阪神大賞典の過去結果を総まとめ!歴代優勝馬・全着順と2026年レコードを徹底解説
阪神大賞典の過去結果を調べるなら、歴代優勝馬だけでなく、過去10年の全着順、単勝人気、払戻金、枠順や脚質の傾向まで確認しておきたい。天皇賞(春)へ向かう長距離路線の重要な前哨戦であり、実績馬が順当に勝つ年もあれば、人気薄が2着・3着に食い込んで高配当になる年もある。
2026年3月22日に開催された第74回阪神大賞典では、1番人気のアドマイヤテラが3分02秒0のコースレコードで優勝。武豊騎手とのコンビで2着に3馬身差をつけ、長距離戦での能力を改めて示した。2着には6番人気アクアヴァーナル、3着には2番人気ダノンシーマが入っている。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の結果:アドマイヤテラが3分02秒0のレコードで勝利。
- 過去10年の傾向:1番人気は4勝、4歳馬は5勝と若い世代が優勢。
- 脚質の特徴:先行とマクリが好成績。追い込み一辺倒では勝ち切りにくい。
- 配当の注目点:2021年には3連単12万400円の高配当が発生。
- レースの位置付け:天皇賞(春)の前哨戦で、優勝馬には優先出走権が与えられる。
【2026年最新結果】アドマイヤテラが阪神大賞典をレコード制覇!全着順と払戻金
2026年3月22日、阪神競馬場で第74回阪神大賞典(GⅡ)が行われた。芝3000m、右回り、良馬場という条件で争われた一戦は、1番人気アドマイヤテラが勝利。勝ち時計は3分02秒0で、レースレコードを更新した。
アドマイヤテラは牡5歳、負担重量58kg。鞍上は武豊騎手、管理調教師は友道康夫調教師だった。中団で脚をため、勝負どころから進出すると、直線で力強く抜け出した。
2026年阪神大賞典の全着順・人気

JRAの公式確定成績による2026年の全着順は以下のとおり。10頭立てで、上位3頭は1番人気、6番人気、2番人気という組み合わせだった。
- 1着:アドマイヤテラ(1番人気) 3分02秒0・武豊
- 2着:アクアヴァーナル(6番人気) 3分02秒5・坂井瑠星
- 3着:ダノンシーマ(2番人気) 3分02秒7・川田将雅
- 4着:シュヴァリエローズ(7番人気)
- 5着:マイネルエンペラー(4番人気)
- 6着:サンライズソレイユ(8番人気)
- 7着:レッドバンデ(3番人気)
- 8着:メイショウブレゲ(9番人気)
- 9着:ファミリータイム(5番人気)
- 10着:ダンディズム(10番人気)
2着アクアヴァーナルは6番人気の伏兵だったが、最後まで勝ち馬を追い、3着ダノンシーマも2番人気の支持に応えた。人気上位馬が中心となりながらも、2着に中穴が入った決着だった。
2026年の阪神大賞典・払戻金一覧

- 単勝:1番 310円
- 複勝:1番 120円、4番 240円、5番 140円
- 枠連:1-4 1,750円
- 馬連:1-4 1,690円
- ワイド:1-4 570円、1-5 260円、4-5 560円
- 馬単:1-4 2,540円
- 3連複:1-4-5 1,540円
- 3連単:1-4-5 8,030円
3連単は8,030円。アドマイヤテラが1番人気だったことに加え、3着以内に2番人気と6番人気が入ったため、極端な高配当にはならなかった。
武豊騎手は40年連続重賞勝利、阪神大賞典は9勝目
2026年のレースでは、勝ち馬だけでなく武豊騎手の記録も大きな話題となった。
武豊騎手は1987年のデビュー以来、40年連続となるJRA重賞勝利を達成。さらに阪神大賞典では通算9勝目を挙げ、自身が京都大賞典で持つ同一重賞9勝の記録に並んだ。
長距離戦では、馬のスタミナだけでなく、道中で脚を温存する判断や仕掛けるタイミングが勝敗を左右する。2026年のアドマイヤテラの勝利は、武豊騎手の長距離戦での経験も印象づける結果となった。
【過去10年の結果】2016~2025年の全着順・人気・払戻金
阪神大賞典の過去10年を振り返ると、シュヴァルグラン、サトノダイヤモンド、ディープボンド、テーオーロイヤルなど、後に長距離路線で活躍する馬が優勝している。
