【千秋楽の優勝争い】安青錦・霧島・熱海富士の巴戦を時系列で振り返る

目次

名古屋場所の優勝争いが決着したのは、2026年7月26日の千秋楽。最後の一番まで優勝力士が確定しない展開となった。

【検証資料 1】大相撲 7 月場所結果の当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

千秋楽の本割では、安青錦が関脇・熱海富士に押し出しで敗れた。一方、大関・霧島は琴櫻を寄り切りで下して12勝目を挙げた。この結果、安青錦、霧島、熱海富士の3人が12勝3敗で並び、優勝決定戦の巴戦に進んだ。

巴戦の結果は次のとおり。最初の一番で熱海富士が霧島を押し出しで破り、その後、安青錦が熱海富士、霧島を続けて寄り切りで下した。安青錦が最後まで勝ち残り、賜杯を手にした。


2026年名古屋場所・幕内優勝決定戦



第1戦:熱海富士 ○-● 霧島

決まり手:押し出し


第2戦:安青錦 ○-● 熱海富士

決まり手:寄り切り


優勝決定

第3戦:安青錦 ○-● 霧島

決まり手:寄り切り


幕内優勝

安青錦

大相撲 7 月場所結果


本割12勝3敗・巴戦2連勝

千秋楽の本割で一度敗れた安青錦が、決定戦では2連勝して逆転したことが、この場所を象徴する場面となった。優勝決定戦の結果は、日本相撲協会の取組記録にも掲載されている。

なお、巴戦は本割の15日間の成績とは別に行われる優勝決定戦だ。したがって、安青錦の公式な場所成績は、決定戦での2勝を加算した14勝1敗ではなく、12勝3敗となる。

【安青錦が3度目の幕内優勝】大関復帰と重なった歴史的な勝利

大相撲 7 月場所結果


西関脇・2026年7月場所

12勝3敗

大相撲 7 月場所結果

幕内優勝・技能賞
幕内優勝3回目

安青錦の優勝が特別な意味を持つ理由は、単なる3度目の賜杯獲得にとどまらない。大関から関脇に番付を下げた直後の場所で優勝し、再び大関に返り咲くという二重の成果を挙げたためだ。

5月場所の全休から7月場所の優勝へ

安青錦は2026年1月場所で大関に昇進した。しかし、5月場所は0勝0敗15休で全休。7月場所は西関脇として土俵に戻ることになった。

大関から陥落した力士には、関脇の地位で10勝以上を挙げれば大関に復帰できる特例がある。安青錦は7月場所11日目に10勝目を挙げ、この条件を満たした。そのうえで千秋楽の巴戦も制し、大関復帰を決定づける場所で優勝を飾った。

千葉日報が配信した共同通信の報道によると、安青錦は左足首や左足親指のけがを抱えながら場所を戦い抜いた。1場所で大関に返り咲いたうえ、その場所で幕内優勝するのは初めての記録と報じられている。

日本相撲協会のプロフィールでも、安青錦の大関在位は2026年1月場所から5月場所まで、再大関は9月場所からと記録されている。7月場所の12勝3敗と幕内優勝も公式戦績に記載された。

つまり、7月場所は安青錦にとって、けがからの復帰、番付の回復、そして優勝という3つの意味を持つ場所だった。22歳の若さで重圧のかかる巴戦を制したことも、今後の横綱候補としての評価につながる材料となった。

【大相撲三賞受賞力士】殊勲賞・敢闘賞・技能賞の顔ぶれ

2026年7月場所の三賞は、殊勲賞1人、敢闘賞3人、技能賞1人の計5人が受賞した。幕内優勝者の安青錦は、技能賞も同時に獲得している。



殊勲賞:

8勝7敗


東前頭筆頭・初受賞

横綱・豊昇龍を破るなど存在感を発揮。前頭筆頭で勝ち越しを決め、殊勲賞を初めて受賞した。


敢闘賞:3人



12勝3敗


東関脇・4回目

優勝決定戦に進出。本割では安青錦を破り、優勝争いを最後まで盛り上げた。





11勝4敗


東前頭七枚目・初受賞

2桁勝利を達成し、敢闘賞を初受賞した。





11勝4敗


西前頭七枚目・7回目

安定した成績で11勝を挙げ、敢闘賞を獲得した。



技能賞:安青錦

12勝3敗


西関脇・4回目

幕内優勝と技能賞のダブル受賞。相手の動きに対応する技術と勝負強さを示した。



受賞回数も注目点だ。高安は7回目、熱海富士は4回目、安青錦も技能賞4回目となった。一方、藤ノ川と琴栄峰は初受賞。実績ある力士と新たに評価を高めた力士が並ぶ顔ぶれとなった。

