男子バレー日本代表2026最新メンバーと成績は?主力・戦術・五輪への道を徹底解説
2026年10月31日現在、男子バレーボール日本代表は、ロラン・ティリ監督の下で大きな成果を残したシーズンを終えた。バレーボールネーションズリーグ(VNL)2026では大会4位、9月のアジア男子バレーボール選手権大会では優勝、さらに10月のアジア競技大会では準優勝を獲得。なかでもアジア選手権制覇によって、2028年ロサンゼルスオリンピックの出場権を早期に獲得したことは、今季最大のニュースとなった。
2026年度の男子日本代表には、主将の石川祐希、攻守に優れる髙橋藍、強烈なサーブとスパイクを武器とする西田有志らを中心に、若手を含む37人が登録された。今回は最新メンバー、選手のプロフィールと所属チーム、ロラン・ティリ監督の戦術、2026年の大会結果、歴代メンバーとのつながり、今後の試合日程やテレビ放送まで詳しく整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年メンバー:日本バレーボール協会が4月17日に登録選手37人を発表。初選出は4人。
- 2026年の成績:VNL4位、アジア選手権優勝、アジア競技大会準優勝。
- 主力選手:石川祐希、髙橋藍、西田有志を中心に、深津英臣や大塚達宣らも活躍。
- 監督:ロラン・ティリ監督がサーブ戦術と選手起用を改革。
- 世界ランキング:2026年10月16日時点でFIVB世界ランキング5位。
- LA2028:9月のアジア選手権優勝により、男子日本代表は五輪出場権を獲得済み。
【2026年最新】男子バレー日本代表の登録メンバー37人と注目選手
日本バレーボール協会(JVA)は2026年4月17日、2026年度男子日本代表の登録メンバー37人を発表した。ロラン・ティリ監督が選んだ顔ぶれには、パリ2024オリンピックを経験した主力選手に加え、大学生や高校生など将来を担う若手も含まれている。
注目されたのは、実績のある選手を残しながら、新しい戦力を積極的に加えた点だ。初選出は河東祐大、デ・アルマス・アライン、武田大周、一ノ瀬漣の4人。特に鎮西高校3年だった一ノ瀬漣の選出は、若い世代の育成を見据えた人選として話題になった。
2026年度男子日本代表37人の一覧
4月17日の発表時点の登録メンバーをポジション別に整理すると、以下のとおり。なお、ミドルブロッカーの佐藤駿一郎は5月28日に登録抹消となっているため、37人という数字は当初発表時の人数である。
セッター(5人)
- 深津英臣
- 関田誠大
- 河東祐大
- 永露元稀
- 下川諒
オポジット(5人)
- 西田有志
- 宮浦健人
- 西山大翔
- 高橋慶帆
- 山田大貴(アウトサイドヒッターとの兼登録)
アウトサイドヒッター(11人)
- 大塚達宣
- 新井雄大
- 富田将馬
- 髙橋藍
- 石川祐希
- 甲斐優斗
- デ・アルマス・アライン
- 後藤陸翔
- 工藤有史
- 川野琢磨
- 一ノ瀬漣
ミドルブロッカー(11人)
- 小野寺太志
- 山内晶大
- 髙橋健太郎
- 村山豪
- 西本圭吾
- エバデダン・ラリー
- 麻野堅斗
- 三輪大将
- 西川馨太郎
- 佐藤駿一郎(5月28日登録抹消)
- 伊藤吏玖
リベロ(5人)
- 小川智大
- 備一真
- 山本智大
- 武田大周
- 高橋和幸
登録メンバー37人全員が同じ大会に出場するわけではない。VNLやアジア選手権では大会ごとに出場選手が選抜され、アジア競技大会では若手中心のBチームを軸にした編成も採用された。
つまり、37人という登録数は単なる代表選手の名簿ではない。2028年の五輪を見据え、主力の競争力を維持しながら、複数の大会を通じて次世代の選手を育てるための強化体制を示している。
【主力選手を徹底解説】石川祐希・髙橋藍・西田有志のプロフィール
2026年の男子日本代表を語るうえで欠かせないのが、石川祐希、髙橋藍、西田有志の3選手だ。それぞれ異なる特徴を持ち、攻撃力だけでなく、チーム全体の戦い方にも影響を与えている。
石川祐希|日本代表を率いる主将
石川祐希は1995年12月11日生まれ、愛知県出身のアウトサイドヒッター。身長は192cmで、2026年度の日本代表登録背番号は14番。攻撃、レシーブ、サーブの総合力を備えた日本の中心選手だ。
