【2026年最新】JR東海の新幹線にシニア割引はある?EX 65+割の対象年齢・利用条件
まず押さえておきたいのは、EX 65+割はJR東海だけの新幹線割引ではなく、スマートEXとエクスプレス予約を通じて東海道・山陽・九州新幹線で利用できる商品だという点だ。
対象年齢は満65歳以上。予約した日ではなく、実際に新幹線に乗車する日に65歳以上であることが条件となる。したがって、予約時点で64歳でも、乗車日までに65歳の誕生日を迎えれば対象になる。
EX 65+割の基本情報

公式の商品案内によると、2026年度の利用期間は2026年10月1日から2027年3月31日まで。発売は2026年9月15日に始まっており、乗車日の1か月前の午前10時から予約できる。
ただし、利用期間内であれば毎日使えるわけではない。指定された対象日のみ発売され、列車ごとに販売席数にも上限がある。通常の空席が残っていても、EX 65+割の販売枠がなくなれば購入できない。
また、年齢条件を満たすだけでは購入できない。EX会員本人のマイナンバーカードによる事前の本人確認登録が必要であり、登録作業はEXアプリから行う仕組みになっている。
60歳以上なら誰でも使えるわけではない

ここは検索時に間違えやすい部分だ。EX 65+割の対象は60歳以上ではなく、満65歳以上。64歳以下の人が年齢だけを理由に利用することはできない。
同じくジパング倶楽部も新規入会は満65歳以上が基本条件となる。60代前半の旅行者は、年齢によるシニア割引ではなく、EX早特などの一般向け割引商品を比較する必要がある。
【対象区間・対象列車】のぞみ・ひかり・こだまはどこまで割引になる?
EX 65+割の対象区間は、東海道・山陽・九州新幹線の東京~鹿児島中央間に設定された、営業キロ100キロを超える区間だ。
営業キロ100キロ超とは、文字どおり100キロを超える距離を指す。駅間の営業キロが100キロちょうどなら対象外で、101キロ以上の区間が対象になる。実際に利用する駅の組み合わせが対象かどうかは、予約画面で確認したい。
東海道新幹線の主要列車は対象になる
JR東海の東海道新幹線で気になるのが、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の違いだ。EX 65+割では、これら3種類の列車はいずれも対象となっている。
「のぞみ」は対象外というわけではない。ジパング倶楽部と混同しやすいが、EX 65+割なら、対象区間・対象日・対象席数などの条件を満たせば、のぞみの普通車指定席やグリーン車も割引商品で予約できる。
対象列車は次の6種類だ。
- のぞみ:東海道・山陽新幹線の主要速達列車
- みずほ:山陽・九州新幹線の速達列車
- ひかり:東海道・山陽新幹線の中距離・主要駅停車列車
- こだま:各駅停車タイプの東海道・山陽新幹線
- さくら:山陽・九州新幹線の列車
- つばめ:九州新幹線の列車
利用できる座席は、基本的に普通車指定席とグリーン車。自由席を直接指定して購入する商品ではない。なお、予約した列車に乗り遅れた場合には、同じ日の後続列車の普通車自由席を利用できる取扱いがある。
対象区間の考え方に注意
東京から名古屋、京都、新大阪方面への旅行だけでなく、山陽・九州新幹線を利用する長距離旅行も対象区間に含まれる。
一方、短距離移動では営業キロの条件を満たさないことがある。たとえば東京から小田原のような短距離区間を利用する場合、65歳以上であってもEX 65+割の対象にはならない。
また、途中駅で下車すると、乗車しなかった区間は無効となり、再び同じ予約で乗車することはできない。通常の乗車券と同じ感覚で途中下車を予定している人は注意が必要だ。
EX 65+割とジパング倶楽部の関係比較
両制度は対象年齢や距離条件が似ているが、割引の仕組みと利用できる列車には大きな違いがある。
| 比較項目 | EX 65+割 | ジパング倶楽部 |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 乗車日時点で満65歳以上 | 新規個人会員は満65歳以上 |
| 対象距離 | 営業キロ100キロ超 | JR線を片道101キロ以上利用 |
| 割引の仕組み | 区間・列車別の専用価格 | 新規会員は20%・30%割引、継続会員は30%割引 |
| 対象列車 | のぞみ・みずほ・ひかり・こだま・さくら・つばめ | JR各社の対象列車。ただし一部列車・設備は除外 |
| のぞみの特急料金 | 専用価格で購入可能 | 割引対象外 |
| 予約・購入方法 | スマートEX・エクスプレス予約 | JRの主な駅・旅行会社など |
| 本人確認 | EXアプリでマイナンバーカード登録 | 会員手帳と本人確認書類など |
| 年会費 | スマートEXは無料。エクスプレス予約は1,100円(税込) | JR東海の個人会員は3,840円(税込) |
この比較で特に重要なのは、EX 65+割なら「のぞみ」も割引対象になること。ジパング倶楽部では、のぞみの特急料金とグリーン料金は割引されないため、東京~新大阪など速達列車を優先する旅行では、両者の価格を比較する価値がある。
