動かしながら自然に唾液を飲み込むことがポイントです。小さな子どもには誤飲や窒息の危険があるため、ガムや飴を安易に与えないようにしてください。

方法3:バルサルバ法を試す

あくびや嚥下だけで耳の圧迫感が改善しない場合は、バルサルバ法という耳抜きの方法があります。

鼻をつまみ、口を閉じた状態で、鼻からごく弱く息を送ることで、中耳側に空気を送り込み、圧力を調整する方法です。

ただし、力任せに息を吹き込むのは避けてください。鼓膜や耳の内部に負担をかける可能性があります。

米国のメイヨークリニックも、鼻をつまんで口を閉じ、優しく息を送るバルサルバ法をセルフケアの一つとして紹介しています。

離陸時と着陸時の耳抜きタイミング

耳抜きは、耳が完全に詰まってから行うよりも、気圧変化が始まったタイミングからこまめに行うほうが実践しやすくなります。

離陸時は、飛行機が上昇し始めて耳に圧迫感が出る前後から、あくびや嚥下を取り入れます。

着陸時は、飛行機が下降を始めた段階から、水を飲む、唾液を飲み込む、あくびをするといった動作を繰り返してください。

着陸時は特に症状が強くなりやすいため、機内で眠ってしまわないことも対策の一つです。睡眠中は飲み込む回数が減り、耳管を開く機会が少なくなるためです。

【バルサルバ法の正しいやり方|耳抜きできないときの対処法】

バルサルバ法の基本手順

バルサルバ法は、正しい力加減で行うことが重要です。次の手順を参考にしてください。

  1. 姿勢を整える:座った状態で、落ち着いて呼吸します。
  2. 口を閉じる:口から空気が漏れないようにします。
  3. 鼻をつまむ:左右の鼻の穴を指で軽く閉じます。
  4. 優しく息を送る:鼻からごく弱く息を吐くように圧力をかけます。
  5. 耳の変化を確認する:耳の詰まりが軽くなったら、すぐに力を抜きます。

耳の奥で小さく音がしたり、圧迫感が軽くなったりすれば、圧力が調整された可能性があります。

大切なのは、強く吹き続けないことです。数回試しても改善しない場合は、いったん中止してください。

耳抜きができないときに試す順番

耳抜きができないときは、焦って何度も強く息を吹き込む人もいます。しかし、これは避けるべき行動です。

まずは次の順番で、負担の少ない方法から試してください。

  • 1段階目:水を少し飲み、唾液をゆっくり飲み込む。
  • 2段階目:あくびをするように口を開き、顎を動かす。
  • 3段階目:痛みがなければ、優しくバルサルバ法を試す。
  • 4段階目:改善しなければ無理に続けず、耳を休ませる。

鼻づまりが強い場合や、耳に鋭い痛みがある場合には、バルサルバ法を無理に行わないでください。

着陸中に強い痛みが出た場合は、客室乗務員に症状を伝えましょう。着陸後も改善しなければ、耳鼻咽喉科で診察を受ける必要があります。

耳抜きに関するよくある誤解

耳抜きについては、いくつか誤解されやすいポイントがあります。

  • 耳抜きは、必ず音が鳴らなければ成功していないわけではない。
  • 何度も強く息を吹き込めば、必ず改善するわけではない。
  • 耳が詰まったときに綿棒を使っても、中耳の気圧差は解消できない。
  • 離陸時だけでなく、着陸時にも耳抜きが必要になる。
  • 耳抜きをしても、航空性中耳炎を完全に防げるわけではない。

耳抜きは、耳の中に詰まったものを取り出す行為ではありません。あくまで中耳と外部の圧力差を調整するための動作です。この仕組みを理解しておくと、必要以上に力を入れずに済みます。