中央大学在学中からイタリアでプレーし、長年にわたって海外トップリーグで経験を積んできた。2026年6月には、2026-27シーズンからトルコの強豪ジラート・バンク・アンカラへ移籍することを発表。新しいリーグへの挑戦も始まっている。
代表では主将としてチームをまとめる役割を担い、アジア選手権決勝のイラン戦でも重要な存在となった。相手のブロックを見ながら攻撃コースを変える技術と、厳しい場面で得点を取り切る能力は、日本にとって大きな武器だ。
髙橋藍|攻守を支えるアウトサイドヒッター
髙橋藍は2001年9月2日生まれ、京都府出身。身長188cm、ポジションはアウトサイドヒッターで、2026年度の代表背番号は12番。
日本体育大学在学中からイタリアのセリエAに挑戦し、パドヴァやモンツァでプレー。東京2020、パリ2024と2大会連続でオリンピックに出場した経験を持つ。
2024年にサントリーサンバーズ大阪へ加入し、2025-26シーズンにはキャプテンも経験。2026-27シーズンからはポーランドのBOGDANKA LUK Lublin(ボグダンカ・ルク・ルブリン)に移籍し、再び海外リーグでプレーしている。
髙橋の魅力は、スパイクだけでなくレシーブや守備にも参加できる総合力にある。攻撃に集中するだけではなく、相手の強いサーブを受け、ラリーをつなぐ役割も担えることが強みだ。
西田有志|左腕から放つ強烈な攻撃
西田有志は2000年1月30日生まれ、三重県出身。身長186cm、ポジションはオポジットで、左利きのアタッカーだ。
2026年度の日本代表登録背番号は1番。所属クラブは大阪ブルテオンで、2026-27シーズンも契約を更新している。クラブでは背番号11を着用し、キャプテンも務める。
身長だけを見ると世界の大型アタッカーより小柄だが、跳躍力と強烈なサーブ、左腕から繰り出すスパイクが持ち味。相手の守備陣にとって予測しにくい攻撃を仕掛けられる点が、西田の大きな価値となっている。
2025年に代表活動を休養した時期を経て、2026年は再び代表の戦力として選出された。石川、髙橋藍と並び、日本の攻撃を支える存在である。
2026年男子日本代表の主要選手・役割比較
| 選手 | プロフィール・所属 | ポジション | チーム内の役割・特徴 |
|---|---|---|---|
| 石川祐希 | 192cm・14番 ジラート・バンク・アンカラ |
アウトサイドヒッター | 主将。攻守の中心となる総合力 |
| 髙橋藍 | 188cm・12番 ボグダンカ・ルク・ルブリン |
アウトサイドヒッター | 攻撃とレシーブを両立する万能型 |
| 西田有志 | 186cm・1番 大阪ブルテオン |
オポジット | 強烈なサーブと決定力の高い攻撃 |
| 大塚達宣 | 195cm・5番 パワーバレー・ミラノ |
アウトサイドヒッター | 攻守のバランスと途中出場での得点力 |
| 関田誠大 | 175cm・8番 サントリーサンバーズ大阪 |
セッター | 攻撃の組み立てとトスワーク |
| 深津英臣 | 181cm・3番 ウルフドッグス名古屋 |
セッター | ミドルを生かす配球と試合の組み立て |
| 小野寺太志 | 202cm・2番 サントリーサンバーズ大阪 |
ミドルブロッカー | ブロックとクイック攻撃 |
| 山本智大 | 171cm・20番 大阪ブルテオン |
リベロ | 守備の安定とレシーブでの貢献 |
この顔ぶれを見ると、日本代表は単独のエースに依存するチームではなくなりつつある。石川と髙橋が攻守を支え、西田や大塚が得点を伸ばし、セッターとミドルブロッカーが攻撃の選択肢を増やす。各ポジションの役割が明確になったことが、2026年の好成績につながった。
【ロラン・ティリ監督の戦術】サーブと選手起用に表れた改革
2026年の日本代表を分析するうえで重要なのが、フランス出身のロラン・ティリ監督によるチーム改革だ。2025年に就任したティリ監督は、2年目となる2026年に、サーブ戦術や選手起用の面で変化を見せた。
相手のエースにサーブを集中させる戦術
ティリ監督の特徴的な戦術の一つが、相手のレシーブが苦手な選手だけを狙うのではなく、相手チームの主力スパイカーにも積極的にサーブを集めることだ。
