大相撲の幕下番付2026年最新|十両昇進条件と7番勝負の仕組みを徹底解説
大相撲の幕下番付は、十両昇進を目指す力士たちがしのぎを削る重要な階級です。幕内、十両に続く上から3番目の地位であり、幕下筆頭から幕下60枚目まで、東西合わせて原則120人の力士が所属しています。十両との境界に近い幕下上位では、わずか7番の取組結果が力士の待遇や今後の相撲人生を大きく左右します。
2026年10月30日現在、最新の番付は10月26日に発表された令和8年11月場所(九州場所)のものです。東幕下筆頭には伊波、西幕下筆頭には天昇山が名を連ねました。伊波は9月の秋場所で7戦全勝の幕下優勝を果たし、幕下25枚目から筆頭まで大きく番付を上げています。この記事では、最新番付の具体的な顔ぶれから、1場所7番の仕組み、勝ち越し・負け越しによる昇降、十両昇進の目安、関取との待遇差まで詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 幕下の位置づけ:幕内・十両に続く上から3番目の階級で、定員は東西合わせて120人。
- 2026年最新番付:11月場所の幕下筆頭は東が伊波、西が天昇山。伊波は前場所7戦全勝の実績を持つ。
- 取組の仕組み:幕下は原則1場所7番。4勝3敗以上が勝ち越し、3勝4敗以下が負け越しとなる。
- 十両昇進の目安:幕下15枚目以内での7戦全勝は有力な昇進条件。ただし、十両の空き枠なども関係する。
- 関取との待遇差:十両に昇進すると月給制となり、取組数、まわし、髪型、付け人なども大きく変わる。
【基礎知識】大相撲の幕下とは?番付の位置と120人の仕組み

幕下(まくした)は、大相撲の番付において幕内、十両に次ぐ3番目の階級です。序列としては十両の下に位置しますが、幕下以下の力士養成員の中では最も上位にあたります。
日本相撲協会の公式解説によると、幕下の正式名称は「幕下二段目」です。かつて番付表の上から二段目に記載されていたことが名称の由来で、現在もその歴史的な呼び名が残っています。
幕下は全部で何人?幕下60枚目までの構成

幕下の定員は120人です。東と西に分かれ、幕下筆頭から幕下60枚目まで、それぞれの順位に原則として東西1人ずつ配置されます。
番付の数字は小さいほど上位です。幕下筆頭が最も十両に近い位置であり、幕下60枚目が幕下の最下位にあたります。
大相撲の階級を上から並べると、次のようになります。
- 幕内:横綱・大関・関脇・小結・前頭
- 十両:十両筆頭から十両14枚目まで
- 幕下:幕下筆頭から幕下60枚目まで
- 三段目
- 序二段
- 序ノ口
幕下と十両の境界は、単なる順位の違いではありません。十両以上は「関取」と呼ばれ、幕下以下の力士とは待遇や生活環境が大きく異なります。そのため、幕下上位は大相撲の中でも特に昇進争いが注目される位置です。
幕下筆頭・幕下二枚目・幕下60枚目の違い

幕下筆頭は、十両から最も近い幕下の順位です。ここで好成績を残せば、十両昇進の候補として有力になります。
幕下二枚目も同様に十両昇進を狙える重要な位置です。筆頭との差はわずか一つですが、昇進枠を争う際には、この一枚の差が大きな意味を持ちます。
一方、幕下60枚目は幕下の最下位です。ここから上位へ進むには、複数場所にわたって勝ち越しを積み重ねる必要があります。幕下上位と最下位では、同じ幕下でも十両への距離が大きく異なります。
【2026年最新番付】九州場所の幕下筆頭から60枚目までを解説
2026年11月場所の新番付は、10月26日に日本相撲協会から発表されました。九州場所の初日は11月8日、会場は福岡国際センターです。
今回の幕下番付で注目されるのは、秋場所で7戦全勝を達成した伊波の大幅な昇進です。東幕下25枚目から東幕下筆頭へと上がり、次の場所では十両昇進を視野に入れる位置に到達しました。
令和8年11月場所・幕下上位の顔ぶれ
| 番付 | 東 | 西 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 幕下筆頭 | 伊波 | 天昇山 | 伊波は前場所7戦全勝で幕下優勝 |
| 幕下二枚目 | 錦木 | 碇潟 | 錦木は十両から幕下へ陥落 |
| 幕下三枚目 | 豪刃雄 | 栃大海 | 栃大海も前場所まで十両に在位 |
| 幕下四枚目 | 藤天晴 | 夢道鵬 | 両者とも前場所は4勝3敗 |
| 幕下五枚目 | 不動豊 | 西ノ龍 | 5勝2敗と3勝4敗で明暗が分かれた |
| 幕下六十枚目 | 豪ノ湖 | 泉富士 | 幕下の最下位に位置する力士 |
この番付を見ると、幕下上位には前場所で好成績を残した力士だけでなく、十両から陥落した経験者も並んでいることが分かります。
特に注目したいのが、幕下二枚目の錦木と幕下三枚目の栃大海です。両者は前場所、十両14枚目に在位していましたが、錦木は6勝9敗、栃大海は5勝10敗という成績で幕下に陥落しました。
つまり、幕下上位は若手の出世争いだけでなく、関取の地位を取り戻そうとする実力者との競争でもあります。経験豊富な元関取と、勢いのある幕下力士が同じ番付で戦う点も、この階級の見どころです。
東幕下・西幕下の見方は?