【離陸・着陸・耳抜きできない場合の対処を比較】

飛行機の耳抜きは、飛行の段階や体調によって適した対応が異なります。以下に、気圧変化と耳の状態、推奨される対策を整理しました。

状況・タイミング 耳の状態・原因 おすすめの対処 注意点
離陸・上昇時 客室内の気圧が低下し、耳の圧力に差が生じる あくび、水を飲む、嚥下 違和感があれば早めに対応する
巡航中 気圧変化が比較的落ち着く 水分補給、必要に応じた嚥下 乾燥による鼻や喉の不快感にも注意
着陸・下降時 客室内の気圧が上昇し、中耳に空気が入りにくくなる あくび、嚥下、ガムを噛む 下降開始からこまめに対策する
耳抜きできない場合 耳管の開閉がうまくいかない 水を飲む、顎を動かす、必要に応じて優しく耳抜き 強いバルサルバ法を繰り返さない
鼻づまり・風邪がある場合 鼻の奥の腫れや粘液によって耳管が狭くなる 搭乗前に医師へ相談する 症状が強ければ搭乗延期も検討する
着陸後も痛みが残る場合 航空性中耳炎などの可能性 耳鼻咽喉科で診察を受ける 難聴、めまい、出血があれば早急に受診する

この比較から分かるのは、耳抜きの成否を左右するのは、方法だけではないということです。耳管の状態、鼻の通り、気圧変化への対応の早さが関係しています。

特に着陸時は、耳が痛くなるまで待つのではなく、下降の早い段階から嚥下を繰り返すことが実践的な対策になります。

【飛行機の耳抜きは子ども・赤ちゃんにも必要?年齢別の注意点】

子どもや赤ちゃんは、大人と比べて耳管の構造や働きが異なり、飛行機の気圧変化による耳の痛みが問題になりやすい傾向があります。

特に乳幼児は、自分で耳抜きをすることが難しく、痛みや違和感を言葉で伝えられないこともあります。そのため、保護者が搭乗前から対策を準備しておくことが大切です。

赤ちゃんの場合は授乳・哺乳瓶・おしゃぶりを活用

赤ちゃんに対して、大人と同じバルサルバ法を行うことはできません。

基本となるのは、自然に飲み込む動作を促すことです。

  • 母乳育児の場合:離陸や着陸に合わせて授乳する。
  • ミルクの場合:哺乳瓶で少量ずつ飲ませる。
  • 授乳できない場合:普段から使っているおしゃぶりを活用する。
  • 水分補給ができる月齢の場合:月齢に適した飲み物を少量ずつ与える。

哺乳瓶を使うときは、赤ちゃんの姿勢にも気を配り、上体を起こした状態で飲ませましょう。

また、着陸時は赤ちゃんが眠っていると飲み込む回数が減ります。可能であれば、下降が始まる前後に起きている状態で授乳や飲水を促すとよいでしょう。

幼児・小学生の場合は年齢に合わせた方法を選ぶ

ある程度成長した子どもには、年齢や発達に合わせて耳抜きの方法を選びます。

  • 幼児:水を飲む、あくびをする、飲み物を少量ずつ飲む。
  • 小学生:水分補給、ガムを噛む、唾液を飲み込む。
  • 年長の子ども:必要に応じて、医師から教わった優しい耳抜きの方法を試す。

ガムや飴は、十分に安全に扱える年齢になってから使用してください。小さな子どもに与えると窒息の危険があります。

また、耳抜きの練習を飛行機の中で初めて行うのではなく、事前に飲み込む動作やあくびを促す方法を伝えておくと、子どもも落ち着いて対応しやすくなります。

子どもが耳を痛がったらどうする?