三賞を見る際には、勝ち星だけでなく、対戦相手の番付や場所全体への貢献も考慮する必要がある。特に藤ノ川の殊勲賞は、上位力士を脅かす存在としての評価を示す結果となった。

【横綱・大関陣の成績】豊昇龍・大の里・霧島・琴櫻を比較

名古屋場所では、横綱2人と大関2人の成績にも明暗が分かれた。優勝決定戦に進んだ霧島が12勝を挙げた一方、横綱の豊昇龍は勝ち越しに届かなかった。


2026年7月場所・横綱と大関の成績


東横綱
豊昇龍

7勝7敗1休


負け越し


西横綱
大の里

9勝6敗


勝ち越し


東大関
霧島

12勝3敗


優勝決定戦進出


西大関
琴櫻

8勝7敗


勝ち越し


出典:スポーツナビ・日本相撲協会の力士別戦績

豊昇龍は14日目に霧島に不戦敗となり、千秋楽は休み。最終成績は7勝7敗1休だった。大の里は9勝6敗で勝ち越したものの、優勝争いには加われなかった。

2026年1月から7月までの横綱2人の成績

7月場所だけでなく、2026年の前半戦を振り返ると、両横綱の状況がより明確になる。1月・3月・5月・7月の4場所を合算すると、次のようになる。

力士 1月 3月 5月 7月 4場所合計
豊昇龍 10勝5敗 11勝4敗 0勝2敗13休 7勝7敗1休 28勝18敗14休
大の里 10勝5敗 0勝4敗11休 0勝0敗15休 9勝6敗 19勝15敗26休

この集計から見えるのは、両横綱が2026年前半に休場を経験しながら、7月場所でそれぞれ異なる結果を残したことだ。豊昇龍は勝ち越しに届かず、大の里は9勝を確保した。横綱としての安定感という観点では、次の場所に向けて立て直しが求められる成績だった。

一方、大関陣では霧島が12勝3敗と好成績を残した。2026年3月場所でも幕内優勝を経験しており、7月場所では決定戦まで進出。安青錦とともに優勝争いを引っ張る存在になった。琴櫻は8勝7敗で勝ち越しを確保したものの、優勝争いからは離れた。

【十両優勝は湘南乃海】11勝4敗で初の各段優勝



東十両六枚目

11勝4敗


十両優勝・初

幕内の優勝争いと並んで注目されたのが、十両の優勝決定戦だ。2026年7月場所の十両優勝は、東十両六枚目の湘南乃海。成績は11勝4敗で、自身初の各段優勝を果たした。

この優勝も、本割だけでは決まらなかった。湘南乃海、朝翠龍、寿之富士、嵐富士の4人が11勝4敗で並び、優勝決定戦に進出。湘南乃海は朝翠龍をたたき込みで破り、続く寿之富士との一番も寄り切りで勝利した。

実は湘南乃海は、本割の千秋楽で勝てば優勝が決まる一番を落としていた。それでも決定戦で2連勝し、逆転で十両の頂点に立った。幕内の巴戦とは異なる形式ながら、十両でも最後まで勝負の行方が分からない展開となった。

スポーツナビの公式成績一覧でも、湘南乃海は十両6枚目、11勝4敗、初優勝として記録されている。次の番付で幕内昇進を狙う立場としても、大きな実績を残した場所だった。

【大相撲幕内星取表】2026年7月場所の幕内42力士・全成績

ここでは、令和8年七月場所の幕内全成績を番付順に掲載する。東西の力士を並べ、優勝や三賞の受賞者も併記した。豊昇龍の1休、若隆景の全休、若ノ勝の途中休場なども含め、15日間の結果を確認できる。

