【2026年の巨人先発ローテーションを総点検!シーズン終了時点の実態】
2026年の巨人投手陣を評価するうえで、まず押さえたいのは、先発の中心選手が固定されていたわけではないという点だ。
シーズン中は井上温大、竹丸和幸、戸郷翔征を中心に、田中将大、小笠原慎之介、西舘勇陽、山﨑伊織らが登板。さらに外国人投手や若手も加わり、対戦カードや日程に応じて先発の顔ぶれが変化した。
NPB公式の2026年度個人成績では、巨人の投手部門で井上が防御率1位、竹丸が勝利数1位となっている。これは、シーズンを通して安定した先発を確保するうえで、両投手が大きな役割を担ったことを示す数字だ。
2026年の先発陣を支えた3つの特徴

1. 井上温大の安定感
23試合に先発し、147イニングを投げて防御率2.02。奪三振146、WHIP0.98という数字も残した。単に勝ち星を積み上げただけではなく、走者を出す頻度を抑えながら長いイニングを消化した点が評価できる。
2. 竹丸和幸の年間を通じた稼働
22試合に先発し、11勝9敗、防御率3.27。ルーキーながら126回2/3を投げ、142奪三振を記録した。新人投手が年間のローテーションに組み込まれ、二桁勝利を達成したことは、2026年の巨人投手陣を語るうえで外せない実績だ。
3. 戸郷翔征の復調を示す終盤の登板
戸郷は14試合に先発し、5勝3敗、防御率2.48。80イニングで82奪三振を記録した。登板数は井上や竹丸より少ないものの、シーズン終盤には長いイニングを投げる試合もあり、次季の先発構想を考えるうえで重要な存在となった。
【巨人の先発投手8人を2026年の成績で比較】

ここでは、検索されることの多い主要投手8人について、2026年の一軍成績を整理する。
2026年度レギュラーシーズン終了時点。投球回はNPBの表記に準拠。
出典:NPB公式個人成績、スポーツナビ、各選手の年度別成績。登板数と先発数は区別して記載。
この比較から見えるのは、先発の安定性と登板機会の多さが必ずしも一致しないことだ。
井上は防御率と投球回で際立ち、竹丸は勝利数と奪三振で存在感を示した。一方、山﨑は登板数が6試合にとどまり、西舘は14試合の登板のうち10試合が先発だった。
したがって、単純に勝利数だけで2027年の序列を決めるのは適切ではない。先発回数、投球回、QS、WHIP、対戦相手、登板間隔を組み合わせて評価する必要がある。
【戸郷翔征・井上温大・竹丸和幸の先発評価】

戸郷翔征|次季のエース候補として復調を継続できるか
14先発・5勝3敗・82奪三振
2026年の戸郷は、14先発で80イニングを消化した。特に注目したいのは、82奪三振に対して与四球24という数字だ。
奪三振率は9.23。打者を力で押し込む能力を維持しており、被打率も.199だった。防御率だけでなく、打者を抑える投球内容にも一定の評価ができる。
登板例を見ると、6月10日の楽天戦では9回を投げ切り、14奪三振、無失点の完封勝利を記録した。さらに9月29日の広島戦でも8回2/3を投げて1失点。終盤に長いイニングを消化したことは、次季に向けた好材料だ。
2027年の先発予想では、戸郷をローテーション上位に置く考え方が自然だろう。
ただし、2026年の14先発という数字は、年間を通じて固定された先発投手と比べれば少ない。登板数と投球回を増やし、年間を通して安定した状態を維持できるかが最大の注目点となる。
井上温大|2026年の投手陣で最も安定した数字
23先発・10勝8敗・146奪三振
井上の2026年成績は、巨人の先発陣の中でも特に高く評価できる。
23先発、147イニング、146奪三振に加えて、WHIPは0.98。さらに23先発中17試合でQSを達成している。
QSとは、先発投手が6イニング以上を投げ、自責点3以内に抑えた試合を指す。QS率は73.9%であり、先発として試合を安定させる能力が数字に表れている。
特に注目したいのは、四球の少なさだ。147イニングで与四球30。奪三振146と合わせて考えると、無駄な走者を出さずにアウトを積み重ねる投球ができていた。