番付表には「東」と「西」の二つの欄があります。同じ枚目であれば、原則として東の力士が西の力士より上位に位置します。
例えば、東幕下筆頭の伊波と西幕下筆頭の天昇山は、どちらも幕下筆頭ですが、番付上では東の伊波が上位です。
また、東幕下二枚目と西幕下二枚目も同じ順位ではなく、東側が一段上の扱いになります。番付を読む際には、数字だけでなく東西の位置も確認すると、力士同士の序列が正確に分かります。
なお、2026年11月場所の幕下60枚目には東の豪ノ湖、西の泉富士が配置されています。幕下60枚目から幕下59枚目、58枚目へと順位を上げることも、次の十両を目指すための大切な過程です。
【1場所7番の仕組み】幕下の勝ち越し・負け越しで番付はどう動く?
幕下の大きな特徴は、1場所の取組数が原則として7番に限られていることです。
幕内と十両の力士は15日間の本場所で毎日1番ずつ相撲を取ります。一方、幕下以下の力士は基本的に2日に1番のペースで取組を行い、13日目から千秋楽までの3日間は1番を取る形で、合計7番となります。
日本相撲協会の公式解説でも、この違いが紹介されています。取組数が少ないため、1敗の重みが大きく、7番の中でどれだけ勝ち星を積み上げられるかが翌場所の番付を左右します。
幕下の勝ち越しは何勝から?
幕下は7番勝負なので、4勝以上を挙げれば勝ち越し、3勝以下なら負け越しです。
- 7勝0敗:全勝。幕下優勝を狙える最高の成績。
- 6勝1敗:大幅な番付上昇が期待できる好成績。
- 5勝2敗:勝ち越し。番付上昇の有力な材料になる。
- 4勝3敗:1点の勝ち越し。基本的には番付上昇を目指せる。
- 3勝4敗:1点の負け越し。基本的には番付下降の要因になる。
- 2勝5敗:大きな負け越しで、番付が下がる可能性が高い。
- 1勝6敗・0勝7敗:厳しい成績となり、大幅な下降につながりやすい。
例えば、幕下10枚目の力士が6勝1敗を記録すれば、次の場所ではさらに上位に進む可能性が高まります。一方、3勝4敗なら順位を下げることが基本です。
ただし、勝ち越したから必ず一定枚数上がる、負け越したから必ず一定枚数下がるという単純な計算ではありません。前後の力士の成績や番付全体のバランスも影響します。
番付編成の決め方は?
翌場所の番付は、本場所の成績を踏まえて日本相撲協会の番付編成会議で決定されます。
日本相撲協会の組織説明によると、番付編成会議は本場所終了後3日以内に開催され、力士の成績に応じて翌場所の番付が編成されます。
番付編成の基本は、勝ち星を基準にした協議です。何勝すれば何枚上がるという完全な自動計算ではなく、同じ成績でも現在の番付や周囲の力士の成績によって昇降幅が変わります。
この仕組みがあるため、幕下の番付は単純な勝敗表ではありません。上位への昇進枠と下位への降格枠を調整しながら、全体の序列が決まっていきます。
【十両昇進の条件】幕下筆頭・二枚目から何勝すれば関取になれる?
幕下力士にとって最大の目標の一つが十両昇進です。十両以上に上がれば正式に関取となり、月給や待遇が大きく変わります。
ただし、幕下で勝ち越しただけでは十両には昇進できません。重要なのは、現在の番付、場所中の成績、十両から幕下へ降格する力士の人数、そして昇進枠の状況です。
幕下15枚目以内での7戦全勝が大きな目安
十両昇進の目安として広く知られているのが、幕下15枚目以内で7戦全勝を達成することです。
この成績は十両昇進に向けた非常に強い材料になります。幕下上位で全勝するということは、十両の力士と比較しても十分に通用する実力を示す結果だからです。
ただし、全勝すれば必ず昇進が決定するという単純な制度ではありません。番付編成上の事情もあり、昇進枠や他の力士との比較が関係します。
6勝1敗や5勝2敗でも十両に上がれる?
