【2026年11月場所】朝乃山が東前頭筆頭に昇進した理由とは?

目次

番付発表:2026年10月26日/九州場所初日:11月8日

東前頭6枚目から5枚上昇した背景

朝乃山番付

日本相撲協会が10月26日に発表した2026年11月場所の番付で、朝乃山は東前頭筆頭に決まった。

秋場所の番付は東前頭6枚目。そこで10勝5敗の好成績を残したことが、今回の5枚上昇につながった。

注目したいのは、単に勝ち越しただけではない点だ。

2026年の朝乃山は、1月場所の東前頭16枚目からスタートし、3月場所は西前頭12枚目、5月・7月場所は東前頭10枚目、9月場所は東前頭6枚目と着実に上昇してきた。

特に7月場所の9勝6敗に続き、秋場所でも勝ち越したことで、上位進出に向けた流れが明確になった。

日刊スポーツの新番付報道によると、秋場所では終盤まで優勝争いにも加わっていた。再入幕後5場所目で初めて2桁勝利を達成したことも、今回の昇進を象徴する成果だ。

2026年11月場所の朝乃山の番付と基本情報

朝乃山番付
項目 内容
四股名 朝乃山 広暉
本名 石橋広暉
生年月日 1994年3月1日
年齢 32歳
出身地 富山県富山市
所属部屋 高砂部屋
最高位 大関
2026年11月場所 東前頭筆頭
前場所 東前頭6枚目
前場所の成績 10勝5敗
番付の変動 5枚上昇

日本相撲協会の公式力士プロフィールでも、11月場所の東前頭筆頭と9月場所の東前頭6枚目、10勝5敗が確認できる。

東前頭筆頭はどれほど重要な位置なのか

朝乃山番付

前頭筆頭は、幕内の平幕力士のなかでも最上位に位置する番付だ。

そのため、対戦相手の顔ぶれが大きく変わる。

前頭中位や下位にいる場合と異なり、横綱・大関・関脇・小結といった上位力士との対戦が組まれやすい。

2026年11月場所の上位陣には、横綱の大の里、豊昇龍、大関の安青錦、琴櫻、霧島らが名を連ねている。

朝乃山にとっては、かつて自分が立っていた大関の地位にいる力士たちと、再び土俵で実力を競う機会が増える番付だ。

つまり今回の東前頭筆頭への昇進は、単なる5枚の上昇ではない。大関経験者として、幕内上位の力士たちに再び挑戦する位置まで戻ったことに意味がある。

【歴代番付推移】朝乃山の大関時代から2026年までの転換点

朝乃山の番付を振り返ると、順調な出世だけでは説明できない波乱の経歴が見えてくる。

幕内優勝から大関昇進、出場停止処分による転落、そして左膝の大けがによる再度の番付降下。そこから再び幕内上位に戻るまでには、複数の転換点があった。

朝乃山の番付推移・主要年表

以下は日本相撲協会の公式プロフィールを中心に整理した主要な番付と成績だ。

時期 番付・出来事 成績・備考
2016年3月 初土俵 三段目付出
2017年3月 新十両 関取昇進
2017年9月 新入幕 10勝5敗
2019年5月 幕内優勝 12勝3敗
2019年11月 新三役 西小結、11勝4敗
2020年7月 新大関 12勝3敗
2021年7月 大関在位最後の場所 0勝0敗15休
2022年7月 三段目 7勝0敗、優勝
2023年1月 十両復帰 14勝1敗、優勝
2023年5月 幕内復帰 東前頭14枚目、12勝3敗
2024年5月 東小結 0勝0敗15休
2024年7月 東前頭12枚目 3勝2敗10休
2025年3月 三段目で復帰 7勝0敗、優勝
2025年9月 十両復帰 12勝3敗
2025年11月 西十両4枚目 12勝3敗
2026年1月 幕内復帰 東前頭16枚目、9勝6敗
2026年9月 東前頭6枚目 10勝5敗
2026年11月 東前頭筆頭 秋場所から5枚上昇