2025年は4勝8敗、防御率3.70だったが、2026年は10勝8敗、防御率2.02へ改善した。前年との比較でも、先発投手としての成長が明確に見える。
2027年も先発ローテーションの中心候補と考えられる。年間147イニングを投げた実績は大きく、次季も同水準の稼働を維持できれば、チームの先発陣を支える存在になる。
竹丸和幸|新人から主力へ。11勝の価値
22先発・防御率3.27・142奪三振
竹丸は2025年ドラフト1位で巨人に入団した左腕だ。2026年は22試合すべてに先発し、11勝9敗、防御率3.27という成績を残した。
新人投手にとって、シーズンを通じて先発機会を得ること自体が簡単ではない。その中で126回2/3を投げ、142奪三振を記録したことは、次季への期待を高める材料になる。
また、奪三振率は10.09。左腕として三振を取れる能力が数字に表れている。
ただし、11勝という結果だけで投球内容を評価することはできない。防御率3.27、与四球40、被本塁打14という部分には改善の余地がある。
次季は、球数を抑えて長いイニングを投げること、走者を背負った場面で失点を防ぐことが課題になる。
【山﨑伊織・小笠原慎之介・田中将大・西舘勇陽・又木鉄平の起用を分析】
山﨑伊織|実績と2026年の数字に開き
6先発・1勝1敗・33回1/3
山﨑の2026年は、前年までの実績を考えると物足りない数字となった。
2025年は25先発で11勝4敗、防御率2.07。ところが2026年は6先発、1勝1敗、防御率4.59だった。
被安打36、与四球13、WHIP1.47という内容も、過去の安定したシーズンと比べると厳しい。
一方で、6試合の成績だけで実力を判断するのも早計だ。
2027年の先発予想では、山﨑は復調が期待される実績組という位置づけになる。シーズンを通して先発できる状態を整え、以前のようにイニングを稼げるかが焦点だ。
小笠原慎之介|左腕の選択肢として重要
11先発・5勝4敗・54奪三振
小笠原は2026年に11先発し、66回1/3を投げた。防御率2.31、WHIP0.98という数字は安定感を示している。
QSは7試合。先発した試合のうち複数回で6イニング以上を投げ、自責点を抑える投球ができていた。
特に9月6日の広島戦では9イニングを投げ切り、無失点で勝利した。完投できる能力を示した試合として、次季を展望するうえでも印象的な登板だ。
井上とともに左腕の先発候補を構成できる点は、巨人にとって大きい。
田中将大|経験を生かしたローテーション入り
13先発・4勝4敗・49奪三振
田中は2026年に13試合すべてで先発し、68回1/3を投げた。
4勝4敗、防御率3.42という成績で、先発として一定の役割を担った。QSは5試合だった。
9月19日の中日戦では7イニングを投げ、1失点で勝利。経験を生かして試合を組み立てた登板の一つだ。
2027年は年齢や登板間隔も考慮した起用が想定される。毎週同じ間隔で先発する形だけでなく、投球内容やコンディションを見ながら登板機会を調整する選択肢もある。
西舘勇陽|先発と救援の両面で期待される存在
14登板・10先発・2勝4敗
西舘は14試合に登板し、そのうち10試合で先発した。57イニング、65奪三振、防御率3.00という成績だ。
奪三振率は10.26。三振を奪う能力は高く、先発投手としての可能性を感じさせる数字になっている。
一方で、与四球25、被本塁打10という部分には改善の余地がある。QSは4試合で、安定して6イニング以上を投げることが次の課題だ。
2027年の起用では、先発ローテーションへの定着を目指すのか、先発と救援を兼ねるのかが注目される。
又木鉄平|先発候補としての実績を積み上げられるか
5登板・2先発・1勝1敗
又木は2026年に一軍で5試合に登板し、そのうち2試合で先発した。
投球回は15イニング、奪三振9、防御率4.80。WHIPは2.00で、走者を出す頻度が高かった。
一軍での登板機会は限られたものの、左腕の先発候補として選択肢に入る投手だ。2027年にローテーションへ定着するには、与四球を減らし、走者を背負った場面での失点を抑えることが求められる。