狙いは、エースにレシーブをさせることで、攻撃に必要な助走やタイミングを奪うことにある。レシーブを担当した選手は、その後の攻撃に移る際に負担が増える。サーブで相手の攻撃力そのものを削ぐという考え方だ。
ただし、この方法は相手のレシーブ能力が高ければ十分な効果を得られない。2025年の世界選手権ではトルコ戦で課題も表れた。2026年はサーブの精度と狙いの使い分けが、戦術を成功させる重要なポイントとなった。
固定メンバーにこだわらない総力戦
もう一つの特徴は、過去の実績や知名度だけで先発メンバーを固定しないことだ。
2026年VNLのカナダ戦では、石川、髙橋藍、西田を先発に起用したものの、試合の流れを変えるため富田将馬、宮浦健人、大塚達宣らを投入。大塚がチーム最多の18得点を挙げるなど、交代選手が試合を動かし、日本は0対2から3対2の逆転勝利を収めた。
こうした起用は、控え選手にも試合を決める役割があることを示している。相手との相性や当日のコンディションを見極め、最も機能している選手を使うという考え方だ。
年齢よりもパフォーマンスを重視
ティリ監督の選考方針では、年齢や過去の実績だけで選手を評価しない点も特徴となっている。
2026年VNLでは、セッター深津英臣の起用が象徴的だった。経験豊富な深津はミドルブロッカーを積極的に使うトスワークなどで攻撃を組み立て、チームに新しい選択肢を与えた。
こうした方針は、若手の登用だけを目的としたものではない。経験のある選手も若手も、現在のパフォーマンスによって競争する環境をつくることに意味がある。
結果として、石川や西田が途中交代する試合でもチームの力を維持できるようになり、長い大会を戦うための選手層の厚さにつながっている。
【2026年最新成績】VNL4位・アジア選手権優勝・アジア大会準優勝
2026年の男子日本代表は、国際大会で異なる3つの成果を残した。世界の強豪が集まるVNLでは上位進出を果たし、アジア選手権では頂点に立ち、アジア競技大会では若手主体の編成で銀メダルを獲得した。
ネーションズリーグ2026は13連勝から4位
VNL2026は6月から8月にかけて開催された。日本は予選ラウンド12試合を全勝で突破。VNL男子大会の予選ラウンドで全勝した初のチームとなり、世界の強豪を相手に高い競争力を示した。
決勝ラウンドでは7月29日の準々決勝で中国に3対1で勝利。これで連勝を13に伸ばし、準決勝に進出した。
しかし、8月1日の準決勝ではアメリカに2対3で惜敗。続く8月2日の3位決定戦ではスロベニアに1対3で敗れ、最終順位は4位となった。
結果を整理すると次のとおりだ。
- 予選ラウンド:12戦全勝
- 準々決勝:日本 3対1 中国
- 準決勝:日本 2対3 アメリカ
- 3位決定戦:日本 1対3 スロベニア
- 最終順位:4位
注目すべきなのは、メダルには届かなかったものの、予選から準々決勝まで13連勝を記録したことだ。一方、準決勝と3位決定戦では強豪相手に勝ち切れなかった。世界のトップチームと互角に戦うだけでなく、勝負どころで最後の1点を取る力が今後の課題として浮かび上がった。
アジア男子バレーボール選手権大会で優勝
2026年9月4日から13日まで福岡県北九州市で開催されたアジア男子バレーボール選手権大会では、日本が見事に優勝した。
日本は予選ラウンドを突破し、準々決勝でインド、準決勝で韓国を破って決勝へ進出。決勝の相手は強豪イランだった。
9月13日の決勝では、日本がイランをセットカウント3対0(25-21、26-24、25-23)で撃破。接戦となった第2、第3セットでも集中力を維持し、ストレート勝利を飾った。
この優勝はアジア王者のタイトルだけにとどまらない。2026年のアジア選手権優勝チームには、2028年ロサンゼルスオリンピックの出場枠が与えられていたため、日本は大会制覇と同時に五輪出場権を獲得した。
2028年を待たずに出場を決めたことは、今後の強化計画に大きな余裕をもたらす。残りの期間を予選突破のためだけに費やすのではなく、五輪本番でメダルを争うためのチームづくりに集中できるからだ。
アジア競技大会2026は若手中心で準優勝