6勝1敗や5勝2敗でも、番付の位置と十両からの降格人数によっては昇進の可能性があります。
例えば、幕下筆頭で6勝1敗を挙げた力士と、幕下30枚目で同じ6勝1敗を挙げた力士では、翌場所の十両昇進に対する評価が異なります。上位にいる力士ほど、十両の空き枠に近い位置にいるためです。
また、十両の下位で負け越す力士が多ければ、幕下からの昇進枠が増える可能性があります。逆に十両からの降格者が少なければ、幕下上位で好成績を残しても昇進が見送られる場合があります。
したがって、昇進を判断するときは、単純な勝ち星だけでなく、幕下上位の成績と十両下位の成績をセットで見ることが大切です。
幕下から十両への昇進を判断する3つのポイント
- 現在の番付:幕下筆頭から15枚目以内など、十両に近い位置にいるか。
- 本場所の成績:7戦全勝や6勝1敗など、昇進にふさわしい好成績を残しているか。
- 十両の空き枠:十両から幕下へ降格する力士が何人いるか。
この3点を確認すれば、十両昇進の可能性をかなり具体的に考えられます。
2026年11月場所の番付でも、錦木と栃大海が十両から幕下へ陥落しています。十両と幕下の間では、毎場所こうした入れ替わりが発生し、昇進を目指す力士に新たなチャンスが生まれます。
【関取と幕下の違い】給料・待遇・取組数はここまで変わる
幕下と十両の違いは、番付上の順位だけではありません。十両に昇進して関取になると、力士の生活環境や待遇は大きく変化します。
日本相撲協会の公式解説でも、幕下と十両の境界は待遇面で大きな違いが生まれる場所として紹介されています。
月給が支給されるのは十両以上
最も分かりやすい違いは給与制度です。十両以上の関取には月給が支給されますが、幕下以下の力士には月給制の給与はありません。
ただし、幕下力士が完全に収入を得られないわけではありません。本場所ごとの場所手当や勝ち星に応じた手当などが支給されます。
2026年11月場所までの幕下の場所手当は1場所16万5,000円です。さらに、勝ち星や勝ち越しに応じた手当もあります。
2026年7月に日本相撲協会が発表した給与・手当の改定では、2027年1月場所から幕下の場所手当は18万円に引き上げられることになりました。十両の月給も同時期に110万円から120万円へ改定される予定です。
取組数は7番から15番に増える
幕下では1場所7番が基本ですが、十両に昇進すると15日間毎日相撲を取ることになります。
これは単に試合数が増えるだけではありません。体力の維持、疲労の回復、食事や睡眠の管理など、場所中の生活そのものが変わります。
7番で勝ち越す力士と、15番を戦い抜く関取では、求められるコンディション管理にも違いがあります。
髪型・まわし・付け人も変わる
関取に昇進すると、外見や身の回りの環境にも変化が現れます。
- 髪型:幕下以下の一般的なちょんまげから、大銀杏を結えるようになる。
- まわし:幕下以下で使用する木綿のまわしから、関取用の絹のまわしへ変わる。
- 土俵入り:十両以上は化粧まわしを着けて土俵入りを行う。
- 付け人:幕下以下の力士が関取の身の回りの世話を担当する。
- 待遇:月給制となり、関取としての待遇を受ける。
こうした違いがあるため、幕下から十両への昇進は力士にとって大きな転換点です。一度関取になれば、相撲界での立場や日常生活も大きく変わります。
【幕下優勝と付け出し】出世を左右する特別な仕組み
幕下の注目イベントとして、各場所で行われる幕下優勝争いがあります。幕下以下は1場所7番という限られた取組数のため、全勝することが優勝争いの大きな条件になります。
幕下優勝は7戦全勝が基本
幕下で7戦全勝を達成すると、幕下優勝を争う有力な立場になります。複数の力士が全勝した場合は、優勝決定戦によって優勝者を決めます。
2026年9月の秋場所では、尾上部屋の伊波が7戦全勝で幕下優勝を果たしました。
その結果、伊波は西幕下25枚目から東幕下筆頭へと24枚半の大幅な番付上昇を実現しました。2026年11月場所では、十両昇進を狙える幕下最上位の位置に立っています。
この事例は、幕下での全勝が翌場所の番付にどれほど大きな影響を与えるかを示しています。
幕下付け出しとは?普通の入門と何が違う?