【対戦相手別の先発傾向と登板間隔を検証】
巨人先発予想を考えるとき、選手のシーズン通算成績だけでは見えてこない部分がある。
それが対戦相手との相性や、登板間隔による投球内容の違いだ。
対戦相手別に見る注目登板
2026年の一軍登板記録から、代表的な試合を取り上げる。
- 戸郷翔征・楽天戦(6月10日): 9回無失点、14奪三振の完封勝利。長いイニングを投げながら三振を奪う能力を示した。
- 戸郷翔征・広島戦(9月29日): 8回2/3を1失点。シーズン終盤の安定した投球だった。
- 井上温大・DeNA戦(5月15日): 8回無失点。先発投手として試合を支配する内容だった。
- 井上温大・広島戦(9月25日): 7回2/3を投げて1失点。結果は敗戦だったが、投球内容は安定していた。
- 竹丸和幸・阪神戦(9月12日): 7回1失点、10奪三振で勝利。強力な打線に対しても三振を奪った。
- 小笠原慎之介・広島戦(9月6日): 9回無失点の完投勝利。左腕としての安定感を示した。
- 西舘勇陽・DeNA戦(9月2日): 6回無失点、10奪三振。先発として高い奪三振能力を発揮した。
これらの試合を見ると、同じ投手でも対戦相手や登板日の状況によって投球内容が変わることが分かる。
ただし、1試合の好投をそのまま対戦相手別の通算相性と判断することはできない。2027年の先発予想では、複数年の対戦成績や球場別の成績も合わせて確認したい。
先発投手の登板間隔はどう見るべきか
NPBの公式戦では、試合日程や移動、休養日によって先発投手の登板間隔が変わる。
2026年の巨人では、井上や竹丸が中6日を基本とするような周期で登板した例が複数確認できる。
一方で、日程の空きやローテーションの調整によって、前回登板から1週間以上空くケースもあった。
先発投手の登板間隔を確認するときは、次の3点が重要になる。
中6日を維持できるか
通常のローテーションを維持できる投手は、年間を通して先発の計算が立ちやすい。井上や竹丸のように年間20試合以上の先発実績がある選手は、この点で評価しやすい。
登板間隔が長くなった理由
単純な休養なのか、日程上の調整なのか、コンディション管理なのかによって意味が異なる。登板が空いたという事実だけで、故障や不調を判断することはできない。
登板後の投球内容
登板間隔が短い場合でも、球数が少なく投球内容が安定していれば、次回登板への影響は異なる。逆に、球数の多い登板後は慎重な調整が必要になる。
2027年の巨人先発予想では、登板間隔と投球数をセットで見ることが大切だ。
巨人予告先発と先発予想は何が違う?
検索で混同されやすいのが「巨人先発予想」と「巨人予告先発」だ。
この2つは意味が異なる。
- 先発予想: 過去のローテーション、登板間隔、成績、相手打線などから次の先発投手を推測すること。
- 予告先発: 球団・NPBから発表される公式の先発投手情報。
2026年の公式戦は全日程が終了しているため、10月30日時点で2026年レギュラーシーズンの次回予告先発を待つ状況ではない。
2027年の予告先発についても、開幕前の公式発表と、シーズン前の予想記事は分けて考える必要がある。
【2027年の巨人先発ローテーション予想!次季の候補は誰?】
2026年の成績を踏まえると、2027年の先発候補は大きく3つのグループに分けられる。
第1グループ:ローテーションの中心候補
井上温大
防御率2.02・147イニング
竹丸和幸
11勝・126回2/3・142奪三振
戸郷翔征
防御率2.48・82奪三振
第2グループ:先発枠を争う実績組
小笠原慎之介
防御率2.31・5勝
山﨑伊織
過去の実績と2026年の巻き返しが焦点
田中将大
13先発・4勝
第3グループ:競争・追加枠
西舘勇陽
先発・救援の両面で実績
又木鉄平
左腕の追加先発候補
2026年実績を基にした編集部予想。2027年の契約、登録、コンディション、補強によって変更される可能性がある。
2027年の先発ローテーションはどう組まれる?