9月27日から10月3日まで開催された第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)では、日本は準優勝となった。
この大会で特徴的だったのは、アジア選手権に出場したAチームとは異なり、若手を中心としたBチームの編成を活用したことだ。経験の少ない選手に国際大会での実戦経験を与えながら、数人のリーダー的な選手がチームを支える体制が組まれた。
日本は予選ラウンドを3戦全勝で通過。準々決勝ではカタールに3対0で勝利し、準決勝では中国とのフルセットの接戦を3対2で制した。
決勝の相手は再びイラン。10月3日の試合では日本が第2セットを奪ったものの、最終的には1対3(26-28、25-19、21-25、24-26)で敗れ、銀メダルとなった。
優勝こそ逃したが、主力選手を中心とするAチームとは別の編成で決勝まで進出したことには大きな意味がある。選手層を広げるというティリ体制の強化方針が、実際の大会結果にも表れた。
2026年のFIVB世界ランキングは5位
日本のFIVB世界ランキングは、2026年10月16日時点で5位。アジア競技大会の決勝前に日本バレーボール協会が示した順位とも一致する。
世界ランキングは単純な大会の優勝回数ではなく、国際試合の結果などを反映して算出される。アジア選手権での優勝、VNLでの連勝、強豪国との試合結果などが総合的に評価される仕組みだ。
アジアのトップという立場を確立しながら、世界ランキングでも上位を維持していることは、男子日本代表が継続的に強化されている証拠といえる。
【男子日本代表の歴代メンバー】東京五輪からパリ五輪、2026年への継承
男子日本代表の現在の強さを理解するには、過去の代表チームとのつながりを見ることも欠かせない。
日本男子バレーの歴史には、1972年ミュンヘンオリンピックの金メダルという大きな実績がある。その後も世代交代を重ね、2020年代には石川祐希や西田有志、髙橋藍らが代表の中心を担ってきた。
東京2020からパリ2024へ
東京2020の男子日本代表には、石川祐希、西田有志、関田誠大、山本智大、小野寺太志、山内晶大らが名を連ねた。さらに、当時は大学生だった髙橋藍や大塚達宣も代表入りし、若い戦力として経験を積んだ。
2024年のパリオリンピックでは、石川を主将に、西田、髙橋藍、関田、小野寺、大塚、山内、山本らが選出された。フィリップ・ブラン監督の下で、1972年ミュンヘン大会以来52年ぶりのメダル獲得を目指したチームである。
この世代が2026年にも主力として残っていることは、日本代表の大きな強みだ。国際大会を複数回経験した選手がチームの軸を担う一方で、甲斐優斗や一ノ瀬漣など新しい選手が加わり、次の世代への移行も進んでいる。
2028年ロサンゼルスオリンピック出場権は獲得済み
2028年ロサンゼルスオリンピックの男子バレーボール競技には、12チームが出場する。開催国アメリカのほか、2026年の各大陸選手権優勝国、2027年の世界大会、2028年VNL終了時点の世界ランキングなどを通じて出場国が決まる仕組みだ。
日本は2026年9月のアジア選手権で優勝したため、アジアの代表枠を獲得した。つまり、男子日本代表はすでにロサンゼルス五輪への出場を決めている。
2026年10月28日現在の国際大会情報では、アジア選手権優勝による出場権獲得は確定事項となっている。今後は予選突破ではなく、五輪本番でどこまで上位進出できるかが中心的なテーマになる。
次の大舞台は2027年男子ワールドカップ
次の重要な国際大会は、2027年9月にポーランドで開催予定のFIVB男子バレーボールワールドカップだ。
日本は2026年のアジア選手権で上位3チームに入ったため、イラン、韓国とともに出場権を獲得している。大会には32チームが参加する予定で、各グループの上位チームが決勝トーナメントに進む方式となる。
この大会はロサンゼルス五輪の出場権を争う大会でもあるが、日本はすでに出場権を確保している。そのため、日本にとっては世界の強豪と戦い、五輪に向けた実力を測る重要な機会となる。
【男子日本代表の試合日程・テレビ放送】2026年の結果と次の大会
2026年10月31日現在、男子日本代表の主要な2026年国際大会はすべて終了している。今季の試合日程を振り返りながら、テレビ放送の実績と次の大会を整理しておきたい。