以下は2016~2025年の10開催分について、JRAの確定成績をもとに整理した一覧だ。全着順は上から順番に記載し、勝ち馬の人気と主要券種の払戻金も併記した。
阪神大賞典・過去10年の全着順と主要払戻金
| 年 | 全着順(1着馬の人気) | 単勝 | 馬連 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016年 | シュヴァルグラン(1人気)→タンタアレグリア→アドマイヤデウス→タマモベストプレイ→マイネルメダリスト→カレンミロティック→トーホウジャッカル→カムフィー→アドマイヤフライト→サイモントルナーレ→ストロベリーキング | 300円 | 670円 | 1,150円 | 810円 | 3,310円 |
| 2017年 | サトノダイヤモンド(1人気)→シュヴァルグラン→トーセンバジル→タマモベストプレイ→スピリッツミノル→マドリードカフェ→ワンアンドオンリー→トウシンモンステラ→レーヴミストラル→ウインスペクトル | 110円 | 140円 | 170円 | 470円 | 740円 |
| 2018年 | レインボーライン(3人気)→サトノクロニクル→クリンチャー→アルバート→カレンミロティック→ヤマカツライデン→シホウ→ムイトオブリガード→スーパーマックス→トミケンスラーヴァ→コウエイワンマン | 560円 | 1,290円 | 2,710円 | 760円 | 6,530円 |
| 2019年 | シャケトラ(1人気)→カフジプリンス→ロードヴァンドール→ソールインパクト→アドマイヤエイカン→リッジマン→ケントオー→ヴォージュ→ステイインシアトル→コルコバード→サイモンラムセス | 220円 | 2,700円 | 3,830円 | 27,560円 | 87,820円 |
| 2020年 | ユーキャンスマイル(2人気)→トーセンカンビーナ→メイショウテンゲン→ムイトオブリガード→メロディーレーン→タイセイトレイル→キセキ→ボスジラ→レノヴァール→ドレッドノータス | 590円 | 3,720円 | 7,120円 | 7,550円 | 40,140円 |
| 2021年 | ディープボンド(3人気)→ユーキャンスマイル→ナムラドノヴァン→シロニイ→ダンスディライト→メイショウテンゲン→アリストテレス→タイセイトレイル→アドマイヤジャスタ→ショウリュウイクゾ→タイセイモナーク→ツーエムアロンソ→ゴースト(中止) | 1,030円 | 3,510円 | 7,640円 | 25,170円 | 120,400円 |
| 2022年 | ディープボンド(1人気)→アイアンバローズ→シルヴァーソニック→マカオンドール→ユーキャンスマイル→キングオブドラゴン→トーセンカンビーナ→シロニイ→マンオブスピリット→アドマイヤアルバ→サンアップルトン→ゴースト→ダンビュライト | 120円 | 780円 | 880円 | 1,680円 | 3,930円 |
| 2023年 | ジャスティンパレス(2人気)→ボルドグフーシュ→ブレークアップ→アフリカンゴールド→ディープボンド→サンレイポケット→アイアンバローズ→ユーキャンスマイル→ゼーゲン→アケルナルスター→メロディーレーン→シロニイ→ノーチカルチャート→メイショウテンゲン | 310円 | 230円 | 540円 | 1,360円 | 3,860円 |
| 2024年 | テーオーロイヤル(2人気)→ワープスピード→ブローザホーン→プリュムドール→ゴールデンスナップ→サヴォーナ→ディープボンド→メイショウブレゲ→ジャンカズマ→ショウナンバシット→シルヴァーソニック→ディアスティマ→ユーキャンスマイル→アンタンスルフレ→ゼーゲン | 330円 | 1,590円 | 2,490円 | 1,770円 | 10,660円 |
| 2025年 | サンライズアース(4人気)→マコトヴェリーキー→ブローザホーン→ショウナンラプンタ→ヴェローチェエラ→ゴールデンスナップ→ワープスピード→ウインエアフォルク→リンフレスカンテ→コパノサントス→ウィープディライト | 570円 | 5,520円 | 7,860円 | 17,050円 | 87,640円 |
