2026年に振り返る2023年大学生ドラフト候補35人!1位指名と指名漏れの真相を徹底解説
2023年のプロ野球ドラフト会議は、大学生の実力者が数多く指名された「大学生豊作」の年だった。2023年10月26日に開催されたドラフトでは、大学生が合計35人指名され、支配下指名が28人、育成指名が7人という結果になった。
なかでも注目を集めたのが、侍ジャパン大学代表の実績を持つ選手たちだ。代表メンバーからは15人が指名され、そのうち7人がドラフト1位に選ばれた。武内夏暉、常廣羽也斗、下村海翔、細野晴希、上田希由翔ら、各球団の将来を担う選手が上位指名を受けている。一方、代表に選ばれながら指名漏れとなった選手もいた。2026年に改めて2023年ドラフトを振り返り、候補者の大学・ポジション・評価と実際の指名結果を照合する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 指名実績:2023年ドラフトで大学生は合計35人。支配下28人、育成7人が指名された。
- 侍ジャパン:大学日本代表から15人が指名され、7人が1位指名を獲得した。
- 注目大学:青山学院大学と明治大学は、それぞれ3人が指名された。
- 指名漏れ:大学代表の木村仁、蒔田稔、有馬諒、熊田任洋らは指名に届かなかった。
- 重要な視点:ドラフト候補としての評価、代表選出、実際の指名順位は、それぞれ異なる基準で決まる。
【2023年大学生ドラフト候補】実際に指名された35人の全体像

2023年のドラフトを理解するうえで、最初に押さえておきたいのが大学生の指名人数だ。
日本野球機構(NPB)の公式発表によると、2023年10月26日のドラフト会議では、新人選手として72人、育成選手として50人、合計122人の交渉権が確定した。そのうち大学生は35人だった。
一球速報.comのドラフト集計による内訳は、次のとおりである。
- 大学生の支配下指名:28人
- 大学生の育成指名:7人
- 大学生の合計:35人
- ドラフト全体の指名人数:122人
ここで注意したいのは、大学生35人という数字は、事前にドラフト候補として名前が挙がった選手の総数ではなく、実際に指名された選手の人数だという点だ。候補一覧に掲載された選手と、ドラフト会議で交渉権を獲得された選手は区別する必要がある。
2023年ドラフトで指名された大学生35人一覧
以下は、指名結果をポジション別に整理した一覧だ。順位は支配下・育成それぞれの指名順位を示している。
【投手:25人】
下村海翔(青山学院大・阪神1位)、常廣羽也斗(青山学院大・広島1位)、津田淳哉(大阪経済大・阪神6位)、高太一(大阪商業大・広島2位)、滝田一希(星槎道都大・広島3位)、赤塚健利(中京学院大・広島5位)、松本凌人(名城大・DeNA2位)、石田裕太郎(中央大・DeNA5位)、西舘勇陽(中央大・巨人1位)、西舘昂汰(専修大・ヤクルト1位)、石原勇輝(明治大・ヤクルト3位)、草加勝(亜細亜大・中日1位)、岩井俊介(名城大・ソフトバンク2位)、村田賢一(明治大・ソフトバンク4位)、大山凌(東日本国際大・ソフトバンク6位)、古謝樹(桐蔭横浜大・楽天1位)、松田啄磨(大阪産業大・楽天5位)、武内夏暉(國學院大・西武1位)、上田大河(大阪商業大・西武2位)、細野晴希(東洋大・日本ハム1位)、庄司陽斗(青森大・DeNA育成4位)、三浦克也(東京国際大・巨人育成1位)、杉田健(日本大学国際関係学部・広島育成1位)、宮里優吾(東京農業大・ソフトバンク育成2位)、星野恒太朗(駒澤大・ソフトバンク育成5位)。
【捕手:1人】
進藤勇也(上武大・日本ハム2位)。
【内野手:6人】
石上泰輝(東洋大・DeNA4位)、辻本倫太郎(仙台大・中日3位)、上田希由翔(明治大・ロッテ1位)、廣瀬隆太(慶應義塾大・ソフトバンク3位)、村田怜音(皇學館大・西武6位)、佐藤啓介(静岡大・広島育成2位)。