以下の成績は日本相撲協会の星取表とスポーツナビの番付・場所結果に基づく。幕内は東西21組、合計42人の記録となる。

番付 東力士・成績 西力士・成績 横綱 豊昇龍 7勝7敗1休 大の里 9勝6敗 大関 霧島 12勝3敗 琴櫻 8勝7敗 関脇 熱海富士 12勝3敗(敢闘賞) 琴勝峰 6勝9敗 関脇 若隆景 0勝0敗15休 安青錦 12勝3敗(優勝・技能賞) 小結 義ノ富士 6勝9敗 王鵬 2勝13敗 前頭筆頭 藤ノ川 8勝7敗(殊勲賞) 隆の勝 6勝9敗 前頭2 豪ノ山 7勝8敗 美ノ海 7勝8敗 前頭3 平戸海 4勝11敗 伯乃富士 9勝6敗 前頭4 大栄翔 10勝5敗 一山本 6勝9敗 前頭5 宇良 5勝10敗 欧勝馬 7勝8敗 前頭6 正代 5勝10敗 藤青雲 7勝8敗 前頭7 琴栄峰 11勝4敗(敢闘賞) 高安 11勝4敗(敢闘賞) 前頭8 若元春 6勝9敗 狼雅 9勝6敗 前頭9 藤凌駕 10勝5敗 翔猿 5勝10敗 前頭10 朝乃山 9勝6敗 千代翔馬 5勝10敗 前頭11 若ノ勝 5勝2敗8休 御嶽海 2勝13敗 前頭12 朝白龍 7勝8敗 阿炎 7勝8敗 前頭13 錦富士 10勝5敗 尊富士 10勝5敗 前頭14 金峰山 9勝6敗 獅司 10勝5敗 前頭15 阿武剋 4勝11敗 一意 5勝10敗 前頭16 大青山 6勝9敗 朝紅龍 9勝6敗

星取表からは、上位だけでなく中位以下の力士の活躍も読み取れる。大栄翔、藤凌駕、錦富士、尊富士、獅司は10勝を記録。琴栄峰と高安も11勝を挙げ、敢闘賞に選ばれた。

一方、王鵬は2勝13敗、御嶽海は2勝13敗と苦しい場所になった。若隆景は15日間全休、若ノ勝は途中休場という結果で、休場を含めた成績の確認も欠かせない。

【大相撲7月場所結果】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年7月場所の幕内優勝は誰ですか?
A1:安青錦です。霧島、熱海富士と12勝3敗で並び、千秋楽の優勝決定戦の巴戦で2連勝して、自身3度目の幕内優勝を果たしました。

Q2:2026年7月場所の三賞受賞力士は誰ですか?
A2:殊勲賞は藤ノ川、敢闘賞は熱海富士・琴栄峰・高安、技能賞は安青錦です。安青錦は幕内優勝と技能賞を同時に受賞しました。

Q3:2026年7月場所の十両優勝は誰ですか?
A3:湘南乃海です。11勝4敗で4人による優勝決定戦に進み、2連勝して初の各段優勝を達成しました。

Q4:横綱・豊昇龍と大の里の7月場所の成績は?
A4:豊昇龍は7勝7敗1休、大の里は9勝6敗でした。豊昇龍は負け越し、大の里は勝ち越しです。

Q5:霧島と熱海富士は何勝で優勝決定戦に進みましたか?
A5:ともに12勝3敗です。安青錦も同じ成績で並び、3人による巴戦で優勝を争いました。

Q6:安青錦はなぜ7月場所で関脇だったのですか?
A6:2026年5月場所を大関として全休したためです。7月場所は関脇で出場し、10勝以上を挙げる大関復帰条件を満たして12勝3敗で優勝。9月場所から再び大関となりました。

まとめ:安青錦の復活優勝と三つ巴の名古屋場所が残したもの

2026年7月場所は、安青錦が12勝3敗で幕内優勝を果たし、霧島と熱海富士との巴戦を制した場所として記憶されることになった。大関から関脇に下がった直後の優勝、大関復帰条件の達成、技能賞とのダブル受賞は、今場所を語るうえで欠かせない要素だ。

三賞では藤ノ川が殊勲賞、熱海富士・琴栄峰・高安が敢闘賞、安青錦が技能賞を受賞。十両では湘南乃海が4人による決定戦を勝ち抜いた。横綱・豊昇龍と大の里には、それぞれ異なる課題が残る結果となった。

今回の結果を正しく理解するためのポイントは、本割の15日間の成績、優勝決定戦の勝敗、三賞の評価を分けて確認することだ。12勝3敗という数字が同じでも、優勝者と準優勝者では決定戦の結果が異なる。また、休場を含む星取表では勝敗だけでなく休の日数にも注意したい。

名古屋場所の最大の収穫は、安青錦が大関復帰と優勝を同時に成し遂げたこと。そして、霧島と熱海富士も優勝決定戦に進む実力を示したことだ。横綱陣の巻き返しを含め、2026年後半の大相撲を占ううえでも、7月場所は大きな転換点となった。

主な参照資料:日本相撲協会公式サイト(力士プロフィール・星取表・戦歴)、スポーツナビ(2026年7月場所番付・場所結果)、共同通信配信記事、日刊スポーツ。