注:払戻金は各年の確定結果における的中組み合わせ1口あたりの金額。全着順は競走中止を含む。複勝・枠連・ワイドなどはJRAの各年度の確定成績を参照。
過去10年で最も高額だった3連単は2021年の12万400円
配当面で最も目立つのは2021年だ。3番人気ディープボンドが優勝し、2着ユーキャンスマイル、3着ナムラドノヴァンという結果で、3連単は120,400円となった。
2025年も波乱含みの決着だった。4番人気サンライズアースが勝ち、7番人気マコトヴェリーキーが2着、5番人気ブローザホーンが3着。3連単は87,640円まで上昇している。
2019年にも3連単87,820円が記録されており、上位人気が優勢なレースであっても、組み合わせ次第では大きな配当が発生する。
反対に、2017年は1番人気サトノダイヤモンドが順当に勝利し、2着に2番人気シュヴァルグラン、3着に5番人気トーセンバジルが入った。3連単はわずか740円だった。
つまり、阪神大賞典は毎年荒れる重賞でも、毎年堅い重賞でもない。軸馬の信頼度と相手候補の選定を分けて考える必要がある。
【歴代優勝馬】阪神大賞典の過去20年・名ステイヤーの系譜
2007~2026年の歴代優勝馬を見ると、阪神大賞典が日本の長距離競馬を代表する重賞であることが分かる。
過去20年の優勝馬を年代順に整理すると、次のようになる。
2007~2011年の優勝馬
- 2007年:アイポッパー
- 2008年:アドマイヤジュピタ
- 2009年:アサクサキングス
- 2010年:トウカイトリック
- 2011年:ナムラクレセント
2012~2016年の優勝馬
- 2012年:ギュスターヴクライ
- 2013年:ゴールドシップ
- 2014年:ゴールドシップ
- 2015年:ゴールドシップ
- 2016年:シュヴァルグラン
2017~2021年の優勝馬
- 2017年:サトノダイヤモンド
- 2018年:レインボーライン
- 2019年:シャケトラ
- 2020年:ユーキャンスマイル
- 2021年:ディープボンド
2022~2026年の優勝馬
- 2022年:ディープボンド
- 2023年:ジャスティンパレス
- 2024年:テーオーロイヤル
- 2025年:サンライズアース
- 2026年:アドマイヤテラ
歴代優勝馬で注目したい連覇・複数回制覇
歴代優勝馬の中でも、特に注目したいのがゴールドシップとディープボンドだ。
ゴールドシップは2013年、2014年、2015年に3年連続で優勝。阪神大賞典の歴史を語るうえで欠かせない存在となっている。
ゴールドシップは長距離適性に加え、勝負どころから一気に進出する独特の競馬で知られた。阪神の芝3000mという舞台でも、その持ち味を存分に発揮した。
一方、ディープボンドは2021年と2022年に連覇。2021年は3番人気で勝ち、2022年は1番人気に応えて連勝を達成した。
この2頭の実績からも、阪神大賞典では一度の好走だけでなく、長距離適性を継続して発揮できる馬が強いことがうかがえる。
歴代優勝馬と関係する主要エンティティ
- ゴールドシップ:2013~2015年の3連覇を達成した代表的な長距離馬。
- ディープボンド:2021~2022年の連覇を達成。
- サトノダイヤモンド:2017年優勝馬。2016年には菊花賞を制した実績も持つ。
- シュヴァルグラン:2016年優勝馬。翌2017年には2着に入った。
- テーオーロイヤル:2024年優勝馬で、長距離GⅠ路線でも実績を残した。
- アドマイヤテラ:2026年優勝馬。武豊騎手とのコンビでレコードを更新。
これらの馬に共通するのは、単純な瞬発力だけでなく、長距離を走り切る持続力と勝負どころで動ける機動力を備えていた点だ。
【過去10年の傾向を検証】人気・枠順・脚質・年齢・前走別成績
阪神大賞典の予想で参考になるのが、過去の人気別成績、枠順別成績、脚質別成績、年齢別成績、前走別成績だ。