【外野手:3人】
宮崎一樹(山梨学院大・日本ハム3位)、中島大輔(青山学院大・楽天6位)、福島圭音(白鴎大・阪神育成2位)。
この一覧から分かるように、大学生指名は投手に集中している。投手25人に対して野手は捕手・内野手・外野手を合わせて10人。即戦力投手を確保したい球団の需要が、指名結果にも表れている。
なお、大学別では青山学院大学と明治大学がそれぞれ3人で最多。大阪商業大学、東洋大学、名城大学、中央大学がそれぞれ2人だった。
(出典:一球速報.com「2023年プロ野球ドラフト会議 指名結果まとめ」、NPB公式発表)
【大学生ドラフト候補・投手編】武内夏暉、常廣羽也斗、細野晴希の評価と指名順位
2023年の大学生ドラフト候補で、最も大きな注目を集めたのが投手陣だった。1位指名された大学生投手は8人ではなく、正確には7人。残る大学生1位指名の2人を含めると、大学生の1位指名は合計9人となる。
そのなかでも特に評価が高かったのが、武内夏暉、常廣羽也斗、下村海翔、細野晴希らの投手だ。
武内夏暉|國學院大から西武1位、3球団競合の左腕
武内夏暉は國學院大學の左腕投手。2023年ドラフトでは西武、ソフトバンク、ヤクルトの3球団が1位で競合し、抽選の結果、西武が交渉権を獲得した。
武内の魅力は、角度のあるストレートと変化球を組み合わせる投球にある。侍ジャパン大学代表として出場した第44回日米大学野球選手権大会では、第1戦で4回1安打1失点の好投を披露。優勝が懸かった第5戦でも1回1/3を無安打無四球に抑え、チームの勝利に貢献した。
海外メーカーの滑りやすいボールへの対応力も示し、国際舞台での経験をドラフト前に積んでいた点も評価材料だった。
常廣羽也斗|青山学院大から広島1位、楽天との競合を制す
常廣羽也斗は青山学院大学の右腕投手。広島と楽天が1位指名で競合し、広島が交渉権を獲得した。
力強いストレートに加え、フォークやカーブを効果的に使えることが持ち味。日米大学野球選手権大会では第3戦に先発し、5回2/3を投げて3安打7奪三振、自責点1という内容を残した。
さらに第4戦、第5戦では抑えを任され、安打を許さない救援投球で優勝に貢献。先発と救援の両方を経験したことは、投手としての対応力を示す材料になった。
細野晴希|東洋大の左腕、日本ハムが外れ1位で獲得
細野晴希は東洋大学の左腕。2023年ドラフトではロッテとの競合を経て、日本ハムが1位指名で交渉権を獲得した。
大きな武器は、力強いストレートと切れ味のあるスライダー。日米大学野球選手権大会では大会最優秀投手に選ばれた。優勝が懸かった最終戦では、序盤に制球を乱しながらも立て直し、5回2/3を投げて3安打2失点にまとめた。
また、U-18日本代表との壮行試合では158キロを計測。左腕としての球威と将来性に大きな期待が寄せられた。
下村海翔・草加勝・古謝樹も1位指名
青山学院大学の下村海翔は阪神から1位指名。日米大学野球選手権大会では開幕投手を務め、5回6安打1失点で勝利に貢献した。さらに大会中に3勝に関わる活躍を見せ、MVPを獲得している。
亜細亜大学の草加勝は中日から1位指名。力のある直球を軸にした右腕として評価され、ロッテとの競合を経て中日が交渉権を獲得した。
桐蔭横浜大学の古謝樹は楽天から1位指名を受けた左腕。外れ1位での指名となり、大学生投手の層の厚さを象徴する選手の一人となった。
さらに中央大学の西舘勇陽は巨人、専修大学の西舘昂汰はヤクルトからそれぞれ1位指名を受けた。西舘勇陽は大学日本代表の正式メンバーではなかったものの、代表合宿に参加した経験を持つ。代表選出の有無とドラフト評価が必ずしも一致しないことを示す例でもある。
ドラフト候補評価を掲載したドラフト会議ホームページでは、下村、常廣、細野、西舘勇陽、武内らが高い評価を受けていた。もっとも、媒体ごとに評価は異なり、掲載されたランクが球団共通の公式順位を意味するわけではない。