【料金はいくら安くなる?】EX 65+割の価格と列車別の違い
EX 65+割の料金は、一律20%引き、30%引きという計算ではない。利用する区間、列車、座席設備、乗車日によって発売額が決まる専用商品だ。
JR東海・JR西日本などが案内する公式の発売額表では、普通車指定席とグリーン車がそれぞれ設定されている。また、「のぞみ・みずほ」と「ひかり・こだま・さくら・つばめ」では料金が異なる。
東京発着の主な区間の料金例
通常期の大人片道1人分について、普通車指定席の公式発売額を比較すると、次のようになる。
- 東京~名古屋:のぞみ10,020円、ひかり・こだま9,810円
- 東京~京都:のぞみ12,490円、ひかり・こだま12,170円
- 東京~新大阪:のぞみ12,930円、ひかり・こだま12,610円
たとえば東京~新大阪では、のぞみを選ぶか、ひかり・こだまを選ぶかで320円の差がある。移動時間を優先するならのぞみ、所要時間に余裕があるならひかり・こだまという選択ができる。
なお、これらは通常期の料金例であり、繁忙期・閑散期・最繁忙期には発売額が変動する。東海道・山陽・九州新幹線をまたぐ区間では、価格調整額も異なるため、実際の予約画面で最終金額を確認することが大切だ。
グリーン車も割引対象になる
EX 65+割の特徴は、普通車指定席だけでなくグリーン車も対象になっている点だ。
長距離移動で座席の快適さを重視する人にとっては、通常のグリーン車料金と比較する意味がある。グリーン車用にも専用の価格表があり、列車の種類や利用区間に応じて金額が設定されている。
ただし、グリーン車を選んだからといって、必ず普通車より費用対効果が高くなるわけではない。乗車距離や旅行の目的に応じて、普通車指定席と両方を比較するのが賢明だ。
販売席数には上限がある
EX 65+割は通常の空席状況とは別に発売数が管理されている。列車に空席があっても、割引商品の販売枠が終了すれば予約できない。
旅行日が決まっている場合は、発売開始日に近いタイミングで予約するのが基本。特に長距離の旅行や希望するグリーン車の利用では、早めの確認が有利になる。
【予約方法を完全解説】スマートEXとマイナンバーカードの登録手順
EX 65+割を利用するには、スマートEXまたはエクスプレス予約の会員になる必要がある。通常のスマートEX会員登録だけで自動的にシニア割引が適用されるわけではなく、EXアプリ上で年齢情報を登録する手続きが別途必要だ。
STEP1:スマートEXまたはエクスプレス予約に加入する
まずは予約サービスを選ぶ。
スマートEXは年会費無料。手持ちのクレジットカードと交通系ICカードを登録すれば利用できるため、初めて新幹線のネット予約を使う人にも始めやすい。
エクスプレス予約は会員制サービスで、年会費は1,100円(税込)。会員向けの基本商品や早特商品なども利用できる。
EX 65+割を使うことだけが目的なら、年会費のかからないスマートEXから検討するのが合理的だ。すでにエクスプレス予約を契約している人は、新たにスマートEXへ加入し直す必要はない。
STEP2:EXアプリをインストールする
マイナンバーカードの登録操作は、スマートフォンのEXアプリで行う。ブラウザからの通常の会員登録だけでは、この割引資格の登録を完了できない。
2026年9月15日から、EXアプリでマイナンバーカードの登録が可能になっている。
STEP3:マイナンバーカードを登録する
スマートEX公式の案内に掲載されている登録手順は次のとおりだ。
- EXアプリを起動し、右上の「アカウント」マークをタップする。
- 「割引資格情報登録」を選択する。
- 「マイナンバーカード登録」の項目から「登録」をタップする。
- 利用規約を確認して同意する。
- 画面の案内に従い、マイナンバーカードの情報を入力する。
- 登録完了画面が表示されたことを確認する。
登録時には、マイナンバーカードに関する生年月日6桁、有効期限8桁、セキュリティコード4桁などの情報が必要になる。入力内容に誤りがあると登録が完了しないため、カードを手元に用意して作業したい。
STEP4:EX 65+割を選んで予約する
本人確認登録が完了したら、EXサービスの予約画面で乗車区間と日時を指定する。
条件に合う場合はEX 65+割の商品を選択できる。乗車日、列車、普通車指定席またはグリーン車などを確認し、表示された金額に納得したうえで予約を確定する。
通常の発売開始は乗車日の1か月前の午前10時。発売数には限りがあり、予約できる席数がなくなることもある。
STEP5:ICカードで乗車する
EX 65+割はチケットレス商品だ。予約時に指定した乗車用ICカードを使って新幹線改札を通過する。通常の紙のきっぷを受け取って乗車する商品ではない。
また、乗車時には年齢確認ができる公的証明書を携帯しておく必要がある。運転免許証やマイナンバーカードなど、年齢を確認できる書類を用意しておきたい。
予約した本人だけが利用できるため、家族や友人の分をまとめて本人名義のEX 65+割で購入することはできない。1回の予約で利用できるのは本人1名分だ。
【ジパング倶楽部との違い】年会費3,840円で20%・30%割引は本当にお得?
