【チーム成績比較】2026年はブルワーズが攻守両面で優位
直接対決で4勝2敗だった両球団だが、2026年のレギュラーシーズン全体を比較すると、差はさらに明確になる。
ブルワーズはナ・リーグ中地区で103勝59敗、勝率.636を記録して地区優勝。一方、フィリーズはナ・リーグ東地区で88勝74敗、勝率.543の2位だった。勝利数では15勝の差がついている。
攻撃力の比較ではブルワーズが上回る

Baseball-Referenceの2026年チーム打撃記録によると、ブルワーズの総得点は832点、フィリーズは713点。1試合平均でもブルワーズが約5.14点、フィリーズが約4.40点となっている。
打率はブルワーズが.258、フィリーズが.240。出塁率もブルワーズの.341に対してフィリーズは.312だった。長打率もブルワーズが.403、フィリーズが.395と上回っている。
興味深いのは本塁打数だ。フィリーズは182本でブルワーズの154本を上回った。それでも総得点ではブルワーズが119点多い。ブルワーズは本塁打だけに依存せず、出塁や走塁を組み合わせて得点機会を増やしたことが数字に表れている。盗塁数もブルワーズ162に対し、フィリーズ105だった。
投手力と守備面でもブルワーズが優位
投手成績を比較すると、ブルワーズのチーム防御率は3.51、フィリーズは4.04。失点もブルワーズ618点、フィリーズ698点で、80点の差がついた。
WHIP(1イニング当たりの被安打と与四球の合計)も、ブルワーズが1.178、フィリーズが1.286。ブルワーズは走者を出す頻度を抑え、失点を防ぐ能力でも上回っていた。
攻撃と投手力を合わせて見ると、ブルワーズは得点力と失点抑制の両方で優位だった。単に直接対決で相性がよかったという説明だけでは、15勝差のシーズン成績を説明できない。
両チームの2026年成績を整理すると、ブルワーズは832得点・618失点で得失点差プラス214。フィリーズは713得点・698失点でプラス15だった。この差は、シーズンを通した総合力の違いを示している。
さらに2026年のポストシーズンでは、ブルワーズがドジャースを4勝0敗で破ってナ・リーグ優勝を果たし、タンパベイ・レイズとのワールドシリーズも4勝1敗で制覇した。球団初のワールドシリーズ制覇という結果まで残している。一方のフィリーズはワイルドカードシリーズでアトランタ・ブレーブスに1勝2敗で敗退した。
つまり、レギュラーシーズンの直接対決だけでなく、シーズン全体とポストシーズンの結果を含めても、2026年はブルワーズが大きな成果を挙げたシーズンだった。
出典:Baseball-Reference 2026年チーム打撃・投手成績、ナ・リーグ順位表、MLB公式ポストシーズン記録。
【2008年ナ・リーグ地区シリーズ】過去の対戦ではフィリーズが3勝1敗
ブルワーズとフィリーズの対戦を振り返るうえで欠かせないのが、2008年10月に行われたナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)だ。
当時のフィリーズはチャーリー・マニエル監督のもとでナ・リーグ東地区を制覇。ブルワーズはワイルドカードからポストシーズンに進出した。両チームは地区シリーズで顔を合わせ、フィリーズが3勝1敗でシリーズを突破している。
2008年NLDSの試合結果
MLB公式のポストシーズン記録によると、4試合のスコアは次のとおりだった。
- 第1戦:フィリーズ 3-1 ブルワーズ
- 第2戦:フィリーズ 5-2 ブルワーズ
- 第3戦:ブルワーズ 4-1 フィリーズ
- 第4戦:フィリーズ 6-2 ブルワーズ
フィリーズは最初の2試合を連取し、ブルワーズが第3戦で1勝を返したものの、第4戦でシリーズを決着させた。
このシリーズで特に印象的だったのが、第1戦のコール・ハメルズだ。MLB公式の回顧記事によると、ハメルズは8イニングを2安打無失点に抑え、9三振を奪う投球でフィリーズの勝利を導いた。
打線ではジミー・ロリンズが6安打を記録。シェーン・ビクトリーノとパット・バレルもシリーズを通して合計9打点を挙げた。フィリーズは投打の両面でブルワーズを上回り、地区シリーズを突破した。
2008年と2026年では何が違うのか
2008年のフィリーズはブルワーズをポストシーズンで破ったが、2026年は立場が逆転した。2026年の直接対決ではブルワーズが4勝2敗で勝ち越し、シーズン終了後にはワールドシリーズ制覇まで達成している。
ただし、2008年と2026年の間には18年の時間がある。選手、監督、戦術、チーム編成は異なり、当時の勝敗を現在の戦力評価にそのまま当てはめることはできない。
2008年の記録はフィリーズが当時の短期決戦で強さを発揮した歴史的事実として、2026年の記録はブルワーズが現在のシーズンを支配した証拠として、それぞれ分けて評価する必要がある。
2008年のシリーズ結果と選手別の記録は、MLB公式の「2008 Phillies-Brewers NLDS recap」にも掲載されている。
【2026年9月24日の試合速報】ブルワーズが5対1で敵地3連戦を締めくくる
2026年9月24日・シチズンズ・バンク・パーク
ミルウォーキー・ブルワーズ
5
100勝59敗(試合終了時)
フィラデルフィア・フィリーズ
1
87勝72敗(試合終了時)
ブルワーズ安打
11本
フィリーズ安打
4本
試合時間
2時間49分
観客数
37,177人
9月24日の公式試合記録に基づく。
9月24日の試合は、ブルワーズが11安打を放ち、フィリーズを4安打に抑えて5対1で勝利した。試合序盤から終盤までの得点経過を見ると、最終的な4点差がどのように生まれたのかが分かる。
イニング別の得点経過