(出典:侍ジャパン公式サイト、ドラフト会議ホームページ)
【大学生ドラフト候補・野手編】上田希由翔、進藤勇也、廣瀬隆太の実績
2023年ドラフトは投手の豊作ぶりが目立った一方、野手にも上位指名に値する実力者がいた。なかでも大学生野手の中心的存在として評価されたのが、明治大学の上田希由翔だった。
上田希由翔|明治大の主軸、ロッテ1位で指名
上田希由翔は明治大学の内野手。右投左打で、182センチ、88キロの体格を持つ強打者だ。
2023年ドラフトではロッテから1位指名を受けた。投手の上位候補が多かった年に、野手として1位指名を獲得したことは、その打撃力と総合的な評価の高さを物語る。
大学日本代表としても日米大学野球選手権大会に出場。大会中は5番を任されたが、第3戦でけん制球を首に受けて負傷し、5打数2安打で大会を終えた。実力を十分に発揮できなかった部分はあったものの、大学生野手のトップクラスという評価は揺らがなかった。
進藤勇也|上武大の捕手、日本ハム2位
進藤勇也は上武大学の捕手で、日本ハムから2位指名を受けた。
捕手としての強みは、投手の能力を引き出すリードと試合を組み立てる力だ。日米大学野球選手権大会では全5試合に先発。打撃では苦戦したものの、相手打者の傾向を踏まえて配球を調整し、投手陣を支えた。
捕手は打撃成績だけでは評価しきれないポジションだ。投手とのコミュニケーション、守備の安定感、試合中の判断力などが、指名順位を左右する要素となる。
廣瀬隆太|慶應義塾大の長距離砲、ソフトバンク3位
廣瀬隆太は慶應義塾大学の内野手。ソフトバンクから3位指名を受けた。
日米大学野球選手権大会では初戦で本塁打を放ち、チーム最多タイの4打点を記録。長打力を国際舞台でも発揮した。
大学生野手としては、上田希由翔が1位、廣瀬隆太が3位という結果になった。両者はともに打撃面で注目を集めたが、守備位置や球団の編成事情も含め、評価されるポイントは異なっていた。
中島大輔・辻本倫太郎・宮崎一樹も指名
青山学院大学の中島大輔は楽天6位。大学日本代表の主将を務めた外野手で、ドラフト会議では指名開始から約1時間半後に名前を呼ばれた。
仙台大学の辻本倫太郎は中日3位、山梨学院大学の宮崎一樹は日本ハム3位。ともに代表活動を経験し、プロ入りの機会をつかんだ。
中島のように上位指名ではなくても、球団が必要とする能力や将来性を評価されて指名に至る選手はいる。ドラフト順位だけで、プロでの将来を決めつけることはできない。
【侍ジャパン大学代表と指名結果】15人の大学・ポジション・球団を比較
2023年ドラフトの大きな特徴は、侍ジャパン大学代表から15人が指名されたことだ。
野球日本代表の公式サイトによると、2023年7月の第44回日米大学野球選手権大会で優勝した大学代表から、ドラフト会議で15人が指名された。そのうち7人が1位指名を受けている。
この15人の所属大学、守備位置、指名球団、順位を整理すると、代表選手のプロ評価がより明確になる。
| 選手名 | 大学 | ポジション | 指名球団・順位 |
|---|---|---|---|
| 武内夏暉 | 國學院大 | 投手 | 西武1位 |
| 常廣羽也斗 | 青山学院大 | 投手 | 広島1位 |
| 下村海翔 | 青山学院大 | 投手 | 阪神1位 |
| 草加勝 | 亜細亜大 | 投手 | 中日1位 |
| 古謝樹 | 桐蔭横浜大 | 投手 | 楽天1位 |
| 細野晴希 | 東洋大 | 投手 | 日本ハム1位 |
| 上田希由翔 | 明治大 | 内野手 | ロッテ1位 |
| 進藤勇也 | 上武大 | 捕手 | 日本ハム2位 |
| 上田大河 | 大阪商業大 | 投手 | 西武2位 |
| 岩井俊介 | 名城大 | 投手 | ソフトバンク2位 |