2026年の主要大会スケジュール
- 6月10日~8月2日:バレーボールネーションズリーグ2026
- 9月4日~13日:アジア男子バレーボール選手権大会・福岡
- 9月27日~10月3日:第20回アジア競技大会・愛知、名古屋
VNLでは中国やフランスなど海外での試合に加え、大阪大会も開催された。アジア選手権は北九州市で行われ、アジア競技大会では岡崎市などを舞台に熱戦が繰り広げられた。
テレビ放送はTBSとフジテレビが中心
2026年のVNLでは、TBS系列が日本の試合を放送。決勝ラウンドでは、7月29日の中国戦、8月1日のアメリカ戦、8月2日のスロベニア戦が地上波で生中継された。
アジア選手権については、フジテレビ系列が男子日本代表の日本戦全試合を地上波で放送。TVerとFODでも日本戦全試合の配信が行われた。
試合を見逃した場合は、各大会の公式配信サービスや放送局の見逃し配信を確認する方法がある。ただし、配信期間や視聴条件は大会ごとに異なる。
2027年の試合日程・放送予定は?
次の大きな国際大会として予定されているのは、2027年9月のポーランド開催男子ワールドカップだ。2026年10月31日時点では、男子大会の具体的な日本戦日程や国内テレビ放送の詳細は発表されていない。
したがって、現段階で特定の日付や放送局を確定情報として扱うことはできない。日本バレーボール協会、FIVB、国内テレビ局の大会発表が今後の確認先となる。
【今後の展望と戦力分析】日本代表が世界の頂点に立つための課題
2026年の男子日本代表は、アジア王者という結果を残し、ロサンゼルス五輪の出場権も早期に獲得した。さらに、VNLの予選全勝やアジア競技大会の準優勝によって、AチームとBチームの両方に競争力があることを示した。
ただし、世界のトップに立つためには、まだ改善すべき点がある。
課題1:強豪国との接戦を勝ち切る力
VNLでは13連勝を記録したものの、準決勝のアメリカ戦と3位決定戦のスロベニア戦では連敗した。アジア選手権ではイランを破った一方、アジア競技大会の決勝では同じイランに敗れている。
こうした結果から見えるのは、アジアの強豪に対する競争力と、世界のトップクラスを相手にした勝負強さには、まだ差があるということだ。
接戦の終盤では、サーブレシーブの精度、ブロックの対応、攻撃の選択、ミスを抑える判断が勝敗を左右する。技術的な能力だけでなく、プレッシャーのかかる局面で普段どおりのプレーを実行できるかが重要になる。
課題2:石川・髙橋藍・西田に続く得点源の育成
石川、髙橋藍、西田はそれぞれ異なる武器を持つが、長い五輪サイクルを考えると、3人だけに攻撃の負担が集中する状況は避けたい。
大塚達宣、宮浦健人、甲斐優斗、西山大翔らが安定して得点を重ねられるようになれば、相手は特定の選手だけをマークすることが難しくなる。
また、ミドルブロッカーの層を厚くすることも重要だ。小野寺太志や山内晶大らの経験に加え、麻野堅斗など若い選手が国際舞台で成長すれば、ブロックとクイック攻撃の両面で選択肢が広がる。
課題3:AチームとBチームの連携強化
アジア競技大会で銀メダルを獲得したBチームの存在は、2026年の大きな収穫だった。若手選手に実戦経験を与え、主力選手が不在でも一定の結果を残せることは、長期的なチーム強化につながる。
ただし、AチームとBチームで選手を入れ替えるだけでは十分ではない。セッターとアタッカーの連携、サーブレシーブからの攻撃パターン、守備の約束事など、共通の戦術を浸透させる必要がある。
ティリ監督は10月19日のシーズン総括会見で、アジア選手権優勝、VNLでの戦い、Bチームの強化、A・Bチーム間の選手交流を今季の成果として挙げた。一方で、五輪までの2年間については、強豪国に勝つ力を身につける必要性を指摘している。
早期に五輪出場を決めた今だからこそ、単なる勝利数ではなく、世界のトップチームを相手にした試合内容を重視する強化が求められる。
【日本代表バレーボール男子】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年度の男子バレー日本代表メンバーは何人ですか?