大関時代は2020年7月から2021年7月まで

朝乃山が大関に昇進したのは2020年7月場所だ。

その前段階となった2019年5月場所では、西前頭8枚目で12勝3敗を記録し、幕内初優勝を達成。殊勲賞と敢闘賞も受賞した。

その後、2019年11月場所に小結、2020年1月場所に関脇へ昇進。2020年3月には大関昇進が決定した。

大関昇進後の成績も安定しており、2020年7月場所では12勝3敗を記録している。

日本相撲協会の歴代大関プロフィールによると、大関在位は2020年7月場所から2021年7月場所までの7場所。大関としての通算成績は51勝24敗30休だった。

2021年の出場停止処分による最初の転落

朝乃山のキャリアを振り返る際、2024年の負傷だけでなく、2021年の出来事も押さえておく必要がある。

2021年、日本相撲協会が定めた新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反したことを受け、朝乃山には6場所の出場停止処分が科された。

これによって大関から陥落し、2022年には三段目まで番付を落とした。

ただし、ここで終わらなかった。

2022年7月場所に三段目で7戦全勝優勝を果たし、幕下でも勝ち星を重ねる。2023年1月場所には十両で14勝1敗の優勝を達成し、同年5月場所には幕内へ復帰した。

この時点ですでに、朝乃山は一度、最下位に近い番付から幕内まで戻る経験をしていた。

2024年には小結まで戻るも、再び試練に直面

2023年5月に幕内復帰を果たした朝乃山は、2024年3月場所に西前頭筆頭で9勝6敗を記録。

2024年5月場所には東小結に昇進した。

しかし、この場所は右膝の負傷などの影響で全休。7月場所には東前頭12枚目まで下がった。

そして、同年7月場所で左膝に大けがを負う。

大関経験者として三役復帰を果たした直後の出来事だっただけに、再び番付を大きく落とすことになった。

朝乃山の番付推移には、実力による昇進だけでなく、負傷や休場が与える影響も色濃く表れている。

【左膝の大けがから再入幕】三段目から東前頭筆頭まで戻った道のり

2024年名古屋場所で負った左膝の重傷

2024年7月17日の名古屋場所4日目、朝乃山は一山本との取組で左膝を負傷した。

翌18日には休場が発表され、師匠の高砂親方が左膝前十字靱帯断裂を明らかにした。

診断書には、次の負傷が記載されていた。

- 左膝前十字靱帯断裂
- 左膝内側側副靱帯損傷
- 左大腿骨骨挫傷

日刊スポーツの報道によれば、手術を受けた場合には半年以上の離脱が見込まれる重傷だった。

朝乃山は手術を受け、2024年8月には手術成功とリハビリ開始が報じられた。

休場から三段目への転落

負傷後の番付は厳しいものだった。

2024年7月場所は東前頭12枚目で3勝2敗10休。続く9月場所は西十両3枚目で全休、11月場所は東幕下筆頭で全休となった。

さらに2025年1月場所も西幕下41枚目で全休。

大関経験者が幕下を経て三段目まで落ちるという、厳しい状況に追い込まれた。

しかし、朝乃山は土俵への復帰を目指し、リハビリと稽古を続けた。

2025年3月場所から再スタート

復帰を果たしたのは2025年3月場所。

西三段目21枚目で7戦全勝を記録し、三段目優勝を飾った。

その後も勝ち越しを重ね、番付を上げていく。

- 2025年5月場所:西幕下14枚目、6勝1敗
- 2025年7月場所:西幕下筆頭、5勝2敗
- 2025年9月場所:西十両13枚目、12勝3敗
- 2025年11月場所:西十両4枚目、12勝3敗

十両に戻ってから2場所連続で12勝3敗を記録したことが、幕内復帰への大きな後押しになった。

2026年1月場所には東前頭16枚目で9勝6敗を挙げ、念願の幕内復帰を果たした。

再入幕後も着実に番付を上げた2026年

幕内復帰後の朝乃山は、一気に三役へ戻ったわけではない。

2026年は以下のように番付を上げている。

- 初場所:東前頭16枚目、9勝6敗
- 春場所:西前頭12枚目、8勝7敗
- 夏場所:東前頭10枚目、7勝5敗3休
- 名古屋場所:東前頭10枚目、9勝6敗
- 秋場所:東前頭6枚目、10勝5敗
- 九州場所:東前頭筆頭

ここで注目したいのは、再入幕からの勝ち越しを積み重ねていることだ。

特に2026年7月場所と9月場所は2場所連続で勝ち越しており、9月場所では再入幕後初の2桁勝利を達成した。

2024年の負傷前には小結まで戻っていた朝乃山が、再び幕内上位に到達したことは、長期離脱からの復活を示す大きな節目となっている。

【三役復帰・大関復帰】朝乃山が乗り越えるべき条件とは?