子どもが耳を押さえたり、突然泣き出したりした場合は、耳の痛みが生じている可能性があります。

まずは落ち着かせ、水分補給や授乳など、自然な嚥下を促してください。無理に鼻をつまんで息を吹かせるようなことは避けます。

飛行機に乗る前から中耳炎がある場合は、搭乗によって痛みが強くなる可能性があります。米国の小児専門病院であるRady Children's Healthも、耳の感染症がある子どもについて、可能であれば治癒するまで搭乗を延期することを医師と検討するよう案内しています。

中耳炎の治療中や、繰り返し飛行機で耳が痛くなる子どもは、旅行前に小児科または耳鼻咽喉科へ相談しておくと安心です。

【飛行機の鼻づまり対策と航空性中耳炎の予防・受診の目安】

鼻づまりがあると耳抜きが難しくなる理由

飛行機で耳抜きができない原因として、見落としやすいのが鼻づまりです。

耳管は鼻の奥と喉の上部につながっています。そのため、風邪やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などで鼻の奥の粘膜が腫れると、耳管の開閉が妨げられる場合があります。

特に次のような状態では注意が必要です。

  • 風邪をひいて鼻水や鼻づまりが続いている
  • アレルギー性鼻炎で鼻の粘膜が腫れている
  • 副鼻腔炎によって鼻の奥に圧迫感がある
  • 中耳炎の治療中である
  • 以前のフライトで強い耳痛を経験した

CDCは、耳・鼻・副鼻腔の感染症や重い鼻づまりがある旅行者について、気圧外傷による痛みや損傷を防ぐため、搭乗延期を検討することや、医師の判断で経口・点鼻の充血除去薬を使用する選択肢を示しています。

鼻づまりがあるからといって、自己判断で薬を多用するのは避けましょう。点鼻薬には使用期間に注意が必要なものがあり、長期間使用するとかえって鼻づまりが悪化する場合があります。

特に子どもへの市販の鼻づまり薬や抗ヒスタミン薬の使用は、年齢や薬剤によって適否が異なります。医師や薬剤師に確認してください。

搭乗前にできる航空性中耳炎の予防策

航空性中耳炎を完全に防ぐ方法はありませんが、事前準備によってリスクを軽減できる可能性があります。

搭乗前に確認しておきたいポイントは次のとおりです。

  • 体調を整える:風邪や鼻づまりがひどい場合は、搭乗前に医療機関へ相談する。
  • 水分を準備する:機内で飲める水を用意し、必要に応じて少量ずつ飲む。
  • ガムなどを準備する:安全に使用できる年齢であれば、ガムを持参する。
  • 睡眠のタイミングを考える:離陸・着陸時はできるだけ起きておき、嚥下を促す。
  • 常用薬を確認する:アレルギー性鼻炎などの治療薬を使用している人は、医師の指示に従って継続する。

過去に航空性中耳炎を繰り返した人は、搭乗前に耳鼻咽喉科で相談しておくことをおすすめします。

着陸後も耳が詰まる場合はいつ受診する?

着陸後に耳の違和感が残ることはあります。軽症であれば、時間の経過とともに改善する場合もあります。

しかし、症状が続く場合は、単なる一時的な気圧差ではなく、航空性中耳炎や鼓膜の損傷などが起きている可能性も考えなければなりません。

次の症状がある場合は、耳鼻咽喉科で早めに診察を受けてください。

  • 着陸後も強い耳の痛みが続く
  • 耳が詰まった状態や聞こえにくさが改善しない
  • 耳鳴りが続いている
  • 耳から血液や液体が出ている
  • 回転するようなめまいや強いふらつきがある

特に、急激な聴力低下、強いめまい、耳からの出血がある場合は、単なる耳抜きの失敗と考えて放置しないでください。速やかに医療機関を受診する必要があります。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会も、耳の痛みには中耳炎や外耳炎など複数の原因があり、めまいや顔面の運動麻痺などを伴う場合には緊急の処置が必要になることがあると説明しています。

また、FORTHは、着陸後も症状が治まらない場合には耳鼻咽喉科を受診するよう案内しています。

【飛行機の耳抜きに関するよくある質問(FAQ)】

Q1:飛行機の耳抜きは離陸と着陸のどちらで必要ですか?
A1:両方で必要になる場合があります。特に着陸時は機内の気圧が上昇し、中耳に空気を送り込みにくくなるため、耳の痛みが起こりやすい傾向があります。下降が始まった段階から、あくびや嚥下を繰り返すとよいでしょう。