| 廣瀬隆太 | 慶應義塾大 | 内野手 | ソフトバンク3位 |
| 辻本倫太郎 | 仙台大 | 内野手 | 中日3位 |
| 宮崎一樹 | 山梨学院大 | 外野手 | 日本ハム3位 |
| 村田賢一 | 明治大 | 投手 | ソフトバンク4位 |
| 中島大輔 | 青山学院大 | 外野手 | 楽天6位 |
代表15人のうち7人が1位指名という意味
表から分かるように、代表選手15人のうち7人が1位指名を受けている。これは、大学代表としての実績がプロ球団からも高く評価されたことを示す数字だ。
一方で、大学生の1位指名は代表選手だけで構成されたわけではない。中央大学の西舘勇陽と専修大学の西舘昂汰も1位指名を受けており、大学生の1位指名全体は9人だった。
つまり、2023年の大学生ドラフトは、代表選手15人のうち7人が1位という実績と、代表に選ばれていない選手も含めて大学生全体から9人が1位指名されたという二つの事実を分けて理解する必要がある。
青山学院大学と明治大学がそれぞれ3人指名
大学別の実績で目立ったのが、青山学院大学と明治大学だ。
青山学院大学からは、常廣羽也斗、下村海翔、中島大輔の3人が指名された。常廣と下村はともに1位指名で、大学日本代表でも中心的な役割を果たした投手だった。中島は楽天6位で、代表主将としてチームをまとめた外野手だった。
明治大学からは、上田希由翔、村田賢一、石原勇輝の3人が指名された。上田はロッテ1位、村田はソフトバンク4位、石原はヤクルト3位。内野手と投手の双方からプロ入りを果たしている。
特に明治大学は、上位指名の野手と複数の投手を送り出した点で存在感を示した。大学野球の強豪校としての選手育成力が、ドラフト結果にも反映された形だ。
(出典:侍ジャパン公式サイト、一球速報.com、NPBドラフト指名結果)
【ドラフト指名漏れの大学生】侍ジャパン代表でも指名されなかった選手たち
2023年ドラフトを振り返るうえで、指名された35人と同じくらい注目したいのが、指名漏れとなった大学生だ。
とりわけ話題になったのが、大学日本代表に選ばれながらプロ入りの交渉権を得られなかった選手たちである。
大学代表から指名漏れした4人
2023年7月の日米大学野球選手権大会に出場した大学日本代表の4年生21人のうち、プロ志望届を提出したのは19人だった。その19人のうち15人が指名され、残る4人は指名漏れとなった。
- 木村仁(九州共立大・投手):力のある直球を武器とした右腕。大学日本代表に選出されていたが、指名には至らなかった。
- 蒔田稔(明治大・投手):代表合宿中に追加招集された右腕。明治大学でプロ志望届を提出した4人のうち、唯一の指名漏れとなった。
- 有馬諒(関西大・捕手):強打とリーダーシップを持ち味とする捕手。大学代表経験を持ちながら指名されなかった。
- 熊田任洋(早稲田大・内野手):高校時代にも日本代表を経験した内野手。大学代表としても活動したが、指名に届かなかった。
この4人のうち、蒔田は社会人野球へ進む意向を示していた。プロ志望届を出したからといって、必ずしもプロ入りだけが進路になるわけではない。社会人野球で経験を重ね、次の機会を目指す選択肢もある。
大学生の主な指名漏れ選手一覧
日刊スポーツが2023年10月26日に報じた主な大学生の指名漏れ選手には、次の選手たちも含まれている。
- 後藤凌寿(東北福祉大・投手)
- 冨士隼斗(平成国際大・投手)
- 熊田任洋(早稲田大・内野手)
- 加藤孝太郎(早稲田大・投手)
- 蒔田稔(明治大・投手)
- 尾崎完太(法政大・投手)
- 池田陽佑(立教大・投手)
- 谷脇弘起(立命館大・投手)
- 真野凜風(同志社大・投手)
- 木村仁(九州共立大・投手)
- 友田佑卓(日本大・捕手)
- 有馬諒(関西大・捕手)
- 松浦佑星(日本体育大・内野手)