現時点で考えられるのは、井上、竹丸、戸郷を中心に、小笠原と山﨑を加えた構成だ。
残る枠については、田中や西舘の状態、外国人投手の編成、若手投手の成長によって競争が生まれる可能性がある。
特に注目したいのは、左腕の配置だ。
井上と竹丸は2026年にそれぞれ異なる強みを見せた。小笠原も加わることで、左腕を複数人ローテーションに組み込める可能性がある。
一方、右腕では戸郷の年間稼働と山﨑の復調が重要になる。先発投手の左右バランスだけでなく、相手打線に応じて投手を配置できるかもポイントだ。
次季の先発予想で確認したい5つの判断材料
2027年の先発投手を見極めるときは、次の順番で確認すると分かりやすい。
1. 前年の先発試合数: 20試合以上の先発実績があるか。
2. 防御率とWHIP: 失点だけでなく、走者を出す頻度も確認する。
3. QS率: 6イニング以上を安定して投げられるか。
4. 登板間隔: 中6日前後の周期で継続的に投げられるか。
5. 対戦相手別の成績: 阪神、DeNA、広島、中日、ヤクルトとの対戦でどのような投球をしているか。
この5項目を見れば、単に知名度が高い投手を並べるだけでは分からない、実際のローテーション争いが見えてくる。
【巨人先発予想2026年に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年の巨人で最も防御率が良かった先発投手は誰ですか?
A1:井上温大です。23先発、147イニングで防御率2.02を記録しました。WHIPも0.98で、2026年の巨人先発陣を代表する成績でした。
Q2:2026年の巨人で最も勝ち星を挙げた先発投手は誰ですか?
A2:竹丸和幸です。22先発で11勝9敗、防御率3.27を記録しました。新人ながら二桁勝利を達成した点が大きな成果です。
Q3:戸郷翔征の2026年の登板成績は?
A3:14先発で5勝3敗、防御率2.48、80イニング、82奪三振でした。6月10日の楽天戦では14奪三振の完封勝利を記録しています。
Q4:山﨑伊織の2026年の防御率はいくつですか?
A4:防御率4.59です。6先発で1勝1敗、33回1/3を投げました。2025年の防御率2.07と比較すると、成績面では苦しいシーズンでした。
Q5:2027年の巨人先発ローテーションで有力なのは誰ですか?
A5:2026年の実績からは、井上温大、竹丸和幸、戸郷翔征が中心候補です。小笠原慎之介や山﨑伊織、田中将大、西舘勇陽らも先発枠を争う候補になります。
Q6:又木鉄平は2026年に何試合先発しましたか?
A6:一軍では5試合に登板し、そのうち2試合で先発しました。1勝1敗、防御率4.80、15イニングという成績です。
Q7:巨人の予告先発はどこで確認できますか?
A7:NPB公式の試合日程・試合結果や球団の公式発表で確認できます。予想段階の情報と公式に発表された先発投手は区別して確認することが大切です。
まとめ:2027年の巨人先発陣は実績組と成長株の競争に注目
2026年の巨人はセ・リーグ2位でレギュラーシーズンを終え、先発陣では井上温大と竹丸和幸が特に目立つ成績を残した。井上は防御率2.02、竹丸は11勝。戸郷翔征も防御率2.48と、次季につながる数字を記録している。
一方、山﨑伊織は2025年までの実績を考えると巻き返しが期待され、小笠原慎之介は左腕として安定した成績を残した。田中将大、西舘勇陽、又木鉄平にも、それぞれ先発としての役割を広げる余地がある。
2027年の巨人先発予想で最も注目したいのは、井上・竹丸・戸郷を中心とした軸がどこまで固定されるか、そして山﨑や小笠原らがどのように加わるかという点だ。
先発投手の評価は、勝利数だけでは決まらない。防御率、WHIP、QS率、投球回、対戦相手別の成績、登板間隔まで確認することで、次季のローテーション争いをより正確に読み解ける。2027年の開幕ローテーション発表まで、各投手の調整状況と新たな補強情報が大きな注目材料となる。