EX 65+割が始まる以前から、65歳以上の旅行者に利用されてきた代表的な制度がジパング倶楽部だ。
JR東海の公式案内では、満65歳以上で日本在住の人が新規個人会員として入会でき、年会費は3,840円(税込)。JR線の営業キロ100キロ超の利用を条件として、対象きっぷを2割または3割引きで購入できる。
新規会員は最初の3回が20%、4回目から30%
ジパング倶楽部の割引率は、会員の継続状況によって変わる。
- 新規会員:1~3回目は20%割引。
- 新規会員:4~20回目は30%割引。
- 継続会員:1回目から30%割引。
割引の利用回数は年間20回まで。JR各社の対象きっぷに利用できるため、東海道新幹線だけでなく、在来線や他のJR線を使った旅行にも活用できる。
ただし、割引対象はすべての運賃・料金ではない。特に注意したいのが、のぞみとみずほの特急料金・グリーン料金だ。これらは割引対象外となる一方、条件を満たせば乗車券部分にはジパング割引を適用できる。
ジパング倶楽部の入会条件と年会費
JR東海の個人会員については、満65歳以上で日本在住であることが新規入会の条件となる。
入会手続きは、JR東海の主な駅で申込書を入手するか、公式案内から申込書を印刷して行う。年会費を振り込み、申込書、支払証明、年齢や氏名を確認できる書類のコピーを事務局へ郵送する流れだ。
必要書類が事務局に到着してから、会員手帳が届くまでの目安は約2週間。会員手帳には会員証とJR乗車券購入証が一体化されており、割引きっぷの購入や利用時に必要となる。
なお、夫婦会員の新規受付は2024年4月1日から終了している。すでに夫婦会員として加入している人は、所定の条件を満たして継続・更新することができる。
ジパング倶楽部の利用できない期間にも注意
ジパング倶楽部には、利用できない期間が設定されている。
- 4月27日~5月6日
- 8月10日~8月19日
- 12月28日~翌年1月6日
ゴールデンウィーク、お盆、年末年始など、旅行需要が高まる時期には割引が使えない。年間を通じて旅行を計画する人は、対象期間も含めて費用を計算する必要がある。
【プロの結論】EX 65+割とジパング倶楽部はどっちがお得?失敗しない選び方
EX 65+割とジパング倶楽部は、どちらも65歳以上の旅行者にとって有力な制度だが、優劣は一律に決められない。
判断のポイントは、主に新幹線の利用頻度、旅行する曜日、利用する列車、在来線も含めたJR利用の多さの4つだ。
EX 65+割がおすすめの人
- 東海道新幹線で東京・名古屋・京都・新大阪などを移動する人。
- のぞみを利用して移動時間を短縮したい人。
- スマートフォンで予約や変更を管理できる人。
- 対象日の平日に旅行する機会が多い人。
- 年会費をかけずにシニア向け割引を利用したい人。
特にスマートEXとの組み合わせは、年会費無料で始められる点が魅力だ。対象日の条件が合い、希望する列車に割引枠が残っていれば、年会費を負担せずに利用できる。
ジパング倶楽部がおすすめの人
- 年間を通じてJR各社の列車を頻繁に利用する人。
- 新幹線だけでなく在来線も含めて旅行する人。
- ひかりやこだまなど、対象となる列車を中心に利用する人。
- 継続会員として30%割引を活用できる人。
- 駅や旅行会社でのきっぷ購入にも対応できる人。
ジパング倶楽部は年間20回まで割引を使えるため、JRを利用した旅行を複数回計画している人に向いている。新幹線だけに利用が限定されないことも大きな違いだ。
年会費だけでなく実際の利用額で判断する
ジパング倶楽部の年会費3,840円を支払っても、必ず得になるとは限らない。実際に何回旅行するか、割引対象となる区間や設備をどれだけ利用するかが重要になる。
一方、EX 65+割も、対象日や販売枠の制約があるため、希望する旅行日に必ず利用できるとは限らない。週末や祝日にしか旅行できない人にとっては、利用可能な日が限られることが大きな弱点になる。
おすすめは、まずスマートEXでEX 65+割の料金を確認し、次にジパング倶楽部を利用した場合の運賃・料金を比較する方法だ。特にのぞみ利用時は、ジパング倶楽部の特急料金が割引対象外になるため、総額で判断したい。
2027年4月以降の利用はどうなる?