東前頭筆頭まで戻った朝乃山にとって、次の目標として意識されるのが三役復帰だ。

ただし、三役復帰と大関復帰は、必要とされる成績も難易度も異なる。

三役復帰には何勝必要なのか

三役とは、関脇・小結の総称だ。

前頭筆頭から三役に昇進するためには、上位力士との対戦で実績を残し、番付編成で三役に入るだけの成績を示す必要がある。

特に朝乃山の場合、次のようなポイントが重要になる。

1.九州場所で勝ち越すこと

東前頭筆頭という位置から、勝ち越しを確保できれば三役復帰の可能性が高まる。

2.横綱・大関・三役との対戦で白星を重ねること

上位力士に勝つことは、単純な勝ち越し以上に実力を示す材料になる。

3.番付編成上の空き状況

三役の人数や、既存の関脇・小結の成績も影響する。10勝以上を挙げても、必ず三役に昇進できるという固定ルールがあるわけではない。

秋場所の10勝5敗を踏まえれば、九州場所でも上位相手に結果を残すことが、次の昇進を考えるうえで重要になる。

大関復帰には3場所33勝が目安

大関復帰については、さらに高いハードルがある。

一般的に大関昇進の目安とされるのが、三役での直近3場所合計33勝だ。

ただし、これは日本相撲協会が明文化した絶対的な昇進条件ではない。実際には成績だけでなく、相撲内容や上位力士との対戦実績なども判断材料になる。

2026年9月の日刊スポーツの解説でも、33勝はあくまで目安であり、朝乃山自身も32勝で大関に昇進した例として取り上げられている。

朝乃山が2020年に大関へ昇進した際の直前3場所は、次の成績だった。

場所 番付 成績
2019年11月 西小結 11勝4敗
2020年1月 東関脇 10勝5敗
2020年3月 東関脇 11勝4敗
合計 三役 32勝13敗

このように、朝乃山は過去に32勝で大関昇進を実現した実績がある。

しかし、現在は大関から陥落して数年が経過しているため、過去の大関在位を理由に自動的に復帰できるわけではない。

改めて三役で実績を積み、番付編成会議で大関昇進にふさわしいと評価される必要がある。

大関経験者だからこそ期待されるもの

朝乃山の強みは、大関として横綱・大関陣と戦ってきた経験にある。

日本相撲協会の公式プロフィールでは、得意技として押し、右四つ、寄りが挙げられている。

また、過去の6場所の取組結果に基づく決まり手の傾向では、寄り切りが47%、押し出しが18%を占める。

前に出る相撲と右四つからの攻めは、朝乃山の持ち味を理解するうえで重要な要素だ。

一方で、左膝の大けがを経験した以上、連日の上位戦をどこまで安定して戦えるかも注目される。

大関復帰を考えるなら、単発の好成績だけでなく、複数場所にわたって力を発揮できることが必要になる。

【2026年九州場所の見どころ】朝乃山は横綱・大関にどこまで迫れるか

2026年九州場所は、11月8日に福岡国際センターで初日を迎える。

東前頭筆頭の朝乃山にとって、今回の場所は再入幕後の大きな試金石になる。

上位力士との対戦が最大の注目点

今場所の番付では、朝乃山より上に横綱、大関、関脇、小結が並ぶ。

そのため、場所が進むにつれて上位陣との対戦が組まれる可能性が高い。

注目したいのは次の3点だ。

- 横綱・大関に対してどこまで自分の相撲を取れるか
- 関脇・小結との直接対決で勝ち越しにつながる白星を挙げられるか
- 15日間を通じて左膝を含むコンディションを維持できるか