Q2:飛行機の耳抜きがどうしてもできない場合はどうすればいいですか?
A2:まず水を飲む、唾液を飲み込む、あくびをするなど、負担の少ない方法を試してください。それでも改善しない場合は、痛みがないことを確認したうえで優しくバルサルバ法を試します。強く息を吹き込むことは避け、改善しなければ無理に続けないでください。

Q3:飛行機の耳抜きはいつから始めるべきですか?
A3:離陸時は上昇に伴う気圧変化が始まった段階から、着陸時は下降が始まった段階から対策します。耳が痛くなってからではなく、痛みが出る前から水分補給や嚥下を行うのがポイントです。

Q4:赤ちゃんは飛行機で耳抜きをする必要がありますか?
A4:赤ちゃんは自分で耳抜きをできないため、授乳や哺乳瓶、おしゃぶりなどで飲み込む動作を促す方法が役立ちます。特に離陸・着陸時は、赤ちゃんの様子を確認しながら対応しましょう。

Q5:飛行機で耳が痛くなるのはなぜ着陸時に多いのですか?
A5:着陸に向けて客室内の気圧が上昇すると、中耳に空気を送り込んで圧力を調整する必要があります。しかし、耳管が十分に開かないと鼓膜が内側に引っ張られ、痛みが発生します。

Q6:鼻づまりがある状態で飛行機に乗っても大丈夫ですか?
A6:軽い鼻づまりでも耳抜きが難しくなる場合があります。特に風邪や副鼻腔炎などで鼻づまりが強い場合は、気圧外傷のリスクを考え、搭乗前に医師へ相談してください。症状によっては搭乗を延期する選択肢もあります。

Q7:飛行機を降りても耳が詰まったままの場合はどうすればいいですか?
A7:軽い症状は時間とともに改善することもありますが、痛みや聞こえにくさが続く場合は耳鼻咽喉科を受診してください。強い痛み、急な難聴、めまい、出血などがある場合は速やかな受診が必要です。

まとめ:飛行機の耳抜きは早めの対策と無理をしない判断が大切

飛行機で耳が詰まったり痛くなったりする主な原因は、上昇・下降に伴う気圧変化と、耳管による圧力調整が追いつかなくなることです。

特に着陸時は耳の痛みが起こりやすいため、下降が始まる前後から、あくび、水を飲む、唾液を飲み込むといった動作を意識してください。

これらの方法で改善しない場合には、正しい方法で優しくバルサルバ法を試すこともできます。ただし、強く息を吹き込むことは避け、痛みが強い場合は中止することが重要です。

子どもや赤ちゃんの場合は、授乳や哺乳瓶、飲み物、おしゃぶりなどを利用して自然な嚥下を促しましょう。鼻づまりや中耳炎がある場合は、搭乗前に医師へ相談しておくと安心です。

【プロの結論】

飛行機の耳抜きで最も重視したいのは、「痛くなってから力任せに抜く」のではなく、「痛くなる前から少しずつ圧力を調整する」という考え方です。

あくびや嚥下を基本にし、必要な場合だけ優しく耳抜きを行う。この順番を守れば、耳への負担を抑えながら気圧変化に対応しやすくなります。

一方、耳抜きができないからといって、何度も強く息を吹き込むのは逆効果になりかねません。強い鼻づまりや風邪がある場合は搭乗前の相談を優先し、着陸後も痛みや難聴が続く場合は早めに耳鼻咽喉科を受診してください。

大人も子どもも、飛行機に乗る前に正しい知識と準備を整えておくことが、快適で安全な空の旅につながります。

主な医学的根拠
- CDC「Yellow Book 2026」:航空旅行に伴う気圧外傷と予防上の注意。
- 厚生労働省 FORTH:航空性中耳炎の症状・耳抜き・予防・受診の目安。
- Mayo Clinic:バルサルバ法とセルフケア。
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会:耳の症状と受診上の注意。
- Rady Children's Health:乳幼児・子どもの飛行機搭乗時の耳痛対策。

これらの公的・医療機関の資料を根拠に構成しています。