以下では、2026年の予想段階で使われた2016~2025年の10開催分の集計を基準に、傾向を確認する。2026年の確定結果は前述のとおり別途反映して考えたい。
人気別成績:1番人気は勝率40%・複勝率70%
阪神大賞典の人気別成績では、1番人気の信頼度が比較的高い。
- 1番人気:4-1-2-3(勝率40.0%・複勝率70.0%)
- 2番人気:3-2-0-5(勝率30.0%・複勝率50.0%)
- 3番人気:2-0-2-6(勝率20.0%・複勝率40.0%)
- 4・5番人気:1-4-4-11(複勝率45.0%)
- 6・7番人気:0-3-0-27(複勝率10.0%)
- 8番人気以下:0-0-2-47(複勝率4.1%)
1番人気は10開催で4勝。3着以内に入った回数は7回で、馬券圏内を外したのは2020年、2021年、2025年だった。
特に2025年は1番人気ショウナンラプンタが4着に敗れ、4番人気サンライズアースが優勝。人気だけで勝ち馬を決められないことを示した。
一方、2026年は1番人気アドマイヤテラが勝利。直近の結果も、人気馬の能力を評価する基本方針を裏付けるものとなった。
1番人気を軸にする考え方は有効だが、相手には4~7番人気まで視野を広げたい。特に2着・3着で人気の盲点になった馬が入るケースには注意したい。
枠順別成績:外枠の勝ち星と中枠の安定感に注目
枠順別では、過去10年の8枠が4勝と最多。7枠も2勝しており、外寄りの枠から勝ち馬が出ている。
- 1枠:0-1-1-8
- 2枠:0-0-2-9
- 3枠:1-1-1-9
- 4枠:1-1-2-10
- 5枠:1-2-2-9
- 6枠:1-4-1-12
- 7枠:2-1-1-16
- 8枠:4-0-0-16
8枠は4勝を挙げているものの、2着・3着はゼロ。対照的に6枠は2着4回、3着1回で、複勝率33.3%となっている。
また、5枠も複勝率35.7%と安定している。勝ち切る確率と馬券圏内に入る確率を分けて考えることが大切だ。
ただし、2026年は1枠1番のアドマイヤテラが優勝した。過去の外枠優勢という数字だけで内枠を軽視するのは危険だ。枠順はコース取りや展開と合わせて判断したい。
脚質別成績:先行とマクリが勝ち切るための重要ポイント
脚質別成績では、先行とマクリが特に優秀だ。
- 逃げ:1-1-1-9
- 先行:4-5-3-24
- 差し:1-2-3-25
- 追込:0-1-3-31
- マクリ:4-1-0-0
先行馬は4勝、マクリ馬は4勝。合わせて10年で8勝を挙げている。
注目すべきはマクリの成績で、過去10年では5頭が該当し、4勝・2着1回と全馬が連対している。
マクリとは、勝負どころで後方から一気にポジションを上げていく競馬のこと。阪神芝3000mでは、直線だけで差し切るのではなく、コーナーから早めに進出する能力が大きな武器になる。
一方、追込馬は31頭が出走して2着1回、3着3回。勝ち星はない。後方で脚をためるだけでは、短い直線で前を捕まえきれないケースがある。
2026年のアドマイヤテラも、最後方から直線だけで追い込む競馬ではなく、勝負どころで中団から位置を上げていた。この点は過去の脚質傾向と重なる。
年齢別成績:4歳馬が最多5勝、7歳以上は苦戦
年齢別では4歳馬が最も優秀で、過去10年に5勝を記録している。
- 4歳:5-4-2-13(勝率20.8%・複勝率45.8%)
- 5歳:3-4-4-19(勝率10.0%・複勝率36.7%)
- 6歳:2-2-4-20(勝率7.1%・複勝率28.6%)
- 7歳以上:0-0-0-37(3着以内なし)
4歳馬は勝率・連対率・複勝率のすべてで優勢。5歳馬も3勝しており、4~5歳の若い世代が中心となっている。
7歳以上の馬は過去10年で37頭が出走したが、3着以内はゼロだった。
もっとも、年齢だけで能力を判断するのは早計だ。2026年には8歳のシュヴァリエローズが4着に入り、10歳のダンディズムも出走している。高齢馬でも実績や調子によって上位争いに近づく可能性はあるが、軸馬として評価する際は慎重さが必要だ。
前走別成績:有馬記念組とGⅠ組に注目
前走別成績では、GⅠから参戦する馬が高い好走率を示している。