なお、10月30日時点では、個々の取組相手と対戦日は確定したものとして扱えない。番付上の対戦可能性と、正式に発表された取組は区別して見る必要がある。

九州場所で期待される3つのシナリオ

シナリオ1:2桁勝利で三役復帰に大きく前進

東前頭筆頭で再び2桁勝利を達成すれば、三役昇進を強く意識できる成績となる。

特に上位陣から白星を挙げられれば、朝乃山の実力を改めて印象づけることになる。

シナリオ2:8勝から9勝で上位定着

勝ち越しを確保できれば、幕内上位で戦う基盤を維持できる。

すぐに三役へ昇進できなくても、上位に定着すること自体が復帰への重要な一歩になる。

シナリオ3:負傷の影響で成績が伸び悩む

左膝の大けがを経験した朝乃山にとって、コンディション管理は欠かせない。

無理を重ねて再び長期休場となれば、これまで積み上げてきた番付上昇が止まる可能性もある。

勝ち星だけではなく、15日間を通して安定した相撲を取れるかも見どころだ。

朝乃山の2026年最新情報を確認する際のポイント

朝乃山の番付や成績を調べる場合、情報の更新時期にも注意したい。

特に次の3つは混同しやすい。

- 2026年9月場所:東前頭6枚目、10勝5敗
- 2026年11月場所:東前頭筆頭、場所前の成績は0勝0敗
- 大関復帰:現段階では昇進決定ではなく、今後の目標として考える段階

日本相撲協会の公式力士プロフィールでは、場所ごとの番付や星取表が更新される。

新番付が発表された直後の情報と、場所終了後の成績を分けて確認すると、最新状況を正確に把握できる。

【朝乃山の番付】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:朝乃山の2026年11月場所の番付は何枚目ですか?

A1:2026年11月場所は東前頭筆頭です。2026年9月場所の東前頭6枚目から5枚上昇しました。

Q2:朝乃山の秋場所の成績は何勝何敗ですか?

A2:2026年9月場所は10勝5敗です。再入幕後初の2桁勝利を記録し、九州場所の番付上昇につながりました。

Q3:朝乃山は大関に戻れる可能性がありますか?

A3:可能性はあります。ただし、大関復帰には三役での継続的な好成績が必要です。一般的な目安は直近3場所33勝ですが、明文化された絶対条件ではありません。

Q4:朝乃山はなぜ三段目まで番付を落としたのですか?

A4:大きな転落は2度経験しています。2021年には新型コロナ対策ガイドライン違反による6場所出場停止処分を受け、2022年には三段目まで降下しました。さらに2024年7月場所では左膝前十字靱帯断裂などの大けがを負い、再び三段目まで番付を落としました。

Q5:朝乃山はいつ幕内に復帰しましたか?

A5:2026年ではなく、2026年1月場所です。2025年9月と11月の十両で2場所連続12勝3敗を記録し、2026年初場所に東前頭16枚目で再入幕しました。

Q6:朝乃山の所属部屋と出身地はどこですか?

A6:所属は高砂部屋、出身地は富山県富山市です。本名は石橋広暉で、1994年3月1日生まれです。

まとめ:朝乃山の東前頭筆頭は大関復帰への重要な通過点

2026年11月場所、朝乃山は東前頭筆頭まで番付を上げた。

秋場所の東前頭6枚目から5枚上昇した背景には、10勝5敗という好成績がある。

大関を経験し、2024年には左膝前十字靱帯断裂という大けがを負いながら、三段目から十両、そして幕内へ戻ってきた朝乃山。その復活の道のりは、単なる番付上昇以上の意味を持っている。

今後の注目点は、次の3つだ。

1. 九州場所の上位戦:横綱・大関・三役との対戦でどれだけ白星を積み重ねられるか。
2. 三役復帰:東前頭筆頭という位置を生かし、関脇・小結への昇進につながる成績を残せるか。
3. 大関復帰:複数場所にわたる安定した成績と、上位力士に対する実力を示せるか。

特に大切なのは、目先の番付だけでなく、上位で勝ち続けられる力を取り戻すことだ。

かつて大関の地位を経験した朝乃山が、再び三役、そして大関を目指す。その挑戦は、2026年九州場所から新たな段階に入る。

主な参考資料:日本相撲協会公式力士プロフィール・歴代大関プロフィール、日刊スポーツの2024年負傷報道・2025年復帰報道・2026年九州場所新番付報道。