A1:日本バレーボール協会は2026年4月17日に37人の登録メンバーを発表しました。初選出は河東祐大、デ・アルマス・アライン、武田大周、一ノ瀬漣の4人です。ただし、佐藤駿一郎は5月28日に登録抹消となっており、37人全員が大会に出場したわけではありません。
Q2:石川祐希の身長と背番号、所属チームは?
A2:石川祐希は身長192cm、ポジションはアウトサイドヒッターです。2026年度の日本代表登録背番号は14番。2026-27シーズンからトルコのジラート・バンク・アンカラに所属しています。
Q3:髙橋藍の現在の所属チームはどこですか?
A3:髙橋藍は2026-27シーズンからポーランドのBOGDANKA LUK Lublinに所属しています。身長188cm、ポジションはアウトサイドヒッターで、日本代表の登録背番号は12番です。
Q4:西田有志のポジションと所属チームは?
A4:西田有志はオポジットで、身長186cm。所属チームは大阪ブルテオンです。2026-27シーズンも同クラブとの契約を更新し、キャプテンを務めています。
Q5:男子日本代表はロサンゼルス2028オリンピックに出場できますか?
A5:出場できます。2026年9月13日のアジア男子バレーボール選手権大会決勝でイランを3対0で破り、優勝と同時にロサンゼルス2028オリンピックの出場権を獲得しました。
Q6:2026年のネーションズリーグで日本は何位でしたか?
A6:最終順位は4位です。予選ラウンド12戦全勝、準々決勝の中国戦にも勝利して13連勝を達成しましたが、準決勝でアメリカ、3位決定戦でスロベニアに敗れました。
Q7:男子日本代表の次の大きな大会はいつですか?
A7:2027年9月にポーランドで開催予定のFIVB男子バレーボールワールドカップです。日本はすでに出場権を獲得しています。2026年10月31日時点では、具体的な日本戦の日程と国内放送予定は発表されていません。
まとめ:男子日本代表は2028年五輪のメダル獲得へ
2026年の男子バレーボール日本代表は、VNL4位、アジア選手権優勝、アジア競技大会準優勝という実績を残した。特にアジア選手権での優勝によって、ロサンゼルス2028オリンピックの出場権を早期に獲得したことは、チームの将来を大きく左右する成果となった。
石川祐希、髙橋藍、西田有志という中心選手に加え、大塚達宣、宮浦健人、甲斐優斗らの攻撃力、深津英臣らセッター陣の配球、山本智大らの守備力が組み合わさることで、日本代表はさらに強いチームへと成長する可能性を持っている。
一方、VNLでの準決勝・3位決定戦の敗戦や、アジア競技大会決勝でのイラン戦は、世界の頂点を目指すうえで克服すべき課題を示した。
これから注目したいのは、主力選手のさらなる成長だけではない。若手の台頭、AチームとBチームの連携、そして強豪国との接戦を勝ち切る力だ。
五輪出場権を獲得したことで、男子日本代表は2028年に向けた本格的な強化段階に入った。アジア王者から世界の頂点へ。ロラン・ティリ監督と選手たちが、次の2年間でどこまで進化するのかに注目したい。