幕下付け出しとは、通常の新弟子が序ノ口などから番付を上げていくルートとは異なり、アマチュア相撲などで優秀な成績を収めた選手が、一定の資格を得て幕下の地位から本場所に出場する制度です。
大学相撲やアマチュア相撲で実績を残した選手が対象となり、プロ入り後の出世を早められる仕組みです。
ただし、現在の制度は以前と異なります。日本相撲協会は2023年9月、従来の幕下10枚目格・15枚目格の付け出し資格を廃止し、幕下最下位格への付け出しなどに制度を変更しました。
そのため、過去の記録で見られる幕下10枚目格や15枚目格の付け出しと、2026年現在の制度を混同しないことが大切です。
幕下付け出しは、アマチュア時代の実績をプロの番付に反映する制度ですが、最初から十両に所属できるわけではありません。付け出しで入門した力士も、幕下で勝ち星を重ね、十両昇進を目指すことになります。
【大相撲の幕下番付】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:幕下筆頭と幕下二枚目では、どちらが上位ですか?
A1:幕下筆頭が上位です。幕下筆頭は十両の直下に位置し、幕下二枚目よりも十両昇進に近い順位となります。同じ枚目なら東が西より上位です。
Q2:幕下は1場所に何番相撲を取りますか?
A2:原則として7番です。基本的に2日に1番のペースで取組を行います。幕内・十両の15番とは異なり、7番の勝敗で勝ち越しや負け越しが決まります。
Q3:幕下は何勝すれば勝ち越しになりますか?
A3:7番のうち4勝以上で勝ち越しです。4勝3敗、5勝2敗、6勝1敗、7勝0敗が勝ち越しとなり、3勝4敗以下は負け越しです。
Q4:幕下から十両に上がるには何勝必要ですか?
A4:一般的な昇進の目安は幕下15枚目以内での7戦全勝です。ただし、6勝1敗などでも番付や十両の空き枠によって昇進の可能性があります。全勝でも番付編成上の事情が関係するため、必ず昇進するとは限りません。
Q5:幕下60枚目はどのような位置ですか?
A5:幕下の最下位です。幕下は筆頭から60枚目まであり、東西合わせて原則120人が所属します。幕下60枚目で勝ち越しを重ねることが、上位進出への第一歩です。
Q6:幕下力士には給料が支給されないのですか?
A6:十両以上の関取のような月給制の給与はありません。ただし、幕下力士には本場所ごとの場所手当や勝ち星に応じた手当などが支給されます。2026年11月場所までの幕下の場所手当は1場所16万5,000円です。
Q7:幕下優勝をすれば十両に昇進できますか?
A7:幕下優勝は大きな実績ですが、優勝しただけで必ず十両に昇進するわけではありません。現在の番付や成績、十両からの降格人数などを踏まえて番付編成会議で決定されます。
まとめ:2026年の幕下番付は十両昇進争いに注目
大相撲の幕下は、幕内・十両に次ぐ上から3番目の階級であり、十両昇進を目指す力士たちにとって重要な位置です。幕下筆頭から60枚目まで、東西合わせて120人が所属し、1場所7番の取組で翌場所の番付を争います。
2026年11月場所では、秋場所を7戦全勝で制した伊波が東幕下筆頭に昇進しました。西幕下筆頭の天昇山や、十両から陥落した錦木、栃大海など、異なる経歴を持つ力士たちが幕下上位に集まっています。
十両昇進を見極める際には、幕下15枚目以内での7戦全勝という目安だけでなく、6勝1敗などの好成績、現在の番付、十両からの降格枠も確認する必要があります。
また、幕下と十両の間には月給、取組数、髪型、まわし、付け人など、力士生活を大きく変える待遇差があります。幕下から十両への昇進は、単に番付が一つ上がるという話ではありません。
【プロの結論】
幕下番付を見るときに最も注目したいのは、現在の順位と直近の成績を組み合わせて考えることです。幕下筆頭や二枚目の力士が何勝したか、幕下15枚目以内で全勝した力士がいるか、十両下位で降格候補が何人いるか。この3点を追うことで、次の十両昇進争いが見えてきます。
2026年11月場所では、幕下筆頭に立った伊波をはじめ、十両復帰を狙う実力者たちの戦いにも注目が集まります。7番という限られた取組の中で、どの力士が勝ち越しを重ね、関取への切符をつかむのか。幕下の一番一番には、力士の将来を左右する大きな意味があります。
主な事実確認資料: 日本相撲協会公式サイトの2026年年間日程・番付情報・相撲解説、2026年10月26日付の日刊スポーツ報道、幕下番付の記録資料を参照しています。