- 前走GⅠ:5-4-3-9(複勝率57.1%)
- 前走GⅡ:2-2-4-26(複勝率23.5%)
- 前走GⅢ:2-2-2-21(複勝率22.2%)
- 前走オープン特別・リステッド:0-0-1-17(複勝率5.6%)
- 前走条件戦:1-2-0-16(複勝率15.8%)
GⅠ組は出走21頭で12頭が3着以内に入っている。中でも前走有馬記念組は4-4-2-6と好成績を残している。
有馬記念は中山芝2500mのGⅠであり、スタミナと持続力を要求されるレースだ。その経験を持つ馬が阪神の芝3000mでも力を発揮している点は興味深い。
一方、ダイヤモンドステークス組も1-2-2-15。長距離重賞での経験を積んだ馬が、阪神大賞典で結果を出すケースも少なくない。
前走の着順だけでなく、どのレースを走ってきたか、距離や相手関係がどうだったかまで確認することが重要になる。
【阪神競馬場芝3000m】コースの特徴と天皇賞(春)前哨戦としての重要性
阪神大賞典を分析するうえで、阪神競馬場の芝3000mという舞台を理解しておきたい。
このコースは右回りの内回りコースを使用し、約1周半を走る長距離設定。コーナーを6回通過するため、単純なスタミナだけではなく、折り合いや位置取り、コーナリングの巧さも求められる。
阪神芝3000mの主な特徴
- コース:阪神競馬場・芝3000m・右回り内回り
- コーナー:合計6回通過
- 最後の直線:Aコースで356.5m
- 高低差:芝コース全体で1.9m
- ゴール前:残り200m付近から急坂が待ち受ける
スタート地点は向正面の2コーナー出口付近。最初のコーナーまでの距離が確保されているため、序盤の位置取りも重要になる。
また、阪神の内回りコースは外回りより直線が短い。最後の直線に入ってから大きく位置を上げるのは簡単ではなく、2周目の勝負どころで前との差を詰められるかがポイントだ。
特に残り800m付近からの下りと、その先に待つゴール前の急坂は重要。下りを利用して加速した後、最後まで脚を維持できるかが勝敗を分ける。
なぜ阪神大賞典は天皇賞(春)の前哨戦なのか
阪神大賞典は、春の長距離GⅠである天皇賞(春)へ向かう重要なステップレースとして位置付けられている。
天皇賞(春)は芝3200mで行われるため、3000mの阪神大賞典は距離適性を確認するうえで非常に参考になる。
さらにJRAの2026年天皇賞(春)の公式案内では、阪神大賞典の1着馬に優先出走権が与えられることが明記されている。
この制度があるため、阪神大賞典は単なるGⅡタイトル争いではない。春の長距離王決定戦に向けて、実力馬が本番への切符を懸けて戦う舞台でもある。
2026年のアドマイヤテラも、レコード勝ちによって天皇賞(春)への優先出走権を獲得した。
阪神大賞典から天皇賞(春)を考える際のポイント
阪神大賞典で好走した馬を天皇賞(春)でも評価する場合、着順だけでなくレース内容を見る必要がある。
- 3000mを走っても最後まで余力を残していたか
- 勝負どころで自分から動けていたか
- 急坂を上ってからも伸び続けていたか
- 3200mへの距離延長に対応できるスタミナがあるか
- レース間隔や馬体の状態に問題がないか
特に、阪神大賞典で早めに動いて勝った馬と、展開に恵まれて好走した馬では、本番での評価が変わることもある。
長距離GⅠを見据えるなら、結果の数字だけでなく、どのような競馬でその着順に到達したかを確認したい。
【プロの結論】阪神大賞典の過去データを予想に生かす5つの判断基準
過去の成績を整理すると、阪神大賞典は上位人気と若い世代が強く、先行やマクリによって早めに動ける馬が優勢なレースだ。
ただし、過去データをそのまま次のレースに当てはめるだけでは十分ではない。重要なのは、数字が示す傾向と実際の出走馬の能力を組み合わせることだ。
判断基準1:1番人気の実績を軸にしながら相手を広げる
1番人気は過去10年で4勝、複勝率70%。信頼できる数字だが、毎回勝つわけではない。
2025年のように4番人気が優勝し、7番人気が2着に入ることもある。上位人気を中心に考えながら、5~7番人気の中に距離適性や展開面で魅力のある馬がいないか確認したい。