ここに挙げたのは報道された主な選手であり、大学生の候補者全員を網羅したリストではない。ドラフト候補一覧に掲載されていた選手のなかにも、指名を受けなかった選手は存在する。
なぜ代表選手でも指名漏れが起きるのか
大学代表への選出は、国際大会で活躍できる能力や大学野球での実績を示すものだ。しかし、プロ球団の指名判断は、それだけでは決まらない。
各球団は、自チームの戦力構成、ポジションごとの補強状況、将来の育成計画、選手の成長余地などを総合的に考えて指名する。ある球団では必要性が高くても、別の球団では同じポジションに優先すべき選手がいる可能性がある。
さらに、大学代表に選ばれなかった中央大学の西舘勇陽が巨人から1位指名を受けた事実も見逃せない。代表歴は選手評価の重要な材料ではあるが、ドラフト順位を決定する絶対条件ではない。
Full-Countのドラフト報道でも、代表選手のなかで15人が指名された一方、代表外の西舘勇陽が1位指名されたことが取り上げられている。代表実績とプロ球団の評価は、重なる部分がありながらも別の尺度であることが分かる。
(出典:Full-Count、日刊スポーツ、スポーティングニュース)
【プロの結論】2023年ドラフト候補の評価から分かる3つの重要ポイント
2023年の大学生ドラフトを検証すると、単純に候補者の知名度や大学のブランドだけでは指名結果を説明できないことが分かる。選手の評価を正しく理解するには、次の3つの視点が欠かせない。
1. 大学代表の実績は評価材料だが、指名を保証しない
侍ジャパン大学代表から15人が指名されたことは、国際大会での実績がプロ球団から評価された証拠の一つだ。特に武内、常廣、下村、細野らは、代表活動を通して実力を示し、1位指名につなげた。
しかし、木村仁や蒔田稔、有馬諒、熊田任洋のように、代表経験がありながら指名されなかった選手もいる。代表歴だけでドラフトの成否を判断するのは適切ではない。
2. 1位指名は能力だけでなく球団の補強方針で決まる
大学生の1位指名は9人で、投手が中心だった。即戦力投手を求める球団が多かったことが、投手の上位指名につながった背景の一つと考えられる。
一方、上田希由翔のように野手として1位指名を受けた選手もいる。大学生野手のなかで打撃力と総合力を評価された結果だ。選手個人の能力に加え、各球団がどのポジションを補強したかったのかを見ると、指名順位の意味が理解しやすくなる。
3. 支配下と育成では指名の意味が異なる
大学生35人のうち28人は支配下、7人は育成で指名された。育成指名もプロ球団との契約を目指す重要な機会だが、支配下指名とは契約上の位置づけや一軍登録に関する条件が異なる。
したがって、35人という合計だけでドラフトの評価を語るのではなく、支配下と育成を分けて考えることが重要だ。
2023年の候補評価を見極める判断基準
ドラフト候補の評価を調べる際には、次のポイントを確認したい。
- 投手:球速だけでなく、制球力、変化球、先発・救援への適性、試合を通じた安定感を確認する。
- 野手:打率や本塁打だけでなく、守備位置、走塁、選球眼、守備力も評価に含める。
- 代表実績:国際大会での成績や代表選出歴を、大学リーグの実績と合わせて見る。
- 球団の指名方針:同じ選手でも球団の補強事情によって評価や指名順位が変わることを理解する。
- 育成指名:支配下指名と同じ意味で扱わず、契約区分を確認する。
ドラフト会議ホームページなどの候補評価は、候補者を比較する参考資料として有用だ。ただし、新聞社やメディアによる評価は必ずしも一致せず、球団の内部評価とも異なる。複数の情報を照合することで、候補者の実力と指名結果の違いが見えてくる。
【2023年の大学生ドラフト候補】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2023年ドラフトで大学生は何人指名された?