2026年10月31日時点で公表されているEX 65+割の利用期間は、2027年3月31日まで。2027年4月以降の継続については、この期間の案内だけでは確定できない。
継続して新幹線旅行を計画している人は、2027年度の商品情報が発表された段階で、利用期間や対象日、料金を改めて確認する必要がある。
【JR東海の新幹線シニア割引】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:JR東海の新幹線に65歳以上のシニア割引はありますか?
A1:あります。2026年10月1日から「EX 65+割」が利用可能になりました。満65歳以上のスマートEXまたはエクスプレス予約会員が対象で、EXアプリでのマイナンバーカード登録が必要です。
Q2:EX 65+割はのぞみでも利用できますか?
A2:利用できます。のぞみ・みずほ・ひかり・こだま・さくら・つばめが対象です。普通車指定席とグリーン車を選択できます。ただし、対象日や販売席数などの条件があります。
Q3:スマートEXの年会費は必要ですか?
A3:必要ありません。スマートEXは年会費無料です。一方、エクスプレス予約には年会費1,100円(税込)が必要です。どちらでもEX 65+割を利用できます。
Q4:マイナンバーカードがないとEX 65+割は使えませんか?
A4:EX 65+割の購入条件として、EXアプリでのマイナンバーカードによる本人確認登録が必要です。通常の運転免許証などだけでは、この登録条件を満たせません。
Q5:営業キロ100キロ超とは101キロ以上という意味ですか?
A5:そのとおりです。100キロを超える区間が対象なので、営業キロが100キロちょうどの区間は対象外です。実際の対象区間は予約画面で確認してください。
Q6:ジパング倶楽部とEX 65+割は併用できますか?
A6:併用はできません。EX 65+割は他の割引との併用ができない専用商品です。ジパング倶楽部の割引と比較して、安い方を選ぶ必要があります。
Q7:EX 65+割は夫婦2人で一緒に予約できますか?
A7:1回の予約で利用できるのは登録本人1名分です。夫婦ともに65歳以上の場合は、それぞれ本人名義の会員登録と本人確認を済ませ、個別に予約する必要があります。
Q8:EX 65+割は土日や祝日にも使えますか?
A8:利用期間内のすべての日が対象ではありません。対象日カレンダーで設定日を確認する必要があります。土休日や一部の祝日などは設定除外日となっています。
まとめ:2026年の新幹線シニア割引は利用区間と曜日で選ぶ
2026年10月から始まったEX 65+割は、JR東海の東海道新幹線を利用する65歳以上の旅行者にとって、新しい選択肢となった。のぞみ・ひかり・こだまが対象で、普通車指定席だけでなくグリーン車も利用できる点が特徴だ。
一方、ジパング倶楽部には年間20回まで最大30%の割引があり、新幹線以外のJR線を利用する旅行にも活用できる。年会費3,840円はかかるものの、旅行回数が多い人には検討する価値がある。
選び方を整理すると、次のとおりだ。
- 平日の新幹線移動が中心:まずEX 65+割を比較する。
- のぞみを利用したい:EX 65+割を優先的に確認する。
- JR各社を幅広く利用する:ジパング倶楽部を検討する。
- 年間の旅行回数が多い:ジパング倶楽部の20%・30%割引を活用する。
- 年会費をかけたくない:スマートEXとEX 65+割の組み合わせを検討する。
シニア向けの新幹線割引は、年齢だけで判断すると本当にお得な商品を見逃してしまう。旅行する日、区間、列車、座席、年間の利用回数まで考慮して、予約前に総額を比較することが、2026年以降の新幹線旅行で損をしないためのポイントになる。
公式情報の確認先:JR東海「ジパング倶楽部」、スマートEX「EX 65+割」、エクスプレス予約「EX 65+割」、JRおでかけネット「EX 65+割」。発売額・対象日・予約条件は変更される場合があるため、購入時には各社の最新案内を確認したい。