判断基準2:4歳・5歳の長距離適性を重視する
4歳馬が最多5勝、5歳馬が3勝。年齢別の数字では若い世代が明確に優勢だ。
ただし、若いだけで評価するのではなく、菊花賞や有馬記念、ダイヤモンドステークスなどで長距離適性を示しているかを確認することが大切になる。
判断基準3:先行力と勝負どころの機動力を確認する
先行とマクリで過去10年の勝ち馬の8割を占める。直線だけの瞬発力勝負になると考えるより、2周目の3コーナー付近から動ける馬を評価したい。
近走で4コーナーをどの位置で通過しているか、長く脚を使えるかは重要な確認材料となる。
判断基準4:前走の格と距離を重視する
前走GⅠ組は複勝率57.1%で、有馬記念組が4勝と優秀だ。
ただし、前走がGⅡやGⅢだからといって一律に評価を下げる必要はない。ダイヤモンドステークスなど、長距離適性を確認できるレースから参戦する馬も有力な候補となる。
判断基準5:枠順だけで評価を決めない
8枠の勝利数が多い一方、2026年は1枠のアドマイヤテラがレコード勝ちを達成した。
枠順はコース取りに影響するが、3000mという距離では道中の折り合い、ペース、騎手の判断も大きい。過去の枠順別成績を参考にしつつ、馬自身の能力を優先したい。
過去データから分かる誤解しやすいポイント
阪神大賞典については、次の3点を混同しないことが重要だ。
- 1番人気が強い=必ず勝つ、ではない。過去10年でも3回は4着以下に敗れている。
- 外枠が勝っている=内枠が不利、ではない。2026年は1枠からレコード勝ちが出た。
- 長距離戦=追い込みが有利、ではない。過去10年ではマクリと先行が勝ち切る傾向を示している。
特に、過去の数字は一定期間の結果を集計したものであり、出走馬の能力や馬場状態が変われば傾向も変化する。2026年の結果は、枠順や人気の数字を固定観念として使わないことの重要性を示している。
阪神大賞典の過去に関するよくある質問(FAQ)
Q1:阪神大賞典の過去10年で1番人気は何勝していますか?
A1:2016~2025年の10開催では4勝です。成績は4-1-2-3で、勝率40.0%、複勝率70.0%となっています。
Q2:2026年の阪神大賞典の優勝馬はどの馬ですか?
A2:アドマイヤテラです。2026年3月22日に武豊騎手とのコンビで優勝し、3分02秒0のレコードを記録しました。
Q3:阪神大賞典の過去20年で最も印象的な連覇は?
A3:ゴールドシップの2013~2015年の3連覇です。また、ディープボンドも2021年と2022年に連覇しています。
Q4:阪神大賞典は天皇賞(春)の前哨戦ですか?
A4:はい。天皇賞(春)へ向けた重要なステップレースです。阪神大賞典の1着馬には天皇賞(春)の優先出走権が与えられます。
Q5:阪神大賞典で有利な脚質は何ですか?
A5:過去10年の集計では先行が4勝、マクリが4勝しています。勝負どころで早めに進出できる機動力が大切です。
まとめ:阪神大賞典の過去結果から見える長距離戦の攻略ポイント
阪神大賞典の過去20年を振り返ると、ゴールドシップの3連覇、ディープボンドの連覇など、長距離適性を継続して発揮した馬が歴史に名を残してきた。
過去10年のデータでは、1番人気が4勝、4歳馬が5勝。脚質では先行とマクリが優勢で、前走GⅠ組、とりわけ有馬記念組にも注目したい。
そして2026年は、アドマイヤテラが3分02秒0のレコードで優勝。武豊騎手とのコンビで、阪神大賞典の新たな歴史を刻んだ。
予想に役立てるなら、人気・年齢・枠順だけに頼らず、阪神芝3000mへの適性、前走の内容、勝負どころで動ける脚質を総合的に評価することが大切だ。
阪神大賞典は、単なるスタミナ比べではない。長距離を走り切る持続力、仕掛けのタイミング、最後の急坂を乗り越える力が試される一戦である。歴代優勝馬と過去の全着順を振り返ることは、次の長距離重賞を読み解くうえでも大きな手掛かりとなる。
主な参照資料: JRA公式レース成績・払戻金、JRA競馬場コース紹介、JRA天皇賞(春)公式案内、過去10年の競馬データ集計。