A1:大学生は合計35人が指名された。内訳は支配下指名28人、育成指名7人。2023年ドラフト全体の指名人数122人のうち、大学生が占めた人数だ。
Q2:2023年に侍ジャパン大学代表から何人が指名された?
A2:大学日本代表からは15人が指名された。そのうち7人が1位指名を受けている。武内夏暉、常廣羽也斗、下村海翔、草加勝、古謝樹、細野晴希、上田希由翔が該当する。
Q3:2023年ドラフトで大学生の1位指名は何人?
A3:大学生の1位指名は合計9人。侍ジャパン大学代表の7人に加え、中央大学の西舘勇陽と専修大学の西舘昂汰が1位指名を受けた。
Q4:2023年の大学生野手で1位指名された選手は誰?
A4:明治大学の上田希由翔がロッテから1位指名を受けた。大学生野手のトップクラスとして評価され、投手が多く上位指名された年に野手として1位に選ばれた。
Q5:青山学院大学と明治大学からは何人指名された?
A5:両大学ともに3人ずつ指名された。青山学院大学からは常廣羽也斗、下村海翔、中島大輔。明治大学からは上田希由翔、村田賢一、石原勇輝がプロ入りの交渉権を獲得した。
Q6:2023年ドラフトで指名漏れした大学日本代表選手は誰?
A6:代表選手のうち、木村仁、蒔田稔、有馬諒、熊田任洋の4人が指名漏れとなった。代表選出や大学での実績が、そのままプロ指名につながるわけではないことを示す結果だった。
まとめ:2023年大学生ドラフト候補35人の指名結果から見えるもの
2023年のプロ野球ドラフト会議は、大学生が35人指名される豊作の年となった。支配下28人、育成7人という結果に加え、侍ジャパン大学代表から15人、そのうち7人が1位指名を受けたことが大きな特徴だ。
武内夏暉、常廣羽也斗、細野晴希、下村海翔らの投手陣が高い評価を受ける一方、上田希由翔や廣瀬隆太といった野手も存在感を示した。青山学院大学と明治大学がそれぞれ3人を送り出したことも、2023年の大学野球の勢力を振り返るうえで興味深い。
一方、大学代表に選ばれた木村仁、蒔田稔、有馬諒、熊田任洋らは指名漏れとなった。プロ野球のドラフトは、大学での成績や代表歴だけでなく、各球団の補強方針や選手の将来性を含めて決まる。
2026年に2023年のドラフトを振り返る際に重要なのは、候補としての評価、代表としての実績、実際の指名順位を分けて見ることだ。指名された35人だけでなく、指名漏れとなった選手の進路やその後の挑戦にも目を向けることで、大学野球からプロ野球へ進む道の多様さが見えてくる。
2023年ドラフトは、大学生の実力者が豊富だったことに加え、プロ球団が選手を評価する基準の幅広さを示したドラフトだった。