ブルワーズは2回に先制したが、3回にフィリーズが1点を返して同点となった。その後は両チームとも得点できない時間が続いた。
試合が動いたのは8回だった。ブルワーズはこの回に3点を奪い、再びリードを広げる。9回にも1点を追加し、フィリーズの反撃を許さず試合を終えた。
MLB公式の試合記録では、イニング別の得点は次のようになっている。
イニング別スコア(ブルワーズ-フィリーズ)
イニング
{#each ["1","2","3","4","5","6","7","8","9"] as inning}
{inning}
{/each}
R
{#each [{name:"MIL",scores:[0,1,0,0,0,0,0,3,1],total:5},{name:"PHI",scores:[0,0,1,0,0,0,0,0,0],total:1}] as team}
{team.name}
{#each team.scores as score}
0?"bold":"normal"} color={score>0?"success":"default"}>{score}
{/each}
{team.total}
{/each}
ジャクソン・チョウリオが攻撃面で存在感
この試合で注目された選手の一人が、ブルワーズのジャクソン・チョウリオだ。MLB公式の試合記録では、1打数1安打、本塁打1本、打点1、四球1、2得点、盗塁1を記録している。
ブルワーズは長打だけでなく、走塁でもフィリーズに圧力をかけた。チョウリオの本塁打と盗塁は、チームの攻撃力を象徴するプレーだった。
一方、フィリーズは4安打に終わり、3回に同点とした後は最後まで追加点を奪えなかった。特に終盤のブルワーズの攻撃を止められなかったことが、敗戦につながった。
この試合の結果によって、ブルワーズは9月の敵地3連戦を2勝1敗で終了。2026年のフィリーズとの直接対決も4勝2敗で確定した。
【プロの結論】ブルワーズとフィリーズの力関係を判断する3つのポイント
2026年の両球団を比較する際には、単純な直接対決の勝敗だけでなく、シーズン全体の成績と試合内容を組み合わせて考える必要がある。
1. 直接対決では球場を問わない安定感があった
ブルワーズはアメリカンファミリー・フィールドで2勝1敗、シチズンズ・バンク・パークでも2勝1敗だった。ホームとアウェーの両方で勝ち越した点は、2026年の対戦における大きな特徴だ。
2. 得点力だけでなく失点の少なさが差を生んだ
ブルワーズは832得点、618失点。フィリーズは713得点、698失点だった。得失点差はブルワーズがプラス214、フィリーズがプラス15。打撃成績と投手成績の両方でブルワーズが優位に立っていた。
3. 2008年の歴史と2026年の現状は分けて考える
2008年はフィリーズがポストシーズンを3勝1敗で制した。一方、2026年はブルワーズが直接対決で勝ち越し、最終的にはワールドシリーズも制覇した。過去のポストシーズン実績だけで現在の実力を判断するのではなく、その年の選手構成や成績を基準に評価することが大切だ。
特に野球では、6試合程度の直接対決はサンプル数として限られる。4勝2敗という数字だけで圧倒的な実力差があると判断するのは早い。年間162試合の勝敗、得失点差、打撃・投手指標を併せて見ることで、チームの実力をより正確に把握できる。
【ブルワーズ対フィリーズ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のブルワーズ対フィリーズはどちらが勝ち越しましたか?
A1:ミルウォーキー・ブルワーズです。レギュラーシーズン全6試合で4勝2敗を記録しました。6月と9月の3連戦はいずれも2勝1敗で勝ち越しています。
Q2:2026年9月24日のブルワーズ対フィリーズの試合結果は?
A2:ブルワーズが5対1で勝利しました。フィリーズの本拠地シチズンズ・バンク・パークで開催され、ブルワーズは11安打、フィリーズは4安打でした。
Q3:ブルワーズとフィリーズの2026年の球場別成績は?
A3:アメリカンファミリー・フィールドではブルワーズが2勝1敗、シチズンズ・バンク・パークでも2勝1敗でした。両球場で同じ勝ち越し成績を残しています。
Q4:2008年のブルワーズ対フィリーズのポストシーズンはどちらが勝ちましたか?
A4:フィリーズが3勝1敗で勝利しました。2008年10月のナ・リーグ地区シリーズで、コール・ハメルズらの活躍によりブルワーズを退けています。
まとめ:2026年はブルワーズが直接対決と年間成績の両方で優位
2026年のブルワーズ対フィリーズは、全6試合でブルワーズが4勝2敗と勝ち越した。6月のアメリカンファミリー・フィールドでも、9月のシチズンズ・バンク・パークでも2勝1敗。特に9月24日の最終戦では5対1で勝利し、敵地3連戦を連勝で締めくくった。
年間成績でもブルワーズは103勝59敗、フィリーズは88勝74敗。打撃では総得点832対713、投手成績ではチーム防御率3.51対4.04と、ブルワーズが両面で上回った。さらに2026年のワールドシリーズ制覇によって、シーズン全体の成功も証明している。
2008年のナ・リーグ地区シリーズではフィリーズが勝利していたが、2026年はブルワーズが力関係を逆転させた。歴史的な対戦実績と現在のチーム力は別物であり、最新の勝敗、得失点差、攻守の指標を組み合わせて評価することが、両球団の実力を見極める最も確かな方法だ。
今後の両球団の対戦でも、注目したいのはブルワーズの総合的な攻守のバランスと、フィリーズが長打力をどこまで得点につなげられるかという点だ。2026年はブルワーズ優位という結果で幕を閉じたが、次のシーズンにこの構図がどう変化するかも見逃せない。